なぜ面白いのか

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歪な四角関係「Hundred Line」エンディング86・87・88感想

このスチル好き

面影歪……おもしれー男……。

わたしの中ですっかりおもしれー男枠になった歪くん(1周目も十分面白かったが、特に血みどろ編で)。台詞のすべてがいかがわしく、台詞のすべてが好きである。

こういうシルエットで一人称が「私」のあやしいキャラは無条件に気に入ってしまう。「ゲームオブスローンズ」S1・2頃のピーター・ベイリッシュくらい腰の細い衣装だったらイチコロだった。

そういうわけでどこで歪くんルートに入れるのかと楽しみにしていたのだが、ようやくそれっぽいのが見られたかもしれない。このルートからさらに別分岐に進んだ場合、さらに歪くんにフォーカスされた話が見られるかも。

6周目となる今回のルートもなかなか精神的にきつかったが、新情報がチラチラと出てきた。しかもここにきて新キャラまで出てきて、これには驚いた。どのルートからどういう順番で見るかによって、全体の印象も全然変わりそうだ。

それから今回のルートは分岐が今までのルート以上に多かった気がする。このルートだけでもすべてのエンディングを見ようと思ったらかなりかかりそう。

という感じで本日は、Chapter 15-A-aaaa というルートの、エンディング86・87・88のネタバレ感想。今まで見てきた Chapter 12~14への言及もあり。

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みんな大好き面影歪

前回までのあらすじ

「シナリオロック1」にぶちあたったわたしは、エンディング34、36、72、76と、シナリオロック地点3への到達が求められている。すでにエンディング72と76は見たので、次はエンディング30番台を探すことにした(前回の「前回までのあらすじ」と同じである。つまり前回から攻略的な意味では進展していない)。

しかしどこに30番台があるのか見当もつかない。見ようとしているルート(衛人くん生存・タイムリープを打ち明けない)からなるべく遠そうなところを探しているのだが……。

ちなみに5周目でノモケバが作りだしたコピー衛人くんが部隊長の異血を吸収していたが、6周目の名簿で確認したところ、きっちり部隊長吸収数が+1されていた。やはりボディがコピーだろうとオリジナルだろうと同じ扱いらしい。これも世界観的に重要なんだろうな。

 

デスゲーム編とかいう地獄

血みどろ編→恋しちゃったんだ編→血みどろ編→ノモケバ編ときて、今回突入したのはデスゲーム編である。血みどろ編も地獄だったが、今回のデスゲーム編もだいぶ地獄だった。

今回拓海くん自身も気づいたようだが、衛人くんを殺した先にハッピーエンドはないんだな。というより衛人くんを殺した時点で地獄ルートの可能性しかなくなってしまうのか。

拓海くん視点で遊んでいる以上、拓海くんが周囲からの信頼を失い罵倒されまくる展開はつらい。語られるストーリーが過酷であろうとも、死者が出ようとも、特防隊内の人間関係が安定している限りは頑張れそうな気がするのだが、内部の人間関係がギスギスしているとすぐに心折れそうになってしまう。職場か?

デスゲーム編も、一度100日目までたどり着いただけでは全貌はわからないようだ。血みどろ編も2周やってやっと概要が掴めたが、まだ判明していない部分もある。デスゲーム編に含まれるすべてのエンディングを見なければ、デスゲーム編のすべてはわからないということだろう。

わたしは学園と異血と地球の謎を求めて周回しているのに、次々と謎が増えるためになかなか核心にたどり着けない!

 

DAY 004: 最終防衛学園を去らずに残る

今回はここから始めてみた。衛人くんを殺して仲間たちにドン引きされ、教室に「学園を去れ」と脅迫文が書かれ、SIREIが破壊されているところ。

2周目ではここですぐ学園を離れて第二のみんなと合流したのだが、今回は最終防衛学園に残ることを選んだ。脅迫文を書いた人とSIREIを破壊した人が同一人物とは限らないから、脅迫者からただちに危害を及ぼされるとも限らないと拓海くんは考えたようだ。拓海くんがタイムリープしたことによるズレがあるので、いつ侵校生が攻めてくるかもわからないし。

しかし楽くんをはじめ、ひとまず離れた方がいいのでは? と主張する子たちもいる。「残るべき派」と「離れるべき派」に分かれそうになったが、「離れるべき派」が少人数である以上、彼らだけで離れるのも危険ということで、なし崩し的に残ることに。

ところでSIREIを破壊した人物ってまだ明らかになってないよね? 脅迫文を書いたのは比留子さんだと判明してるけど。いったい誰が何の目的で壊したんだろうな。衛人くんはもう死んでるのに。まだ内部犯がいるっていうのか。

日付が5日目になったばかりの0:55、拓海くんの部屋のチャイムが鳴り、外に出た拓海くんは背後から襲撃されて気絶してしまった。翌朝目覚めるとベッドの上。これも誰の仕業だったんだろう? 主催者? それとも別ルートの拓海くん?

