ひとつ前の記事で書いた疑問点が次々回収されていく展開に、サクサクやな! と驚く一方で、次々と新しい疑問点も出てくるのでいまだにあれこれ混乱している。
1周目の知識+今担任しているクラスの視点のおかげで、同じイベントでも全然見方が違うのがすごい。1周目のときは意味がよくわからずスルーしていた台詞が、さまざまな意味を得て立ち昇ってくる。面白く作ってあるなあ。
今日は前回の疑問点に対する答えと、新たな疑問点のまとめということにする。だいぶ情報が増えてきたので考察めいたこともできるようになってきて楽しい。
例によってネタバレ注意。
級長襲撃事件
まずはここから。最初の事件の目的がわからず、あの時点で誰か特定の生徒を消したかったわけでもなさそうだし……と考えていたのだが、思わぬところからの発言が。
目的はジェラルト傭兵団だった可能性? 先生の存在はこの時点では知られていないはず(たぶん)なので、ジェラルトさんの長寿の秘密を知った上で修道院に帰還させる口実を作るのが目的だったとか。
あるいはもっとベタに、自分たちを襲わせて傭兵団に叩きのめさせることが目的? でもそのメリットがよくわからない。
あとは、エーデルガルトが何らかの目的を持って生徒たちを襲わせ、その意図とは無関係に、ルミール村に傭兵団がいることを知っていたクロードくんがそちらに向かって逃げたとか。
うーん、まだよくわからんな。
エーデルガルトの紋章
そういえば彼女はなぜ「炎帝」というネーミングを選んだのだろうか。「炎の紋章」、あるいはかつてそれを宿していたというネメシスと関係がある?
これは前回の記事で書いた疑問だが、これについてはきれいに答えが出た。
リシテアちゃんと同じでエーデルガルトも人工的にふたつの紋章を宿しているのではないかと疑っていたが、まさかそれが炎の紋章だったとは。なるほどそれは予想外。みんなネタバレせずにいてくれてありがとう。
それなら彼女が炎帝と名乗るのも全然納得っていうかそのまんまじゃーんって話だし、黒鷲学級が赤いのもまあおっけーだ。
じゃあもしかしたらエーデルガルトもそのうち天帝の剣を使ったりする? でも彼女、剣のスキル育ててないからなあ。
ただエーデルガルト、持って生まれたのがセイロスの小紋章でしょ? それがフレスベルグ家に伝わる紋章なんでしょ? セイロスって、もともとの炎の紋章を持っていたネメシスと殺し合ってなかった? いいのかそれ?? そもそも国王の意向に背いて実験をしていたようだから、フレスベルグ家本来の紋章と対立しても構わない感じだったのかな。
しかしこのときの会話を見ると、エーデルガルトは自身に実験をした連中と手を組んでいるということなのか。どうなんだそれ。ひどい実験をされたことを恨んでいないわけではなさそうなのだが。教会を潰すという共通の目的のために「最高傑作」として協力しているということなのか。
で、この顔色の悪い連中が、青組さんルートのラスボス戦のときに先生のHPを1にしてきて次のターンで即帰った人たち??
このやりとりを見る限り、エーデルガルトと目的は同じだけど主義や手段は違うみたい。エーデルガルトはルミール村での惨劇には噛んでいないようだったし。
↑の画像、「ダスカーで」という部分は4年前のダスカーの悲劇のことだろう。「アンヴァルで」というのは何のことかな? エーデルガルトたちに施した実験のこと? それともコルネリア台頭のきっかけになったあの疫病……はアンヴァルじゃなくて王都フェルディアで起こったことか。あれもこれもルミール村で起こったことに近かったのかなあ。
青組さんルートをやったときは、エーデルガルトの実母でディミトリの継母という人が鍵なのかと思っていたが、エーデルガルトからは彼女の話がまだ出てこない。全貌が見えるのはいつになるやら。
これ書きながら思ったけど、もしかしてベレト先生の紋章も人工的なものだったりするのかなあ。実験者はレア様で、教団に伝わる「禁忌」とやらを使ったから、発狂したり髪が白くなったりはしなかった。いや先生の無表情っぷりはもしかしたら実験が精神に及ぼした作用とか?
炎帝の目的
話は前後するが、フレン救出ミッションのときのこれは上手かった。青組さんでも級長さんはこのとき一時離脱したもんね! そっか今回も級長さんはいないんだ~と思ってたら、お前着替えてきたんかい! おつかれ!
ちょっと笑ってしまったけど問題はこの台詞。「世界をあるべき姿に還す」???
