記念すべき10周目にして、ついに真相にたどり着いた!
10周もするうちにほぼ真相に見当はついていたので、衝撃の真相! というよりは答え合わせにはなった。
しかし、よし! 真相もわかったしクリアだな! とはいかない、凄まじいバッドエンドを迎えてしまった。これがエンディング001なのかよ。このゲーム、最悪のバッドエンドを引いてしまったなと思っても、それを凌駕するバッドエンドが次々お出しされるから困る。今後はこの真相をふまえて、この結末を回避できるような道を探せばいいってこと?
では以下、真相に関する重大なネタバレを含む感想につき、未到達の方はブラウザバックでお願いします。
今回見たのは Chapter 00-0-a というルートの、エンディング001! なるべく王道っぽい選択をしていったら、一度も寄り道せずまっすぐ001に到達したぜ。これまでに見た Chapter 10~15への言及もあり。
初回記事はこちらから!
前回までのあらすじ
ここのところ攻略的な意味での進展がないので毎回同じことを書いているが、「シナリオロック1」にぶちあたったわたしは、エンディング34、36、72、76と、シナリオロック地点3への到達が求められている。すでにエンディング72と76は見たので、今はエンディング30番台を探している。しかしあれこれ試しても、いちばん小さい数字のエンディングでも40番台までしか見られていない。
チャートマップをじっくり眺めてヴェシネス編とカリスマ澄野編の間にかなり大きな空白があることに気づき、これだけの空白があるということは、ここのルートにはかなりの分岐ボリュームがあると推測した。この空白の前後は40番台エンディングだし、30番台もここにあるのでは?
そういうわけで、本日はここから。衛人くん生存→タイムリープを明かす→第二防衛学園を助ける→霧藤希の秘密を明かす→凶鳥狂死香に特攻を頼むというルートである。わたしの本命は狂死香ちゃんなので、彼女が序盤でいなくなるルートはできるだけ避けたかったのだが、攻略のためには仕方ない。
ここまで見たのは血みどろ編→恋しちゃったんだ編→血みどろ編→ノモケバ編→デスゲーム編→カリスマ澄野編→ヴェシネス編→青春編で、今回が真相解明編。
こんなシナリオロックも何もないルートでいきなり真相解明できちゃうんだ!? 2周目でここにたどり着く人もいたでしょ? それだと結構衝撃だったかも。
真相解明編ざっくり感想
ここが惑星フトゥールムであることは、カリスマ澄野編ですでに明かされていた。彼らの過去がフィクションだったことについても、ここまでの周回でSIREIが「設定」と口にしたり、くららちゃんの死後に大鈴木カレーを作ったりしていたことからほぼ確定していた。
わたしは1周目のエンディング時点で、一般人は特防隊の存在自体を知らされていないこと、特防隊の子たちは人工的に生み出された存在で記憶もすべて作り物であることは予想して記事にしていた。たぶんプレイヤーの大半が、1周目の時点でこのへんはあり得る「真相」のひとつとして想像していたのでは。アレのアレと同じ設定だし。
ここが地球ではないことは、2周目で部隊長の言葉がわかるようになり、「侵略者」呼ばわりされて初めて思い至った。
ただ真相については、もうひとひねりあるかもしれないと思っている。アレのアレとオチをセルフ丸被りさせるとかある? という気もするので。
この設定がアリなら、たとえば拓海くんは「1周目の記憶自体が設定」のキャラだった、とかもアリになっちゃうのよね。比留子さんと同様に、最初から「2周目キャラ」として作られていた、みたいな。なにしろ拓海くんは名簿上の「登録情報」が「失敗」だったし。それなら3周目以降の拓海くんが2周目以降の記憶を引き継いでいない(ずっと2周目のつもりでいる)のも納得できる。
希ちゃんの過去についての齟齬も、1周目と2周目で「設定」が違っているなら理解できる。
一般的には、ゲーム内の「現在」において主人公が経験した出来事として描写した部分に嘘があるのはアンフェアとして避けられる傾向があると思うのだが、このゲームではすでに「東京団地での拓海くんの記憶」という形でそれをやっちゃってるからな。1周目が丸ごと「そういう設定でした」というのもあり得なくない。
でもそれだと、衛人くんの認知障害も「バグ」ではなく意図した設定ということになる。なんでそんなクソデカリスクをとった? あと、そもそも拓海くんに1周目の記憶を与えたとしたらそれはなぜ?