その後、楽くんが殺されているのが発見される。どうして!!! これも結局誰が犯人だったのかいまだにわからない。主催者は彼らに手を出せないはずだから、デスゲームとは無関係に殺されたってこと?

楽くんが殺されたとき、棺桶ドローンは作動しなかった。防衛戦以外のところで特防隊員が死んだときは作動しないように、プログラムが書き換えられていたらしい。犯人はプログラミングの心得がある人……カミュン? それとも学園の運営側の人? このあとで第二のメンバーにも一応犯行は可能だったという話になったけど、どうなんだろうな。

つばさちゃんが真っ先に疑われそうなものだけど、そういう展開にはならなかった。この時点で学園にそういうことができそうなキャラってつばさちゃん以外にはいなかったけど、そんなのみんなわかってることだ。つばさちゃんもそんな状況でこんなことする? という話でもある。

昨夜何者かに襲撃されたことを話した拓海くんは、いきなり楽くん殺しの疑いをかけられてしまう。まあすでに問答無用で衛人くんを殺しちゃってるからな。不利な立場になるのは仕方ない。衛人くん殺しの真実を隠すためにSIREIを壊した疑惑までかけられている。

6日目、比留子さんとつばさちゃんと一緒に第二のみんなを迎えにいく。NIGOUは第二防衛学園に残ることに。衛人くん生存ルートでは、比留子さんがNIGOUをぶん殴って無理やり最終防衛学園に連れてきたけど、ここではそのイベントが起こらなかった。

7日目、第二のみんなとムヴヴム戦。厄師寺くん、九十九兄妹、怠美ちゃん、晶馬くんは、拓海くんが信用できないからと参戦しなかった。

その晩、幽霊くんから体調不良だと聞かされる。「未来から来た邪な波動」って何だったんだろうな。「この歴史の延長線上から邪気みたいなものがやってきた」「これから発生するもっと先の事件を解き明かせ」とのことだったけど。別の世界線から衛人くんがこのルートの未来にリープしてきたとか?

ブラッドスペース」という単語もここで初めて出てきた。異血のエネルギーで満たされた特殊な空間らしい。重要そうだけど、まだ話のメインには座っていない。

8日目、パクロン来襲。倒すとヴェシネスが現れて、パクロンを回収していく。厄師寺くんが参戦しようとするも、返り討ちにあい、それをかばった拓海くんが負傷。

拓海くんが目を覚ましたのは21日目。希ちゃんたちが交代で看病してくれていたが、拓海くんが眠っている間は事件が起きていないということはやはり拓海くんが犯人だったのでは、と一部から疑われている。拓海くんが眠っている間に第二防衛学園に戻ってみたところ、NIGOUはすでに自爆していた。

その晩、イヴァーを捕虜にする。しかし負傷を押して防衛戦に参加したことで拓海くんは再び倒れてしまう。目が覚めたのは24日目。

拓海くんは楽くん殺しの犯人探しをしようとするが、全然うまくいかない。手がかりもないし、協力的な子も少ない。

イヴァーにこんな揺さぶりをかけられてしまう拓海くん。「今学園内にいる人の中で唯一信用できるのが自分なのでは? だからこそここに来たのでは?」と言われて、言い返せない。

イヴァーもイヴァーで、自分の味方が信用できないと言いだした。自分は捕虜になって自爆するための捨て駒だったのだと。イヴァーから見ると、拓海くんは自分と同じ孤独を抱えているのだという。

これはもしかしてイヴァールートに入ったのかと思っていた。このときは(でも選択次第でデスゲーム編の中にイヴァールートもあるのかな)。

ウワー!

今度は黒板に「コロシアイのゲームをしよう」と書かれていて、デスゲームの開催告知まで届いてしまった。比留子さんの脅迫文とは明らかに筆跡が違う。これを書いたのは主催者ってことでいいのだろうか。

 

DAY25: 侵校生ハントに参加する

「参加を希望する者は本日19時にリラックスルームに集合、拒否した者は命を奪う」と宣言されてしまい、サクっと参加を決める拓海くん。怠美ちゃんはやっとデスゲが来た! とノリノリだが、彼女以外にはドン引きされてしまった。

歪くんも参加NG。そうよね、拘りが強そうだし……。

わたしも「やっぱりデスゲームルートあるんじゃん!! キタキター!!」と二つ返事で参加を決めちゃったので、怠美ちゃんと同類の自覚はある。いやリアルで誘われた場合は参加しないけど(当然である)。

歪くん、1周目のときは衛人くんのことをどう思ってたんだろうな?

