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クエスト「罪人」がすごい「サイバーパンク2077」感想・6

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スカートをはくのに慣れてきたVくん

いや、すごいなこのゲーム……。

本当は今すぐ続きを遊びたいところなのだが、プレイ中に感じたことはプレイ中の今しか書き残せないとわかっている。このゲームは感じたことを逐一書き留めておきたい(そして後から読み返したい)ので少し進めてはこっちで感想を書くのを繰り返している。一度クリアしてしまった後ではクリア後の感想しか書けず、このゲームは「クリア後の感想だけ」を書き残すのでは満足できないということもわかっているからだ。

現在、<Relic>入手後に発生した3つのクエストを一通り終わらせて話がだいぶ進んだところだ。そこまで進めて考えたことをメモしておきたい。

それからもうひとつ、エスト「罪人」から始まる一連のクエストがものすごい内容だった。もしまだクリアしてない人はぜひやってほしい。最初の依頼はたしかワカコからだったように思う。タケムラさんと一緒にワカコのところを訪れた後でないと発生しないかもしれない。

この世界観の中で想像力を膨らませるとこんなストーリーを描けるのかという、わたしにとってはその頂点みたいなシナリオだった。

以下、ネタバレ感想。

 

サイバーパンク2077」最初の感想記事はこちら

 

 

 

 

 

Vくんの「心のありか」

ここまでプレイしてきて、この話の行きつく先の可能性は4つくらいだなと思い始めた。すなわち「Vくん消滅エンド」「ジョニー消滅エンド」「並存エンド」「合体エンド」である。途中経過でいろいろあるとしても、最後はこれらのうちのどれかになるのではないだろうか。

で、メニュー画面で表示されるグラフがこれらに影響を与えているとか? いちばん左は名声グラフだと思うので、エンディングに関係しているのかわからない。真ん中がジョニーグラフで右がVくんグラフ。今のところわたしのグラフは名声が最も高く、ジョニー<Vくんという状態だ。

ジョニーとの会話のやりとりでこのグラフがのびていくのかな。うちのVくんはコーポ出身で煙草は吸わないので、なかなかジョニーに共感できない。ただVくんが意識を失ったときにジョニーが助けてくれたことについては本当に感謝しているはず。共感はできなくても、信用はしつつある感じ。

Vくんとジョニーの行く末を考える上で気になるのがデラマンクエスト。

あのクエストにはいくつかの結末があった。うちのVくんは人格統合を選んだが、コア破壊によってもとのデラマンを消し去り「分身」たちを解放する結末と、データリセットによりデラマンの人格を初期化する結末があるようだった。

これはVくんとジョニーの結末を示唆してはいないだろうか。

ジョニーは「リセットボタンは押すな」と言い、「分身たちを解放することによって何かに進化するかも」とVくんに語った。つまりジョニーはデラマンの中に後から生まれた人格たちを消すことに反対し、彼らを解放したがっている。Vくんの中に後から生まれた人格であるジョニーがこれを言うのだ。Vくんに対してこの結末を当てはめると、Vくんの人格が消えてジョニーを2077年によみがえらせるエンドになる。

またジョニーはリセットボタンを押すことで「失うものが大きすぎるかも」とも言っている。ほかのプレイヤーさんたちの情報によると、リセットボタンを押すとデラマンの人格は初期化され、Vくんと過ごした記憶をなくしてしまうらしい。これをVくんにあてはめるなら、チップを抜き取ってジョニーを消去すると、ジョニーと一緒に過ごした記憶や、ひょっとするとあの紺碧ホテルの事件以降のすべての記憶をなくしてしまうことになりはしないだろうか。

人格統合エンドはVくんとジョニーに起こりうるだろうか? お互いへの共感がマックスになればありえるんだろうか。今のところ想像できない。それに統合されたデラマンはもう以前のデラマンとは違うものになっていて、Vくんに「子供」を残して旅立ってしまった。Vくんとジョニーが統合されたら、やっぱりもう以前のVくんともジョニーとも別の存在になってしまいそう。

今のまま、Vくんとジョニーが同時に存在し続けるという並存エンドは……やっぱ無理かな。これは何かを得るかわりに何かを失う話、のような気がする。デラマンも分身たちと同時に存在し続ける道は選べなかった。

 

そもそもなぜサブロウ・アラサカはジョニーのコンストラクトを作ったのだろうか。「神輿」を作ったのは「永遠の命」のためということで一応の納得をしているのだが、なぜそのプロトタイプがジョニーだったのか。自社を爆破したテロリストだぞ。

