ウィンターフェルツアー連載、本日は2回目。
前回記事はこちらから。
アイルランドで「ゲームオブスローンズ」ウィンターフェルツアーに参加してきた・1 - なぜ面白いのか
前回、ウィンターフェル周辺の森を散策し終えた我々は、レストラン「ロブスターポット」に向かった。
(旅程は2018年8月のものです)
ロブスターポット
北アイルランドの小さな港町ストラングフォード村 Village Strangford にあるパブ、ロブスターポット The Lobster Pot。
もともと港町らしい展示(船の模型とか)があったところに地元がGoTロケにより観光地化したためか、船の模型に混じってGoTグッズが並ぶカオスなお店になったようである。
食事をする場所にはあまりに適さないボルトン家の紋章。
きみもジョフリーの王冠をかぶって記念撮影しよう!(だからなんでそのチョイス?)
一応スタークの旗もあったのだが、この店はヴィラン推しなのかもしれない。
わたしは朝から胸がいっぱいになりすぎて食欲がなく、「本日のスープ」だけにしておいた。すりおろしニンジンとクミンのスープである。要するにカレー風味の濃厚な野菜スープで、かなりおいしかったしパンを浸して食べるとおなかいっぱいになった。満足。
ビールを頼むと木製のジョッキ(外側だけ木製で中にグラス?が入っているみたい)になみなみと注がれて出てくるようだ。旅の間じゅう昼酒を嗜んでいたわたしだが、このときばかりは酔っ払いたくなかったので(あとトイレが近くなるのが心配だったので)ここはソフトドリンク。
支払いの際、伝票がポンドで書かれており「ポンド持ってない!」と思ったのだが、この店はユーロでも支払い可能。カードでも大丈夫。バスでひとっとびなので忘れそうになるが、そういえば国境を超える旅だしここはイギリス領なのだった。
ストラングフォード村の港はとてもいい雰囲気なので、昼食持参の方は港を眺めながらのランチも楽しそう。
ウォード城
昼食後、今度はウォード城 Castle Ward Estate へ向かう。
ここはウィンターフェルロケをやった、まさにその場所。またトライデント周辺のロケ地としても使われたそうだ。
お土産屋さんはGoTグッズまみれである。原作の特装版がちょっとほしかった。そして当然ながらというべきか、スターク家グッズが中心である。リトルフィンガーグッズはなかった!
う、ウィンターフェルフェスティバル……。
地元のお祭りになってんじゃねーか! ここまで来る途中、ほとんど森と牧場しかないところを通ってきたわけだが、この地がGoTによって活性化しているならいいことなのかもしれない。
お祭りの様子はここで少し見ることができる。楽しそう。2018年は9月16日開催とのこと。
(20190312 お祭り終了につきページが消えていたため、リンクを削除しました)
このあたりは1-1でロバート王ご一行がウィンターフェルに来たときに使われたロケ地だ。
ここの壁はブランが登るのに使われたそうだ。本当に高いところを登るのは危険なので、ここの壁を使って何度も登ったり下りたりを繰り返して撮ったらしい。
さてここからはしばらく再びトレッキング。といっても午前中の森よりは歩きやすく高低差もない。水辺の景色を眺めながらしばらく歩く。
晴れて暖かくなったのでみんなマントを脱いだ。わたしだけコスプレ中の人みたいになってしまった!(ツアー以外の観光客にじろじろ見られる)
だがこの後もたびたび雨が降ってきたので脱がなくて正解であった。
城が見えてきた。
ウィンターフェル城ロケ地から徒歩10分、ここはもうトライデントロケ地。この樹の下でロブとタリサが愛を語るシーンが撮られたとか。周囲には牛がうろうろしており、のどかな光景である。とてもこのあとレッドウェディングが待っているとはry
また出た案内看板。このあたりはロブのキャンプ地として使われたそうだ。
みんなこの城には見覚えがあるはず。双子城、の片方である。
実は城は1つしかなく、対岸に同じ城をコピペして双子城にしたらしい。まあ確かに現実世界で双子城を探すのは難しいかな……。
城に近づこうとした途端、にわかにかき曇る空。雨が降ってきた。脳内に鳴り響くキャスタミアの雨!
ここは城というよりほとんど見張り塔なので、中はとても狭い。螺旋階段は人がすれ違えないので、昇るときは人が出てくる様子がないか確認してから。手すりとロープがなかったら3歩に1回は転落しそうな階段だった。
リトルフィンガーもレッドウェディング後にここへ来て、例のナイフを回収していったのかと想像する。
屋上の様子。見張りの歩兵気分を味わえる。
城からの眺め。対岸に双子のもう片方が……ない!
城から出て、ここでのロケが作中でどうなったかガイドさんに解説してもらう。
この景色が……
対岸の建物を消して城をコピペして、こうなる! 山のてっぺんの大木はドラマでも残された模様。
さてここからさらにしばらくトレッキング。
あーっこの木は!!!
ここはブロンとティリオンが通った小道!
馬で旅したい景色。
写真を見ていると木々と草のにおい、それに水辺のにおいを思い出す。
一周して双子城に戻ってきた。
さらに歩いてウィンターフェル城ロケ地に帰還。
ウィンターフェルだ……!
なんだかドット絵のようだな。
スタークの旗が……!
ウィンターフェルフェスティバルの日はここで弓の大会が催されるらしい。
完全に観光資源なウィンターフェル。当分は観光客が途絶えることはなさそうだ。
というわけで本日はここまで。
あと一か所、最後に訪れた場所で、我々はダイアウルフのサマー&グレイウィンド役をつとめたわんこたちと出会うことになるのだが、それはまた次回。