Hundred Line のすべてのエンディングを見たぞー!!!
ここまで楽しかった! なかなか大変だったけど、攻略を見ることもなく、ネタバレを踏むこともなくここまでたどり着けたのはかなりの達成感だ。
攻略情報を遮断していたために相当な回り道をしたが、それだけに自分でああでもないこうでもないと真相を予想しながら進めるのが楽しかった。
今日は全部を見た上での諸々感想と、今回ようやく初めて見たルートの感想を書いていく。以下、何もかものネタバレ全開につき注意!
真エンドは自分で選べ!
プレイ中のわたしがずっと気になっていた、「すべてを回収する真エンドは存在するのか」問題だが、そんなものはなかったようだ。
強いて言うなら真相解明編が「世界設定の何割かは説明される」ルートだが、あれもすべてを説明するものではまったくなく、しかもとんでもないバッドエンドである。いわゆる「真エンド」ではない、というのがわたしの印象だった。
つまり、プレイヤーが好きなエンディングを「これが自分の真エンド」ということにしていいし、「ここでおしまい」と思ったところがループの終わりということなのだろう。
これ、なかなか選ぶのが難しくないか。どのエンディングもあちらを立てればこちらが立たずなところがある。プレイヤーそれぞれに結論が変わりそうな気がする。どういう順番でプレイしたかによっても各ルートの印象が変わりそうだし。でもプレイヤーそれぞれに「真エンド」が存在するという構造はとても面白い。みんなの真エンドはどれか聞いてみたい。
個人的な感想を言えば、わたしにとって最も納得感のあるエンディングは「006 独裁政権編:希望の芽」だった。当時の感想にも書いたが、このルートのSIREIが最高なんだ。人工天体は滅ばず、最終的にフトゥールムと停戦協定を結ぶ。フトゥールムはカミュンのもとで統一される。「叡智」のカミュンなら、フトゥールムを良い方向に導けるのではないかという期待もある。若い指導者だから当分は現役だろうし。
このルートではイヴァーは殺されているが、だからこそカミュンがそれを「許す」と言うことで、象徴的に憎しみの連鎖を断つ展開が活きる。
ループのきっかけとなった希ちゃんの死が、結局は繰り返されてしまうという結末も美しい。本当にかなえたいただ一つの望みはかなえられず、しかし人類は守られ、フトゥールムも復興される。「猿の手」の逆みたいな話だ。
さらに「真エンド」候補としてあげるなら、「055 SF編:永遠の17人」かなあ。イヴァー、SIREI、NIGOUも含めて全員が生存しているし、全方位攻撃も行われないし、人工天体も無事である。なんといっても「ループを抜けた」宣言がある(実際にはこのあともわたしはプレイし続けたが)。
このルートでは真相解明編で明らかになった設定は全然触れられないが、人工天体に着いてしまえばそこですべてが明らかになるだろう。おそらくこのルートでも、比留子さんには真相解明編の記憶があったと思われるが。
ダブルヒロインの話題に触れると荒れるもとだが、わたしの中ではもうヒロインは断然比留子さんなので、比留子さんが報われて終わるルートを真エンドに推したい。PL障害は人工天体でなんとか克服してくれ。
問題はイヴァーである。生存しているといっても思いきり洗脳されている。その状態で人工天体に行って、あの人類どもにどんな扱いをされるのか。
地球人とフトゥールム人の戦争が泥沼化した後で、混沌軍の指導者がイヴァーの娘だということが判明すれば(比留子さんが気づくか、もしくは知っているのではないか)、イヴァーが交渉の切り札になるかもしれない。
やはり納得感でいえば、独裁政権編の方が上。
それはそれとしてわたしの本命は凶鳥狂死香なので、「063 恋しちゃったんだ編:正夢2」が真ルートであったとしても大いに結構である。こればかりは、わたしがプレイした順番の影響が大きい。2周目で「血みどろ編」をやっていたときのわたしにとって、狂死香ちゃんがどれほど心の支えになってくれたことか。攻略中盤で、ずっと狂死香ちゃんがいないルートを掘らないといけなかったのがつらかった。
