
「Pentiment」第一章クリア!
我ながらもうちょっとうまくできんかった? と突っ込みたくなる展開だったが、ポンコツなのはアンドレアスではなくわたしである。今までにやってきたいくつかのADVなら、主人公が有罪になるバッドエンド一直線になるところだ。誰よりも主人公の言動が(首尾一貫しておらず)あやしい。
とりあえず事件は終結させたものの、解決したといっていいのかどうか。まだ大量の謎が残っている。これって「真相」が用意されているゲームなのかな。
科学捜査さえあれば……! と思うことが何度もあったけど、これは現代人としてこういう状態を楽しむゲームだ。事件の全貌を知りたければ、キャラクリを変えて周回する必要があるものと思われる。
本日は第二章冒頭までのネタバレ感想。いきなりわたしの選んだ犯人をバーンと書くので未プレイの方はここでバックしてください!! 初回感想はこちらから。

犯人は小修道院長フェレンツ
わたしの手に入れた手がかりから出せる結論はこれしかなかった。
わ、わたしが……バイエルンに残された貴重な写字室のある、これほど大きな修道院の要職にある人を告発……この修道院はもうおしめえだ、三十年戦争を待たず、打ちこわしか閉鎖になる未来しか見えない。あの時代のバイエルンのカトリック教会がどれほど再建に苦労し尽力したか知っているのに、わたしが自らの手でそんなことを……(ぶっ倒れる絵文字)。
事件の調査をしながら改めて歩き回っていると、この大修道院、だいぶでかくね? と思わされる。ヨーロッパでいくつかの修道院を訪れたが、こんな大規模な修道院はそうそうないのでは。ひょっとしてプラハのストラホフ修道院クラスの規模?? さすがにあそこまでではない?
(ちなみにストラホフ修道院では、作中でアンドレアスが食べてるのにかなり近い雰囲気のチーズやハムをおつまみに、修道院で作ったビールが飲めるのでおすすめ。ただし季節によってはめっちゃ蜂との共食になる)
というか、男女両方の寮を備えた修道院なんてヨーロッパ全体でも多くないはず。すぐに風紀が乱れるので(まあ作中でも描写されているように、分けていても乱れるのだが)。少なくともバイエルン国内では、あったとしても非常に珍しかったのでは。タッシング自体が架空の町だし、男女両方の修道士を登場させるためにこういう修道院を設定した、ゲーム上の事情はわかるのだが。
とにかく、ここが文化的にも教会的にも重要なはずの一大拠点だということが実感できてくると、ますますこの修道院が失われるのは惜しい(失われる前提の言いぐさ)。
入手できた手がかり:マチルダ
わたしが入手できた手がかりについてもメモしておく。
まず前回記事で書いたように、わたしは『ヒストリア・タシエ』が動機にかかわっているのではないかと睨んでいた。本についてはマザー・セシリアが知っているという話だったので、彼女のところに真っ先に向かった。が、彼女は本ではなく別の話題を持ち出した。

わたしの中で、ロートフォーゲルの評価がうなぎ下がりだよ!!! 亡くなってからどんどん評価を落とすなあいつ。「知性は品性を保証しない」の代表例みたいなやつだ。カトリック側にもルター派側にも平等にろくでなしを登場させようという政治的配慮が見られる(?)。
これでマチルダ容疑者のフラグが立ってしまったらしく、誰も『ヒストリア・タシエ』の話をしてくれない。仕方なくマチルダについて調べてみることにした。
でも今スクショを見直すと、セシリアもセシリアで、なんでわざわざアンドレアスにこの話をしたんだろう。告発する気がないなら黙ってればよかったのに。ゲームとしては誰かがフラグを立てないといけないからというのはわかるのだけど、本当にセシリアは悪意なくこの情報を開示したんだろうか?
ともかくそういうわけで、夜の図書館に忍び込んで、修道女の名簿を調べることになった。

