ここ数日、「討鬼伝2」に夢中だった。
現在本編をクリアして、上級任務とほとんど手付かずだった統合本部任務をこなし中。
久々にここまではまるゲームに出会ったので、以下に感想など。
こんな人におすすめ
・ストーリーのある狩りゲーがしたい
・和風世界観が好き
・オープンワールドで広いマップを走り回って出会った敵に絡みたい
・姉弟の関係に萌える
・50代男性ヒロインに萌える
・山寺宏一ファン
以下、ネタバレあり。
ヒロイン九葉さん
わたしは前作極から入ったのだが、今回も王道の熱いシナリオだった。
前作だと各キャラのシナリオが「○○が一人で出かけた→助けにいかないと!」の流ればかりだったのだが、今作はそれよりもバリエーション豊富。
オープンワールドをうろうろして話を進めるのも冒険してる感があって楽しい。
しかしまさか九葉さんがヒロインとは。
九葉さんは極でもお気に入りだったので今回再登場が嬉しかったわけだが、ラスボスにまで絡んでくれたのは驚いた。
捨てられるところだった主人公を拾って育てたのは九葉さんとか。
一人前のモノノフになった主人公を直属の部下にしていたとか。
オオガマトキの戦いで主人公とはなればなれになり、ほかの部下はみんな亡くして自分だけ生き残ってしまったとか。
その時点で「未来」に起こることを見てしまい、主人公たちとの再会を信じて再起したとか。
物語クライマックスで撃たれて生死不明になるとか。
記憶をなくした主人公に自分のことを忘れられてしまっても、自分は10年の時をあけてもちゃんと覚えているとか(でも多くは語らない…)。
いやはや、すばらしいヒロインぶり。
しかも「勘違いするな、お前たちのためにやったのではない」的テンプレツンデレセリフまでねじこんできおって。あざといさすが九葉さんあざとい。
銀髪ロングヘアの素敵なヒロインが!「討鬼伝2」であなたをお待ちしています!!!
時継(2さい)
ほかのメインキャラもみんな魅力的で、パーティをあれこれ入れ替えて満遍なく使っている。
相馬と初穂の再登場は嬉しいし頼もしかった。
今回主人公が10年の時をこえたというシナリオで、真っ先に初穂のことを思い出した。
無印の設定がきちんと2に活かされていて良い。
というか、2をやると極をやりなおしたくなる。
真鶴と神無の姉弟も良い。
彼らの名前はサムライになるときにもらったそうだが、今の名前になる前の話が気になる。非常に重そうだが。
刀也に助けられてサムライになり、マホロバに来て里を守るために戦うまでの話ももっと詳しく。
お気に入りは時継。よく死ぬのだが。
他所でも書いたが、彼が「勇者」を名乗る意味を考えると、あの言葉はかなり重い。
「勇者」を目指した結果、里が大変なときにその場にいることができず、誰よりも「勇者」として認めてもらいたかったであろう相手は死んでしまった。
しかも本来の自分の体もなくしてしまった。
だから彼にとって「勇者」の名は呪いでもあり罰でもあるはず。
5章以前の時継の言う「勇者」はその意味が大きかったのではなかろうかと思う。
雷蔵により西歌の伝言「私にとってはいちばんの勇者だった」を聞くことで、やっと本来目指していたものを直視できるようになったのではないかと。
探索中の時継は、主人公に対して「最近体が光ることはねえのか? 勝手にここからいなくなるなよ」と言うことがあるが、あれも自分の行為の反省からくるものだろうと思われる。
勝手に里からいなくなって後悔したのは自分自身のはずだ。
主人公を気遣うあのセリフ、聞けると毎回じわじわと幸せな気持ちになる。
しかも声が山寺さん。大人の男性の声が素晴らしい。
資料集によれば時継は2歳とのことだが、これは彼の本来の年齢自体がネタバレにつながる可能性への配慮なのか。
年齢がわかると「三羽烏」の最後の一人が時継だってすぐにわかりそうだから。
実年齢は40代半ばなのだろうが、自称勇者(40代男性・カラクリ)とはやはりいいキャラだ。
不満点など
面白いゲームだっただけに、もっとこうだったら! というところもいろいろあったのでまとめておく。
- 好感度上がるの早すぎ
禊セリフや探索セリフも丁寧に追いたかったのだが、連れ歩いているとどんどん好感度が上がって、あまりチェックできなかった(体験版の時点でほぼ好感度マックスに)。
もう少しゆっくりペースで!
「俺と西歌の関係?」って西歌さんの話ががっつり出てくる前に言われても「西歌って誰?」となる。
というかあのセリフ、5章クリア以前に流れたらネタバレなのでは。
- キャラごとのクエストがもっとほしい
せっかく魅力的なキャラがいるのだから、連続クエストでじっくり仲を深めたい。
内容はおつかいで全然いいから。
分霊してもらったミタマを育てきるとかでもいいから。
各キャラ5個ずつくらいでいかがか(無茶ぶり)。
相馬と初穂絡みのエピソードももっとほしい。
- ピコがポンコツすぎる
時継はあれだけ優秀なのだから、ピコももう少しなんとか。
- オープンワールドの各エリアにもっとエピソードを
これも要するにもっとクエストを増やしてほしいという話なのだが、せっかくエリアごとに意味深なオブジェやギミックが散らばっているのだから、それを活かした話がもっと見たい。
オープンワールドを目的を持って走り回りたい。
五稜郭や花散里、各カラクリエリアなどはマップ製作時点でいろいろと設定が作られていそうだし、そのあたりのストーリーを知りたい。
- しるべ
碑文と同じく、しるべもどこにあるのをとったのか地図でわかるようにしてほしい。
まだ全部見つけられていない!
碑文といえば、神垣ノ巫女(と天狐?)は例の「大樹」の実の力を持っているということでいいのだろうか。
このあたりの話が続編で語られるのも期待したい。