恋しちゃったんだ編でのみ、拓海くんは聖十文字刀とコンタクトできる。この聖十文字刀というのも狂死香ちゃんの「設定」の一部だったのだろう。彼女の異血が何らかの作用をして、狂死香ちゃんの「イマジナリーフレンド(※ただし実在する。ブラッドスペースとかに)」として彼女の精神に影響するようになった、とか。異血の作用だとしたら、拓海くんの異血と反応して声が聞こえたとしてもおかしくない。
実はちゃんと全員生存エンドなので、ループの終わり候補にもなり得る。
あと、澄野拓海の「相棒」は面影歪だと思っているので、「087 デスゲーム編:地獄の先の新天地」も推しておきたい。このルートは歪くんの魅力たっぷりでとても楽しかった。犠牲者が多すぎる上に比留子さんも死んでいるので「真エンド」と呼ぶのは憚られるのだが、真剣に「その後」を想像したいエンドであることは間違いない。
実はカミュンとシオンが直接出会えるのはこのルートだけか? カミュンが人工天体に亡命するのもこのルートだけである。これはこれで、その後どうなるのか楽しみではないか。
しかしカミュンが亡命してしまったということは、混沌軍はもはや形をなさないことになりそうだ。このルートだと、おそらくフトゥールムは十数年後に地球人に征服されてしまうのではないか。
めちゃくちゃ謎が残っている
真エンドを自分で選ぶというゲームデザインは面白いと思うし、だからこそだと思うのだが、エンディングをコンプリートしても謎がめちゃくちゃ残っているではないか。
すべての謎を明らかにしたルートを作ると、それが「アルティメット真エンド」になってしまって、プレイヤー各自が「真エンド」を選ぶ構造にならない。それはわかるんだけど、しかし残った謎が多すぎんか! あとは各自で考えろってことか!??
しゃーない、近々考察記事でも書くか……。
サイワイの箱の中身、ノモケバの正体、謎の老人の正体、おばさんの正体、PL装置の由来、特異点あたりは明らかになるのを期待していただけに、わからずに終わるんかい!! と肩すかしであった。「横方向移動」ができるメモリーカードをもらっただけに。なんであんな重要そうなアイテムをもらったのに、使わずに終わっちゃったんだろう。
そう……それもあって、わたしは「100のエンディングの中に真エンドはない」説も推したい。100のエンディングは、プレイヤーがゲームを続ける限り、いずれもループしうるのだ。だとしたらどのエンディングも「これで最後」と言えるものではない。
すべてのエンディングの記憶を引き継いだ比留子さんと拓海くんが、いずれ「横方向移動」できるプログラムを使って全員を救い、ループを終わらせるTL……どこかにあってほしい。それが101周目なのか、200周目なのかはわからないけど。というか、やはりプレイヤーとしてはそのルートがゲーム内に存在していてほしかった。
あと考えてみたいところ
このゲーム、ルート分岐の必然性が結構面白い作りになっているので、「なぜこの分岐を選んだらこんなルートになるのか」をそれぞれ考えていくと楽しそう。
わたしが特に面白いな! と思ったのは、
①厄師寺が死ぬとカリスマ澄野編に行ってしまうところ
歪くんのカリスマ薬開発自体は以前から行われていたが(別ルートでもやっているのがまた面白い)、厄師寺くんがドーピングに大反対だったので表立って言いだせなかった。厄師寺くんが死ぬことが、正しくカリスマ編のトリガーである。
なお他ルートで厄師寺くんが死んだ場合、すでにドーピングどころではない状況だったり、すでに歪くんが死んでいたりするので、カリスマ編にはならない。
②丸子楽が死ぬと真相解明できないところ
楽くんが死ぬと、SIREIが「死んだのが楽くんみたいな不人気キャラでよかったじゃん」と発言し、これに厄師寺くんがキレた結果がGOTOHの登場である。厄師寺くんが生きていないと選択編に入れない理由にもなっている。また楽くんがいないと真相解明編終盤のイベントラッシュは不可能。
の2点なのだけど、ほかのルートも考えると面白そう。
イヴァー編
ここからは、今回が初見のルートの感想。
真相解明編の途中で、「イヴァーを守る」を選ぶとイヴァー編に突入。晶馬くんがイヴァーを殺して記憶を取り戻すのを止めることになるので、当然特防隊の「設定」については明らかにならない。
