いよいよ新大陸に旅立ったならず者一行。
西大陸は西大陸で血なまぐさいのだが、やはり西大陸の主人公たちは東大陸よりも健全な精神で生きている気がする。全体的に若いし。
わたしはテメノス→ソローネ→オズバルド→オーシュット→アグネア→パルテティオ→ヒカリ→キャスティの順で1章をクリアしたことになる。
これ西大陸から始めた人たちが「新大陸で冒険だ!」と希望に満ち溢れて東大陸に来たら、治安の悪さにぶっ倒れない? 大丈夫?
ともかく8人の仲間を揃えたので、ここからは寄り道ダンジョンも解禁、自由に探索しながら旅を続けるつもりである。当面は推奨レベルの低い順にシナリオを進めつつ、見つけた寄り道ポイントは積極的にクリアしていく感じになるかな!
というわけで以下、西大陸1章のネタバレ全開!
村のアイドルアグネア、巨大マンモスを倒す
こんなの絶対芸能ニュースのトップ記事になるでしょ。
「あとで木の実をあげるから」じゃないんだよ。なんでアイドル志望の女の子が村で恐れられる巨大マンモスと戦ってるんですか???(現場猫略)
前作の踊り子がひとりR18ワールドをぶっちぎるダークで大人な世界観だったので、アグネアが「スターを目指す踊り子」だと知って、芸能界のドロドロした側面を描く話なんだろうか……とか思ってたら、村のみんなから愛されるアイドルだった。どのジョブも前作との差別化が面白い。
前作だと商人のトレサちゃんがひとり健全街道を爆走していたものだが、今作だとアグネアがその枠なのかもしれない。できればアグネアにはこのまま健全な踊り子さんでいてほしい。この「マスメディア」というものが存在しない世界で「スター」というのがどう定義されるのかまったくわからないけども。「スター」って基本的にはマスなメディアが作るものではないのか。
アグネアの母親は「スター」だったそうだが、人口の多い都市の健全なホールの健全な舞台で人気を博せば「スター」ということになるのかな。アイドルが裏方スタッフと結婚したとき、ファンは荒れなかったのだろうか。余計な心配ばかりしてしまう。
それまでならず者街道を爆走していた我がパーティは、アグネアの加入によって若干平和になった。盗む&強奪がおねだりに変わったのである。そんなに緊急度が高くないアイテムについてはおねだりできるまで待ち、すぐにほしいものと昼にしか会えない人の分は盗む&強奪、これでいこう。
商人パルテティオ、ほしいものにはお金を払う男
これまでの我がパーティの方針から最もかけ離れた男が仲間に入った。そうか、きみはほしいものにお金を払うんだな(愕然)。メインクエストで買い物をするたびに心の中のオズバルド先生が「ぶんなぐって強奪すれば良いだけの話ではないか」と主張し始めるの、なんとかしてください。商売には信頼関係が大事。軽率に人を殴ってはいけないのである(棒)。
パルテティオは成金状態とどん底の両方を知る商人だ。そのあたりが前作の商人トレサちゃんと違うところ。前作よりももう少し大人な「商人」の物語になるかもしれないと思っている。
パルテティオもまた、現時点ではどうなることが最終目標なのかわからない。ロックはラスボスになるのだろうか。
ロックが蒸気機関の話を持ち出したのが気になった。この世界の文明って産業革命前夜レベルだったのか。この先のところで蓄音機も出てきたし、意外と進んでいるのかも。
パルテティオの目指すところは、今風に言うと持続可能な支援事業ということになるのだろうか。ニューデルスタの裏通りでパンを配るお嬢様のような(あれはとても「危険」だという彼女の情報テキストには同意である)「支援」とは違う形の。
新技術の開発にどーんと投資して産業革命で大儲けルートとかないかな。あの発明家に投資したら儲けられないかな。
そしてパルテティオにはメインクエスト以外に、お金儲けのサブクエストがいろいろ用意されているようだ。これは楽しみ。とりあえず蓄音機完成のためにはまだ行っていない町に行く必要があるようだ。
故郷燃やされ系主人公ヒカリ
えっ王子様、情報にお金を払うんですか!!?!?!
メインクエストでお金を払って情報を得るたびに、心の中の異端審問官が「ぶんなぐって無理やり聞きだせば良いではないですか」と言ってくるんですが???
そんなわけでクエストでは必要最低限の情報のみを聞き出して、残りはテメノスとオズバルド先生で聞きだせばいいよね! と思っていたら、町が燃やされてしまった。なんてこった!! 惜しいことをした……。
ムゲンとヒカリという名前はわかるとして、ジゴって何? と思ったのだが、ジゴ・ク王なので地獄ってことか? なんかこの人だけ逆転裁判世界のネーミングじゃない?
ジゴ・クもベンケイも名前からして死亡フラグっぽいなあと思っていたら早々にご退場となった。そうか、これは王位簒奪からの王位簒奪返しのお話なんだな。割と正統派の冒険譚になりそう。映画「キング・アーサー(2017)」はいいぞ。
相棒ポジションキャラを自分の手で始末しなければいけない流れはソローネでも見たけども、リツくんは割と自分の意思でヒカリくんの首を献上しようとしてるよなー。
負けたリツくんは「お前と俺は何が違うんだ」と言っていたが、まあたぶんそれって才能の差だけではなくて、今まで受けてきた教育の質が全然違うんだよ。自分の食い扶持を自分で稼ぐ必要のない王子様は、剣の腕を磨くのに費やせる時間ひとつとっても一般人とは全然違うし。ヒカリくんはそのへんを自覚してるのかな。
「成りあがりたい」という渇望とそのチャンスが「持てる者との能力差」によってあえなく潰えるの、貧困の連鎖ってこういうことだよなとも思ったりした(いや潰したのはわたしなんだが)。もしヒカリくんがそのへんまで考えることができるなら、きっと良い為政者になるだろう。
わたしはヒカリくんの「試合」がまだ使いこなせているとは言い難い。これ、きっと覚えたら強い技とかがあるのだろうけど、使ってみないとわからないしなあ。どんな技でもコピーできるって、ヒカリくんの才能が恐ろしすぎるんだけど。できればムゲンの技もコピーしておいてくれれば……いや倒してないからだめなのか。
ムゲンって無限なんだろうか、それとも夢幻? 地獄つながりで無間?