うーん、思いついたときにはこの説あるで! と思ったのだけど、そんなことをする意味がわからない。結局人類を生存させるための試行のひとつってこと? パラレリープという技術が確立されている世界であれば、「そういう設定を与えられたキャラクター」を場に放り込んだらどうなるか試したいと思うのはわからなくもないのだが。
ともかくわたしはすでにシナリオロックというものが存在するのを知っている。複数のエンディングを見た前提でなければたどり着けないルートでは、これとは別の何らかの真相が見られるに違いない。
しかしわたしはエンディング30番台を探していたのに、まさかのエンディング1に来てしまった。どうしよう。真相解明編は分岐がめちゃくちゃ多かったので、かなり遡ってやりなおせば30番台も見つかるだろうか。狂死香ちゃんがいないルートを繰り返すのはつらいんだが。
どうして怠美ちゃんと狂死香ちゃんがいないことで真相解明ルートに入れるんだろうな。楽くんがいなければ真相にたどり着けないというのは、彼がいなければ終盤のイベントが発生しないからということで納得できるのだが。
さて、とりあえずのざっくり感想はこれくらいにして、このルートで何が起こってなぜこの選択をしたのかをメモしておこう。1周目と同じくらいのボリュームがあってめちゃくちゃ長かったので、できるだけ端折っていくよ!
DAY 15: 凶鳥狂死香に特攻を頼む
狂死香ちゃんは爆弾の起爆を立派にやりとげてくれた。その直前、狂死香ちゃんはひとつの心残りを口にしていた。
希ちゃんが正規の特防隊員ではないということで、くららちゃんと仲違いしていたのだった。それが、凶死香ちゃんの遺言がきっかけで、ふたりは無事仲直りできた。早い段階でこの二人が和解し、特防隊の雰囲気が向上すること、その状態で希ちゃんから神座総合病院の話を共有されることが、真相解明ルートに入るための条件だったってことかな。
希ちゃんの話を聞いたことで、晶馬くんが新たな記憶を取り戻す。このルートでようやく晶馬くんにスポットが当たったな! ここまで見たルートでは晶馬くんはだいぶ影が薄かったが、真相解明のためには彼がキーパーソンだったってことね。
19日目、もこちゃんが第二防衛学園まで狂死香ちゃんの聖十文字刀のパジャマを取りに走り、途中で寝ていたのを拓海くんたちが迎えにいくというイベントがあった。そのおかげで、NIGOUの隠し芸ショーを見逃すことになってしまった。このイベント、どういう意味があったんだろ?
