8人分のエンディングとクロスストーリーを見てからすぐに、わたしは開放されたエキストラストーリーにとりかかろうとした。しかし始めようとすると、この先は Point of no return だ的なメッセージが出た。実質的にはこの先に進むまでにやり残したことがないようにしておけということだなと解釈して、わたしは引き返した。
そこから数日、世界をまわってサブクエストをこなし、上級職を探し、強い武器を手に入れた。その過程でレベルは全員60を超え、なかなかいい感じに育ってきた。ちらほらと残っていたボスも、限界突破したヒカリくんが57000ダメージを叩きだして消し去った。
で、満を持してエクストラストーリーに取り掛かり、秒で寝込むことになった。
まだ全然エクストラストーリーの途中なのだが、とにかく現状考えていることを書き残しておく。
以下、クリア後推奨。
まあまずフレイムチャーチに向かうよね
正直、いつミントさんの秘密が明かされるのかはずっと気になっていた。
最初に聞き出したときは「せめてもの償い」ってどういうこと? きみまで過去に暗殺者だったの?? と書いている。で、ストーリーの合間に何度もフレイムチャーチを訪れては、セリフが変わってないか確認していた。
で、この縦読みに気づいてしまった。
こっわ!!!! なんやこれ!!!!
どこからどこまでが嘘??? いや「全て」って本当に「全て」なの???
彼女は旅先のテメノスに手紙まで送ってきた。手紙なんてパーラにももらったことないのに!
いつ秘密が明かされるのかともやもやしながら、エンディングでは髪飾りをはずしたとかいう不穏なやりとりだけ。ここまで引っ張るってことは、これ黒幕ポジションしか残されてなくない? と思った。
しかもオルトのその後クエストをやったら月影教の人が「髪飾り」を探していたし。これもう決まりでしょ、であった。
ちょいちょい示唆されていた、各キャララスボスたちをサポートしていた黒幕らしき人物は「彼」と呼ばれていたので、当初は月影教の教祖も男性だと思っていたのだが、それも一種のミスリードだったっぽい(実際はサポートメンバーは複数いたので、男性もいるのは当然)。
なので「クエストの行き先は表示されません」になったとき、絶対ミントさんのところでイベントあるでしょ? と真っ先に駆けつけた。
そしたら案の定である。いきなりボス戦になったのには驚いたが。ラスボスの可能性まで考えてたからな。サポートアビリティが「エンカウント半減」とか「入手金額アップ」とかばかりで、「ダメージ限界突破」なんかつけてなかったからまたセルフ縛りプレイだよ!!
ここまでは順当オブ順当だった。たぶんミントさんについては大半のプレイヤーが、あらかじめ心づもりをして真っ先に会いに行くものではないかと思われる。
しかし、わたしはその先で寝込むことになる。
こんなことってあるかよ
ノーマークだったなー、こっちは。
最初に拾った「タンジーの手記」を見ても、タンジーって名前に聞き覚えはあるものの、誰だったっけ? という感じで、読み進めるにしたがって「あ、あの人……!」と思い至って背中が凍りついた。いや本当に。
アグネアの話はどこで本筋と交わるんだろうと思ってたら、そんなところでかよ。
たしかにタンジーが何かと「女神様」に祈るのを見て、お? 異端か? と思ってたんだよ。この世界に女神信仰なんてあったっけ? 八神の誰かのことかなあ、アグネアのストーリーだし舞踏姫シルティージのことかなあ、でもこの世界の人って八神はフルネームで呼ぶよなあと思ってたんだよ。
あとね、エクストラストーリーにとりかかる前に世界を回っているときに、ジゼル座ご一行が東大陸の船着き場にいるのを見つけたんだよ。そのときもあれ? もうひとりいなかったっけ? とは思ったんだよ。
でもこんな結末は予想してなかった。
もうね、寝込むわ。
あまりのことにその場で電源を落としてふとんに入ったわ。
しかしここで終わるわけにはいかないので、数時間後に再開して世界を再度回った。
ノーヒントだったけども、割とすぐに正解に至った。おそらく聖火はマップに均等に配置されているだろうから、フレイムチャーチにひとつあったということは、東大陸の南側にあとひとつ、西大陸の南北にそれぞれひとつずつあるだろうと予想をたてて回っていった。
真っ先に訪れたのはクラックレッジ。ここは月影教の総本山だし、カル族の壁画に聖火の絵も描かれていたし、聖火があるはずと予想した。
そしたら点々と手記が落ちてるわけ。
オルの手記は、読み始めてすぐに彼女だとわかった。そしてすぐに「兄」の正体もわかった。前回の感想で、「オボロの手記」を読んだわたしは「オボロって人は本編に出てこなかったよね? これから出てくるのかな?」と書いていたのだが、いやいやいや、思いっきり出てたね。
たしかカザンもウ国の出身だと言われていた記憶がある。
それからオボロの手記を読んだとき、このゲームやたらと兄妹の組み合わせが多くない? と思った記憶もある。リツとミッカもそうだし、オルにも兄がいるという話だし、さらに出てくるのかよ、と。既出の兄妹だったわけだ。やられましたわー!
オルの神出鬼没っぷりにもわけがあったのね。納得した。
オルの手記はかなりボリュームがあって、黒幕側の動きがうまくまとめられていたので、クリア後にまたじっくり読解したいところ。
とりあえずこれを読んで安心した。キャスティ先生はクロードと子供つくってません!!!!!!!!!!