ひょっとしたら、ジョニーの記憶痕跡を残したのはサブロウの意思ではなかったのかもしれない。オルト・カニンガムの意思が介在していないだろうか。彼女が死んだジョニーの記憶痕跡をもとにコンストラクトを作り、しかしそれをほかの技術者では今もって再現することができないとか。だからジョニーのチップは「お宝」となり、第二、第三のチップはまだ生まれていない……みたいなことを想像しているが、果たして。

でもヨリノブはこのチップで何をしようとしていたのかな。自分で使っても意味がないと思うのだけど。チップの中のオルトの痕跡にもっと意味があるとかかなあ。

こうやってああでもないこうでもないと考えるのも、エンディングを見るまでの楽しみだ。話も進んだことだし、またしばらく寄り道をしながらふたりの行く末についてもう少し考えを巡らせてみたい。

 

オープンワールドRPGにおける「バディもの」

3つくらい前の記事からずっと書こう書こうと思っていて後回しになっていたのだが、「サイバーパンク2077」はいわゆる「バディもの」のひとつに数えられるのではないだろうか。

ジョニーはVくんにとって「相棒」なのだ。Vくんの行くところどこにでも現れるし、Vくんの行動に対してあれこれ注文や助言をしてくるし、サブクエストにまでいちいち感想を言ってきたりする。町を歩いていていきなり声をかけられることも珍しくない。ふたりはいつも一緒。文字通りの一心同体だ。

わたしはオープンワールドRPGをそんなにたくさんやったことがあるわけではないのだが、このジャンルで「バディもの」をやった作品はそう多くないと思われる。大抵は主人公がソロで冒険するものだ。NPCが行動をともにすることはあっても、せいぜい共闘できる程度のことで「バディもの」と言えるほどシナリオに絡むことはあまりない。

このゲームのシナリオは「ひょんなことから奇妙な相棒関係になった男とのロードムービー的な文脈でとらえることができる。オープンワールドRPGにこんな表現の可能性があったのか、と目から鱗が落ちる思いだ。

最初のバディはジャッキーだった。彼は絵に描いたような「いい相棒」だった。好青年で、かわいいガールフレンドがいて、過去にはVくんの命を救ってくれたこともあり、物語開始時点ですでに絶対の信頼で結ばれている。

その対極にいるのがジョニーだ。彼は絵に描いたような「対立関係を内包する相棒」だ。そして「信頼関係を一から描くことのできる相棒」でもある。何しろ最初はVくんを殺そうとしているわけで。この相棒のせいでVくんは命の危機にさらされているが、この相棒がいなければその危機を乗り越えることができない。まさに信頼と対立が並存する、教科書に載せたいお手本のようなバディである。

この関係は、最後に「別れ」が確定しているのだろうか。わたしにはまだ見えない。

 

 

エスト「罪人」がすごい

さてここから話を変えて、とあるサブクエストについて語る。まだクリアしてない人はここで終わってほしい。

最初はただの殺しの依頼だと思ったんだ。

ワカコから電話をもらい待ち合わせ場所に向かったときは、怨恨を動機とするありふれた依頼で、ちょっとドンパチやって終わりのつもりだった。

実刑判決を受けた殺人犯が、刑務所から護衛つきで出所することになった。腹がおさまらない被害者の家族が、殺人犯を自分の目の前で始末してほしいと依頼してきた――この依頼内容から、その後の展開を予想できた人がいるだろうか?

依頼人の車に乗って護送車を追いかけることになったときも、ちょっと面倒だなくらいの気持ちだった。依頼人の車が、ステアリングもサスペンションもふにゃふにゃで操作性がめちゃくちゃ悪く(前に「チーターの逃避行」クエストで乗ったファンボの車もすさまじい操作性で、相当スピードを落として慎重に運転したものである。今回は前の車を追いかけるクエストなせいで「チーター」以上の難易度だった)、最初にやったときは開始10秒で壁に激突して依頼失敗扱いになってしまった。やりなおし!!!