DAY 21: イヴァーを捕虜にする
21日、イヴァー襲来。過子ちゃんに反抗期(?)がきて、今馬くんが死んでしまう(すぐ蘇生)。ここまで九十九兄妹が名前で呼び合う関係になるルートとならないルートがあったが、やはり真相解明編においては名前で呼び合う関係になるのか。
SIREIが生存しているため、イヴァーを倒すとすぐに殺すべきだと言いだすが、ここは捕虜にすることを選んだ。このときにヴェシネスが食べにこないのは、イヴァーが捕虜になること自体が彼らの作戦だったからだな。
でもこの時点でイヴァーを殺すルートはまだ見たことがない。30番台を探すために戻ってやりなおすなら、ここからスタートすべきだろうか。
拓海くんは捕虜にしたイヴァーに話を聞きに行き、拓海くんたちの方が侵略者だという話を聞く。直後にSIREIによって気絶させられてしまう。あの野郎、こんな実力行使までするのかよ。しかも拓海くんが気絶している間に停電があったらしい。拓海くん、イヴァーと話した記憶を消されてる!! しかもSIREIに従順になるように洗脳されたみたい。主人公にそんなことしていいのかよ。
24日、衛人くんが脱走していたことが判明。停電のときに逃げたようだ。イヴァーを捕虜にして衛人くんが脱走し、彼がヴェシネスのところで情報を得るのも、真相解明に必要なピースだったってことね。
いろいろあって今馬くんと過子ちゃんの関係は改善。
27日、過子ちゃんが攻略情報を提供してくれた。
楽くんがピンチになったら絶対に助けてあげて、とのことである。
28日目、転校生イヴァーが登場。ばっちり洗脳されている。
これは歪くんの絆イベント。父親はスナイパー、母親は格闘術、長男は吹き矢、次男は爆弾、妹は怪力の使い手らしい。この後に見た絆イベントによれば、歪くんは暗殺者としては落ちこぼれで、ポテンシャル開花のために父親に人体改造されたらしい。
でも歪くんはもう暗殺者はやめたいらしい。本当に殺りたい相手と殺りたいんだって。でもどんな修羅場になるかわからないから、まだ親には言えていないらしい。
DAY 31: NIGOUを破壊させる
イヴァーも拓海くんも様子がおかしいことに比留子さんが気づき、何があったかは言えないNIGOUを壊して、中の記憶媒体を調べるべきだという話になった。これは拓海くんにも関係があることだと言われ、拓海くんは傍観を決めた。わたしとしてはドルメン式洗脳の話はすでに知っているが、このルートの洗脳された拓海くんを何とかしたかったので。
しかしイヴァーがそれを止める。そこへSIREIが現れて、イヴァーを洗脳したことをペラペラしゃべってくれた。
32日目、楽くんの発案でリラックスルームで水泳大会。これも何の意味があるのかと思ったが、終盤のイベントにつながるエピソードだったのかな。
DAY 33: 丸子楽を救う
33日目、アダムキュー襲来。倒すとヴェシネスに喰われる。これでヴェシネスは、先日爆弾で負った傷が癒える。そこへ幽霊くんからの攻撃が決まり、ヴェシネスは再び倒れる。が、起き上がってくららちゃんと楽くんをさらって喰おうとする。両方は救えない。これが過子ちゃんの未来予知の場面か! ということで、ここは楽くんを救出。くららちゃんが喰われてしまう。
36日目、SIREIの洗脳に疑念を抱いていた比留子さんが洗脳され、記憶を消されてしまう。拓海くんはその違和感に気づく。自分も洗脳されてるのに!
38日目、希ちゃんの拒否反応で、別動隊が敵拠点に出発。このとき拓海くんはSIREIの洗脳を破ったってことかな。希ちゃんはクェンゼーレを喰って回復。
41日目、回復した希ちゃんに、前の100日間で起こったことをすべて話す。カルアの件まで含めて。希ちゃんはその話を信じてくれたが、「前の100日にいたわたし」と「今のわたし」は別人かもしれないと言いだす。
今の希ちゃんの記憶によれば、子どもの頃に事故で両親を亡くし、引き取ってくれた叔父さんが異血の研究をしていた。今の希ちゃんは、叔父さんへの恩返しのつもりでこの作戦に参加したのだという。まあこれも、SIREIによる記憶改変によるものだったんだけど。どうして1周目の希ちゃんは記憶改変されてなくて、今回は改変されてるんだろ?
