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真に体を張ったギャグを見た「エクスペディション33」プレイ日記4

Expedition 33 ACT 2を進行中。

RPGらしく仲間が次々と加入する展開にわくわくしているところ。わくわくしているのだが、ACT 1の後半からこいつが仲間になるの!? という展開ばかりである。わたしのメニュー画面のパーティメンバー一覧はもうめちゃくちゃだ。こんなことになるとは、ルミエール出発当初は予想もしていなかった。これ、一部の愛好家にはたまらないやつなんじゃないかな。キャンプもだいぶにぎやかになったもんだ。

戦闘で使えるスキルも増えてきて、シナジーやスキル回しもだいぶ考えられるようになってきた。でもシナジーとバフもりもりにするとすぐダメージがカンストしてしまう。そのうちFFシリーズのようにダメージ限界突破のピクトスとかが手に入るのかな。

レベル的にもストーリー的にもそろそろ中盤に差し掛かっていると思われる。これ何章まであるんだろうな?

本日はモノコの駅までのネタバレ感想。寒そうなエリアが出てくると、ストーリー後半感があるよね。

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時計の示す時間に何か意味があるのかなと思って撮ったやつ



前回までのあらすじ

エスキエが泳げるようになり、海を越えてモノリスを目指すことになった。

 

フィールド探索

海を移動できるようになったので、まずは行ける範囲を探索してみることにした。船が手に入るRPGは多いが、こんな移動手段をとるのは珍しい。

マップ上にいるクソデカネヴロンに喧嘩を売ると大体返り討ちにあってしまう。回避やパリィがもっと上手ければ勝てるのかもしれないが、わたしは全然ダメなので、レベルを上げて再戦するしかない。

この光と影の美しさよ

いきなり「屋敷」の扉を見つけたときは驚いた。この「屋敷」は何なんだよ。そんなに世界に遍在してるのか。

この「屋敷」と同じデザインっぽい壁やドアが、フィールドマップ上にもダンジョン内にもあちこちに落ちてない? どういうことなんだよ。遠征隊の制服デザインもこの「屋敷」と共通したものを感じるし。旧ルミエールに着いたらそれもわかるのだろうか。

この「アトリエ」というのも複数見かけた。例によって「危ない!」と書かれていたので中には入らなかったが。中をチラっと見るくらいはしてくるべきだっただろうか。

海にあやしい泡が見えたから近づいてみたら、「まだ潜れません」ときた。あれか、ドラクエ6でいうところのマーメイドハープ的なやつがそのうち手に入るのか。

 

忘れられた戦場

このマップも広すぎな上にどこに進めばいいかわからず、しかも目印になるものが少ないものだから、すぐにどこから来たかわからなくなる地獄マップであった。

ここで、ギュスターヴを失ったにもかかわらず進み続けようとするメンバーに対してやりきれなさをぶつけるマエルの描写が入った。彼女は彼女でルノワールに対する殺意を燃やしていたように見えたが、まだ立ち止まりたかったのだろうか。「大人」たちの切り替えの速さについていけなかったのかな。みんな切り替えができていたわけではなかったと思うけど、マエルにはそこまで読み取る余裕はなかったのかも。

「ここはそもそも立ち止まっていられるような場所ではない」ということを思い出させるような形で、なし崩し的にボス戦になった。

その先で(迷子になっていたら偶然)埋葬ポイントを見つけられたのにはほっとしたな。これって埋葬ポイントにたどり着かなかったら見られないイベントだったのだろうか。

仲間たちから贈られる言葉がしみる。みんなギュスターヴの死に何も感じていなかったわけではないのだと、ちゃんと言葉にするのも大事だね……。

ルミエールでソフィとお別れしたときにも思ったのだが、この輪廻転生的な考え方が彼らの間で一般的らしい。西洋風の世界観なのに、そこはちょっと不思議だ。ペイントレスのカウントダウン後に広まった思想なのかもしれない。

そういえばエッフェル塔の看板はあるのに、いわゆる「教会」っぽい建物は残骸すら見当たらないのは不思議だな。彼らの世界は、わたしたちのこの世界と地続きなのかどうか。

この埋葬ポイントにも、きれいな紅白の木が生えていた。やはりこの木は、あるいはこの色は、彼らの文化において死者への手向けのような意味があるのか。

 

さて、ここを出たあとは自動でキャンプに突入した。ここで次の目的が提示された。

まずはヴェルソの旧友を新しい仲間として引き入れる。

それからペイントレスの心臓を奪う。心臓は旧ルミエールのどこかにあるらしい。

な、なるほど?