図書館にある本はどれも気になったのだが、事件に直接関係なさそうな本は後回しである。キャラクリによっては、ここの本を読んで初めてフェレンツの暗号が解けるのかも。
ここでわかったことを一応まとめておくと、
・セシリア
アウクスブルクで最も強力なウェルザー家の出身。修道院に多額の寄付をしている。
・マチルダ
商人の一族。写字室で使われる顔料を寄付。
三年前にロートフォーゲルに暴行されて修道院を離れ、静養していた。
・イルミナータ
ペルージャ(イタリアの都市)のカポッチ家出身。修道院に寄付をしている。
・リスベート
商人の一族。ローテンブルク(観光地の方)の商人を通じてキアサウと何らかのつながりがある。
子どもがふたりいたが、両方亡くしている。
・マルガレータ
白内障の手術に失敗し、失明した。
大事そうなのはこのへんかな? 商人の娘さんが多い。十分の一税で納められたか、そうでなくても「寄進」の一環だったと思われる。
手がかりをつかんだので帰ろうとすると、この状況に出くわした。

そんなこったろうと思ったよ。この時代の修道院って大体こうだもの。ルター先生も言ってた。
これ、マチューのお相手は誰だろ? みんな同じ服で同じ髪型だから判別がつかない。
出ていくか隠れているか迷ったが、ここは隠れている方を選択した。でも今思えば、出ていって顔を見られても、お互いにまずいことをしているので互いに見なかったことにできたのではないのだろうか。
隠れてやりすごそうとしたアンドレアスは、そのまま昼まで爆睡してしまった。なんてやつだよ。どんだけ肝が太いんだ。おかげで午前中の調査ができなかった。

しかもシスターに見つかり、最悪の展開に。やべえよやべえよ……と思っていたら、イルミナータが現れた。危うくアンドレアスがズデーナを襲ったと濡れ衣を着せられるところだったが、彼女にもともと信用がなかったおかげで助かった。セフセフ!!!
このアンドレアスはイタリアでは遊んでいたに違いないが、勤務先のシスターに手を出すほどヤバいやつではないはずだ(でも考えてみると勤務先でルターの話題に乗っかって大修道院長をブチ切れさせるヤバいやつだった)。
この後マチルダ本人にも話を聞いたところ、その事件についてはすんなり話してもらえた。修道院内では周知の事実だったのかな。しばらく不在だったわけだから、大体みんな察していただろうな。

で、マチルダもこのメモを持っていた。「赤い鳥」だって! ここでは Der rothe Vogel (=赤い鳥)と書いてあるけど、もちろんロートフォーゲル(Rothvogel)のことだろう。これは露骨な殺意の誘導ではないのか。

そのメモを置いたと思われる人物の匂いがこれ。何者だ??
その後、凶器かに見えるシャベルまで出てきてますますマチルダが疑わしい感じに。本人は「子ウサギ退治に使った」と言っていたが。
しかし彼女には同情すべきところがありすぎて、告発したくない。それにシャベルで武装したところで、当時の修道女が貴族の男性相手に物理的に勝てるか?? とも思う。
というわけで、これ以外にもあやしい手がかりはたくさんあったので路線変更した。
入手した手がかり:フェレンツ
マチルダ犯人路線以外に何か手がかりはないのかと、フェレンツの部屋に向かってみた。そしたら普通にあるじゃないの! 手がかりが! お前鍵もかけずに不用心だな!!
まずはフェレンツからロートフォーゲルにあてた手紙がこの部屋で書かれたらしいという手がかり。それからあのきれいなカリグラフィーでのメモ。

暖炉から発見された燃えさしなのでよく読めない。「赤い鳥を捕まえろ」はわかる。「インスブルックの女性たちのように告発された」「異端審問」みたいなことが書いてある。マチルダが受け取ったのと同じ、ロートフォーゲルを殺せという誘導っぽい。マチルダは普通にそのメモを持ち歩いていたが(それはそれでどうなんだ)、フェレンツはこれを燃やしているあたりがあやしい。
続いてブラザー・ゲルハルトの墓を掘り返す許可をもらいにゲルノットのところに行ったが、ここで全然ダメな展開になった。そもそもルターの話題に乗っかったことで、彼の好感度は著しく低い。「フェレンツがゲルハルトの墓に何か隠しているはず」と言ってみたが、フェレンツがそんなことするはずないと反発されてしまった。まあそりゃそうか。フェレンツの名前を出すべきではなかったかもしれない。
さらに、ロートフォーゲルの解剖に立ち会っていないとわからないことをうっかり口にしてしまったせいで、最初から捜査に首を突っ込んでいたことがバレた。最悪である。

