
「都市伝説解体センター」4章もクリア!
ここまで特に詰まるところもなく、サクサクで進めている。でもただ眺めているだけではなく、自分が物語に介入している手ごたえも一応あって、いい塩梅だなあ。
今回の話は割と直球の怪談っぽくて、夜にプレイするのは怖かった。
そして、事態が加速しているのがわかる。これってプロローグからどれくらいの時間がたってるんだろう。
早く先に進めたいので、感想もサクサク書くよ。
以下、4章のネタバレ感想!
初回記事はこちらから。

如月努と廻屋渉の関係
最初に、うっかり前回書き忘れたことから。また忘れるといけないので。
3章で初めて如月努のビジュアルが出てきた。軍人みたいな帽子がずいぶん特徴的である。それ以上に気になったのが、帽子についている逆三角のワッペン(?)。

このワッペンが、廻屋さんの首から下げてるネックレスと同じマークな気がして。

どうだろう? ちょっと辺の長さの比率が違う?? でもドット絵で表現できる特徴として、同じものを揃えた感がある。
前回はグレートリセットの煽動をしているのが如月努の弟なのかと書いたけど、もしかして廻屋さんの方が弟の可能性もある??? 苗字が違うけど。
コトリバコ
さて今回の事件のメインはコトリバコ。「検索してはいけない言葉」としてよく見るやつなので、検索したことがなかった(素直)(基本的に怪談は苦手)。しかしこの記事を書くにあたって初めて検索し、wikipediaで概要を知った。「子取り箱」だったのね。
「呪い」とは基本的に、人が社会的生物であるがゆえに発生するものだ。「呪い」は関係性の中で発生し、関係性の中で効果を持つ。だから今回の「呪い」のターゲットである眉崎が、非常に「ソーシャルな」人間として造形されていることにも意味がある。
今回のコトリバコは、あざみによって無事解体された。
但馬林蔵は南米で会ったシヤマン(おそらくシャーマン)にもらった「神の使い」(=幻覚作用があり心臓に負担をかける植物)を日本に持ち帰り、育ててお茶にして飲んでいた。
シャーマンであれば、いわゆる神がかり現象を起こすために、幻覚作用のある植物に通じているのは理解できる。但馬林蔵がなぜそんなものをほしがったのかはわからない。この人もシャーマンになりたかったのだろうか。あるいはこの人もオカルト研究家だったとか?
で、そのお茶とは無関係に、しかし同じタイミングで、伊藤が呪いを仕込んだという話だった。意図したことと意図しないこと、悪意のあることとないことが同時に発生したために複雑な話になっちゃったんだな。
伊藤はどういう罪になるんだろう。配達業者としてはクビになるだろうけど、法に触れるようなことをしたかというと微妙だ。むしろ眉崎は健康食品業者として悪質なので、罪に問われてほしい。
この事件のつっこみどころとしては、眉崎も西谷もSNSに箱の画像をあげている時点で、すぐに比較画像が作られて「誰が『封』のテープを貼ったんだ?」と話題になりそうなこと。むしろ眉崎がバズるために箱にシールを貼った自演だという方向でバズりそう。
ドット絵なものだから、このテープが古いものか新しいものかプレイヤーには見た目で判断できないというのも今回のポイントだった。


あとはリナとジャスミンに「呪い」の症状が出た時点でさっさと病院に行けという話かな。特にジャスミンは警察関係者だったのなら、そのへんの判断はちゃんとやれ。病院で検査してもらえたら、あざみが蛭塚村まで行く前にお茶の成分がヤバいとわかったのでは。
それから西谷もプロの買い取り業者なら梱包くらい自分でやれ。

梱包もやってくれるサービスのある配達業者もあるだろうけど、その分高くつくだろ。さらに言えば、荷物を預けてる瞬間の写真と届いたときの状態が違いすぎる時点でクレーム案件じゃないのか。なぜ眉崎はテープベタベタ状態だったのを気にしなかったのか。
いまいち腑に落ちないけど、作り手がそのへんの不自然さに気づかないわけがない。たぶん自然な描写よりも謎解きの難易度を下げる&1話の長さをある程度統一する方を優先したのだろう。
残った不明点
この事件も微妙に不明なところが残っているのでメモしておく。

まず、この影は結局何だったんだろう。
伊藤の呪いなのかとも思ったが、伊藤が呪ったのは眉崎だけで、西谷はターゲットではなかった。西谷が錯乱したのは100%お茶とお酒が原因だったはず。それなら伊藤の影が西谷の家に出る理由がない。
ではこの影は但馬家由来のものか、もしくは南米由来のものってこと?

それからこのスクショの左下にある赤い染み。この染みを真っ先に調べたかったが、あざみは完全にスルーしてしまった。何だったんだろう。
眼鏡で視たときは、この染みの場所には大きな箱があった。西谷が持ち出したやつ。たぶん中には茶葉が入っていた。ということは、お茶の染みか何かだろうか? 気にしなくても大丈夫?
このゲームの独特の色調のために、お茶の染みもコーヒーの染みも血液も区別がつかない。
ほかに謎といえばやはり、但馬林蔵のやりたかったことがわからない。この人にはもうフォーカスされないのかなあ。
蛇のモチーフ
第3話も水蛇の描かれた小判が出てきたが、今回も蛇のモチーフが使われている。

フロイト学派が舌なめずりしそうなこの幻覚。この幻覚は、例の箱の模様に由来すると考えられる。

で、箱の模様はおそらく、林蔵が南米から持ち帰った植物に由来する。
今のところ、水蛇の小判とこの植物には関係があるように見えない。しかし蛇モチーフの話が2つ続いたのはちょっと気になった。
そもそも蛇は世界中あちこちの民間信仰で敬われていたり、逆に忌み嫌われていたりするものだから、話を作りやすいというのはある。
天誅事件に水蛇の小判が関係しているなら、蛇の話はこの後にも関係してくるのかもしれない。
止木警視正!?

えっ!? ジャスミンって本名で潜入捜査してたの!!?!? そんな特徴的な名前で!? ぐぐったら一発で素性がバレるのでは!?
ていうか警視正って、相当階級が上の方では!? 若そうに見えたけど、結構年上だったのか。
「クローゼット」とか「司書」とか謎の隠語が出てきて自動的にテンション上がっちゃう。このユニバースでシリーズ化してくれ。
今回のイルミナカード

今回のカードは、箱の中に入っていた。これはグレートリセットの人から伊藤に渡り、伊藤が箱に入れたものと思われる。
やはりこのカードはグレートリセットによる犯行予告ということになるのか。
2話の感想記事で、「イルミナ」は光や明りを意味する言葉だから、悪いものではないのではないかと書いた。しかしグレートリセット側がこのカードを作っているなら、彼らにとってグレートリセットは「希望」なのだろうから(伊藤も「祝福」だとか言ってたし)、犯行予告を「イルミナ」と表現するのも納得だ。
カードが全部で6枚なら、この話もあと2話になるのか。そして最後の話はあざみの事件ということに。
今回、あざみはほとんどひとりで都市伝説の解体に取り組んだ。彼女の成長は著しい。

ここまではすべて、いずれ彼女が物語の中心になるときに事態に立ち向かえるだけの力を身につけていく過程の話、だったのかもしれない。
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