青獅子ルートクリアした!!
5年後に入ってからプレイ記録をつけないまま、とうとうクリアしてしまった。
あんな謎やこんな謎が残りっぱなしなのが気になるが、それはきっとほかのクラスのルートで語られるのだろう。
ということで、まだ考察めいたことはろくにできない。今回はエンディングに絡めてキャラ語りでもしてみようと思う。
エンディングおよびペアエンドのネタバレがあるので注意。
ベレト先生とメルセデス
我がベレト先生はメルセデスと結婚した。クリスマスのときも塔に来てくれたしね!
先生、アッシュくんもしくはディミトリと結婚したかったんだけど選択肢がなかったから……というだけではなくて、彼女の声や喋り方がとても好きだったので、あの声でプロポーズに応えてもらいたいという下心から。あとは今のベレト先生がメルセデスを必要としたら、彼女の養父も何が何でも貴族の息子と結婚しろとか言わないんじゃないかなと。そしてベレト先生なら彼女の夢を一緒に叶えてくれると思ったから。
実際、そのとおりになった。
このふたりが教会にいるなら、きっと復興も進むよ……いい世界になるよ……。
先生からメルセデスにプロポーズするのかと思ったら、彼女の方から「養父に会いに行きます、先生も一緒に」と言われたので大変驚いた。でも嬉しかったな~。灰色の悪魔が結婚を申し込みに来たら、お義父さんも許すしかないよね。でもメルセデスは強い人だから、先生が口添えをする前に自分の意思をはっきり伝えることができたと思う。
うちのベレト先生はニルヴァーナになって以来、魔法使い相手には接近してぶん殴り、鎧兵相手には遠方から魔法で消炭にし、とにかく猛烈な火力と機動力で敵を翻弄してきた。灰色の悪魔どころの話ではない。旧帝国領では当分、灰色の大司教と恐れられそうだ。「ベレト」って地獄軍団の序列13番目の悪魔の名前だよね……。相手の反撃すら許さず一方的に4回殴って昇天させておいて「良い戦いだった」と言い放つベレト先生、マジで灰色の悪魔。
でもそんな先生がいなければ、青組のみんなは救われなかった。敵から見れば悪魔そのものだが、王国の民にとっては聖人であり、青組のみんなにとっては「先生」であり救済そのものなのだ。
ベレト先生のいいところは、生徒から受ける影響まできちんと描かれているところ。5年後には生徒に訓練をつけてもらえるシステム……だけではなく、ディミトリに指摘された素敵な笑顔を忘れていないところ。あの後、先生がたびたびイベントで微笑む姿を確認できる。自分が笑うと生徒たちが喜ぶのだと知った先生が、自然に笑えるようになっていくのがとてもいい。そもそも初めての笑顔も生徒たちからもらったようなものだ。
教師は常に生徒から学ぶもの、そこに必ず相互作用があると語ってくれたのはわたしの恩師だが、ゲームをやりながらたびたびその言葉を思い出した。
大修道院崩壊から5年たったあの日に先生が目覚めたのは、先生も同窓会の約束を忘れていなかったからということなのだろうか。あの日先生がディミトリに手を差し伸べなければ、あの場所に生徒たちだけが集っても帝国にはかなわなかっただろう。先生の存在こそが世界の分岐点である。
一方、先生には「信仰の才能が眠っている」という公式設定は文字にしてみるとヤバい話。ていうかそれ、「信仰する才能」じゃなくて「信仰される才能」なのでは? そりゃ大司教になりますわ。ほかのルートでも先生は最終的に大司教になるのだろうか?
わたしの中で青獅子ルートの先生はそんな解釈である。で、そんな先生と結ばれるとしたらやっぱりメルセデスだろうと思ったわけだ。
メルセデスほどの聖職者メンタルが丁寧に描かれた国内作品ってなかなかないと思う。それくらい、彼女は慈愛に満ちて、しかもただ優しいだけではなくとても聡い。人間の心の機微にとても敏感だ。特にシルヴァンとの支援会話でそれを感じた。今のところ、シルヴァンの抱える女性嫌悪にはっきりと気づいているのはベレト先生とメルセデスだけ。彼女はきっと気づかないふりもできるけど、大切なクラスメイトだからこそ彼にあの話をしたのだ。
これからも先生がお茶を淹れ、メーチェがお菓子を焼いて、穏やかなティータイムを過ごしてほしい。もう地獄の選択肢に翻弄されなくていいんだよ先生……好きな話してね……。
しかしメルセデスといえばこのシーン、結局なんだったの? 何か説明あった?
