まさかデルトロ監督がノーマン・リーダスに壁ドンするところが見られるとは、いい時代に生まれたものだ。
現在6章。絶賛雪山登山中である。
年内クリアが目標だったが、全然クリアできそうにない。いや、地図上で見るともうだいぶ西に近づいてきてはいるんだ。だけどここでもうだいぶ長いこと足踏み……というか雪山踏破を強いられているんだ。
ていうか登山家!!! なんであんなところに住んでるんだ!!! せめて奥様が無事に出産するまでマウンテンノットシティに住んでくれ!!!
というわけで、雪山エリアで悪戦苦闘、四苦八苦、七転八倒するポーターの記録。
ママーとロックネ
ママーとロックネ、最後に誤解がとけてよかったね……。
この場面、おそらく意図的に肘が入っていないので、一見ここにいるもうひとりの人物が頬に触れているように見える。ロックネは研究者としてママーと別れて暮らすようになってからも、ママーの「声」を聞きながら日常的にこんなふうに自分を抱きしめてあげることがあったのかも。
顔認識機能がガバガバなわたしは、最初ロックネとママーが同じ顔だとは気づかず(髪型が違って眼鏡がなかったらわたしにとってはもう別人なんだよ……)、サムが「ママーじゃないのか」と言ったときはサムちゃん急に何を言いだすの? と思ったものである。
そしてまさかわたしは死体と会話していたとは……。ホラーじゃねーか!
いや死体というわけではなかったんだろうけど、半分ビーチに片足つっこんだ状態? BTになった赤ちゃんがこちらに引きとめてくれていたということ?
吐く息が白く見えるほど寒い場所でこんな薄着だったのも、死んでたからだった???
まだビーチがどういうものなのかわたしにもよくわかっていないので、この世界では何が起き得て何が起き得ないのかがわからない。
このシーンのママーを見て、ああ天使だと思った。
ママーの背負う「天使の羽」と、サムの持つ「死神の鎌」が対比的に配置された印章的な構図。このときBBはママーの上にいるBTの方を見ているのかな……?
美しくて悲しいシーン。
赤ちゃんだけじゃなくて自分がこの後どうなるかもわかっていて、「終わり」を選んだんだね。
このとき、BBはケースに手をついてママーの方を一生懸命見ているんだよね。ひとつひとつの出来事にすごく人間的な反応を示していた気がする。
だからこその6章なんだよなあ!
5章でBBの仕草に注目させておいて、さらに「赤ちゃんの死」と「母親の死」を意識させておいてからの6章なんだよなあ! ぐす……。
今回の後日談。なんかえらくわかりやすい解説きたなこれ。作中でここまでわかりやすい答え合わせは要らなかったんじゃないかなと思わなくもないのだが。
そうか、ママー的には天使ではなく堕天使のつもりだったんだね。羽は片方しかなかったもんね。
さて今回サムが手に入れた臍帯切断という技だが、BT相手に試してみようとしたところ100%の確率で返り討ちにあっている。なんで息止めたのに見つかっちゃうんだよお……(ウンコ爆弾を投げつけながら)
BBとの別離
き な 臭 く な っ て 参 り ま し た !!
デルトロ監督……じゃなくてデッドマンさん、本当にあなたにBBを預けて大丈夫なの?
ダイハードマンさんのことどこまで信じていいの? この話の中で仮面をつけているのはダイハードマンさんとヒッグスだけなんだけど、大丈夫?
死んだ大統領は何を隠していたの?
ていうかこのままカイラル濃度を上げていって大丈夫なの?
あとデッドマンさんの額の傷ってなんでついたの? 開頭手術でもしたみたいに見えるんだけど、デッドマンさんも死体だったりしないよね……?
