今週はジャガー特集&ミドルネームに「ジョージ」のつく俳優特集ということで、にわか洋画好きのわたしとしては最高に楽しい回だった。キーファ・サザーランドとルーク・エヴァンスの対決が拝めようとは!
先日見たばかりの「キングスマン ゴールデンサークル」でも主人公がジャガーに乗っており、かっこいいわー! と思っていたところだけにナイスタイミング。
予告にもかっこいいジャガーがチラっと!
見どころたっぷりのこの回も感想を語っていこう。
懐かしのテイスト
オンボロジャガー三台を集めて過酷なチャレンジに挑戦する今回の企画、わたしは真っ先にトップギア11-3のアルファロメオチャレンジを思い出した。あの回は大好きで、もう何度見たかわからないくらいだ。
今回はあのアルファロメオチャレンジをさらに大規模に、コロラド州で行った。そんなところまで行く必要あった?? と最初は思ったが、見ていくうちに「な、なるほど……!」と思えるようになる。相変わらず景色の撮影は見事で、実際に訪れてみたくなる場所ばかりでもある。
ジャガーへの著しい風評被害(棒)
(`゚Д゚) <我々三人ともジャガーのワルい感じが好きです。デートに使えば食事は女性持ち。週末知り合いの家に泊まり、持ち物を拝借しても誰も気にしません。だって Jaaaaaaaag に乗ってるんですからね。
「ワルい」= roguish である。この単語は確かにジャガーのイメージに合うような気がするが、しかしジェレミーのその妙に具体的なたとえは何なのか。
(゚∀゚) <ジャガー乗りを家に泊めたら絵画を盗まれても文句は言えない
(`゚Д゚) <あとカトラリーも盗まれる
ジャガーの魅力を伝える企画なのに風評被害をばらまいてどうするのか。しかしこのくだりはこの企画の前ふり。まさか後々この話が生きてくることになろうとは……。
ジャガーの方も自身のブランドイメージは理解しているらしく、#GoodToBeBad というめちゃくちゃかっこいいキャッチコピーでCMを作っていたものである。CMに出演したトム・ヒドルストンがトップギアにゲストで来たとき(21-2)、撮影の裏話を語っていたのも懐かしい。
ちなみにこの後ジェレミーの言っていた「クールブリタニアではないがクール、マッチョではないがワイルド、凶暴ではないが激しさもある。しかも圧倒的に洗練されています」はよくわかる。これこそ次にジャガーが採用すべきキャッチコピーではないだろうか。
三人のチョイス
ジェレミーのXJRは、映画版ハンニバルでレクター博士も乗っていたらしい。ナイフファイトの跡が残っているが前の持ち主は大丈夫なのか。
リチャードのマークXを見たときの反応が面白い。
J`・ω・) <That is a properly villainous Jaaag!
(`゚Д゚) <That is a proper Jaaag!
最近彼らの "proper" の使い方が何もかもツボにはまってしまう。
確かにリチャードのマークXはいかにも悪役然としており、60年代の悪党がみんな乗っていたというのもわかる。便利そうな修理キット()もあるしね! ワイパーの動きだけで笑わせてくれる車なんてそうそうないぞ!
そしてリチャードのジャケットは何なの。あれ割と本気でわたしもほしいんだけど。
今回の三台だと、わたしはジェームズのコンバーチブルがかっこよくて好きだ。破壊されたけどな!(ネタバレ)
The Jaguar toolkit, specially made for that burglar in your life. #TheGrandTour pic.twitter.com/56TOamnzQr
— The Grand Tour (@thegrandtour) 2018年1月13日
オフロードコースタイム測定
タイムを競う気のないジェームズ&ジェレミーにひとしきり笑ったあと、トランクが開きナンバーがずり落ちるリチャードの走りで爆笑した。天才か(1週間ぶり2度目)。
黒い煙なんて狙って吐けるものじゃないぞ! 大ジャンプも頑張った……。リアウインドウという代償を払うことになったが。
そのあとマークXのエンジンをかけようとしたときの音でまた噴いた。番組史上最高に笑わせてくれたエンジン音ではなかろうか。あれはジェレミーでなくても顔を覆いたくなる。
(`゚Д゚) <さっきのカラーンノイズは何だ
イギリス人もカラーンって言うんだ…。
翌日
ジェレミーのバスローブ姿にはつっこまないぞ……と思っていたら、番組史上あんな激しい壊れ方をした車ってある?(リチャードの噴水)なぞのコロラドおじさんに笑われるし、今回のリチャードには本当に笑いの神がおりてるな。
メイ首相と一緒にいると話すと信じてくれるアメリカの警官。
加速・減速テスト
テルライド飛行場のつくりを見た瞬間にオチのわかる、訓練されたGT民は多いはず。
(`゚Д゚) <リチャード・ハモンドの最期が再び訪れそうです
事故ネタやめたげてwwwと思っていたら、ここでは死を回避!
