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明日の一面はねこちゃん特集だ「バルダーズゲート3」プレイ日記22

いよいよバルダーズ・ゲートの下層地域に足を踏み入れた寄生虫同盟ご一行。

Act 3に入って以来、毎日都会の厳しさを教えられてきたが、今までのは序の口だったことをここに来て思い知らされている。下層地域からが本当の都会だな? そしてここからさらに物騒な都会っぷりを味わうことになるんだな?

数歩ごとに事件が発生するし死体が発見されるんだが? リュヒテュちゃんもカーラックもウィルもアスタリオンも、よくこんなところで生まれ育って今の年齢まで生きられたよね??

この街を知れば知るほど「やべーとこに来ちまったぜ」以外の感想が出なくなるのだが、この混沌とした街とそこから発生する事件や陰謀こそが「バルダーズ・ゲート」というゲームシリーズの本質であり、面白さの核になっているのだということも感じ始めている。

まだマップの入口の方しか歩けていないが、ここまでの波乱の数時間を振り返ってみよう。

初回記事はこちらから。

ssayu.hatenablog.com

 

下層地域に着いた時点でのマップ
広すぎだしクエストマーカーが散乱しすぎだし

 

ミゾーラオンステージ

前回、ウィルの父親についてのミゾーラの考えを聞くには野営しないといけないのか、でもまだ小休憩が2回残っているし、もう少し探索してからかな、などと書いたところで終わったが、あれは嘘だ(このブログ、プレイが無計画すぎて嘘ばっかりやないか!!)。

記事を上げた後、体力も魔法も全開した状態なら食糧を使わず野営すればいいことに気づき、さっき寝たばかりなのに早々に寝ることにした。すると思ったとおり、ミゾーラの登場である。しかも今回は姉妹同伴である。契約を見とどける証人役らしい。

しかし「私をマインドフレイヤーのコロニーで助けてくれたお礼にウィルのパパを助けてあげる(はぁと)」みたいな展開を期待していたわたしが愚かだった。

この世界は厳しい。悪魔と契約などすると、一生どころか死後も永遠に救われない契約を結ばされてしまう。悪魔ダメ、絶対。

選択肢その2は、ウィルとの契約を全解除するかわりにパパは見殺しにするというもの。なんという二択。

ここでも選択肢が出たが、正直ここは何も言わずにウィルの選択にゆだねたかった。しかし「黙っている」という選択肢がなかったため、何かを言わなければならない。

結局、リュヒテュちゃんは「自分を犠牲にして父親を守れ」と声をかけた。

今のリュヒテュちゃんはウィルと付き合っている。だからウィルを失いたくないし、ウィルの魂が地獄で永遠に戦争させられるとかは嫌に決まっている。

でも同時に「あのウィルが好意を寄せるリュヒテュちゃん」が、「父親を見殺しにして自分は助かれ」と声をかけたりしたら、それはもうウィルのキャラもリュヒテュちゃんのキャラも崩壊しそうな気がして。そんなこと言った瞬間にウィルに失望されそうな気すらして。

ウィルもこの結論をあっさり受け入れた。リュヒテュちゃんが何も言わなくてもこの結論になっていそうだけど。

ミゾーラは新たな契約に喜び、なぜかそのまま野営地に滞在した。は??? なんで??? うちのキャンプにデヴィル用の寝袋とかないんだけど??? 滞在するならせめて戦闘に参加してもらえんか??(ウィルが魔法を使えているということが、すなわちミゾーラが戦闘に参加しているということになるのかもしれないが)

せっかくなので「なんでマインドフレイヤーに捕まってたん?」とズケズケ尋ねるリュヒテュちゃん。ミゾーラもアブソリュート教団を追っていたみたい。

なるほど? 地獄のパワーバランスにも影響を与えかねないってこと? デヴィルとデーモンが戦争を続けているのは知ってるけど、ミゾーラの上司のザリエルとか、あとメフィストフェレスとかラファエルとか、同じデヴィル同士でも仲がよくないっぽいしな。

ちなみにウィルが父親を選んだことについて、シャドウハートは簡単な選択ではなかっただろうと言いつつも、「嬉しい」とも言っていた。一方アスタリオンは、他人のために自分をあきらめるなんて「理解できない」と。カーラックは「人がよすぎる」とつらそうだった。

これ、ウィルがこの先生きのこる方法はあるんだろうか。この状態から解約できる悪魔がいるんですか!? みたいな展開にはならないんだろうか。諸々ハッピーエンドになったとしても、ウィルの魂が地獄行きになったらわたしも悲しいんだけど。

 

 