それどころか、イヴァーは一時的に暴走して晶馬くんを殺して異血を吸収してしまう。洗脳のやりすぎでおかしくなっちゃったってことなのか。このルートだとイヴァーはSIREIも壊している。「生存しなければならない」という欲求が強まると、洗脳が緩むってことかな。
さらにイヴァーは晶馬くんの異血を吸収したことで、洗脳が解ける。異血吸収は彼女にとって宗教的タブーなのだが、彼女にそのときの記憶はない(あとでSIREIにばらされる)。
特防隊の中でイヴァーは危険視される。イヴァーをかばい、彼女と言葉を交わし続ける拓海くんは孤立を深めていく。そんな中で、拓海くんとイヴァーは互いの共通点に気づき、それどころか互いが互いの合わせ鏡になっていることに気づき、心を許し合っていく。
これは真相解明編の途中からでしか分岐できないルートだなあ。フトゥールムのことはわかっているが、「故郷の為に」という部分が偽の記憶だという部分はわかっていないからこその共感だ。
拓海くんとイヴァーの脱走を、よりによって衛人くんと希ちゃんが助けてくれていたのがよかったな。このルートの希ちゃんはほかのどのルートよりも拓海くんの理解者として完成されているのに(このルートの41日目の時点で、1周目のこともカルアのこともすべて聞いてもらっているし)、拓海くんとは結ばれない。
あくまで個人の感想だけど、希ちゃんって正ヒロインですみたいな顔をしながら、拓海くんと結ばれないルートでこそ輝いてるよね。それが逆においしい、みたいな存在だ。
ここで判明したのは、イヴァーは部隊長としてヴェシネスのもとで戦いながら、こっそり混沌軍の支援をしていたことだ。もちろんカミュンを匿っていた時点でその示唆はあったのだが、姉であるヴェシネスのそばで混沌軍への攻撃を遅らせるための工作をしていたというのはかなりのファインプレーではないのか。イヴァー、とんでもないぞ。
そういう話になると、ヴェシネス編で語られたヴェシネスの孤独にもさらに深みが出るではないか。ヴェシネスは育ての親を殺し、兄夫婦を殺し、そして妹からはひそかに裏切られている。ヴェシネスもイヴァーを信頼してはいなかったが、イヴァーもはっきり裏切り行為に走っていたとは。
このルートではシオンがダルシャーと相討ちになるので、全方位攻撃は行われない。
99日目の選択でエンディングが分かれる。
「助けに向かう」を選ぶと、結局イヴァーもついてくる。ヴェシネスは特防隊のみんなの異血を吸収していて、拓海くんでは手がつけられない。ついにイヴァーが変身して、拓海くんを守ろうとする。驚くべきことに、イヴァーとヴェシネスの強さは対等である。
ははあ、ヴェシネスはたくさん異血を吸収しているが、1回でも吸収したかどうかという次元に持ち込むことで「対等」な強さに理由付けしてるんだな。
イヴァーは今まで何のために「神の力」を使うのか、納得できないまま戦っていたようだ。だから「力を出せなかった」。今の彼女には目的意識も、力を使うモチベーションもある。本来のイヴァーはヴェシネスと対等な力を持ってたってことか。姉妹だもんな。
それに加えて、イヴァーにとっては晶馬くんが拓海くんを守るための力を貸してくれた感覚もあったみたい。「吸収した異血の本来の持ち主の意思」が、吸収者の精神あるいは肉体に影響を与えるって、拓海くん自身がめちゃくちゃ経験してる(「蒼月たくさん編」とかで)から、これは割とあり得た話だ。
エンディング「007 イヴァー編:ありがとう」完!
これで、数人の仲間とフトゥールムは守られた。カミュンも生存している。拓海くんたちは対話によって平和を模索することになる。しかしそこに拓海くんの最愛の人はいない。またかよ!!! 戦後の復興まで見据えたエンディングだと、拓海くんの最愛の人が死んでるの、あんまりなトレードオフではないか。
ちなみに最後の分岐で「ここに居続ける」を選ぶと、イヴァーとの逃避行エンドになる。
学園も混沌軍もヴェシネスによって滅ぼされ、全方位攻撃は行われず、完全にヴェシネスの天下になる。カミュンの生死もわからない。たぶんこのままおしまいなんだろな、というエンドである。
エンディング「008 イヴァー編:終焉の放浪者」完!