ペイントレスの心臓はペイントレス本体とは別の場所にあるってこと? 「バルダーズゲート3」のアレみたいに??

大体そういうキャラって本体の不死性と引き換えに、弱点のセキュリティの脆弱性によってあっさり滅ぶものでは? でもまだラスボス戦には早いと思うんだよな~。「バルダーズゲート3」のアレも心臓その他複数の内臓を爆破されても生きてたし、ペイントレスもそういうタイプなのかもしれない。

心臓を「奪う」とだけ言っていて、破壊するとは言ってないのも気になる。奪うとどうなるんだろう。心臓にリモコン機能があって、ペイントレスを操作できるようになるとかだったら話が早いんだけど。

ヴェルソが遠征隊のことを細かく覚えているのが結構つらい。彼はこの数十年間、遠征隊に無関心だったわけではないんだな。しかも第58遠征隊もルノワールに殺されたらしい。

ヴェルソは、ギュスターヴを失ったことからジュリーという人のことを連想しているらしい。恋人か何かだろうか。エスキエが知っているということは、その人も遠征隊だったのかな。

こないだからルネとシエルのエピソードがめちゃくちゃいいんだよね……。

ふたりが最初に出会ったのは、ふたりが親を失った日だった。シエルの親は抹消され、同時に遠征隊としてルミエールを離れていたルネの両親がペイントレスの討伐に失敗したのだと確定した。傷心のふたりは人目を避け、「秘密の部屋」だったねじれ塔に行き、そこで出会ったということらしい。

慰め合うところから始まった関係だったんだな。でもルネは、自分が両親の遺志を継いで遠征隊員となるために、魔法の研究に没頭した。それでシエルと疎遠になってしまったんだな。

ふたりが再び出会って、再び慰め合って、しかしもうふたりとも慰め合うことしかできない少女ではなく自立した大人になっていて、だからこそふたりが育む友情に意味を感じられて、たまらんのですわ。これからもそっと見守らせて……。

前回のプレイ日記で今後の出番を心配していたギュスターヴの日記だが、前回記事アップ後にゲームを立ち上げてキャンプの焚火メニューを開いたら、普通に「日記を書く」と出てきてひっくり返った。でも書くのはヴェルソではなくマエルである。彼女が引き継いでくれてよかったな。

エスキエの親密度イベントで、すんごい意味深なことを言われた。

エスキエはマエルと以前にも会ったことがあるらしい。ヴェルソも彼女のことを知っていたみたい。エスキエが「秘密にする」と言っていたのはこのことだったのか? ヴェルソがエクスペディション33への同行を(久しぶりに)決めたのは、マエルがいたからなのか?

やはりマエルの存在が鍵なのか。現在の諸々の状況は、本当に彼女に「責任」があるというのか。いったいどのへんまでが彼女の責任なんだろう。世界の崩壊とかカウントダウンシステムとかのすべてが彼女の責任だったら、そんなもん背負えんぞ。

そのマエルから、ヴェルソへの贈り物。「33」の腕章である。この演出はよかったなー。「よそ者」だった彼が、遠征隊の正式な一員として受け入れられたわけで。

そして同時に、プレイヤーにとっても彼を受け入れるために必要なステップだった気がする。前回記事で書いたとおり、わたしはヴェルソについて「ギュスターヴがお気に入りだっただけに、こんな顔がよくて不死なだけのぽっと出の男を好きになれるかわからない」と思っていた。同じように感じたプレイヤーも少なからずいたのではないか。

まあ顔がよくて不死と言っている時点でだいぶ気に入っているわけだが、忘れられた戦場でのマエルとのやりとりやギュスターヴの埋葬を通して、彼に対する印象がだんだんと「よそ者」から「仲間」になっていった気がする。マエルたちだけではなく、プレイヤーにとっても。腕章を渡されるシーンで、そのことに気づかされた。「よかったね」って感想になったもんね、このとき。

 

モノコの駅

そんな一夜を過ごし、翌日彼らは(新大陸を散々歩き回って散策した後に)モノコの駅に着いた。雪山エリアである。

「駅」って、電車が行き来する本当の駅なのね!? 正確には駅だった場所なのね?

いや待て、これは電車じゃなくて汽車か? 崩壊前の文明ってどれくらいのレベルだったんだろう。「大陸中を走る列車があった」と言われていたから、少なくとも20世紀初頭くらいの水準ではあったのかな。

いやコレが仲間になるとは思わんじゃろ。びっくりしたわ!