下層地域のにぎわい

リヴィントンに着いたときは、門外地域も賑わってるなーと思った。竜渡りを見て、すげー都会だーと思った。ゴータシュの戴冠式会場は期待どおりの華やかな空間だった。

しかし下層地域の賑わいはまた、今までのものとは一段階異なるものだった。街を歩いていて、いや立ち止まっているだけでも、わいわいがやがやとあちこちからいろんな人の声が聞こえる。これは……都会だ。都会の喧騒のただ中にいる感じがすごい。

とりあえず新聞を買ってみたが、#87を買いそこなったことに気がついた。予定外に一晩寝てしまったからな。これって野営するたびに新しい新聞が出るのだろうか。「地獄から家を守る方法」が気になるんだけど。エルタレルってティーフリングの故郷だったよね。街ごと地獄に転送されたとかいう。

新聞売りの少年の隣にいた女性と話すと、こちらは記者さんだった。

えっ、我々はもう有名人になってるの!?

うーん、リヴィントンでも竜渡りでも事件を解決しちゃったもんなー、ゴータシュの戴冠式でもじきじきに声かけられちゃってたしなー、名が売れるのも仕方ないかなー! とかのんきに構えていたのだが、いきなりジャーナルが更新されて「印刷を止める」とかいうクエストが現れた。えっ? 止めないといけないの!? 

 

新聞社を訪れて話を聞いてみるとこんなことを言われた。

ははーん、マスコミと政治家の癒着ってやつか! この国のメディアも終わってんな!

まだゴータシュの指示と決まったわけではないけど、リュヒテュちゃんを悪者にするような記事を書いて活動しづらくしようとしてるな!(でもゴータシュはむしろ手を組んで一緒に支配しようとか言ってきたから、この記事についてはオーリン側の仕業かも。いや単にうざいよそ者が来たのが気に食わなくて自発的に書いた記事かも……)

 

今まで聞いたことのないレベルの暴言

もう潰そうぜこんな新聞屋。

 

自然大事に

なんで!!?

そんな悪いことしてないでしょ!!?!? いやまあちょっと行く先々でひとんちの棚や箱を漁ったり、難民のために集められた食糧を持ち帰ったり、雇われの用心棒を全滅させたり、争ってる二組の両方を殺したり、監獄から死刑囚を脱獄させたりしたけど! このままだと絞首刑送りにされてしまうっぽい。そこまでひどいことはしとらんやろ!!(いややっぱりしてたかも)

これは記事の差し止めは急務である。なんとしても翌日の朝刊までに印刷を止めなければ(これって時限クエストかな?)。

しかし、エトヴァードさんは我々を問答無用で新聞社から追い出してしまった。アカン!!!! 新聞社の中も外も警備兵と鋼の衛兵まみれだし暴力的解決も難しい! ていうかこんな街中で暴れたら、本当に絞首刑になってしまう。下層地域に入ってすぐのところに処刑台があったのを見たからな。

というわけで、ここはいったんロード!! エトヴァードと話す前に事態を収拾する作戦に出る。

 

 

印刷を止める

さて印刷を止めるためには、まずは印刷機のところまでたどり着かなくてはならない。だが印刷機は地下にあり、地下に行くにはエレベーターか地下への扉を開く必要がある。いずれも鍵がかかっている上に、扉の前には見張りがいる。

不可視化して扉を開けようとしても、開錠しようとすると不可視化が解除されてしまうので結局バレる。どうして死刑囚の監獄よりも印刷所の警備の方が厳重なんだ???

散々頭を悩ませた末、リュヒテュちゃんがとった作戦はネコ化!!! ニャーのスキルを使い、フロアの視線を釘付けに!(たぶん残念ではない演奏ができるバードとかなら同じことができるのでは)

その隙にアスタリオンが鍵開けをして、地下に潜入を果たした。やっぱり死刑囚の脱獄の方がよほど簡単だった気がする。

ちなみに後で気づいたが、ゲイルが鍵開けの魔法を覚えていたのだった。遠隔から開錠してしまえば、透明化した状態のままでドアを開けられたのではないだろうか。そういうときのためにこの魔法を習得したのに、うまく使いこなせていない(今のところこの魔法を活用したのは、グリムフォージでシャーの神像を入手したときくらいである)。

 

地下にも鋼の衛兵がいたので、アスタリオンで不可視化のスキルを使って進むことに。隠れ身でも大丈夫だと思うけど、わたしはステルスに悦びを感じない人間なので。

地下の資料室のような場所に「見たことがないほどかわいい猫」とかいう記事が置かれていたので、これだ! と思って取得。ちなみにその猫ってリュヒテュちゃんのことではないよね? バルダーズ・ゲートに来てから猫化したのは今日が初めてだし。

それから印刷室へと向かい、記事の差し替えにとりかかる。機械を操作することになるのかなと思っていたら、なんか思ってたのと違う展開に。

見た目は最高だろうが

しゃべる印刷機……だと……。まあこういう世界だし、印刷機がしゃべることくらいあるか……。で、ドリーってあれか! 影に呪われた地でランタンに閉じ込められてたピクシー!! お知り合いだったのか! このピクシーはドリーから我々の話を聞いていて、ひどい記事が出ることに心を痛めていたようだ。

「ドリーを助けてくれたお礼に」と、記事の差し替えは非常にスムーズに行われた。これってドリーを助けていなかった場合、説得とかが必要になるのかな?

