この記事にはFF14最新パッチ「暁月のフィナーレ」のレベル81IDクリア後までのネタバレを含みます。
始まっちゃった……終末へと向かう旅が……。
始まってから15分後にはすでに情緒が塵になり、以後1分おきに無理……と呟く状態である。こんな種類の無理ゲーってある!?!?!? どこを食べても情緒が塵!!! 灰も残さず焼き尽くしてやるという開発の強い意思を感じる。
今までたどってきた冒険を丁寧になぞりながら、その先を少しずつ味わっていく贅沢。
ヒカセンが今までに感じてきた楽しみも悲しみも、すべてが今につながっているこの感じ。本当に贅沢で、かつ心を揺さぶられる。
感想を書き残しておいた方が後で読み返すことができて楽しいということは知っているものの、そんなことより続きを遊びたい気持ちがマックスなので、そそくさと書いて退散しよう。
というか、まだ感想らしきものを書けるほど頭が整理されていない。まだ最初のダンジョンをクリアしたところだから序盤も序盤だと思うのだけど、情報量が……情報量が多い……。もはや感想というよりはうめき声を残すためにわたしはPCに向かっている。
そんなわけでいってみよう。
レベル81IDクリア後までのネタバレ注意!!!!
もうネタバレされてまずい人はいないな?
エスティニアンがおいしすぎる
とりあえず心を落ち着けるためにこの話題からいこう。いやまったく落ち着かない話題ではあるが。俺の相棒がここにきておいしすぎて毎秒限界だ。
開始早々にまずこのシーンで吹き飛ぶじゃろ???
あっこれ開発は本気だな、本気で燃やし尽くそうとしてるな、と覚悟を決めた瞬間であった。だがこんなのはまだ全然序の口であった。
入国審査で職業を聞かれて目が泳ぎまくるシーンとか! 名字がわかる流れはアレでいいんか!
彼はラザハンに行ったことがあるはずだから、かの地ではさぞ活躍してくれるのだろうと期待していたらいきなりこれ。
路銀が尽きて居酒屋バイトしてたもんね……。
トレイラーでポニーテール姿が披露されて以来、どういう流れでそうなるのかを楽しみにしていたわけだが、これである。サベネアが暑いからというのは大方の予想通りだが、そうか……その髪紐にそんなエピソードが……。タタルさんが聞いたら卒倒しそうだな。
チョロすぎでは?
そして、例のことに気づいた瞬間。
「お互いに黙っていること」によって築かれる信頼関係。
魔槍「ニーズヘッグ」と竜騎士の鎧「アイスハート(英語版「氷女」である)」を纏う今の彼は、竜と人の双方に共感し敬意を払う態度を崩さない。
復讐のために「強さ」を求めた彼が、今はそういう「弱さ」が誰の中にもあることを認め、受け入れ、その上で前へと進もうとしている。そういう言葉のひとつひとつに涙腺が刺激されてしまう。
このやりとりもすごくよかった。というか、わたしが感じていたことをまさかのエスティニアンに代弁されてしまって驚いた。
ヴリトラは竜の言葉ではなく人の言葉でわたしたちに語りかけた(いい声だったな~)。フレースヴェルグもミドガルズオルムも、そんなことはしなかったのに。相手の言葉を学び、相手の言葉で語る。それこそが最大の歩み寄りであり、友好の示し方だ。これから彼らがさらに親交を深めてともに戦ってくれるのが楽しみだ。
もう今の時点で、この物語は「蒼天のイシュガルドの続編」として最高だと思っている。
ちなみにゾットの塔での彼は相変らず兵器っぷりというか人外っぷりを発揮してくれていた。元蒼の竜騎士、強いわ……。ただ、結局あの「核」の中には何が埋め込まれていたのかがわからずじまいだった。人の足って……?
なお初回クリアでいきなりミニオンが出た。確定ドロップなの?