もはやまともに道路を走ることはあきらめて、電柱や植木、ガードレールをなぎ倒すつもりで全力でとばしたところ、護送車が止まったところに追いつけた。このときもまだ、これで解決だと思っていた。依頼人が射殺されるまでは

護送車に乗っていた警官が、警告したにもかかわらず車に近づいていった依頼人をあっさり射殺してしまった。どうするんだこれ、また依頼失敗なのか? と思っていたら、Vくんが車に乗るよう言われる。問題の罪人が呼んでいるというのだ。

様子がおかしいから乗るのをやめるという選択肢もあったが、好奇心がまさった。車に乗り込んでいくVくん。車にいたのは罪人と警官、それに「スタジオ」から来たという女性。

罪人は落ち着いた様子でVくんに「そばにいてほしい」「話を聞いてほしい」「謝礼は払う」と語りかける。「必ず全員が満足する結果になる」とも。自分は多くの人を殺して、それを悪いとも感じていなかったと過去を語る罪人、ヨシュア。だが今の彼はずいぶん落ち着いていて、罪を悔いていて、違法に脱走するような人には見えない。

「全員が満足する結果になる」という言葉から、おそらくヨシュアはこの後死ぬつもりなのだろうということは想像できた。死ぬ前に何かやるべきことがあるからこうして出てきたのだろうと。

車はとある民家の前で止まる。

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この時点でジョニーが出ている

家に入ると玄関がこんな感じに。あーこれは、この罪人の被害者その2か。死刑執行前に直接謝りたいから刑務所を抜け出してきたのかな? と予想する。

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ほらほら、やっぱりそうだよ。

でも「被害者遺族に謝りたい」という理由だけで、警官が(しかもこのナイトシティの警官が)違法に罪人を連れ出すか? あともう一人の「スタジオ」の人は何なんだよ?

もしまだこのクエストをやらずにこの文を読んでいる人がいたら、ぜひ本気で考えてみてほしい。この後どんな展開になると思う?

はっきり言って、この後の展開はわたしの想像をはるかに超えていた。次のセリフを見てしばらく固まってしまったくらいだ。そしてこの次のセリフから、わたしは怒涛の勢いでスクショを残している。この次のセリフから、「これはすごい」「この展開は考えてなかった」「でもこの展開はこの世界観なら想定すべきだった」「すごい」「ヤバい」「どうなるんだ」の連続だった。

めちゃくちゃハードルを上げまくったが、次のセリフというのがこれ。

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はい……? である。

これだけなら、彼はちょっとおかしい人なのかな? という感じなのだが、ここはナイトシティで、これは「サイバーパンク2077」の中の物語なのだ

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このセリフを見てその意味を理解したときの興奮たるや。

全身に鳥肌がたって、脳が痺れた。

このアイデアは。

もうね、このアイデア一本でSF映画ができるでしょ。

いやもうすごい。「ブレインダンス」の設定からこんな物語を思いつくか? いやこれこそ真っ先に思いつくべきなのかもしれない。人類が文明というものを獲得した最初期に行ったのが、宗教の発明である。人類が経済というものを獲得した最初期に生まれたのが性産業であることを考えると、逆に性産業がああいう形で発展したブレインダンス業界に宗教的な話を持ち込まないわけがない(どういう理屈?????)。

そうね、ヨシュア Joshua くんね。ヘブライ語のお名前だね。英語読みするとジーザス Jesus だね。要するにイエス・キリストだね。

「ブレインダンス」は、視聴者に視覚・聴覚的な情報だけでなく、快感や痛覚などの感覚刺激、それに高揚や悲しみなどの感情までを再現して与えることができる(だからこそエロBDやスナッフBDにめちゃくちゃ需要があるわけで)。そんな媒体に「人類の罪をすべて背負い、すべての人類への愛のために処刑される救世主」の感覚や感情が記録されたら、いったいどうなってしまうのか。そんなものをリアルに、自分の感覚として味わってしまったら?

(20201220追記:タイミングよくブレインダンスの解説記事があったので貼っておく)

jp.ign.com

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この穏やかな語り口がまた…

大事件である。人類史上、宗教の発明の次くらいの大事件かもしれない。

これを見て、各プレイヤーは何を思うだろうか。その一例はゲームの中ですでに提示されている。

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「スタジオ(もちろんブレインダンスの撮影スタジオである)」の人の解釈はこうだ。

もちろんこの解釈はあり得る。わたしもこれは「真実の一部」を言い当てていると思う。

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ジョニーの感想はこう。

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そしてこうも言っていた。

わたしの考えはこれに近い。

ヨシュアはこの、倫理も秩序も信仰も失われた世界に反逆しようとしている。この世界から人々を解放しようとしている。まさにリベレイター。

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BD界に革命を起こす作品になることを確信し、しかしあくまでビジネスとして仕事に取り組んでいるレイチェル。彼女はVくんがヨシュアを刺激することを避けたがり(「役」に集中してほしいのである。撮りなおしはできないのだから)、彼らとはこのダイナーで別れることになった。

えええああああ待って!? ここで終わり??? そんな! わたし何か選択肢を間違った???