ともかく拓海くんと怠美ちゃんの説得()が功を奏し、全員がリラックスルームに集まった。巨大蜂にぶらさがって登場する主催者。

この潜水服、一つの立ち絵であらゆる人物を表してくるから困る。なんでどいつもこいつもこれを着て出てくるんだよ! この人もパラレリープしてやってきた人ってこと? 自分が本来生きてるのとは別の世界線で好き放題してやるぜ! みたいなこと? 比留子さんは主催者の正体に見当がついてたんだろうか?

楽くんを殺したのはお前かと問われた主催者のお返事がこれ。もっとわかるように言ってください!!

拓海くんたちは主催者を攻撃しようとするが、全然通じない。この潜水服は我駆力が通じないんだった。工作室からエンジンカッターを持ってくれば殺せるよー、と思って見ていたが、この拓海くんはその周回のことを覚えていない。

そしてこんなゲームには参加しないと主張したくららちゃんが、蜂に異血を吸われて殺されてしまう。見せしめである。

主催者のやろうとしている侵校生ハントとは、学外で侵校生をたくさんハントしましょうというもの。締切時点でハントポイントが低い人は処刑される。特防隊には抵抗する術がなく、ゲームに参加するしかない状況に。

ソロプレイではきついので、拓海くんは誰かとパーティを組もうとするが、誰も組んでくれない!!

そうね……

楽くん殺しは主催者だろうけど、それはそれとして拓海くんのことは信用できないというのが共通認識になってしまっている。衛人くんを殺したことがあらゆるところに響いている。やはりこのルートの先にハッピーエンドは存在しないのか。

狂死香ちゃんにまで「くらら殿が死んだのは澄野殿がゲームに参加すると言いだしたから」と言われてショックであった。これまで見てきたルートでは、狂死香ちゃんは基本的に最後まで味方してくれてたのに! くららちゃんが絡むと狂死香ちゃんの態度も変わってしまうのか。

 

DAY 26: 面影と組む

早速ハントに出かけるが、さすがにソロでは厳しくて、体力を削られてしまう拓海くん。そこへ現れた歪くん!

立ち絵の手が全部エロい男

もともと拓海くんと組もうと思っていて、あとをつけていたらしい。求愛行動らしい。ここで歪くんと組むことを選んだら「ベストカップル賞を目指そう」と言われた。ふーん、露骨じゃん。

歪くんルートきたか!? と思ってここも一も二もなく組むことを選んだわけだが、ここで組まないとどうなるんだろう。ソロ参加になるのか、それとも誰か別の人と組むことになるのか。そのうちここも周回してみよう。

その後、部屋に戻った拓海くんのところに歪くんが訪ねてきた。作戦会議である。

彼は変態と思慮深さを兼ね備えた両刀使いらしい。「殺るだけ殺ったらピロートークは無しなんて」と言われてしまった。殺しちゃったらトークできなくない? まあいいか。そういう文化圏の子なんだろう(?)。

ほんとこれ

27日目、比留子さんが蜂の死骸を持って現れる。VS主催者同盟の結成である。翌日、歪くんにもこの話を持ち掛けてみるとあっさり賛同してくれた。歪くんは蜂を解剖してその生態を調べる係。

拓海くんは主催者の正体を探る係。イヴァーに話を聞いてみると、主催者は侵校生ではあり得ないとのこと。彼女は「侵校生が侵校生ハントなんてさせるわけない」とも言っていたが、人間同士で殺し合うなんてよくあることだから、これは根拠にはならない気がする。

ということで、主催者は特防隊でも侵校生でもない、未知の第三勢力か? という流れになった。話がここまで進んだところで第三勢力かよ! でも最終的にすべての真相を明らかにするためには、特防隊・侵校生以外の別の勢力を見つけなくてはいけない気もする。それが主催者とイコールなのかはまだわからないけど。

比留子さんは例の潜水服を探す係。恋しちゃったんだ編での彼女は、あの服を着てパラレリープをしていたから、当然その服の隠し場所も知っているはずなんだけど、妙に時間がかかったな? 「”あの場所”を見つけていいのは私だけ」とも言っていた。もしかして”あの場所”は周回ごとに変わるのだろうか。

このルートの比留子さんは、主催者との対決には協力的だが、周回していることはまったく明かしてくれない。やはり衛人くんを殺すと全員の信用度が大幅ダウンしてしまうのか。