モノコは何だろ、青魔道士枠なのか? 「戦った敵の脚をもぐとその敵に変身できる」とか、またしてもこの世界の人外の理はまったくわからん。まあいいわ。斬新な青魔法だと思うことにする。人間の脚には興味がないと言ってもらえて安心した。

さらにノコまで旧ルミエールに行きたいと言いだしてパーティに加わった。お前も着いてくるんかい!! もうパーティの43%が人外なんだが? 「エクスペディション33」というタイトルとあのあらすじから、こんな人外まみれパーティになるとは思わなかった。それもエルフとか猫耳とかのゆるい人外ではなくガチめの異形ばかりである。異形愛好家にこのゲームが届いてほしいが、割とネタバレな気がするのが難しい。

ランディスというのも不思議な種族だ。こんな頑強そうな見た目なのに文化系志向なんだな……。

しかし彼らが「崩壊前」の話をしているということは、崩壊前から彼らはこの世界にいたということか。遠征隊の反応から察するに、人の前に姿を現すことはあまりなかったみたいだけど。世界崩壊によって生態系その他あれこれが変わって人外文化が誕生したというわけではなく、それ以前から世界はこうだったようだ。

あと、ここで発見したジャーナルに重要情報が。

ランディスは抹消の影響を受けないらしい。ジェストラルも同様だろうか?

もしかして抹消の影響を受けるのは人間だけ? そうだとしたら、いったいこれはどういう現象なんだろう。生命全般への現象ではなくて、はっきりと人間を対象とした呪いみたいなものなんだろうか。

考えてみたら、ルミエールに生えていた植物も50年以上生きていそうだったもんな。カウントダウンは生命全般に適用されるものではないのかも。

 

これが体を張ったギャグってやつか

そうして、駅を抜けた先でのキャンプ。なんか重要情報が開示されたのでメモメモ。

ヴェルソは第0遠征隊として出発し、どうやら崩壊後のルミエールに帰還できたらしい。そしてルミエールの再建を手伝った。ドームシールドはヴェルソと彼の父親が建てたらしい。めちゃくちゃ貢献してるやん!!

……と思ったのに、当時の人々は誰も彼のことを信じなかったらしい。初期の遠征隊として再度出発したヴェルソは、仲間に裏切られたそうだ。

うーん。ルミエールで彼が町の再建に尽力しているのを知らなかったわけではないだろうに。そのときすでに彼の不死性は知られていたんだろうか。だとしたら気味悪く思われるのも仕方ないかもしれない。それなら殺そうとするよりは、彼の体を調べる方が有意義だと思うけども。

あるいは、ルミエールに帰還できた第0遠征隊は彼だけだったとかだろうか。何人か帰ってきた中で、ヴェルソだけが不死になっていたらそれはそれであやしいかもしれない。

ともかく、そういうわけでヴェルソはルミエールに再度帰還する気はなさそう。むしろ殺されかけたのにもかかわらず、今も遠征隊の味方をしてくれているのが不思議なくらいだ。もう人間滅べ思想に陥っていてもおかしくないのに。もしかしてルノワールはそうなったのか。

急にヴェルソがわたしみたいなことを言いだすからびっくりした。言語化すると、言語化から漏れた大量の感情が抜け落ちてしまうのがいつももったいないけれど、しかし言語化することで明確化、意識化、対象化できる部分があるのは間違いない。

ヴェルソもマエルも日記を読ませてくれよ~~。あとギュスターヴの分も読みたいよ。

ルル、マエマエ、シエシエ、それにヴェルヴェル。あだ名のセンスが日本人なんよ。これ、フランス語や英語の話者にはどういう語感になるんだろ。

よかったね

エスキエかわいいよエスキエ。

さて新入りの加入したパーティだが、新入り的にはパーティの雰囲気が暗いのが気になるようだ。一人失ったばかりだから仕方ないのだが。

こんなハードルの高い前振りある? と思ったが、俺たちのヴェルヴェルは軽々とそのハードルを飛び越えてきた。

これが体を張ったギャグってやつか……。見せてもらったぜ、その覚悟。マエルたちもこれには興味津々で、みんな笑ってくれた。

お前も知ってて振ったんかい!!!

なんかこう、いろいろな意味で痛々しくはあるんだけど、やっぱり好きになっちゃうな。わたしはちょろいプレイヤーだ。

次はいよいよ旧ルミエールに行くことになる。話の核心に触れそうな予感。エッフェル塔があるのかどうかが気になる!

 

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