 

印刷機に入っていた原稿は回収して即野営地送りに。さらに部屋を物色していたら我々について書かれた別の記事も発見したので、そっちも野営地送りに。見落とすところだったぜ。

印刷室にはさまざまな本があり、さらにゴータシュを批判した記者の手記も発見した。こんな記者もいるんだなあと思っていたら、その記者への解雇通知も発見した。この国のメディア、本当に終わってんな。

本人も退職するつもりでこれを書いたみたい

なお新聞社の地下は敵対エリアのためファストトラベルが使えず、徒歩で脱出しなければならない。わたしは脱出の際も不可視化し、エレベーターで地上に上がった。エレベーターの扉は開けると敵対するやつなので、霧渡りで扉を開けずに外へ(視界の範囲外な気もするのだが、エレベーターから建物の外へ霧渡りできた)。

これでこの件は無事クリアとなった。

これで明日の一面はねこちゃん特集だ!!! 楽しみだな! 絶対買おう!!

 

 

噂のポーティア

その後下層地域の入口の方をうろうろして、燃える拳の詰所のような場所に出た。そこには、ラファエルがやたら推していたポーティアが!

この人、定命の者と不死の者の両方から人気があるらしいけど、あからさまに様子がおかしい。今聞いた話をすぐに忘れてしまう状態みたい。こんなので人望があるとは思えないが、脳みそに幼生を植えつけられたばかりとかだろうか。

「はにかむ人魚」亭で子供が行方不明になった事件を捜査してもらいに来た女性は、ポーティアに失望して我々に事件の解決を依頼してきた。わたしもこの人に相談するよりは我々の方がいいと思う。

 

 

お笑い大会

酒場を探して街をうろうろしていると、さっそく発見した。ただしこの酒場は「はにかむ人魚」亭ではなく「エルフの歌」亭である。どうやらかつて皇帝がステルメイン公爵と活動していた頃の本拠地がここだったらしい。

なんか……皇帝ってだいぶカジュアルな酒場で活動してたんだな。

元芸人のリュヒテュちゃん、ここはもちろん参加の一択である。しかし……。

英語のジョークをそのまま日本語にしているらしく、ジョークの大半が意味不明である(比較的意味のわかる部分のスクショを抜粋しているのだが)。翻訳はもうちょっとどうにかならんかったんか。

いったいどれが上出来のジョークなのか全然判別がつかないので適当に選択した結果、ひとりしか拍手してくれず敗退した。理不尽すぎる。

しかし敗退専用の芸人インスピレーションを獲得したのでまあよしとしよう。

 

 

シェフを守るためにネズミを駆除する

さてこの酒場のシェフの名前が、ベハル信者の殺人リストに載っていた。彼に警告しようとすると、ネズミの駆除をしろとかいう無茶な展開に。まあネズミ(隠語でない)くらいなら始末しようじゃないの、というわけで地下へ。ものすごい数のネズミがいたので、これはさすがに飲食店として死活問題だし、地下があんな状態じゃほかの問題のことなんか考えられなくても仕方ないなという感じである。

その先に皇帝の隠れ家があり、思い出の品々を回収することができた。

ちなみにその皇帝の隠れ家にはギスヤンキ軍が先回りしていて戦闘になった。

しかし、軍のボスに対してこちらが回る短剣を設置

→ボス、ダメージを受けながらも早足で短剣から離脱

→影渡りで回る短剣の中へつっこんで死亡

とかいうコントのような戦闘であった。おい、まじめにやれ!w

 

どうしてもベハルのリストを連想してしまうが…

これは皇帝とステルメイン公爵が活動していたときの敵対リストだろうか。まだゴータシュ卿の名前はない。

 

 

ステルメイン公爵殺人事件

「エルフの歌」亭でも殺人事件があったとかで燃える拳の連中が警備していたのだが、どうやらその被害者がステルメイン公爵だったらしい。そんな直前の事件だったのか。皇帝も再会したかっただろうになあ。

ステルメインの事件を調べているのが、リヴィントンの神父殺人事件の捜査担当者でもあるデヴェラだった。そこでそうつながるのか!!

