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ハン・ノヴァの戦いの衝撃「サガフロンティア2」プレイ日記3

ここまで追ってきた物語がどういう形で収束することになるか察した。

いやすごいなこの構成は。

わたしはこのゲームを歴史を表と裏から追う物語だと思っていたが、歴史のこの一点までを起点から追いかける物語だったのか。なぜあのような危機が生まれ、どのような過程をたどってこうなったのか。それを理解(正確には「残された歴史資料から解釈」)するには、ギュスターヴの誕生と、ウィルの旅立ちという二点から始めなければならなかった。

まさに歴史群像劇。なんとか最後まで追って、物語の行く末を見届けたい。PS5に表示される進行度は80%を超えたので、もう終盤のはずだ。

本日は1305年ハン・ノヴァの戦いまでのネタバレ感想!

初回記事はこちらから。

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スクショについて:

© SQUARE ENIX
ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI 

 

 

一見ネタバレではなさそうなスクショ

 

グスタフ!!?!?!

順を追って書こうかとも思ったが、やはりまずはここから書きたい。

ここまで20時間かかっている

この魔族かセーラームーンにしか許されなさそうな髪型のあやしい男の名前を見た瞬間に「ああん!?」って声が出た。グスタフ Gustav って、ギュスターヴのドイツ語読みやないか!

ギュスターヴの隠し子か何かかと思って家系図を引っ張り出したところ、フィリップ3世の息子らしい。つまりケルヴィンとマリーの孫か。ヤーデ伯領(ドイツ語圏)出身だから、同じ名前でもドイツ語読みしてるんだな。

彼は「炎の剣」と「グスタフの剣」の二刀流で、剣をはずすことができない。どう見てもファイアブランドとギュスターヴの剣です、本当にありがとうございました

いやこの家系なら絶対そういうことでしょ!? フィリップ3世がファイアブランドを継いでたから、それをさらに息子に継がせた流れでしょ? ついでにというのもアレだけど、ファイアブランドと同時にギュスターヴの鋼の剣も継がせたんでしょ?

つまりあれだな、彼は「ジニー編」の登場人物ではあるけど、むしろギュスターヴ編の物語をしめるために配置されたキャラなんだな。グスタフがジニーと出会っているという時点で、三世代に渡る物語を追ってきたプレイヤーにはこみあげてくるものがある。

これでさらに察したね!

初回記事で、ゲーム内で参照できる楽曲のタイトル一覧がドイツ語だったことについて

ギュスターヴ視点ならフランス語だろうし、ウィル視点なら英語じゃないのか。もしかしてこの先、ヴァイスラントとかヤーデとかのドイツ語圏が重要になってくるのか。それとも単に作曲者の趣味なのか。それでも全然OKだが。

国取り・遷都・歓楽街「サガフロンティア2」プレイ日記1 - なぜ面白いのか

と書いたのだが、たぶんこういうことだったんだな。ヤーデが重要になるというよりは、ヤーデ伯の家系がストーリーの中心になりつつある。そしてこの楽曲タイトルは、強いて言うならグスタフ視点だったということか。グスタフが生まれてない時代の曲もドイツ語だから、基本的には作曲者の趣味だったのだろうけど。

 

 

ギュスターヴ編

ギュスターヴが亡くなってしまった世界でギュスターヴ編をどうやって続けていくんだろうと思っていたら、ギュスターヴが敵として現れたでござる。

バカウケである

年表を見ていたから偽ギュスターヴが現れることは知っていたけど、かなりの数の偽者が出回っていたようだ。One of them からのスタートだったのね。

本家のギュスターヴと同じように、偽ギュスターヴがひとりずつ仲間を獲得していく様子はめちゃくちゃよかったなあ。本家ギュスターヴと違ってぞっとする展開だったけど。

なんかあの偽ギュスターヴ、様子がアレじゃない? と少しずつ思わせてからの、エッグ所持者だったことが判明する流れは本当にゾクゾクした。ついに「ギュスターヴの紡いできた歴史」と「ナイツ家の抱えてきた因縁」がぶつかるのか!