「互いがいればほかに何もいらない」というルートは、恋愛系のゲームだとまあまああり得るものではないかと思われるが、マジでほかに何もなくなるエンドだった。たぶん人類も滅ぶよこれ。
さよなら蒼月編
いやいや、やってよかったなこのルート。そして入っててくれてよかったな、このルート。あるとないとでは全然印象が違うよ。
真相解明編で衛人くんを仲間にすることを拒んだ場合、どんなバッドエンドになるのかと思いきや、衛人くんはそれを受け入れてひとりで学園を離れる。目を抉り出しているから、何も見えない状態で。
このルートの衛人くんは、自分が人類を憎むことになったのが「バグ」の影響だとわかっている。「こんなに酷いバグを生み出すなんて、人類は本当にどうしようもなく醜い連中だ」と感じながらも、「それに翻弄され続けたボクも、どうしようもなく醜いけど」と自責の念を抱いている。
衛人くんは聡い。真善美を尊重する価値観も備えている。そういうふうに「設定」されている。だからこそ、醜い人類が許せない。聡いがゆえに、人類を滅ぼす手段を本気で模索してしまう。そして、すべてを知ったときは自らの愚かさ、滑稽さを客観視することもできる。だから拓海くんたちが自分を受け入れないという事実すらも、受け入れられる。
SIREIの台詞によれば、衛人くんのバグは本当にバグだったみたい。少なくともSIREIはそう信じているってことね。もしくは移住反対派による工作か。
こんなところで衛人くんの服の裏側が!! 間違いだらけのドイツ語かと思ったら、これはルクセンブルク語か!? ドイツ語にめちゃくちゃそっくりだなあ。ルクセンブルクとドイツは国境を接してるし、ルクセンブルクにはドイツ語話者も多いしな。
99 Schlecht Natur は 99の悪い本性?
いろいろと辞書をひいたりもしてみたが、ルクセンブルク語と考えるのがいちばん意味が通りそう。ルクセンブルク語としてGoogle翻訳につっこんでみた結果がこちら。
「本当にそれを愛しているなら、自分の中でそれを育てることができます。だから生も死も関係ない」(日本語にするとどうしても不自然なので、英訳の方がわかりやすいかも。If you really love it, you can nurture it in yourself. So life and death do not matter.)
うーーん意味深。et(英語の it)の意味するところは何なんだろう。友情? それとも人類への憎しみ?
衛人くんは「設定」上、こんなメッセージの入った服を着るようなキャラだったの? それともルクセンブルク語の意味を知らずに買っちゃった服という「設定」だったの?
というか東京団地では外国語はほとんど失われているという話じゃなかったの? マイナーな趣味として学習してる人がデザインした服だったってこと?
これをどう解釈したものか……。衛人くんは「バグごと設定」だよ説と、衛人くんのバグは本当にただのバグだったよ説と移住反対派による工作だったよ説を反復横跳びしている。
もしバグのない衛人くんが味方だったら、かなり頼りになっただろう。戦力的にも、戦略的にも、ムードメーカー的な意味でも。そのifは正直見たい。見たい、がしかし、わたしの好みとしては断然「バグごと設定」の方がいい。二律背反である。
衛人くんはフトゥールムの子どもたちを守って自爆する。
「仲間」だったはずの拓海くんたちからの許しは得られなかった。そんな自分を、衛人くん自身も許せなかった。衛人くんは信用を「取り戻す」ことはもうできなかったけど、「これからどうするか」で自らの生き方、在り方を示そうとした。たぶんそれが拓海くんたちに届くことはないし、それは衛人くんもわかっていただろうけど。
SIREIに植え付けてもらった「存在しない記憶」が切ない。真相解明編の衛人くんも言っていた。
拓海くんたちの「記憶」は生きがいを与えてくれる素敵なものだったのに、自分の「記憶」は憎しみや恨みだけ。
真相解明とアルティメットバッドエンド「Hundred Line」エンディング1感想 - なぜ面白いのか
衛人くんが何よりも欲したのは「仲間との幸せな記憶」だったんだな。でも1周目や青春編での衛人くんは、これに近い幸せな経験を実際にしていたはず。その上で拓海くんたちと敵対した。あのときの衛人くんは、彼らの「美しさ」が理解できなかったから。
衛人くんは彼らの幸せを願って自爆する。「蒼月たくさん編」を見たあとのわたしですら、このルートで好感度が爆上げになった。まあもともとわたしはヴィラン愛好家なので、衛人くんに悪感情はなかったんだけど。
エンディング「003 さよなら蒼月編:最後の願い事」完!