歪くんはこの作戦に怠美ちゃんを参加させるのは反対だが、比留子さんはゲームのパートナーとしての怠美ちゃんを絶対に連れていかなくてはならない理由があるという。そして拓海くんにだけ、怠美ちゃんの家庭環境を少し明かしてくれた。拓海くんもこれまでの周回でなんとなく察していたことだけど、比留子さんは周回中にもっと詳しく知ったのかもしれない。

この先の人生に望むものがない怠美ちゃんを一人で戦わせないためにも、この作戦に同行させなくてはならないと比留子さんは思っている。「1人でも死んだら意味がない」と言う比留子さんに、拓海くんは「本物のヒーロー」を見た。

 

DAY 30: 飴宮を助ける

ヒーローがやられた!!!! 怠美ちゃんをかばって比留子さんが倒れてしまった。

歪くんは「せめて私たちだけでも生き残るんだ」と言ったが、拓海くんはここで怠美ちゃんを助けることを選択。

怠美ちゃんに「どう考えても死にイベだよー」と言われてしまい、わたしもちょっとそれを疑ったが、歪くんも助けにきてくれた上に、比留子さんが「私の異血を吸ってパワーアップしなさい」と言いだした。言われたとおりにした怠美ちゃんはめちゃくちゃパワーアップして、どうにか部隊長を追い返せた。潜水服もゲット。

その晩、つばさちゃんが泣きながら謝りにくる。あの場面を彼女も見ていたらしい。だが怖くて、助けに入ることができなかった。彼女の罪悪感につけこみ、歪くんは彼女もVS主催者同盟に引き込む! いいぞいいぞ! やり方がだいぶいやらしい!

そんなわけで、つばさちゃんの作業場が同盟のアジトになった。そうそう! 拓海くんは周回を始めたらまず脱出ポッドの状態を確認すべきでは? と思ってたんだった! 100日目までは開かないようにロックされているようだから、すぐに使うことはできなさそう。

ここで潜水服の分析をして、31日目にいよいよ主催者との対決である。

我駆力は効かないが物理攻撃には弱い潜水服にボウガンで穴をあけ、我駆力で強化された蜂の攻撃を潜水服を着て防いで倒し、潜水服にあいた穴に消えない炎の爆弾を突っ込んで主催者を炎上させた!

穴にイケナイ爆弾を突っ込む役は歪くんが一発で成功させてくれた。

拓海くんたちの頑張りで主催者を排除できたことで、特防隊は一旦落ち着きを取り戻す。拓海くんの信頼も回復。

狂死香ちゃんと和解できたのがいちばん嬉しかった。

しかしその後蜂が残っていないかと学内を歩いていたら、カプセルルームに潜水服の人が二人いて、拓海くんは意識を失ってしまう。

彼らは「我々は侵校生ハントとは無関係だ」と言っていた。誰だろうな~。別ルートからパラレリープしてきた拓海くんと比留子さんかな? という気がしているけど。

目が覚めたのは翌日である。拓海くんはその日の朝につばさちゃんと会話していたはずなのに、その記憶がない。やっぱりあの潜水服の中の人が拓海くんで、そっちの拓海くんがつばさちゃんと会話していたのでは。

33日目、アダムキュー襲来。倒すと、蜂がアダムキューの異血を吸収してしまった。

そんな~

というわけでデスゲームはふりだしに戻る。拓海くんへの信用もまた落ちた。つらい。

しかも素粒子バクテリアだとかいうのが原因で、脱出ポッドが使えなくなってしまった。拓海くんの意識が飛んでる部分で、その話をしてたみたい。QBリキッドとやらで素粒子バクテリアを駆除しなければ、修理もできない。ここからはポッドを修理して、デスゲームからの脱出を目指す話になった。

35日目、晶馬くんが主催者に処刑される。晶馬くんはみんなを生かすためにハントしないことを選んで、自ら処刑されてしまった。晶馬くんがフォーカスされるルートも早く見られるといいな。

41日目、もこちゃんが希ちゃんのことで助けを求めにくる。異血の拒否反応である。拓海くんは希ちゃんの秘密をもこちゃんに明かし、第一ゲームの賞品だった異血を希ちゃんにあげることにした。

これで信頼を得て、第二の女子チームが同盟に加入した! 仲間が増えてきて、ほっとしている拓海くん。わたしもちょっとほっとした。でもこのルートって自由時間がほとんどないから、探索もプレゼントもできないんだよな。

ここで突然のルール変更。第二ゲームからはゲームの期間がのびることに。主催者的にはできるだけたくさん侵校生を殺してほしいようだ。

ここのところ拓海くんの侵校生ハントが格段にレベルアップしたのは、衛人くんの異血を2連続で吸収したからではないかとの歪くんの指摘。衛人くんの類まれなる「暗殺者」とのしての性質を、拓海くんが引き継いだのではないかと。