希ちゃんの事故の話自体も結構あやしい気がするんだよなー。あの傷は事故ではなくて何かの手術の痕だったりしない? もういっそ希ちゃんも「そういう設定」を与えられた正規メンバーだったとしてもおかしくない。
希ちゃんと衛人くんいう、質の異なる「イレギュラー」がいることで、話が面白くなってるよね。単純な予想を許してくれない。何を予想するにしても「その仮説が正しいなら希ちゃんはどういうこと?」「衛人くんはどういうこと?」の二つを考えなければならない。
42日目、希ちゃんの話から自分たちも記憶をいじられている可能性に思い至った拓海くんがSIREIを問い詰めるも、またしても気絶させられてしまう。
44日目、SIREIに頼まれて、拓海くんがイヴァーに洗脳を施すことに。これもどういう意図があったんだろう。拓海くんに余計にあやしまれるだろうに。散々失敗もあったが、結局「調整」はうまくいって、イヴァーは従順な状態に戻った。
47日目、チューラムタミーが襲来して特防隊は例の幻覚を見せられるが、幽霊くんに助けられて我に返る。
そこへ衛人くんが乱入、チューラムタミーを喰らう。衛人くんはヴェシネスに喰われるべく異血を吸収していること、キミたちの「大切な人」って本当に人工天体にいるの? という爆弾発言を残して帰っていった。
拓海くんたちは真相を知るべく防衛室の赤子との接触を試みるが、幽霊くんはSIREIに認められていない以上、拓海くんたちの前に現れることはできないと言う。
拓海くんはSIREIを説得し、幽霊くんを特防隊の仲間として認めてもらうことになった。交換条件は、これ以上洗脳や記憶改変の件を嗅ぎ回らないこと。記憶改変してること自体は認めちゃった。
DAY 52: 炎の少年を仲間にする
そういうわけで、このルートでも幽霊くんは仲間になった。この流れで「仲間にしない」を選んだらめちゃくちゃ気まずくならない? SIREIが幽霊くんに「シオン」という名前をつける。FBじゃないんだ! めっちゃ去勢されそうな名前だけど大丈夫!? でもスタッフロールだとShionになってたから大丈夫か(去勢された方はTheon)。「君を忘れず」という花言葉の花らしい。
56日目、歪くん主導で人工天体に連絡をとらせるよう、SIREIを脅す。歪くん、このルートでもセルフ開腹手術をして爆弾を取り出している。
これが歪くんの「動機」だったのね。ここで、SIREIは全人類の思考パターンが組み込まれたシミュレーションAIだということが判明する。「人類の総意」ってそういう意味だったのか。
発想は悪くなかったと思うけど、そのシミュレーターであるSIREIのバックアップが1つもないというのは最悪じゃない? 非常事態時に人工天体との連絡手段がないのも最悪では?
DAY 57: 蒼月衛人を殺さない
続いてゼンタ(コピーを作るやつ)が襲来。コピーの中に衛人くんの本物も混じっていた。衛人くんはSIREIをかばったNIGOUを破壊し、ゼンタを喰らい、ヴェシネスに喰われようとした。もうやりたい放題じゃないの。
しかしヴェシネスはシオンに攻撃される。衛人くんが喰らってきた部隊長たちの力はヴェシネスに吸われたが、衛人くん本来の我駆力だけは残った状態で、ヴェシネスは帰っていった。さて残された衛人くんをどうするか。
ここは衛人くんの知った「真相」を話してもらうべきでしょうということで、彼を生かす方を選んだ。
衛人くんが語ったのは、地球はもう滅んでいて、地球人が今いる惑星フトゥールムを侵略しているという話。SIREIも衛人くんの話を認めて補足してくれている。
人工天体は経年劣化が激しい上に、長い地下生活で人工減少も進んでいるらしい。このままでは人類は滅ぶというのは間違いないみたい。でも「言語の壁もあって争いになってしまった」はひどくない? もっとまともに交渉しろよ。ただ数世代に渡って外国語の概念を失った人類だったら、そもそも異文化理解の概念も失っているだろうから、交渉スキルが全然ダメになっていた可能性はある。
また、シオンがフトゥールムに生まれた「神の再臨」と呼ばれるほどの強い異血の持ち主だったことも判明した。シオンは生まれた直後に地球人に奪い去られ、それによって異血の研究が進んだ。特防隊は全員、シオンから異血を分けられて生まれたのである。
つまりシオンも特防隊のみんなも、フトゥールムの血を引いている。それがフトゥールム人と戦うための兵器として利用されているのだから、たしかにひどい話だよ。衛人くんが絶望するのも仕方ないね。
で、衛人くんが自分たちの東京団地での記憶にまで疑いを向けたとき、急にイヴァーがSIREIを破壊した。これはどうして? 何があったの?? 何度も洗脳を繰り返したからおかしくなっちゃった? しかもイヴァーはその後、自分がしたことを覚えていない。