ノモケバ編
すでに怠美ちゃんエンドは見ていたが、ノモケバを「そのまま生き返らせる」を選ぶ方をやってみた。
そうしたら、老人が「この世界最後のノモケバの子」を渡してくれた。マジでこの老人は何者なんだよ。
そりゃこんなものを持ち歩いてるのはとんでもない「荷」だろうよ! でも注射の方はまだ持ってるんだよね?
ループのことは知ってるし、この口ぶりだと「世界死」についても知っていそうな感じ。しかもこのあとこの老人は「どこかに消えたような…」だそうで。もはや超常現象的な存在なのか。
なおそのまま蘇ったノモケバは、普通に特防隊全員を食べてしまった。まあまあの即死エンドである。
SF編
なんとしても殺人鬼TLの拓海くんを治療するルートにいったらどうなるか。
拓海くんのリープスーツに穴が空いていて、重度のPL障害になる。
しかも拓海くんは急いでPL先を設定したために、殺人鬼TLではなくゾンビTLの拓海くんを治療していた。殺人鬼TLとゾンビTLが分岐したのは43日目のこと。リープスーツを着た歪くんを殺してしまうとゾンビTL、取り逃がすと殺人鬼TLに分岐する。拓海くんたちが訪れたのは、ゾンビTLの方。これにより、ゾンビTLの拓海くんは最後までまともだった。
つまり……やはり拓海くんたちのタイムリープは、新しいTLを作ることにはなっていない。決められたTLを作るためのパーツにしかなってないみたいだ。
PL障害で倒れた拓海くんが目覚めたのは73日目。今から殺人鬼TLに行ったとしても、ギィのデータが脳内の隅々まで浸食しており、修正プログラムでも治せないらしい。
PL障害で理性を失った拓海くんは、自分の手で澄野Gを殺すつもりで殺人鬼TLに向かった。しかし澄野Gに返り討ちにあう。澄野Gはプレゼントマシーンで作った学生鎧を拓海くんの死体に着せ、拓海くんが着ていたリープスーツを剥いでいった。こんなルートあったっけ??? と思っていたのだけど、このあとで殺人鬼TLの未踏ルートを見てすべてを理解した。とんでもねえ叙述トリックだよ!!!!! でも面白いからよし!!!!
PL障害を抱えて防衛戦に参加した場合、拓海くんの症状はさらに悪化して倒れてしまう。気づけば98日目。さすがにごまかしきれなくなり、比留子さんはみんなにタイムリープのことを話してしまったらしい。みんなに話したら、最悪の結末にたどり着くとわかっていたのに。
このTLでは脱出ポッドは素粒子バクテリアに食われて使えないが、赤子ジャーを作ることでシオンを取り出し、全方位攻撃をキャンセルすることに成功している。ただし希ちゃんが隕石の光を浴びて意識不明になっている。
ここにきてまた新要素!? と思ったが、これはおそらく過子Gが希ちゃんをすぐに殺すことなく浚っていく理由を作るための舞台装置かな。
仲間にタイムリープのことを話した途端、過子Gが大量殺戮を始めるから笑っちゃった。
トリームレイとやらはともかく、「とある奇怪な種族」って何だよ。単にギィから見た人間のことをそう呼んでるだけ? それとも希ちゃんも人間ではなく別種族なのか?
希ちゃんを取り戻すことなく拓海くんも死んでしまうルートもあるが、取り戻せるルートもある。その場合、過子Gとギィは分離し、ギィを殺すことに成功する。そして過子IIIは「おばさん」に治療され、連れていかれることになる。
またおばさん!? もう絶対未来の比留子さんでしょそれ。比留子さんは絆イベントで医者になりたい的な話をしていたし。おばさんは「銀色に輝く不思議な乗り物」に乗って消えていったらしい。タイムマシーンだな!
SFTLの先の未来で、つばさちゃんと協力してタイムマシーンを開発した比留子さんが時を駆けているところを想像している。
最後に、PL障害を抱えて出撃するのはあきらめるルート。拓海くん不在でも防衛戦には勝利したようである。
100日目、赤子ジャーがなくなっている。比留子さんには心当たりがあるようだが、明言は避ける。推理編の比留子さんが赤子ジャーを取りにきたのがこのTLだったんだな!
希ちゃんの意識は戻ったが、隕石由来の光は消えてしまったらしい。「特異体」とは何だったのか。
赤子ジャーがなくなった以上、全包囲攻撃は避けられない。しかも脱出ポッドは食われている。ここで拓海くんは、全員を推理TLに送るよう言いだした。そこでエンディング「100 推理編:100日目の来訪者」とつながるわけかー!!