メーガス三姉妹、強かったな…。ちゃんとデルタアタックをやってくれた。
その後エスティニアンと一緒にラザハン観光できたのが嬉しくて、あちこちで記念撮影してしまった。
双子が尊い
次いってみよう。
発売前に出てくる情報にやたらFF4要素が多かったことから、双子は死ぬのでは……と戦々恐々としていたのだが(今もしている)、それはさておき双子の成長、互いの自立と歩み寄りがとても尊い。
父親に勘当され、せっかく久しぶりに故郷に帰ったというのに実家にも入れない状態は、ふたりにとってかなりキツい状態だったのではないかと思う。それだけに、一時とはいえ母親と再会できたこと、母親にまでは拒絶されていないとわかったことはわたしにとってもほっとした。
フルシュノの本心がどこにあるにせよ、彼の情熱の象徴ともいえるものがアルフィノに受け継がれ、これからの戦いをともにするということは大きな意味があるのだろう。
ただ、わたしは今のところ白魔道士でメインクエストを進めているので、IDではアルフィノに出番がないかもしれないということが懸念点だ。漆黒のときは最後の盛り上がりは暗黒騎士で乗り込んだし、今回もそういうことがしたくなるかもしれないと思ってナイトも一応レベル上げしている。新ジョブ追加の影響で、今は空前のタンク不足だと思われる。即シャキな上に、ちょっとくらい下手なタンクが乗り込んだとしてもありがたがられる(たぶん)今こそナイトをレベリングするチャンス!(「ちょっとくらい」ですめば……)
これが本当に……。そうだよね、新生のときはおそろいの服で、武器もふたりとも本だった。ふたりは別々の道を行き、それぞれに挫折も喜びも味わって、今こうしてふたりそろって故郷へと帰ってきた。
双子だけど、別の人間。そんな当たり前のことが、きっと今は誇らしいのだ。
以前も同じことを書いたが、こういうことを口に出して言えるアリゼーがとても好きだ。大事だけど言いにくいことを、思っているだけではなくちゃんと言語化して、ククルカくんと自分自身に聞かせてくれる。きっと5.55から今までずっと、自分に問い続けてきたんだろうな。
アリゼーとエスティニアンの関係もほほえましい。ゾットの塔出発前には同じDPS同士ということでアリゼーはエスティニアンに負けないと意気込んでいたが、中ではお互いに「やるな!」と認め合っていた。アリゼーは相変らずのLB3-happy(英語圏の人がそう呼んでいて笑ってしまった)っぷりで、この組み合わせで出陣する限りエスティニアンのLBは見られそうにないのが問題である。
エメトセルクとファダニエル
前置きはこれくらいにして、いよいよ本題だ。わたしの情緒をめちゃくちゃにしてくる最大の要因はナレーションである。
お前!!! お前お前お前ーーー!!!!!
なんなのこれ、どこから見てるの!?!!?!
やっぱり冥界からリアルタイムでククルカくんのことを視てるわけ!?
しかも結構マメにナレーションをはさんでくるものだから、そのたびにこちらは塵である。
なんなの本当に。今どういう状態なの!?
というか、今のエメトセルクはククルカくんたちのことを応援してくれているのか? 少なくとも見守ってくれている感じではある。声がすごく優しいんだよ!!!
会いたい……かなうならもう一度彼に会いたい……。
会ってどうするのかって話かもしれないけど、今の彼が何を感じて何を考えているのか、ちゃんと顔を見て聞きたい。わたしの知ってる顔ではないかもしれないけどそれでもいい。
せめて蒼天のときのように、「ナレーション」がどういう誰のどういう視点のものだったのか最後に明かされるような演出があればわたしは満足するのだ……頼む……(祈りのエモート)。
どうしよう「もうひとり」がエメトセルクだったら……。このせりふを聞いた時点で真っ先に彼のことを考えてしまったけど、実際誰のことだろ?