アンドレアスの発言も笑わせてくれる。倫理観どうなっとるんや。あと火葬じゃないんだしまだ骨じゃないだろ。
この時点での日記はこんな感じ。


ゲルノット神父に頼むのはもう無理そうなので、ブラザー・ヴォルクベルトを探すことにした。
どこにいるかわからずさまよううちに、ピエロが地下倉庫に閉じ込められていることがわかったが、話すことはできなかった。

説得に成功するパターンもあるんだなあ。最初から修道院内での好感度を上げておくべきだったか。
ようやく見つけたヴォルクベルトは、ゲルノットと違って素直すぎるやつで、アンドレアスにころっと騙されて墓穴を掘り始めた。アンドレアスは手伝わないのか。まあこの時代の身分制度というか職業区分は厳密だったし、「画家」がこういう仕事を手伝うのは職業倫理上アウトだったのかもしれない。
墓を掘り起こす間、アンドレアスは墓地を見てまわっていたのだが、この場面の会話の訳が突出してひどかった。今時 Google 翻訳でももっとマシな訳を作るぞ。いったい何があったんだ。

マティアスというのは、前大修道院長か? 夕食中に突然具合が悪くなって亡くなったらしい。話がきなくさくなってきた。なぜ大理石でなく木製の墓石しか置いていないのか。このへんとても気になるのに、何も答えらしきものが見つかってないんだよなー。この先また話題になるだろうか。
ヴォルクベルトが墓を掘り返しているのがマチューに見つかり、嘘がバレるのを見てもうおしまいかと思ったが、なぜか彼は気にせずそのまま掘り進めてくれた。どういうことなんだ、ありがとうヴォルクベルト。

で、墓から出てきたのがこれ。異教の儀式の道具と、血のついたロッド。あーあ、やっちまったな!! これはもう決まりですわ(こんな探偵は嫌だ)。

日記も更新された。
フェレンツ自身にこの情報を突き付けても「儀式をやろうとしたが断った」と言われてしまう。それでも異端審問にかけられるには十分な状況証拠ではある。ロートフォーゲルが彼を告発すれば、今の地位も命も危うくなるのは目に見えている。

残っていた手がかりからして、この発言は本当かもしれない。けどその手段が unchristlich(非キリスト教的)なので、異端と見なされて当然なんだよな。そういう当時の価値基準を、フェレンツ自身も知らないわけではないだろうに。
そのほかの手がかり
具体的な仮説を立てられるまでにはいかなかったが、ほかにも気になる手がかりはあった。

ウィドウ・ケンペリンの家にあった折れた杖。彼女がなぜロートフォーゲルを呪っていたのかは結局わからなかった。

ロートフォーゲルのところから指輪と金貨を盗んで逃げたとされているマルティンがどうなったのかもわからない。本はどうなったんだよ。
殉教したという聖サティアの伝説も何かありそうなのだけど、まだどういう意味があるのかわからない。伝わっているのと違う真相が隠されているとか?

ラッキーが花を供えに行った、「罪なきふたり」の墓。これも何だったんだろう。名前がないので、産まれてすぐに亡くなったものと思われる。Unschuldige と書かれているということは、亡くなる前に洗礼だけは間に合ったのだろうか。
ロートフォーゲルが持っていたメモといちばん関係がありそうなのがこれなんだよな。ロートフォーゲルのメモにも Unschuldige と書いてあったし。

そしてこれがラッキーのメモ。ここにも Unschuldige と書いてある。でもここで時間切れだったので、これが何なのかは結局わからなかった。

被差別民たちととる昼食。炭焼き職人、ロマ、死刑執行人はみんな被差別民なので、町中に住むことはできない。
ここでは修道士と修道女が町で買い物をするついでに、森で「オトナなコトをヤって」いたという話が聞けた。まあそらそうよ、という感じだ。あとは牧草地で目撃されている幽霊の話。アンドレアスも目撃しているけど、何なんだろう。
それからロマのヴァーツラフが、フェレンツの儀式を目撃していた。やっぱり実行しとるやんけ!! 「Etenebris lux 暗闇からの光」という呪文を唱えていたらしい。
それについて本人を問い詰めると、chlistlich な手段だったと言いだした。嘘つけや!! それならこそこそする必要ないだろ。「インスブルックで起こったことが忘れられない」とも言っていたけど、何があったか洗いざらい話してくれよ! フェレンツに届いたメモにも「インスブルックの女性たち」と書いてあったよね?
助祭長からの聴取