歪くんが自分と組んでくれたのは、最初から自分の中の衛人くんが目当てだったのだとわかり、ショックを受ける拓海くん。衛人くんの血に呪われている自分はVS主催者同盟も抜けるべきだと言いだした。

しかし仲間たちはみんな、拓海くんは呪いをすでに克服していると言う。その呪いのおかげで希ちゃんを助けることができたのだから。

その後の、歪くんが信頼を打ち明けてくれるシーンはよかったな。比留子さんを助けようとした「バカ」に笑って笑って、気づけば自分も死地に飛び込んでいた歪くん。暗殺者としての合理性を超えたところで、拓海くんを信頼してるんだね。

45日目、つばさちゃんにQBリキッドを渡されるも、またしても記憶のない拓海くん。QBリキッドを見つけたのは拓海くんで、どこで見つけたかは「よく覚えてない」と言っていたらしい。いやこれ絶対別ルートの拓海くんでしょ! このルートに必要なアイテムを届けにきてくれたんじゃないの? それとも本当に内なる衛人くんが拓海くんを操ってQBリキッドを探してくれた?

ともかくようやく脱出ポッドの修理に取りかかれることになったが、修理には50日かかるらしい。おい!!!! そんなにか! それならやっぱり主催者を倒さなくては、と話が戻ってきた。が、歪くんには主催者を殺すあてがあるらしい。

「私の流儀ではないからできればこんな手は使いたくなかった」というその方法を、歪くんは開示してくれない。その日から歪くんは格納庫にこもって主催者を殺す準備に入り、拓海くんはつばさちゃんと組んで侵校生ハントに出かけることになった。

「川奈のことはオレがずっと守る」という言葉に赤くなるつばさちゃん。フラグが立ってしまった!! ここからはもうつばさちゃんルートというか、歪くんとつばさちゃんとの絶妙な三角関係に突入する。わたしはニヤニヤと見守るばかりである。

面影歪いかがわしい台詞集

 

DAY 47: 喪白を置いていく

またしても部隊長に遭遇してしまい、大ピンチになっていた第二女子組。ここは希ちゃんともこちゃんがトレードオフかなあと思い、もこちゃんに犠牲になってもらうことに。

希ちゃんは蘇生マシーンが使えないため、歪くんが治療にあたった。殺しのテクニックは治療にも使えるのである。そこへタイミングよく部隊長の襲撃があり、拓海くんたちはその異血を希ちゃんに与えるのだった。

が、翌日再び拒絶反応で体調が悪化する希ちゃん。一難去ってまた一難がすぎる。希ちゃんにイヴァーの血を与えることになった。

これがきっかけで、希ちゃんはイヴァーの中に母親を見ることになり、同時にイヴァーは希ちゃんの中に娘を見ることになった。異血を通じて、記憶の共有が起こったらしい。希ちゃんはイヴァーに親近感を抱き、もう侵校生ハントはしないと決める。次に処刑されるのは自分だと覚悟を決めてしまった。

その後、初めて仲間同士でのコロシアイが発生。まあ蘇生マシーンで生き返るんだけど。しかしこんなことがあるようではイヴァーを学園に置いておけないということで、彼女を解放することに。

イヴァーが希ちゃんとの再会を望んでいると知った彼女は、ここで死ぬわけにはいかないと、侵校生ハントをもう一度やることに決めた。ポイントを一気に稼ぐべく侵校生のアジトに向かったのだが、そこでいきなりイヴァーと再会してしまう。

 

DAY 56: イヴァーを殺す

このルート、きつい選択肢が多すぎる。イヴァーは子どもを犠牲にしない、本当の親の愛を希ちゃんに伝えるべく、自ら犠牲になった。拓海くんにチップを託して。

これによって希ちゃんの侵校生ハントでの順位は上がったが、結果として狂死香ちゃんが最下位になってしまった! そ、そんな……! わたしの心のオアシスが!!

狂死香ちゃんは立派に散ってみせようと覚悟を決めているが、歪くんの作戦がここで明らかになる。

「そっか」がかわいい

異血に効く毒を狂死香ちゃんに飲ませて、その異血を主催者に吸わせることで、複数いる主催者を一斉に殺す。狂死香ちゃんの覚悟の決まり方も、仲間を毒餌のように扱うことに抵抗がある歪くんの描写もかっこよかったな……。作戦ははまり、主催者は全員倒れた。しかし。

は??? まだ続くの??? まあ日数的にこれで終わりではないと思ってたけど。「少々遅かったな」と言ってるってことは、どこか途中の段階で衛人くんと接触したってこと?