死ぬのはやはりジェームズであった。トップギアのアルバニアマフィア回(16-3)を思い出すし、そういえばGTのS1でも死んでいたな。
スキーチャレンジ
確かに過去最高難易度のチャレンジだった気がする。
そういえば三台連結シーンもアルファロメオチャレンジにあったシーンだった。これはセルフパロディというやつか?
(`゚Д゚) <保険に入るなら今だ
(゚∀゚) <申込書をちょうだい
細い崖上を走るシーンは本当にこっちまで震えあがるほど怖かった。よく敢行したな……。雪道や氷上でのチャレンジはこれまでにもいろいろと見てきたが、これほど危ないのは初めてではないのか。三人とも無事でよかった。
この手の激安チャレンジが今後も見られるといいなあ。ここまで体を張ったチャレンジでなくてもいいから!
カンバセーションストリート
ジェームズが! 弓! とテンション上がったのはおいておいて。リチャード撃たれてんじゃねーか。
ジョーズオブライフ、使い方と用途はよく理解できたのだが、具体的な形状がわからなかったのでぐぐった。
Hydraulic rescue tools - Wikipedia
つよそう。こんなものに車を切られたらひとたまりもない。頼むから事故ってない車を切らないでくれ。ポリスカーがコンバーチブルにされるくだりとか、英国の救急隊はどうなってるんだwww
(`゚Д゚) <どれくらい宣戦布告を我慢できる?
(゚∀゚) <二日間
(`゚Д゚) <「我輩はフランスに宣戦布告する!!」
(゚∀゚) <権利は使いたくなるよね
君ら本当にフランスが嫌いだな!
中国の "DICKASS" もぐぐろうかと思ったが勇気が出なかった。誰かトライしてほしい。本当に何を検索しようとして見つけたんだよ!(棒)
キーファ・サザーランド vs ルーク・エヴァンス
まさかの対決が実現。わたしにとってこれはジャック・バウアーとオーウェン・ショウの対決である。「24」も「ワイルドスピード」も見ているわたしには大変豪華なゲストだ。キーファ・サザーランドはトップギア時代にもゲストで来ているから、我々にとっては二度目のゲストだ。いつかジェイソン・ステイサムもゲストに来ないかなあ。
「ワイルドスピード」シリーズで壊した車の累計額が370万ポンド(約5億6000万円)で、ジェイソン・ステイサムが壊した車の累計額は1億4800万ポンド(約224億6500万円)とかいうやばいデータが出てきたわけだが、もう数字がすごすぎて全然イメージできない。確かにステイサム映画はよく車が吹っ飛ぶ。ステイサムが吹っ飛ばす場合もあるし、ステイサムが吹っ飛ぶ場合もある。ステイサムが車を洗ったり磨いたりしていれば、その車は確実に吹っ飛ぶ。
(`゚Д゚) <リチャードから質問を預かってる
(`゚Д゚) <「ジェイソン・ステイサムは運転が下手なの?」
Σ(゚∀゚) <そんなこと言ってない! ジェイソン・ステイサムにけんかを売る気はないよ!!
イギリス国内でステイサムってどういうポジションなんだよwww
キーファとルークの運転エピソードがどちらもかわいすぎる。撮影中、ギアをパーキングに入れ忘れ、降りた車が走り出して脚立をひっくり返しカメラマンが落ちてしまったキーファ。30歳で免許をとり、ロサンゼルスでカメラテストを受けるために空港で借りた車がマスタングで、5車線の道路をガクガクしながら走ったルーク。
わたしにとってキーファ・サザーランドといえばジャック・バウアーで、もう彼の話し方がすっかりわたしの頭に浸み込んでしまっている。その彼と同じ顔をしたキーファが、素で話すときはあんなに穏やかに落ち着いた感じで上品に話すものだから、意外性もあってすっかりあの声に魅了されてしまった。今回は特に、ルーク・エヴァンスを立てながら気づかって話をしているのもわかって、好感度がめきめき上昇した。
一方のルーク・エヴァンスはお父さんをテントに連れてきていたのがなんだか微笑ましい。授業参観か。ドナルド・サザーランドは来ていないのか尋ねるジェレミー。
で、ラップなのだが、キーファのライン取りがあまりに見事で驚いた。なんという無駄のない走り! 彼もワイルドスピードに召喚すべきではないのか。ルーク・エヴァンスも、カーアクションで見せる役者さんとして満点だったと思う。
走りも含めて今回は本当に楽しいゲストコーナーだった。実現させたコーディネーターさん、本当にありがとう。