だって直前のセリフがこれなんだよ??? そんなの期待してしまうじゃん。
いやゾディアークの召喚者をハイデリンがどうこうするか??? とか真っ当に考えればいろいろ疑問はあるので、冷静さを保とうと必死である。
あと、まさかのこれ。
そうか、そうきたか……(すみやかな死)。
ここで情緒の乱れがマックスに達したため、一度プレイを中断して深呼吸が必要だった。
アラグの始皇帝ザンデ復活については、以前このブログで書いたことがあった。
以下丸ごと引用する。
シルクス・ツイニングをクリアした後ふと気になって、ラムブルースの「ノアレポート」を再確認した。今読むとどれも興味深い内容なのだが、特に気になったのがザンデ復活のくだりだ。
死体を掘り返して復活させるという話、めっちゃくちゃ聞き覚えがあるではないか。主にゼノスとかで。アラグ帝国の建国にアシエンが何らかの形で絡んでいたのはほぼ間違いないが、ザンデ復活にも絡んでいないだろうか。
最初は復活後のザンデがエメトセルクやラハブレア本人だったりしたのかと思った。結局ザンデのしたことが第四霊災を招いたわけだし。
ただ復活後のザンデは「無」に取りつかれてヴォイド研究へと走ったという。アシエンの目的が世界を救うことならば、「無」を目指すのはちょっと違う気もする。霊災を起こすためにそういう言動をとっていた可能性ならあるかな?
ザンデが「無」に惹かれるようになった原因はアシエンの囁きにあったのかもしれない。またザンデ復活に尽力したアモンにも、アシエンが入れ知恵した可能性が高い気がする。
いずれにしても、クリスタルタワーで冒険者たちが出会うザンデやアモンはアシエンとは直接の関係はなさそうな感じだった。
もし第三西暦時代の彼らがアシエン本人たちだったのなら、その後その肉体を捨てるときに「簡単な言動(決まったセリフをしゃべって侵入者を攻撃する程度)」ならできるようにしておくくらいはできるのかな。
いやあなかなかいい読みではないか。
↑の記事を書いて以来、クリスタルタワーでアモンに会うたびに「こいつがエメトセルクだったりしないかな~」と思いながら「エメトセルクのファッションセンスとは違う気がするんだよな~」とドロップ品を眺めていた。
そうか、そうきたか……なるほどね。
結局ファダニエルにはファダニエルとしての自我はあまりなくて、今もアモンとしての自我が強く残っている感じなのかな。それすらももう遠い昔に失われたということだろうか。
しかしそうなってくると、ファダニエルがいったい「いつから」終末再現計画を立てていたのかが気になってしまう。行動を起こしたのはオリジナルアシエンが全員散った後のことだが、それ以前から彼は「こう」だったのだろうか。
「生きるのは無に至る道程」と、最初からザンデの思想を引き継いで考えていたのなら、後期のアラグ文明が丸ごとファダニエルの計画の一部だったりしない?
もっと言ってしまうと、もしこの終末再現計画がオリジナルからの賛成を得られないものだとしたら、オリジナルが全員散るのを「待って」いたのか? オリジナルが散るように仕向けた、まで言ったら言い過ぎかな?
暁月ではガレマール帝国の真実だけではなくアラグ帝国の真実も明らかになるに違いないとは予想していたが、いよいよそんな感じになってきた。
目下気になるのは「あの男」のことである。なんだろ、オエーン? って。オーエン?
最初は古代に起こったことかと思ったが、その後の話を聞くとアラグ時代のことかもしれないという気もする。
そういえばアラグにはテンパード化解除の研究をしていた人もいたのだった。アリゼーたちがアンジェロを作ることができたのはその人のおかげだ(名前を忘れている)。何か関係があったりするだろうか。
今のところはこんな感じかな!
あと最後にひとつ、RP的な意味で個人的にぶっ刺さった部分を書き残しておく。
ククルカくんはザナラーンの漁村クレセントコーヴ出身の交易商だったという設定だ。
子供の頃は親に連れられてベスパーベイまで魚を売りに行く日々だった。
だから、サベネアでの魚売りクエストを見てなんだか胸がいっぱいになってしまった。
きっとククルカくんもあのとき、幼い頃のこと、それから商人としてバリバリ稼いでいた日々を思い出したに違いない。
まあプレイヤーがポンコツなせいで、売れた魚は一匹だけだったが……。
すまぬ……すまぬ……紀行録でもう一度見られるかな?
【211204追記】
さっきフレさんと話していて気付いた。
ラザハン導入ムービーは途中で過去の映像がはさまれるが(色調が切り替わるところで時間も切り替わっている)、あそこで微妙にカメラがひっぱっていたグレーのフードのミコッテ男性……過去にラザハンを訪れたときのエメトセルクなのか……?