DAY 63: イヴァーを銀崎に任せる
衛人くんの話を聞いたのがトリガーになったのか、晶馬くんが過去の本当の記憶を取り戻しつつある。やはりデバフが効かない晶馬くんの我駆力が、記憶改変に抵抗していたらしい。我駆力をさらに強化すればすべての記憶が戻るはず、ということでイヴァーの異血を喰う話になった。
晶馬くんはこのルートでもイヴァーと仲良くしていたが、彼女が度重なる洗脳でおかしくなってしまったこと、記憶を奪われて同胞と戦わされていることを哀れみ、彼女を解放したい気持ちもあったようだ。でもこれ、衛人くんのアイデアなんだよな。そこだけちょっと気になりつつも、ここは迷わず晶馬くんに任せた。
ようやくこの部分が明かされた。これ自体はもう確定情報ってことでいいのかな。
彼らはシオンの遺伝子から作られた人造人間で、神座総合病院の装置の中でずっと生かされてきた。拓海くんたちはここが地球ではないとわかったとき以上のショックを受け、戦意喪失してしまう。
つばさちゃんはSIREIを修理し、希ちゃんはSIREIから子どもの頃の記憶を戻してもらった。彼女は拓海くんと会ってたんだな。その記憶がベースになって、拓海くんの設定が構築されたらしい。
そんな感じで、守りたかった「大切な存在」は実在しなかったけど、この学園で一緒に過ごしてきた仲間たちこそが「大切な存在」であり、守りたいものになっていたことを自覚した拓海くんたちは、再び戦う決意をするのだった。
SIREIは拓海くんたちに謝罪した上で東京団地にいる全人類に真実を伝えたらしいが、こんな動画なんていくらでも捏造できるしなー。信用できない。
むしろこういう気分になってきた。
衛人くんの認識障害バグはなぜ発生したのか。この作戦の「反乱分子」というのはやはり実在するのか。その「反乱分子」っていうのが、デスゲーム編の主催者なのかな?
この後、絆イベントでみんなの絆がいきなりランク5に上がった。まだ3くらいだったのに! ランク5のイベントは、真相を知ったのが前提っぽい。絆イベントで語られるエピソードって各自に与えられた「設定」だったしね。飛ばされたイベントは別ルートで見られるんだろうか?
DAY 77: 人類のために戦う
「真相」を知ってから迷い続けた彼らだが、この日ついに決断する。人類のために戦うのなら、フトゥールムを滅ぼした後は人類の英雄として幸せに暮らせる。戦うのをやめて防衛室を破壊すれば、フトゥールム人は救われるが、人類は遠からず滅亡する。シオンはヴェシネスに喰われるだろうし、拓海くんたちはフトゥールム人から追われながらこの星で生きていくことになる。いずれにしてもシオンを救うことはできない。
このゲーム、なんでこんなひどい二択ばかりなの!? と思いつつ、ここは人類のために戦うことを選んだ。どちらを選んでも彼らは後悔しそうだが、せめて戦後の彼らの安全が見込めそうな方にしようと思って。
彼らは「自分たちが生き残るために」人類の側につくことにした。
ここにきて、衛人くんも自分自身への認識を変えつつあった。たしかに人類への憎しみも「与えられた設定」だったことがわかった以上、それを抱き続けるのもバカバカしい。とはいえ彼の目には人類がバケモノに見えるので、そうそう認識を変えることはできないのだが。
というわけで、衛人くんは自ら眼球を抉り出し、人類を目にしなくてもすむようにした。わーお。覚悟見せたね! その上で、衛人くんは改めて自分を仲間にしてほしいと言いだした。
衛人くんはもともと独特の審美眼を持っていて、その審美眼のために人類を滅ぼす覚悟までしていたのだから、彼の「眼」に拓海くんたちが「美しい」と感じたのなら、今までの憎しみを全部捨てる覚悟だってできるわけか。
DAY 82: 蒼月衛人を仲間にする
そこからのこの分岐。ここはだいぶ悩んだ。前の周回では、衛人くんに好き放題やられてひどいバッドエンドを見た。もう絶対こいつとコミュニケーションをとろうとするなとも思った。衛人くんを仲間にするのは、ドルメン式洗脳のパワーアップアイテムを用意しない限り無理だと思ってた。
でも彼が本当の「真相」を知り、彼の価値観そのものをひっくりかえせるなら、また共闘もできるのでは? むしろもしここからさらに裏切るパターンがあるなら、それはそれで見てみたい! と思い、ここは彼を受け入れることにした。結果として、彼はこれ以上裏切らなかったけど。
とはいえ、仲間たちはそう簡単に衛人くんを信用できない。ギスギス朝食タイムが展開されてしまう。うむ、その気持ちはわかるよ。拓海くんは最後の決戦に向けてこの状態をなんとかすべく、楽くんを頼るのだった。ここで楽くんの生存が活きるのか!