「モイ」の紹介シーンは怖かったなあ。この描写を見た限り、彼が伝令ミッションに失敗したのは本当に偶然だったように見える。でも彼に指示を出した人が敵に内通していて、意図して伝令に失敗するような指示をしていた可能性もある。

この「フィリップ殿下」はフィリップ3世、つまりグスタフの父親だよね? チャールズとかいうろくでなしの兄との折り合いが悪そうだったし、兄が手を回した可能性がなきにしもあらず? さすがに戦時に味方の将を暗殺するようなやつはいないか? いや歴史上なかったとも言えないんだよな。

グスタフはこういう形で父を亡くしたことになるが、跡を継がなくてよかったのだろうか。自分の正体を悟られないよう潜伏生活をしているように見えるのだが。

ミカと、最期を迎えようとするシルマール先生との出会いも印象的だった。もしシルマール先生がもう少し生きていて彼女の師となれたら、彼女の将来も変わっていただろうなあ。

周囲のアニマに自分を溶けこませる技はサソリが使っていたのと同じ? 天性の才能でできるようになっちゃう人もいるようだ。

また知らん人視点になった! と思ったら、前に一瞬リッチとパーティを組んだ人か! 浮気相手のために散水塔を復旧させたときの。家系図を見たら、エレノアと「恋人?」となっている。完全に思い出した。

そんなサルゴンだが、かつてない恐ろしい数のスライムと戦った末に、仲間がスライムになってしまった。つまりあのスライムの群れって元人間だったってこと!? そして本人は洗脳されて偽ギュスターヴに従うようになった。この場所はエッグの実験施設か何かで、人間のアニマをいじって洗脳 or スライムにする場所だったってこと? 何その二択、嫌すぎる。

このへんの描写、プレイ中は全然意味がわからなかった。ミカの登場とかはいかにも意味深だからこの先に起こることと関係があるのだろうと思ってはいたが、またしても新キャラ増えすぎでだいぶ混乱した。

エッグ自らスカウトに向かうだけでなく、こんなトラップまで用意されていた。これはクヴェルだったんだろうか? 「大昔の世界の支配者」と言っているということは、やはりそういうことか。エッグはハン時代以前の古代人だった説。

そしてこのオルガンで察したのだけど、エッグは各属性に特化したアニマを持つ人を集めていたのでは? イシスは音のアニマを扱うのが得意な人で、ミカは樹のアニマが得意、みたいな。モイはサソリに狙われたときに石のアニマを使って撃退していた。ボルスは水を凍らせてラベールの兄討伐をなしとげたし、水属性かもしれない。

そのボルスだが、立派なろくでなしに成長していた。彼もギュスターヴに憧れていたようだが「誰の言葉にも耳を貸さず、俺のやりたいようにやってきた」は、ギュスターヴのキャラを誤解しすぎている。ギュスターヴはどっちかというと周囲の言葉に耳を貸しまくって、気の進まないこともやってきたタイプだろ。

まあまだ「後世の歴史家」が腕を振るうほど時間がたっていないし、ボルスが信頼できる一次資料にあたってギュスターヴ像を描いたとも思えない。

そして「君にはとても強いアニマが秘められている」とかいうおだてにはホイホイ耳を貸してしまうのも、だいぶダメな大人である。才があったのは間違いなかっただろうに。ミーティアのように良い師匠に出会えていればなあ。

エッグの勧誘が、時代が下るにつれて巧みになっているのも恐ろしい。目標達成のために自己と他者の分析を怠らず、自己改革に努めている。

そういうわけで六将が勢ぞろい。いや待て、左から二番目は誰だ????? これから紹介される?