大体そのへんで時間切れになり、助祭長からの聴取が始まった。やはり時間内にすべての手がかりを入手するのは無理っぽい。
告発できるのはこの4人。手がかり次第でまだ増えることがあるだろうか? これで全部かな?
アンドレアスはよどみなくフェレンツを告発し、ここでしくじる機会は(たぶん)なかった。逆転裁判みたいに、自分の証言の根拠となる証拠を選んで提出とかの過程はなし。

告発するのはフェレンツのみとして、メモのことは伝えて終了。助祭長は意外と素直に話を聞いてくれた。
ちょっと拍子抜けしていると、いきなり時間が飛んで1518年5月。審判の日である。
審判の日

知らん間に裁判とか全部終わってた。
フェレンツの首が斬られるのを、アンドレアスはじっと見ていた。斬首ということは名誉ある処刑ではある。
罪人の首を一発で落とせず余計に苦しませた場合、死刑執行人の方も罪を問われるはずだが、あれはフェレンツ自身が逃げようとして動いたからということで見逃してもらえるのかな。あれでリヒャルトの方が罪に問われたらやってられんぞ。
処刑まで終わってしまったが、本当に彼が犯人だったのかどうか、わたしにはわからない。ロートフォーゲルの脇腹の傷は何だったの? とか、ロートフォーゲルを殺す動機のある人にメモを配って回ったのは誰? とか、ロートフォーゲルが寄贈しようとしていた本はどうなったの? とか、わからないことだらけだ。周回すれば多少は解消されるのだろうか。
アンドレアス・ノン・グラータ

当然ながら、大修道院長とは最悪なお別れになった。アンドレアス・ノン・グラータのトロフィーをもらい、爆笑した。追放エンドである。トロフィーを見たところ、ノン・グラータでない結末もあるようだ。そんなことが本当に可能なのかよ。晩餐を無難にこなして、教会をスルーして世俗の人間を告発すればいけるのか?

ともかくピエロは助けることができたし、ピエロが満足してくれるような傑作も完成した。

そしてアンドレアスのもとにも警告文が。これを書いた人は、アンドレアスが事件の調査をしてこういう形で決着させたのをどう思ってるんだろう?
ピエロに対してまたお会いしましょうと言い、アンドレアスはこの地を離れた。
しかし次の瞬間7年後の同じ場所に立っており、めちゃくちゃ驚いた。ええ、7年後!? 7年後にようやく戻ってきたの? ピエロはまだ生きてる!?
なんか……ピエロを助けても助けられなくても、実質的にアンドレアスはピエロと永遠に別れることには違いがなかったってこと? だとしたら無常感がすごい(これで後から出てきたら笑う)。
1525年、6月。ガイがすっかり落ち着いた大人になっている。ここで追加のキャラクリ要素が入った。

ニュルンベルクから行きやすいのはポーランドだが、わたしはアラゴンを選んだ。以前はイタリアにいた設定だし、このアンドレアスはラテン文化が好きなはずだ。それに1515年の事件のことを考えれば、地中海側に旅立ってちょっとでも明るい気持ちになりたかったのではないか。

さらに追加の設定が書かれている。もしかして持ち帰って処分すると言って本を引き受けると、追加されるのか?
アンドレアスはニュルンベルクには戻らないつもりだと言っている。ええ? マイスターが帰還しないと、弟子たちは露頭に迷うのでは? ここに立ち寄ったのはピエロに敬意を表するためと言っていたが、本当にそれだけか?
アンドレアスに同行するキャスパーくんも、弟子のひとりのようだ。しかもだいぶアンドレアスに憧れている。アンドレアスは画家としては大成したようだ。やはりアルブレヒト・デューラーがモデルなのかな。遍歴画家だし。
けれどアンドレアスは、自分のキャリアを「失敗」と捉えている。

なんか……あんなに軽率な発言ばかりしていた(主にわたしのせいで)アンドレアスが、ずいぶん大人になってしまって結構ショックである。キャスパーくんはいい子っぽいし、この子を泣かせるようなことはするなよ?
でもこれ、この後絶対また何か事件が起こるんでしょ? 今度は誰が亡くなるんだよ~! 町のみんなに愛着がわいてきたし、7年の間に亡くなった人がいたらそれもショックだろうな。町の探索をするのが怖いが、続きを見てくるか……。
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