焦ってロードして別の選択肢を選んだりもしてみたが、どうやらこのクエストはここで終わりのようだった(わたしが試さなかった選択肢の中にほかの展開はあるのだろうか?)。

後日談があることを期待して別のクエストを進めていたら、割とすぐにレイチェルから連絡が入って狂喜するわたし。やりかけのクエストを全部放り出してスタジオに駆けつけた。どうやら撮影前のヨシュアがVくんに会いたがったらしい。

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スタジオの外観

あの PASSION(受難)というのがBDのタイトルだろう。スタジオの外にはデモ隊が集まっている。ヨシュアの処刑BD撮影に反対しているようだ。

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ほかの選択肢も撮っておけばよかったな

楽屋にいるヨシュアに声をかけるVくん。このときの選択肢は、ヨシュアは病院に行くべきだというものから、宗教的に全面肯定するものまでいろいろあった。うちのVくんは「反逆者」としての解釈で声をかけた。そう、このBDが世に出れば間違いなく大騒ぎになり、世界を変えるほどの力を持つかもしれない。

ヨシュアは「そういうふうに考えたことはなかったな」と言いつつも、Vくんの言葉を励ましととらえてくれたようだった。

そしていよいよ撮影となる段階で、ヨシュアはVくんに「処刑人」の役をやってくれと頼んだ。ああ、やっぱり。きっとそれで呼ばれたのだと思った。彼はスタジオのスタッフではなく、自分を殺しに来た「殺し屋」であるVくんに最期のときを任せたかったのだ。

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セットの様子

セットに現れるジョニー。ここから自分でVくんを操作して、ヨシュアの手足に釘を打ち込んでいくことになる。これがなかなか精神的にきつかった。釘を打つためには自分でボタンを押さなければならず、その様子はずっと一人称視点で見続けなければならず、ヨシュアは拒否はしないが悲鳴はあげるわけで。何度も出てくる「やめる」の選択肢もきつい。「自分の意思でこれを続ける気があるのか?」と何度も何度も問われることになる。

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ハンマーは2077年仕様です

きつくはあったが、わたしはあまり迷わなかった。殺しの依頼の件のことはもうあまり頭になかった。Vくんがやめたとしてもヨシュアはスタッフにお願いして続きを撮影しただろうし、それなら彼が最も満足できる形で「作品」を完成させたいと思った。何よりもこの「作品」が世に出ること、その先が描かれることがあるのかはわからないが、その先を見てみたいと思った。

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じっと頭を垂れているジョニーの姿が印象深い。彼が誰かに対してこんな態度をとったことがあっただろうか。生前にもなかったのではないか。

この「ヨシュアが死ぬまでそばにいる」時間が結構長く、もしかして釘を打ち込んだだけでは死なない? 脇腹をつつけるようなロンギヌスの槍は装備してないし、銃を使った方がいい? とかいろいろ考えてしまった。

ちなみに磔刑というのは体を支えられず呼吸困難に陥って死ぬものらしいwikipedia 調べ)。かなり長時間苦しんで死ぬので、反逆者用の重い刑罰だったわけだ。

まあここではそんなに何時間も待つ必要はなく、しばらくすると彼は亡くなった。

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やりとげたレイチェル

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これはまだ続きがあると思っていいだろうか。もちろんわたしは「連絡を待ってる」を選んだ。

これはある観点から見れば宗教的なBDだ。しかし法的には殺人BDなのは間違いない(Vくん顔出しで出演しちゃったけど大丈夫かな)。見ようによっては「病人に適切な治療を受けさせず虐待したのちに死に至らしめた」ということもできる。

続きが気になる好奇心全開でここまで迷いなく進んできたが、わたしはまだこの物語を消化しきっていない。

人類はこの物語とどう向き合うべきだろうか。

宗教とは。

信仰とは。

英雄とは。

狂人とは。

そしてひるがえって聖書の受難劇をどう読むべきか。

「現代」に「ヨシュア」が現れたら、人類はどのような反応を返すだろうか。

「現代」において「人類すべてへの愛のために死ぬ」「その様子を記録してほしい(ルカやヨハネのように)」と言いだす人がいたら、周囲はどんな反応を返すだろうか。

サイバーパンク2077」はとんでもない問題を突き付けていきました。

もはや「プレイヤー」にではなく人類に対して。

いやほんとすごいわこれ。

とりあえずレイチェル、連絡待ってるから。

あ、「レイチェル」っていう名前は『創世記』の登場人物ラケル由来だね。まあ西洋の人名は大体聖書か聖人由来だけどね。

三日後に「復活した」って連絡がきたらどうしよう。ゾンビものBDってことで売れるかな?(オチ)

 

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