これが「エーデルリッター」と呼ばれるわけか。ここまでの描写を見る限り、あんまりエーデル(高貴)感はなかったが……。Edelritter は「高貴な騎士」の意味。Ritter は単複同型の名詞なので、六人いても Edelritter でOKである。

ちょっと気になるのが、「ギュスターヴ」がこんなコッテコテの、バター使用100%みたいなドイツ語を使っていること。「グスタフ」ではなく「ギュスターヴ」を名乗るなら、フランス語で名付けるべきだったのでは。

現在の政治の中心が「ヤーデ伯」側に移っていることの社会的な描写なのかな? メルシュマンの言葉はもう時代遅れ! みたいな雰囲気でもあったのだろうか。えっ、だから楽曲タイトルが全部ドイツ語に??? 今のエッグは空気読み能力がかなり高そうだし、そういうことなのかもしれない。

エッグは人類を征服するつもりかな。国家間闘争が種族間闘争になりつつある。

デーヴィドくんはギスギス和平会議で頑張っているのに、父親は戦争する気満々でかわいそう。

デーヴィドが David なら、ドイツ語読みとしては「ダーヴィト」となる。ついでに「チャールズ」は英語読みで、ドイツ語読みなら「カール」である。チャールズが「ロードレスランド(英語圏)での支配権を固める」と言っているから、この親子はヤーデ伯の家系ではあるけど名前が英語読みで通っているのかも。

で、この会議シーンからのハン・ノヴァの戦いよ。この流れで、偽ギュスターヴを操作してチャールズ軍を倒す展開になると思わないじゃない。やりたくねーよ!!! あっ、このためにチャールズのろくでなし描写があったのか? 手加減せずやっちゃっていいですよ的な意味で?

とはいえこの戦争は結構力が拮抗していて、ギュスターヴ軍にネームド武将がいなければだいぶ危なかった。

それにしてもこんな形で偽ギュスターヴが表舞台に現れるとは思っていなくて、結構な衝撃であった。

ギスギス会議中にチャールズ戦死の一報が届き、それでも踏みとどまるデーヴィドが立派すぎる。ヤーデ家、どうしてチャールズひとりだけ突然変異的なろくでなしなんだよ。

「ハンに執着していたのは前ヤーデ伯ですから」と、父親の死を知らされた直後に言えるのが、あまりにも「為政者の息子」で泣ける。

とにかく現ヤーデ伯はハン・ノヴァ周辺の土地を放棄して、世情の安定を優先しようとしている。年表を見る限り、たぶんこの方針がうまくいくんだな。

すげえネタバレしてくるわあ!!!!

でも「この未来を知った上で現状をお楽しみください」というのがこのゲームのスタイルなのよね。

デーヴィドのこの決断が諸侯の結束を促して、共通の敵に立ち向かわせるという流れになるのだろう。でもこの「共通の敵」がとんでもない人外だということを、彼らはどこかのタイミングで知ることになるのだろうか? そいつ、メルシュマンやヤーデの敵どころじゃなくて人類の敵なんすよ。

 

 

ジニー編

「ウィル編」と書くべきか迷ったが、ここは「代替わりした」と解釈して「ジニー編」としよう。

そう言いながらウィルの話から。前回記事で、

ディアナがリッチを探してこの村に戻ってきても、若い女の子と待ち合わせて出かけたきり帰ってこなかったと聞かされるわけでしょ。つらい。

サイレント結婚と世代交代「サガフロンティア2」プレイ日記2 - なぜ面白いのか

と書いたのだが、せめてそうならないだけよかったよ。リッチが何をしようとしていたのか、ウィルたちには伝わったようだ。エッグの特性を知るウィルが、最悪の場合リッチを手にかける必要まで考えているのがつらい。

ウィルはミスティが作ったクヴェルは発見したが、リッチの荷物は発見していない(荷物を発見するのはジニー)。このときはまだ荷物は崖下にあって、年月がたった後に虫たちが荷物を運んだのかな。

このとき、ウィルたちはアニマの暴走しかけた人たちを発見している。たぶんこの実験を経て、エッグはエーデルリッターを作る(失敗するとアニマを食われてスライムになる)ためのクヴェルを開発したんだな。