61日目、イヴァーに託されたチップを解析して洞窟へ。カミュンを発見して連れ帰る。その過程でこういう感じになった。

お前! 歪くんのいないところで関係を進展させおって! 歪くんは帰ってこない拓海くんたちを心配してずっと外を探してたんだぞ!

カミュンを学園に連れ帰ると、希ちゃんは彼女の「姉」として振る舞うようになり、一気に元気を取り戻した。

カミュンも異血を持って生まれたらしく、その才は脳にひらめきをもたらすらしい。それで優秀な科学者なんだな。イヴァーの「失敗」により故郷を追われた彼女は、学園への防衛を決める。

64日目、後継者による第三ゲームが始まる。最終的に後継者=衛人くんであることが判明するわけだけど、どういうことなんだろうな。衛人くん、このルートでは死んでるのに。やはり彼もパラレリープしてきたということだろうか。でもパラレリープが可能なら、こんなゲームのルールに従わずに、普通に全員皆殺しにすればいいのに。パラレリープの交換条件がこのルールだったのかな。

衛人くんはSIREIの残骸を利用して、自分に逆らった者の体内爆弾を起動させることで、全員を従わせた。さらに毒物の使用禁止ルールまで付け加えられる。

もうやってらんねー! ってことで、再び脱出ポッドの修理に取りかかる拓海くんたち。ポッド修理と主催者殺しの堂々巡りである。しかし今回はカミュンの助けがあるということで、修理時間は大幅短縮が見込める。つばさちゃんとカミュン以外はサポート役である。しかしつばさちゃんから拓海くんへの態度と歪くんへの態度が違いすぎる。

かわいい

ポッドは無事修理できたが、今度は燃料がないときた。うーんどこまでもうまくいかない。燃料は最強クラスの英雄一人分の異血だという。もともとの脱出ポッドはどうやって燃料を用意してたんだろうな。

すみやかな脱出も不可になり、またしてもゲームをしなければならなくなる。現在下位にいるつばさちゃんのポイントを稼がなければならない。

これはどういうことだろう。今までの流れをこっそり見てたってこと? でもこのルートの拓海くんはそこまで希ちゃんに「ぞっこん」ではなかった気がするのだが。やはり別ルートの話をしてる?

さて第三ゲームに入ると、侵校生の姿を全然見なくなった。刈られすぎて数を減らした上に引っ込んでしまったようだ。ポイントを稼げず、全員が焦っている。しかし第一ゲーム終了以降、まったくハントしている様子のない怠美ちゃんはずっと首位をキープしている。彼女なら侵校生の居場所に心当たりがあるのではないかと考えたが、彼女はデスゲームを終わらせたくないと言ってまったく話が通じない。

しかも拓海くんたちを尾行して襲ってくる始末。

この言いぐさである

そうこうしているうちに、彼らはダルシャーと遭遇してしまう。ダルシャーはヴェシネスと対立して幽閉されていたらしい。部隊長がみんな倒されてしまったので、軍部は焦って彼を解放したとのこと。なぜ1周目では出てこなかったんだろ?

そしてこうなった。

特防隊メンバーを殺すと特大ポイントが入るという裏ルールがあり、怠美ちゃんは比留子さんにとどめを刺したことで今まで1位をキープしていたらしい。怠美ちゃんはつばさちゃんを生かすために、わざと殺されようとしていたのだった。「比留子サマみたいになりたかった」と言う怠美ちゃん。比留子さんを殺したことの贖罪のために死ぬつもりだったんだな。

これはびっくりした。殺してほしい怠美ちゃんに対して、彼女の友達になるための覚悟を示そうとするつばさちゃんがキスをする。なんだなんだ、泥沼の四角関係か!?

やっぱり泥沼じゃん

 

DAY 76: 侵校生の居場所を聞かない

怠美ちゃんも同盟に加わることになったが、つばさちゃんの順位は低いままである。打つ手のない拓海くんに対して、主催者が侵校生の場所を教えてあげると持ちかける。絶対ろくでもない結果になると思い、拓海くんはそれを断った。

79日目、拓海くんはつばさちゃんを連れてバスで逃亡をはかる。学園にはもう戻れなくなるが、蜂から逃げ切ればゲームからも逃れることができるのではないか。

本来つばさちゃんが処刑されるはずだった12時を過ぎても彼女が生きていることに安心し、二人は眠りにつく。拓海くんはかつての平和だった頃を夢にみていた。隣でつばさちゃんの異血が吸われていることに気づくこともなく。

エンディング「088 デスゲーム編:逃避行」完!