楽くんをおだててその気にさせ、キャンプファイヤーとバーベキューを企画! 楽くん、ちょろいところも含めてイベンターとしては普通に有能なんだよな……。
このイベントの中で、衛人くんは自分の気持ちを吐露する。拓海くんたちの「記憶」は生きがいを与えてくれる素敵なものだったのに、自分の「記憶」は憎しみや恨みだけ。それが偽者だったと判明しても、その苦しみから解放されたいと感じるだけだった。しかし拓海くんたちはそれでも生きようとしている。彼らと並んで生きるためには、自分自身を変えなくてはならないと思った……的な気持ちを打ち明けてくれた。
またこのイベントは拓海くんの提案で始まったことがみんなにも伝わり、リーダーとしての拓海くんの立場を支持して衛人くんを受け入れようというムードになっていった。
この展開が、この後のエンディングに必須だったってことかなあ。でも「真実」自体にはもうたどり着いてるんだよね。くららちゃん生存ルートを見てみないと、何が真相解明のトリガーだったのかはわからないかも。
翌朝、ダルシャー来襲。拓海くんはいつものように首を斬られる。拓海くんは蘇生すると知っていながら毎回首を斬っていくのはなぜだろうと思っていたが、ダルシャーにとって拓海くんは息子(ムヴヴム)の仇だったんだな。
今回も歪くんと希ちゃんでダルシャーを倒すための毒地雷を作り、無事倒せた。
ダルシャーはザコ侵校生の素体について明かしていった。1周目でザコの言葉がわかるのは、東京団地の生存者が侵校生になっているのでは? と思ったものだけど、地球人側の捕虜だったとは。戦争は数世代に渡って続いていたようだし、そりゃ異血を持たない兵士もいただろうなあ。
その後ヴェシネスが飛んできて、ダルシャーの異血も吸収していった。彼女は自分が神になるのにふさわしい「催し」を準備しているという。今までのルートにはなかった発言が不気味である。このルートのヴェシネスは、部隊長を大体喰らっていて、かつ衛人くんからの情報提供も受けてるんだよね。
98日目、最終決戦を前に、SIREIが決起集会という名のお祭りを企画した。終盤にイベントを詰め込むなあ!
そう言われちゃうとしょうがないね。
シオンはまもなく訪れるみんなとの別れを悲しみつつも、その悲しみは人間になれたことの証だと感じている。拓海くんたちとの交流のおかげで、シオンは人間になれたのだ。
その後屋上で希ちゃんと「この戦いが終わったら……」と死亡フラグまっしぐらな会話をしていると、希ちゃんが拒絶反応でぶっ倒れる! おい! またか! 拓海くんは1周目のときの希ちゃんが、最後に拒絶反応を押して戦おうとしてヴェシネスに殺されたことを思い出し、彼女を絶対戦わせないと主張する。まあ「最後だから」と参戦しちゃうんだけど。
さて、最後のヴェシネス戦。メインイベント「バッドエンド」とは、ヴェシネスの開発した兵器によって人工天体を爆破することでしたー! アカーーーーン!!!!!!!