BBはあくまで道具で、生の側にも死の側にも傾きすぎてはだめ、成長もしてはだめって、あんなにもかわいらしいBBに対してなんてこと言うんだ! とプレイヤーが思っているということは、きっとサムも内心そう思っているはず。
最初にBBを装備したときは、なんだか不気味な胎児と常に一緒にいないといけないとかどういうことなんだよと思ったものだが、ここまで旅をしてきたプレイヤーにとって、もはやBBは旅の仲間である。BBが泣いたら自分の出血そっちのけであやすし、BBがキャッキャしだしたらわたしも嬉しい。
BBがいなくなってからのサムは、実に寂しそうである。そしてわたしも寂しい。
プライベートルームから出るたびに毎回、下を見て「BBはいないんだった」という顔をするサムが切ない。ひとことも言わないけれど、あれを見るたびに今までサムとBBが築いてきた絆を思わされる。
そしてサムの独り言の多さよ。もうBBのことをBBとは呼ばない。「ルー」と呼んでいる。そして「早く治せよ」と呼びかける。
完全に感情移入しまくっている。
BBが「治療(修理?)」を終えて戻ってきたとき、サムをすっかり忘れていたら悲しいな。いや、今までにもサムを「サム」と認識していたシーンはなかったけど、全然「別人」になっていたらわたしも悲しいしサムもきっと悲しむ。
早く治療を終えて再会したいと思う一方で、治ったBBがどうなっているのか不安な気持ちもある。
今はとにかくシナリオを先に進めようと決めたのだが、そこからの怒涛の宅配ラッシュで結局配達稼業に専念することに。医者とカメラマンはまだ許せるが、ロボット工学者と登山家はなんであんなとこに住んでるん??? 頼む、もっと人里におりてきてくれ。科学者は人界から隔絶されてはいかんのや……。
現在登山家に呼ばれて再度あの山を登らなければならなくなったところである。半ギレでシェアボックスから登山家あての落とし物をかき集め、山を登るサムである。俺は配達人だからな! せっかく山を登るなら落とし物を届けてやらないといけないだろ!(親切)
カメラマンの遺したもの
古代人がBTの絵を書き残していた……?
ど、どういうことなんだ。急に話が飛びすぎてまだついていけてない。
そういえばダイハードマンさんはこんなことを言っていた。
しかしもともとタイムフォール(時雨)は物質の時間に作用するもの。BTもビーチもデスストランディング現象も全部、時間に作用する現象ということなのかな。カイラルネットワークだって一種のタイムトラベルだって説明があったもんね。
マッツはもともと第一次大戦の兵だったということかな? 「もう戦場には出ない」とかいうせりふもあったし……と思ったが、そのせりふを口にしたのはどう見ても「現代」的な施設だったしなあ。どういうことなんだ。全然わからん。
とにかくカメラマンのところで得た画像から、レフン監督、いやハートマンさんが何か新情報をもたらしてくれるのを期待しよう。
最近の乗り物事情
大事な緑色のトラックをクラフトマンさん近くのセーフハウスに置き去りにして以来、一台の車に思い入れを持ちすぎると別れがつらすぎて旅の枷になるということがわかった。
これから俺は一台の車に縛られず、旅先で出会ったやつにどんどん乗り換えてやるんだ。乗り物なんて消耗品なんだ、所詮一夜限りの付き合いなんだ。
そう思っていたのに……
雪山で散々お世話になった見知らぬポーターさんのポンコツバイク……
お別れするときはちゃんと新品同様に修理して車庫に返却した。記念撮影もした。
きみと一緒にたくさんのBTと出会ったね。きみは何回も火花を噴きながら、必死でBTから逃げてくれたよね。山から下りてきたサムをちゃんと待っていてくれたときはほっとしたよ(全壊していたらどうしようかと)。
ううっ……実質乗っていたのはほんの短い間だったけど、それでも別れのときには数々の思い出がよぎって寂しかった。
もとの持ち主さんが車庫に戻ったバイクに気づいてくれるといいなあ。持ち主さんが知らないたくさんの冒険を、サムとこのバイクだけが知っているんだよ。
いかん!!!
乗り物に対してドライになれない!!!
バイクひとつにこの状態なわたしが、BBを道具扱いとかできるわけないやん……。
ママーからのメッセージ
最後に、ロックネのところまで運ばれるママーのせりふがとてもよかったので貼っておく。
そうだよね、暴力ではなく対話によって物事を解決しようというのが民主主義の原則だったはず。決して多数派が数の暴力で少数派を黙らせることではないんだよね。
ママーの理想はロックネに引き継がれて、これからもブリッジズで生きるのだろう。
このときのサムは「なんかママーが急に具合悪そうになったんだけど大丈夫か……?」と思っており、しかも操作をミスってせりふのいいところでママーを荷台から下ろしてしまって慌てて担ぎ上げたり(幸いにもまた話しなおしてくれた)しつつも、きっと彼女のメッセージを受け取っていたはず。
その理想を抱えたサムは、どんなアメリカを目指すのか。
ああ~シナリオの行く末が気になる!