おい!!!! なんてバッドエンドだよ!!!1

 

DAY 76: 侵校生の居場所を聞く

即戻って選択をやりなおす。

衛人くんに聞いた屋敷に行ってみると、そこに現れたのは人間だった。そこは人間を侵校生に変える施設だったらしい。侵校生がもとは人間だったことがわかり、拓海くんたちはショックを受ける。

迷った末に拓海くんはその人間を殺す。

つばさちゃんは処刑を免れたが、拓海くんは罪悪感から引きこもってしまう。処刑されたのは厄師寺くん。拓海くんに謝る手紙を遺していった。同盟のみんながかわるがわる拓海くんに声をかけに来るが、拓海くんは心を開かない。

最後にやってきたつばさちゃんが、人工天体に脱出した後の未来について拓海くんに語る。罪の意識を共有する4人でシェアハウスする夢。

おいこの構図

ようやくやる気になった拓海くんが格納庫に行くと、ダルシャーを倒すための毒計画が持ち上がっている。ここでダルシャーを倒して脱出するか、それとも主催者と戦うかを選ぶことになった。

 

DAY 83: 戦う相手は主催者

拓海くんが選んだのは主催者を倒すこと。やっぱりこいつを倒さないと何も判明しない気がしたので。同盟のみんなもそれに賛同してくれた。

歪くんが急にまっとうな愛情を示したからびっくりしたよ。なんかこう、彼のいかがわしい発言は彼なり場をなごませるためのジョークの一種なのだろうけど、拓海くんへの信頼や愛着自体は本物なのだろうと思わせてくれる。

ここで歪くんから新情報。先日自爆した主催者の死体の破片を集めて分析した結果、そのボディは数年前に死んでいたことがわかったという。主催者たちは操られた死体だった? だから24時間活動できた? 死体を操る我駆力を持った本体がどこかにいるのでは。だとするとこのゲームは、スペアボディを増やすために行われていたのでは、というのが歪くんの推理。

どうなんだろうな~。侵校生の体も操れるのだろうか。あの体で潜水服が着られる?

83日目、今馬くんたちが降伏と和解を申し出る。次のゲームで今馬くんが犠牲になるから、過子ちゃんだけは生かしてほしいとのこと。しかし拓海くんは彼らをただ仲間として受け入れる。たくさん犠牲を出したけど、やっと1つにまとまれた特防隊。

拓海くんはこのゲームの勝利条件をひらめき、いよいよ衛人くんと対決する。

「理由なく参加者を攻撃した場合は主催者側がルール違反で負け」ということで、この作戦で拓海くんたちが勝利。

やはり別の世界線から来た衛人くんなのか。衛人くんは質問に答えるというが、それは拓海くんと二人きりのときに限ると言う。拓海くんをねちねち傷つけるのが好きなんだなあと思っていたら、つばさちゃんが衛人くんを殺してしまった。拓海くんを守るために。

これは結構重要な情報が開示されそうだと期待してたらこれ。なんてことしてくれたんだつばさちゃん。でもまあ、これ以上拓海くんがかわいそうなことにならなくてよかったと思うことにするか……。

蜂は侵校生の一種だった。初代主催者が侵校生の製造工場を襲って作ったもの。

制約と誓約によって蜂の異血を強化してたってこと?

87日目、ダルシャー来襲。異血はヴェシネスが吸収してしまう。主催者はヴェシネスに情報を流していたらしい。ヴェシネスはこれから大規模侵攻をすると宣言する。

この状況こそが主催者の目標だったのではと推理する歪くん。たしかに死体を大量に作りたかったのなら、この状況は願ったりのはず。

ここにきて、みんなが人工天体に行ったらやりたいことを語り始める。歪くんは狂死香ちゃんを殺したのをきっかけに殺しから足を洗うことを決め、医療者になって人を救いたい。九十九兄妹はストリートチルドレン支援のボランティアをして贖罪としたい。怠美ちゃんはエロゲのシナリオライターになり、自分と同じような境遇にある人たちに届けたい。希ちゃんはお母さんにしてもらえなかったことをカミュンにしてあげたい。みんなまっとうな将来の夢があるんじゃん……!

