なぜ面白いのか

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長編ドラマを2倍楽しむための配信サイト利用法

 

最近Huluでドラマを視聴する際、あることに気をつけるようにしている。

その結果、これまで味わったことのない意外な形でドラマを楽しめるようになったので(「2倍」は盛りすぎたかもしれない)、ここにその方法を記す。

用意するものは Hulu、Netflix、AmazonPrime、dTV などの番組配信サイトのみ。

 

 

気をつけていることとは、

  1. ドラマを視聴する前や視聴中に、この作品(または現在見ているシリーズ)が全何話なのか調べない
  2. ドラマを視聴中に、今見ているのが第何話なのか確認しない
  3. ドラマを視聴中にシークバーを出さない

 

以上である。

 

これによって得られるのは、現在自分が見ているエピソードが、作品全体のどの部分にあたるのかわからないという状態だ。

これは最高にスリリングな経験だ。

 

小説にとって最大のネタバレは「残りページ数」である。

最後の何割かが白紙でもない限り、読者は残りページ数によって現在の展開の意味を知ることができる。

推理小説であれば、序盤で疑われた人物は犯人ではないとわかったり、残りページが少なくなってくるとそろそろ犯人を追い詰めるだろうとわかったりする。

これは書籍という媒体をとる以上、どうしようもない(電子書籍だとこの問題はない)。

 

同様に、ドラマにとって最大のネタバレは「残り話数」と「残り時間」である。

逆に言えば、この二つを知らないままドラマを視聴すれば、常に緊迫感を持ってドラマを見ることができる。

自分が現在見ているエピソードが「起承転結」のどれにあたるのかわからないという状態は、非常に強い緊迫感を生むのである。一話完結タイプではなく長い物語を見せるドラマであればあるほど、この方法によって緊張感が増す。

ドラマをレンタルで借りる場合、この方法は不可能だ。全部で何巻あるのか、ドラマを見る前にわかってしまうからだ。

 

私は現在Huluを使っているが、使い始めて最もよかったと思えるのがこの点なのである。

Huluでは特に見ようとしなければ、見ようとしている作品が全何話なのか大きく表示されることはない。今見ているのが何話目にあたるのかも(もちろん知ることはできるが)見たくなければほとんど見ずにすむ。

実際にこのような視聴法をやってみて、今自分が「何」を見ているのかわからないということがこんなにもドラマに緊張感を与えるのかと驚いた。

もし配信サイトに登録していてまだこの方法を試したことがないという方は、ぜひ試してみてほしい。