ロベルトが偽ギュスターヴから勧誘されるシーンは、見ているときは「????」だったが、今スクショを見直すと理解できる。

ジニーのパーティに加入する人だったんだな! 才ある人だったからこそエッグに目をつけられ、勧誘されそうになったっていう。ロベルトはアニマを感知する力も高かったから、偽ギュスターヴからヤバい気配を感じ取って危険を回避したという話だったようだ。

ジニーパーティのこのふたりの出会いもよかったな。

グスタフはヤーデ伯家の出身、プルミエールはオート侯家の出身。家同士は一応今も敵対関係にあるのかな。だから、互いに幼少期の相手の記憶がありそうなのに、それを口に出さない。

グスタフにとっては、プルミエールの養母であるところのヌヴィエムの工作が原因となって祖父ケルヴィンや父フィリップが亡くなったことになるわけか。パーティ内の人間関係がだいぶ複雑だ。でもこのふたりは家柄をあえて言わないことで個人的に仲良くなっているように見える。この先の和平にふたりの関係が貢献することになるのだろうか。

ウィルからエッグの話を聞いてテルムに向かうことになったとき、グスタフもプルミエールも微妙な反応である。正体がバレるだろうなあと思っていたのかも。それでもついてきてくれたのはありがたい。

ウィルが人間の本質に切り込んでいる。

「個人の力」に対置するものとして当然考えられるのは「集団の力」だ。エッグは「集団」の持つ力を重視してエーデルリッターを作ったのだろう。「集団の力」によって人間を支配しようとしている。

ただプレイヤー的には、「個人の力」に対置するものとしてそれ以外のものも連想する。人間には「世代間で引き継がれていく力」みたいなものもあるのではないか。特にこのゲームの場合、エッグとの因縁はウィルの父親の代から始まっている。「偽ギュスターヴ」台頭までの流れも、ギュスターヴ12世から始まっている。

親から子へ、子から孫への世代交代は必ずしも好転するケースばかりではない。チャールズみたいな突然変異のろくでなしも生まれるし、リッチのように子どもが親よりも先に亡くなってしまうケースもある。

でも継がれていくものというのも確かにある。ニーナ - ウィル - リッチ - ジニーはそれぞれ遺志を継いでいく関係だし、ギュスターヴの遺志はケルヴィンが継ぎ、これからはデーヴィドやグスタフが継ぐことになるのではないか。

血はつながっていなくても、ナルセスの兄貴からウィルやネーベルスタンが継いだものも大きいだろうし、シルマール先生やヴァンアーブルからミーティア(彼女がストーリーの本筋にどう絡むのかまだ不明だが)が受け継いだものも大きいに違いない。

まだエッグがどういう存在なのかいまいち判然としないから、クリア後にはまた別のことを言っている可能性もあるが、もしエッグが「古代種」として「現生種」を支配しようとしているなら、この「世代間で継がれる強さ」も理解しないと無理なのではないか。これって「そういうストーリー」なのではないかと現時点では思っている。

古代種が滅んだ理由がまだわからないけど、「子孫を遺して文化を継承することができなくなって滅んだ」のだとしたら、もしかしたら本当に「継承されていく強さ」というものを理解できないのかもしれない。

 

……というわけで、いよいよ最終的な対立構造が見えてきたところまでプレイした。

もしかしてここからエーデルリッター六連戦とかある? あんまりバトルがきつくないといいのだが。とりあえずさっき上に貼った「サウスマウンドトップの戦い」というのはコンバット戦になるのだろう。なんかこの戦いの名前、購入前に見たいくつかの感想ブログで「きつかった」と言及されていたのを見たような気がしないでもない。嫌な予感しかしないが、なんとか挫折せず勝てるレベルであってほしい。

やってくるぞ!

 

戦勝祈念で押していってもらえると喜びます!!!!

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