部隊長たちの力を吸収したことで、ヴェシネスも消えない炎を扱えるようになっていたらしい。その炎を詰めたミサイルを人工天体にぶちこんだってことね。
この発言はごもっとも。100日目にはフトゥールムが消えない炎ミサイルで滅ぶ予定だったわけで。
しかし拓海くんたちの大切な人は、そもそも人工天体にはいない。彼らは人類のためではなく、仲間を守るためにヴェシネスと対峙し、打ち倒す。
ヴェシネスは「その先にあるのはこの星の絶望だけ……本当のバッドエンドだッ!!」と叫んで滅んだ。どういうことだろう。惑星フトゥールムも絶望するの? フトゥールムにも世界死が来ちゃうってこと?
戦闘後、希ちゃんの異血の力がどんどん弱まってくる。それって「この星の絶望」と関係ある?
100日目、拓海くんはこの星への一斉攻撃をやめさせようと提案する。もう人類は滅んだのだから、彼らを移住させるためにフトゥールムを滅ぼす必要もなくなった。
そこへヴェシネス戦後行方不明になっていたSIREIが現れ、最重要作戦を開始すると宣言。みんなは特防隊の任務を解除され、我駆力刀も没収されてしまう。SIREIは今も「いなくなった人類」の思考をシミュレートし続けて、作戦を続けようとしている。
このSIREIはどういうことだったんだろう。人類が滅亡しておかしくなっちゃったとか、人類滅亡時の行動について想定されてなかったとかそういう話? それともまだ何か別の要因がある?
DAY 100: SIREIと戦う
蘇生マシーンを失った状態でSIREIと対立すれば死んでしまう可能性があったが、拓海くんたちはこの星の人たちを守って終わるために戦うことを選ぶ。SIREIは拓海くんたちを排除しようとするが、それを止めたのは希ちゃんだった。なるほど、彼女は体内に爆弾がないんだった。
SIREIの体内から我駆力刀を回収し、彼らは防衛室へ向かう。ただし異血の力を失いつつある希ちゃんは脱出ポッドのところで待機。
しかし防衛室で彼らを待っていたのは、迎撃システムだった。迎撃システム=シオンの消えない炎を使った戦闘兵器ってことかな?
このバトルでは決死必殺が使用できず、バトルモードSAFETYも無効とアナウンスが出てヒエエと思ったが、なぜかスキップできたのでスキップしてしまった。続きが気になっちゃったので……。どうやら戦いの中で仲間たちは力尽きたらしい。最後に残った拓海くんがシオンの入ったカプセルを攻撃して、システムは爆発した。
拓海くんはこの星にもう犠牲を出さないという想いを希ちゃんに託して力尽きた。
ここから視点は希ちゃんに移動する。一人生き残った彼女は仲間たちを埋葬し、一人でフトゥールムを彷徨う。遭遇したフトゥールム人の子どもは彼女を攻撃しようとしていたが、彼女はその子に手を差し伸べるのだった。
エンディング「001 真相解明編:さようなら最終防衛学園」完!
いやいやいやいや。最後の最後に来てなんてバッドエンドだよ。人類滅亡しちゃった! 希ちゃんもこの後どうなるのよ。なんか希望がありそうな終わり方になってるけど、この後彼女が平穏に生きていけるとはとても思えない。
拓海くん、30番台のエンディングとかもういいから、この記憶を引き継いですぐにやりなおしなさいよ。どうしてそれができないのよ!!
そんなわけで、「真相」は概ねこういうことだったということで納得はしたのだが、これがすべてではないだろうというのが現時点の感想である。
衛人くん生存→タイムリープを打ち明けないルートの比留子さんが「このルートが正解」的なことを言っていたのも今となっては理解できる。ほかのルートだと、そこから数日中に必ず誰かが死んでしまうのだ。全員生存させるならそのルートしかなさそう。でも現状ではそのルートの先を見ることができない。ウギー!!!
エンディング30番台を探す旅に戻るしかないな。気の毒だがイヴァーには死んでもらおう。
だいぶのたうちまわってるけど、この全然うまくいかない攻略を結構楽しんでるからね。ここまで来たら最後まで攻略を見ずに真エンド(エンディング001がこんな感じだったけど、本当に真エンドとかあるの?)までたどり着いてやる。