わたしはエーデルガルトは革命がしたいのだと思っていたけど、「還す」ってどういうことだ。本来の姿に戻すと言いたいの? 現在の世界は女神が干渉しているとか作り替えたとかそういうこと? それが現在の紋章システムってことかな。
エーデルガルトは貴族制度を支える紋章のない世界を望んでいるのだと思うけど、それが世界本来のあり方ということだろうか。
まあねー、わたしは紋章のない世界の歴史を多少知っているけど、紋章があってもなくても大体ろくでもないよ。あの世界が残酷なのは紋章があるせいではないと思うよ……。
紋章の有無で人生が大きく変わるのも確かにろくでもないんだけど、だったら紋章の有無で人生が左右されないよう社会制度の変革をするべきであって、紋章をなくす方向に全力にならなくてもいいんじゃないかな。……というのが、まだ彼女の目的の全貌はわからない時点でのわたしの印象だ。
ジェラルト刺殺事件
赤組さんをやったら、エーデルガルトとモニカが何をひそひそ話していたのかがわかるかと思ったのだが、そんなことはなかったぜ!
そして赤組さんではジェラルトさんを刺した短剣がエーデルガルトのものだという話題も無し。結局あの短剣はモニカがエーデルガルトから盗んだの? それともエーデルガルトが「これを使ってね」と渡したの? で、あの短剣は結構重要そうなものだったのに(序盤から持ち歩いていたし)なくなったら結構ショックだと思うのだが、彼女は気にしないのだろうか。気づいているが話題にしていないだけなのだろうか。
それからこれ。ディミトリ、いったい何製の短剣をあげたんだよ。
いや、もしかしたらモニカが実際に刺したのは自前のナイフで、それとは別に「偽の証拠品」としてエーデルガルトのナイフを落としていった? もしくは事件とは無関係に炎帝がポロリしちゃった? まさかの凶器すりかえトリックだったら面白いな。
トマシュ入れ替わり事件?
上の画像とはまったく関係なく、あとは新たに出てきた疑問点のまとめ。
本物のトマシュはすでに消されており、どこかでソロンと入れ替わった説について。
もともと同盟出身で、8年前にコーデリア家に戻っていたというトマシュ。8年前ということはダスカーの悲劇の4年前。そしてコーデリア家といえばリシテアちゃん。つまり彼女に2つ目の紋章を植えつけたのがトマシュ=ソロン!? と思ったのだが。
面識がない……。実験されている間、一度も顔を見なかったわけでもないだろうしなあ。いや、リシテアちゃんの実験って帝国で行われたんだっけ?
「少しひっかかること」について詳しく話してくれ! いや、もしかしたら金組さんをやらないとわからないのかもしれない。
イエリッツァ先生については帝国貴族からの推薦だったらしいが、やっぱりメルセデスの過去とつながる疑惑。しかしまだふたりを具体的に結ぶヒントになるような話は出ていない。ひょっとして、死神貴族が出てくる戦闘全部に彼女を出さないといけなかったりする???
あと気になるのは、先生が倒れてしまう症状。ソティスちゃんも眠そうだし。
ルミール村での実験と何か連動している? エーデルガルトやあのあやしい連中の目的が神殺しなら、そのための実験で先生に影響が出るのはわからなくもない。
千年祭中止のおしらせ
いやあ、中止させる気満々ですなあ……。
しかしこうしてみると赤組さんのキャラ造形はよくできている。
ヒューベルト→いわずもがな。
カスパル→紋章持ちの兄が家督を継ぐのが既定路線。入学時点で、自分の力で生きていく覚悟がある。
ベルナデッタ→貴族の親に貴族的教育を受けた結果引きこもりに。
リンハルト→紋章持ちで貴族の家に生まれた以上、寝て暮らすことも好きな研究をして暮らすこともできない。
ペトラ→帝国の属国の王位継承者で、現在は帝国の人質状態。
ドロテア→そもそも貴族に対して反感がある。
フェルディナントを除く全員が、貴族制度がひっくり返ると何らかの益がある、あるいはひっくり返っても生きていけると言いうる立場である。
で、フェルディナントよ。彼は級長さんのライバルポジションとしてデザインされたのだろうが、赤組さんの中で彼だけが、貴族の立場に肯定的で将来も約束されている。そして彼の父親という人が、帝国の宰相=皇帝の権力を削ぎ、エーデルガルトたちに実験を行った側の人のはず。彼はいったいどこまで知っているのか。
ちなみに遠い前世の記憶で、1年目の年度末にフェルディナントくんが、父が失脚してこれからどうすれば云々と言っていたような気がする。まあそうなるよなあ。で、そうなってからの彼のアイデンティティがどうなるのかがきっと見せ場なんだよなあ。楽しみにさせてもらうぞ。
ちなみに今年の白鷺杯選抜メンバーはこちら。ハンネマン先生がどのように説得してフェリクスを代表にしたのかが気になる。赤組さんからは無難にドロテアちゃんを出場させて優勝した。