ク姓も何だろうな、苦? 駆? 狗? 紅かもしれないな。旗が緋色だったし。
あの不吉な囁き声も気になるところだが、そこはこの先を楽しみにしておくということで。
記憶喪失系主人公キャスティ
最後に仲間にしたのはキャスティ。
これは東大陸から始めておいてよかった。わたしたぶんその滅んだ村を知ってるんですよ……。あの村が滅んだ原因は、キャスティのシナリオを進めていったらわかりそうだ。キャスティのシナリオは西大陸スタートだが、物騒なことはみんな東大陸で起こる!
「薬師団」とかいう聞き慣れない単語が出てきたが、これは今でいうところの医師団みたいなものかな? 町の噂では恐ろしい薬師団がいるということだが、現時点ではその真偽は保留である。
噂が言うように、その薬師団は悪意を持って病気をばらまいたのかもしれないが、単に感染症が流行しているところに居合わせたが救えなかっただけの可能性もある。
キャスティのキャラを見ていると後者のような気もするのだが、どうかな~。記憶喪失系主人公って「トータルリコール」パターンもあるし(最近「十三機兵防衛圏」絡みで見た)。
マレーヤの行動も謎である。キャスティが海を漂っていたのは数日で? そこからさらに数日をかけて船でカナルブラインに到着して? その間にマレーヤは別ルートで大陸を渡ってカナルブラインに先回りしてたってこと?? キャスティを小舟に乗せるシーンは逃亡中かのように見えたけども、その追手は撒いたってこと? 相当な凄腕では???
この世界における薬師って、まず「感染症」の概念があるし「病原体」の概念があるし、相当進んでいるようだ。現実世界ではロベルト・コッホが炭疽菌の培養で「病原体」の存在を証明したのが1876年。この頃にはとっくに産業革命は進んでいて、蒸気機関車が日本にまで持ち込まれている。ちなみに蓄音機の発明も19世紀半ばである。
つまり現実世界では「蒸気機関の発明→蒸気機関の普及→蓄音機の発明→病原体の発見」の順だが、この世界では「病原体の発見→蒸気機関の発明→蓄音機の発明」になっている。どうも「発明家」の技術よりも「薬師」の技術の方が、オーパーツレベルで突出して時代を先駆けているようだ。まあそのへんは主人公補正ってことで納得するしかない。
キャスティが仲間に入って、昼間の情報収集は彼女の担当になった。緊急度が高くなさそうな情報は、彼女が聞き出せるようになってから聞けばいいことにする。どの人物の緊急度が高いのか、見た目からはわからないのが難しいところだが。
寄り道解禁
そんなわけで仲間を全員集めたし、寄り道ダンジョンを解禁した。
まず挑戦したのは「ならず者の根城」。どう考えてもならず者は我々の方なのだが、ならず者とされる人々をぶちのめして困っている行商人には感謝されたし、ならず者たちはまっとうに生きることにしたようだし、めでたしめでたしである。一方の我々は、オズバルド先生を筆頭に、もちろんまっとうに生きる気がない。
「星降りの泉」ではいきなりボスが出てきて「あ~こりゃワイプだな」と思ったのだが、なんとか粘って一度で倒すことができた。直前にキャットリンを倒すことができてレベルが爆上がりしたおかげである。
「簒奪者の潜窟」にはボスがいなかったが、たしかここで神官のジョブライセンス的なものが出た。まだ神官のジョブをもらってないんだが、もう行ける範囲にあるの? わたしが解放したのはまだ発明家と学者だけだ。
「けもの道」は何もなかった。ここはまたあとで来ることになるのかも。いかにも何かが出そうな広場があったし。
まだまだ見落としがありそうだが、ひとまず現時点ではこんな感じで探索して、第2章に突入することにした。
本日の闇深案件
記事で毎回闇深案件のコーナーをやろうと思ったのだが、闇深案件が多すぎてスクショがたまりすぎ、選考から漏れるものが続出している。この世界、知れば知るほど怖いんだが???
前回の記事では「挨拶するように人を殺していた」老人が選ばれたが、その後現役の連続殺人鬼疑いの女性も出てきた。この世はシリアルキラーまみれなのか?
しかし今日はそれとは方向性の異なる闇深案件を持ってきた。
今までで景色がいちばんきれいだなと思ってたのに、もうやだこの町。もっとレベルが上がって聞き出せる人が増えたら、この人間関係がもっと広がったりするんだろうか。この少女がまっとうに育つことを願うばかりである。
前作と比べてやはり1章のボリュームが多く、ここまでで結構時間がかかった。2章が複数の町にまたがっているものもあるみたいで、全体的にボリュームアップしてるのかな? で、最終的に前作のように一本の話に収束していったりするのかな? 期待しつつ、続きをやってくる!