ここで久しぶりに自由行動。こんな終盤で自由行動できるルートは珍しい。この後の大規模侵攻が大変だから、しっかり強化しておけよという意図を感じる。

絆イベントで歪くんの家族構成が判明。でも家族同士でもコードネームで呼び合うので、伝説の殺し屋である父親の本名を知らないらしい。

91日目、ヴェシネスの侵攻前に、赤子を殺して燃料とし、脱出するのはどうかとカミュンから持ちかけられる。赤子はどうせ100日目に死ぬのだし、イヴァーを殺した拓海は最後まで責任をもって赤子を殺して全員を救うべきではないのかと。

 

DAY 92: 赤子を殺さない

みんなの将来の夢を聞いて心が動かされた拓海くんだが、結局赤子は殺さないことにした。

まあこのルートで学んだのはこれだよね……。だいぶ周回してスキルの強化もしてあるし、ヴェシネスも大規模侵攻もなんとかなるんじゃない? と思っていたのもある。

そこへ現れる幽霊くん。衛人くんが倒されたことでブラッドスペースが浄化されて、体調が回復したのか。幽霊くんは拓海くんが彼を殺さないと決めたことで、彼に協力してくれることになった。炎の壁の強度を上げることで、敵の数を減らしてくれるという。

攻略情報かな

このあとのヴェシネスとの戦闘はスキップなしだった。これまでのルートではヴェシネスに毒をぶつけたりして弱体化していたが、正面から殴り合うのはこれが初めてだからか。

幽霊くんの協力もあって、大侵攻はそれほどの規模にならず、普通に倒しきれた。そしてヴェシネスの異血を燃料にしてポッドを飛ばす。

歪くんの座り方がかわいい

各キャラの視線の向け方が完全に四角関係なのよ。

とはいえ、これはおおむねハッピーエンドと言えるだろう。犠牲者は多すぎだが。

エンディング「087 デスゲーム編:地獄の先の新天地」完!

 

DAY 92: 赤子を殺す

赤子を殺さないルートでだいぶ丸くおさまったのであまり気が向かなかったが、一応殺すルートも見ておくことにした。

そうしたら、今まで侵校生から守ってくれたお礼に自分は犠牲になってもいいが、そのかわり拓海くんだけはポッドに乗るなと言いだした。まだ何もしていなかった衛人くんを殺し、今度は赤子を殺そうとしている拓海くんは危険人物であり、人工天体に行かせるべきではないという。

とはいえ、赤子の死後に拓海くんがポッドに乗り込もうが、赤子はそれを止めることはできない。拓海くんは守る気のない約束をする。赤子は殺され、ポッドが飛び立つ準備が整う。しかしいざ飛ぶという段階になって、足りていたはずの燃料が足りないことが判明する。

うわあ。そうね、幽霊くん、1周目のときも死後に現れたもんね。それくらいできるのかもね。

拓海くんもこれは幽霊くんの意図だと察しながら、夢をあきらめきれずポッドから降りると言いだせない。まあそりゃ言えないよね……と思っていたら、今馬くんも怠美ちゃんも自分を殺して異血を使ってくれと言い始めた。自己犠牲を申し出る仲間たちと、ここにきて利己的になる拓海くん。

本当にきついな……。拓海くんは基本的に、ここまでずっと自己犠牲の人だと思っていたのに、最後の最後につばさちゃんとの未来をあきらめられなくなっちゃったんだな。

そこへ、炎の壁が消えたのに気づいたヴェシネスが大軍勢で攻めてきた。このルートでは当然幽霊くんの協力は得られないので、本来の大規模侵攻がそのまま来ている。

特防隊はポッドから降りてヴェシネス軍を迎え撃つが、蘇生マシーンが連続使用に耐えきれず壊れてしまう。結局、ヴェシネスを道連れに全滅エンド。さっきとの落差がすごい!!

エンディング「086 デスゲーム編:あと一歩だったのに」完!

 

というわけで……デスゲーム編の存在も確認できたし、割と新事実が出たルートではあったのだが、エンディング30番台からはまたしても遠かった。うーんどうしよう!

あと序盤の重要そうな分岐といえば、衛人くん生存→タイムリープを明かす方を選んだ先で、第二防衛学園を助けるルートかな。第二のみんなのかわりに第一の子たちが死にそうな気もするが。

そのルートで何があったか後で見返せるようにメモしておこうと思って書き始めたこの記録だが、100日分が長すぎてあまり感想を書く余裕がない事態になってしまっている。しかしこの先は100日分のメモではなく途中からのスタートになるからちょっとは短縮できるか?

ひとまずこのルートでは、歪くん、つばさちゃん、怠美ちゃんの魅力がしっかり伝わった。つばさちゃんは恋しちゃったんだ編、怠美ちゃんはノモケバ編でもフォーカスされていたけど、ここではまた別の魅力を見せてくれた。同じキャラでもルート次第でいろんな顔を見せてくれるのがいいね。

今のところまだ楽くんと晶馬くんにろくな見せ場がないので、この先どのルートで彼らがフォーカスされるのか、期待しておこう。

 

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