これは前作関係の話かな? 結局サレヴォクは倒されてベハル寺院も壊されたらしい。

それを誰かが復活させようとしていると、彼女は睨んでいる。誰かが、ってそりゃオーリンでしょ! 

信仰のためにやってる殺人だから、ってことなのかな?

デヴェラはまわりから陰謀論者扱いされていたし自分でも自分の説を信じきれていなかったのかもしれないが、リュヒテュちゃんの持っていたベハルのリストを見て疑いが確信に変わったようである。これから協力してリストの被害者候補を守ることになった。でも彼女はまず上層へ行くみたい。我々はまずは下層担当ということのようだ。

ちなみにこの酒場の二階は宿屋になっており、一室はステルメイン公爵が使っていて今は事件の捜査中。もう一つの大部屋は客がいないという。そこでこの部屋を我々に丸ごと貸してくれるという話になった。

最初は200ゴールドでという話だったが「こんな事件が起こったら当分誰も泊まらんぞ」と説得したところ、「この人たちが長期滞在しても大丈夫でした!」と宣伝しなおせるからいいか……と納得してくれて、なんと無料で滞在できることになった。やったー! 旅を始めてから初めての宿屋だ!

すごく広くて豪華な部屋だ!

 

惨劇のワイン祭り

さて、続けて街をうろうろしていると、人の集まる屋台のようなものが見えてきた。どうやらワイン祭りでワインの無料配布が行われているらしい。なんだと!? それは参加せねばだ。

しかしこの世界、そんなうまい話が平和に終わるわけがなかった。

いただいたワインを飲もうとしたらこれ。

どうやら主催者のコーラさんがベハルのリストの対象者だったらしい。毒を飲ませようとしていた男が正体を現し、当然戦闘になる。せっかくのお祭りが台無しじゃねーか!

ワイン(と逃げ遅れた参加者)に被害を出さないように気を付けながら叩きのめし、コーラさんは無事救出。だいぶ感謝された。これでリストのふたりを助けることができたのかな。

 

 

ペアツリーは守れず

これはリスト対象者は早めに見つけて対処した方がよさそうだと思い、マップに載っていたもうひとりの名前のところに向かってみた。

しかしマーカーで示されている場所にどこから入ればいいのかわからない。ドアらしき場所には見張りがいて、立ち入り禁止だと主張している。

結局、カーラックがドアに打ちつけられていた板を斧でぶん殴って無理やり押し入った。ドアを塞ぐ板を引っぺがすのは鋼の衛兵的に問題ないんだな……。

足元に板切れの残骸が

しかし、中に一歩入るやいなや、そこは殺人現場だった。遅かったか……。

この家と地下に置かれていた手紙から察するに、被害者のペアツリーはゴータシュに協力して武器を販売していた。

これは取引を持ちかけてきたときの手紙

これは取引後の手紙

こんなヤバい手紙を署名入りで書いて大丈夫? 脇が甘くない?

 

オーリンはペアツリーがゴータシュに協力していたのが気に入らなかったみたい。

というよりは、ペアツリーの売っていた武器がベハルの価値観的に美しくない点が気に入らなかったのかな。「火吹き」というのは大砲か何かだろうか。デヴェラも言っていたように、ベハル入門殺人事件の犯人はみんな、被害者の手を刃物できれいに切り取ることに情熱を燃やしているらしいし、大砲のように雑に吹っ飛ばすような殺し方は美学に反するのかも。

ただ、あのリストはベハルの寺院に入門するための試験のようなものだったと思うのだけど、オーリン自身が殺っちゃうのもアリなの? それだと入門者がこなせる課題が減らない? 大丈夫? 初心者への門戸が広くないコミュニティは廃れてしまうよ? まあ殺人コミュニティなんてさっさと廃れてほしいけど。

 

 

ギルドへの入口?

ペアツリーの家を出てさらに歩いていると、また見張りに呼び止められた。このへんは治安がよくないから去れとのことだったのだが。

うわー! ついにギルドとご対面してしまうのか!?

ここは「キーネに呼ばれて来たんだけど通さなくていいの?」というウィルの迫真の演技で通ることができた。しかし我々は先日、ギルドを名乗る連中を皆殺しにしている。この先にギルドと平和的な対話があり得ると思う???

恐ろしいのでこの先に進むのは後回しにしようかな。ベハルの被害者リストを優先すべきかもしれない。

でもわたしが記事の最後に書く今後の予定って、ことごとく翌日になると全然違う結果になってきた。こんなことを書いておいてやっぱり明日にはギルドに乗り込んでいるかもしれない。

 

 

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