あのときはあまりにも急に死者が現れたから何事かと思ったが、ここでようやく理解した。SFTLでは、ちょうど推理TLでの死者が生存していて、推理TLでの生存者が死んでるわけか! うまくやったなあ!(???)
でも、推理TLでは拓海くんと比留子さんが生存している。だから彼らは推理TLに合流できない(二人とも一緒に人工天体に行こうぜ! とはいかないのか。まあポッドにも定員があるだろうしな)。
ここで「もう一度お前と一緒に99日間を過ごせるんだから悪くない」と言える拓海くんよ。そして「このTLのことは絶対に忘れない」「いつか必ずふたりで一緒にループを抜け出しましょう」と、死んだ拓海くんを抱えて呟く比留子さんのヒロイン力(ひろいんりょく)よ。やはりお前が宇宙のヒロインだ。
はーーすべてを回収してすっきりしたね!
コメディ編
終盤も終盤にきてこれを見ることになった虚無。周回序盤であれば、自由行動が多いから絆上げや素材集めが自由にできるし、部隊長の異血がヴェシネスに横取りされることもなくキャラを強化できるし、サバTLだとダルシャーとヴェシネスがめちゃくちゃ弱体化しているので有意義だったかもしれない。このノリについていけずに脱落する危険性もあるが。
しかしわたしはもう絆を上げきっているので、延々と寝続ける拓海くんになってしまった。
内容的には特に触れることもないのだが、この(リープスーツを着た方の)拓海くん、死んでない??? 生存した比留子さんに注射されて、このTLの拓海くんからギィのデータが除去されたってことかな?
SFTLの方では16日に拓海くんが死んでしまうような分岐はなかったんだけど……。これは本当に「存在しないはずのifを描いたTL」だったってこと?
このTLが存在することで「仲間(衛人くん)を殺すとほかの仲間たちも救えなくなる」理論も崩壊してしまうんだよな。衛人くんを殺しても普通に衛人くん以外全員生存ルートあるやん! と思ってしまったので。
もしかしてサイワイの箱を開けたときの願いが、ブラッドスペースを経由してこのTLに作用した? と少し思っている。特にサバルートについては、味方強化(ステータス上はかわりないが)+敵弱体が同時に発生しているので、本当にあり得るかもしれない。
血みどろ編
比留子さんと希ちゃんのどちらと夜を過ごすかの分岐で希ちゃんを選ぶと、SF編からPL障害になった拓海くんが澄野Gを殺しにくるルートと合流する。
今まで澄野Gが殺されなかったのは、今まで彼が出会ってきたリープスーツの中の人たちが、拓海くんや比留子さん、歪くんだったからだよ! そしてお前自身が殺人鬼だったからだよ!!
それで次の場面から希ちゃん視点になって、拓海くんが死んでいるのを見たら「拓海くんが死んじゃった!」と思うじゃん。ここで死んでるのはSFTLの拓海くんだからね。頬にPL障害の痕がある。
澄野Gは仲間たちをどんどん殺し、脱出ポッドを壊し、スクールバスに乗って逃げる希ちゃんたちを追いかける。希ちゃんの選択次第で、希ちゃんを殺すか、もしくは消えない炎に焼かれて死ぬエンドになる。
生存者が3人になった時点で生体反応が5になってたのはどういうことだろうな。澄野Gと、あとはこのTLでも隠し部屋に過子Gがいる?
あとはデスゲーム編の即死エンドも回収したけど、それはまあ個別に書かなくてもいいか!
というわけで、全エンド回収終了!!
2か月近く、夢中で遊んだなあ。シナリオロック解除のためにエンディングを探し回ってるときがいちばん面白かったかもしれない。それだけに、シナリオロック4以降はないのかもと察してからはちょっと失速してしまったかな。
最後の最後に見たエンディングが拓海くんが死んで希ちゃん視点のものだったのは、ちょっと面白かった。真相解明編と同じだね!
そして前後関係を整理するためとはいえ、結構な量の文を書いてしまったな。これを書いてなかったらもっと早くクリアできたのは間違いない。でも整理しながらでなければもっと混乱していただろうから、こういうゲームはメモをとりながらやるのがいちばん楽しい。
それにしてもすごいボリュームのゲームを遊ばせてもらった。余力があったら、さらにキャラ語りとか考察とか書きたいね……!
(250705追記:書きました)