いやしかし迷いこみすぎだろ。どうやってたどり着いたんだよ。地下水路に鍵がかかってたやろ。
それからやっぱりクロードも思いっきり暗黒グループの一員だったんだな。組織だって活動できるようなタイプに見えなかったが、有望な若者は積極的に勧誘するタイプだったか。
あとソローネって邪神の器だったの!?!!?!?! どうするんだよ、助手が大ピンチやないの。邪神復活してしまうの?????
それから東大陸の南側ということで、トト・ハハ島にも聖火があるはずだとあたりをつけ、オーシュットのラスボス戦会場に行き、ハズレだったので反対側に行き、そっちが正解であった。
どんな人かと期待していた「黒の狩人」が出オチ死してしまったが、結局この人が贄となって「マヒナにならなかった子」に食わせたってことなのか。黒血弓を奪ったときは人も殺したという話をしていたから、ロイは間違いなく死んでるっぽい。悲しいなあ。
ていうかね、さっき自分のミントさんへの最初の反応を確認するために過去記事を読んでいて気付いたんだけどね。
これロイのセリフじゃない??????
これって「もう教会を信じられない」じゃない??? テメノスとロイのやりとりは何回も再生してかみしめてたから覚えてるぞ???
慌てふためいて「旅の記録」でイベント再生したら、このセリフの後に「……はこの世にあってはならない」と続いている。完全に黒血弓のことをテメノスに相談に来たときのロイじゃん!!
どういうこと???
「黒の狩人」が黒血弓を奪ったときに、ただ殺しただけじゃなくて魔物化させたってこと? ムゲンが黒血剣で魔物化したみたいに?
もうアカン、寝込むしかない。
西大陸南側の聖火はク国のお城かと思ったが、そちらはハズレ。
まだ聖火を灯していないのはヒカリとアグネアだけだったから(というかクロスストーリーの組み合わせってここで聖火を灯すときの組み合わせだったんだな)、このふたりで行った場所にあたりをつけたら正解だった。
そういえば、やっと再訪できたク国にカザンがいないなとは思ったんだよ。ク国再建のために30億リーフを寄付してくれたという伝聞しかなかった。
そうかー、ムゲンの謀反から関わってたかー。真っ黒やないの……。
ヒカリくんの受けたショックたるや、想像を絶する。「友」だったんだもんね。カゲくんに打ち克つ力をくれたのが「友」だったわけで、その「友」が黒幕のひとりだとわかったらもう一度カゲくんを呼ぶことになってもおかしくないレベル。
もしかしてカザンはヒカリくんを暗黒堕ちさせるプランも持ってたりしたのかな。最終的に黒血剣を手に入れるためにヒカリくんは必要だっただろうけど、その過程でヒカリくんが暗黒堕ちしてもよかったのかも。
ミントさんの計画
と、四か所まわってメンタルをずたぼろにされて、すぐに先に進む元気はなく、しばらくふとんの中で考えた。
ミントさんってテメノスのことも暗黒推進委員会メンバーにしようとしていたのでは?
そのためにフレイムチャーチにやってきたのでは?
大聖堂の聖火を消すための人員の本命ターゲットがテメノスだったのでは?? なんかうまくいかなかったから、かわりにうまいことアピールしたタンジーに「ご褒美」をあげたのでは???
タンジーに優しく迫ったのと同じように、(親友を失って傷心していたであろう)テメノスにも心を開くようアプローチしていたのに、暗黒堕ちしてくれるどころか全然心を開いてくれなかったからこその「何を考えてるかわからない」発言だったのでは??
そんなテメノスが子羊くんと楽しそうに談笑しているのを目撃された時点で、子羊くんが殺されるのは規定路線だったのでは??? テメノスがクリック君に心を開いた(クリック君に直接触れる描写があった)直後、最もダメージを受けるタイミングで殺されることになるのは「計画通り」だったのでは????
あれだけ多くの人を長年に渡って操って、本人に操られている自覚がないまま思い通りに動かしてきたミントさんなのだし、テメノスだけでなくカルディナにもそれとなくお手紙を送っていたのではないか。それが「ミント」名義だったかどうかはわからないけど。
テメノスに送られてきた「聖堂機関とケンカしちゃダメですよ」の手紙も、実質「対立しろ」のフラグというか、暗示だよなあ。絶対同じことをカルディナ側にもやってると思うなあ。
親友も育ての親も、新しくできた信頼できる相棒も失って、それでもテメノスが暗黒堕ちしなかったのは、わたしのセーブデータにおいては彼に七人の仲間がいるからだよ。
テメノス主人公で始めたせいで余計に「なんでテメノスにこの世の不幸を全部背負わせるみたいな話なん?????」と思っていたのだが、ここに来てさらに不幸が増えるとはね。
(オーシュット、パルテティオ、アグネアは「未知との遭遇」のお話、オズバルド先生とヒカリくんが「失ったものを取り戻す」お話だったのに対して、テメノスとソローネは「どんどん失っていく」お話なんだよ……。キャスティ先生は物語開始時点からは何も失ったり獲得したりしてないけど、それは過去に全部失ってるからなんだよな! キャスティ先生だけエクストラストーリーでノーダメージなのも、それってもはや信用できるNPCは死んだNPCだけだってことだからな! ガハハ!)
でもテメノス主人公で始めたおかげで、わたしのたどってきたストーリーはかなり熱い。最初からめちゃくちゃ核心を突いた話だったわけだ。なんとか心を強く持って、明日を求めようではないか。
本日の闇深案件
長らくご好評いただいたこちらのコーナーですが、今回の記事は闇深案件しか書いていないのでこれ以上闇深を重ねる必要ないよねとの判断から、休載させていただきます。