アッシュとカトリーヌ
アッシュくんとカトリーヌの支援会話があまりにも重要そうで気になって、せっせと支援を上げていたらこうなった。
まずアッシュくん、ちゃんと騎士になれたんだね! そしてガスパール家の家督相続を認められたとか……本当によかった。きっと先生やディミトリの後押しもあったのだろう。優しくて、しかも平民出身のが領主として領地を治めるなら、平和な国になるはず。
アッシュくん自身が先生に語ってくれたように、彼は一人の貧者を救うことはできてもみんなを助けることはできない。目の前にいる一人だけを救うのは偽善かもしれないと、彼は悩んでいた。それでもどうすればいいのか、考え続けたアッシュくん。「領主(政治家)になる」というのは、そのひとつの答えかもしれない。少なくとも彼に救える人の総数はずっと増えたはず。
誰に対しても優しくて真摯で誠実で、支援イベントを見るたびに「マジ天使」と言わないことがないくらいだったアッシュくん。そんな彼の唯一不穏な支援イベントがカトリーヌとのものだった。
アッシュくんの義理の兄、クリストフを死刑台に送ったのがカトリーヌだった。しかも彼女はクリストフと旧知の仲だった。彼女がカロン家の令嬢だったことは別の支援イベントで語られたが、王国貴族同士のつながりがあったのだろう。もしかするとディミトリとエーデルガルトのような幼い頃の初恋の思い出のひとつやふたつ、あったかもしれない。
そうだったとしたら、彼女の選択はとても悲しい。そしてそんな彼女とアッシュくんが結ばれることの意味は、とても大きい。
敬意と好意、それに悲哀と憎悪が、アッシュくんの中で何年も戦い続けたのだろう。エンディングの後も何年も。それに決着をつけて、自分から彼女にプロポーズできた彼のことを祝福したい。しかも騎士式のプロポーズだねこれは。レア様が後押ししてくれたことにも救いを感じる。だってレア様から見たらアッシュくんは反逆者の息子なんだから。
アッシュくんについては全支援イベントについてコメントしたいくらいだが、きりがないのでまたの機会に! ドゥドゥーとのイベントとか本当によかったな。
ディミトリとフレン
このふたりのイベントも好きだった。
フレンのイベントを見て、彼女の料理下手エピソードについては、よくある萌えキャラの属性のひとつだと思った。でもそれだけにはとどまらなかった。その話から、まさかディミトリがPTSDで味覚障害だという話につながるとは。
まだ全部のメニューを確認していないのだが(今2周目の最序盤でまだ食材がそろってないのだ)、そういえば食堂でのディミトリの好物って記憶にない。味がわからないという設定がそんなところにまで生きているとしたら、作りこみがすごい。
【追記】
好物、ほかのキャラに比べて少ないけどあるね! でも好きな理由は昔食べた思い出なのか……。やっぱり今は味が好きなわけじゃないんだなあ。逆に嫌いなものは桃のシャーベットだけ。どうして嫌いなんだろう。(追記ここまで)
こんなところの台詞まで整合性がとれているし。
ディミトリについてはもう、序盤から不穏なにおいをぷんぷんまき散らして、5年後が始まったときの壊れっぷりには泣いたものである。彼が立ち直れたのはベレト先生のおかげだけではなく、ロドリグと亡き父王の存在あってこそ。あのふたりも若い頃はガルグ=マク青組で学んだ同窓生だというし、国を支える良い友人関係だったのだろう。
わたしが「あっこの子もう大丈夫だな」と思ったのはこの台詞のとき。いや「大丈夫じゃない」って言ってるけど、「大丈夫じゃない」を言えるようになったのは彼にとって大きな変化だったはず。
ドゥドゥーが言っていた。「殿下が元に戻ったと言う者がいるが、そうではない」と。ディミトリはドゥドゥーと出会ったときからずっと、復讐のみを目的に生きてきた。入学してから先生と過ごした一年間もずっとだ。その呪いから9年たってやっと解放されたわけだ。
この台詞を見たときもほっとした。しかしこれを見ると、結局のところディミトリを9年間生かしたものもまた憎悪だったのかと思える。それがなければひとりで死んでいてもおかしくなかっただろうから。
コルネリアに関しては正直、語られない部分が多すぎてやや物足りなかった。もうちょいヴィランっぷりを発揮してくれ! でも敗北時のこの捨て台詞がたいへん気に入ったので許すよ。このときのディミトリにはあまりダメージなかったみたいだけどね!
ディミトリと継母の関係についてはもうちょっと詳しく聞きたいところなのだが、やはり赤組さんをやらないとわからないのかな。帝国の妃が政変で国を逃れて王国に滞在中、王に見初められて関係を持ったが、スキャンダルになるので表向きには伏せられていた……なんてそれだけで大変な話なんだけど。
エーデルガルトからすれば一緒に逃げてきた母親が、もう帰っても大丈夫だというのに自分と一緒に帰らないなんてどういう理由があっても絶望だろう。その母親が国に帰りたくて起こしたのが「ダスカーの悲劇」で、しかも本人もそれで死亡って、いったい何がどうなってそんなことに??? ううっ早く知りたい。
フレンに関してはほとんど何もわかっていなくて、なんかペアエンドの肩書に「眠り姫」と書かれているからたぶんあの「寝て起きたらみんないなくなってる」云々はそういう話なのだろうけど、いや全然わからん。
でもディミトリの語った彼女との「幸せな思い出」が、永きを生きる彼女の孤独を癒せたのなら、それは彼との結婚を決意させるに足ると言えるだろう。
確かに周囲からは政略結婚だと言われるはず。でもふたりはそんなことは気にしないだろうし、不心得者はセテス大明神が蹴散らしてくれるだろうからへーきへーき。
この台詞、最初は自分以外に被害者を出さないためか? と思ったのだが、そして実際にそういう意味もあるのだろうが、ふたりが結婚してからこれを見ると、ちょっとした独占欲にも見えて微笑ましい。フレンにしてみればこんなふうに言われたのは初めてだっただろうし、嬉しかっただろうな。ところでこの角度のディミトリさん、美しくて好きなんですよ。
エンディングでディミトリの唯一残した手記には妃の料理の味についてばかりが記されていたというから、これはきっとディミトリは味覚を徐々に取り戻したということだと思う。そうであってほしい。
うちのクラスのフレンの料理の師匠はドゥドゥーである。彼の手ほどきを受けて、フレンの料理は上達した。そんな彼女の料理でディミトリの味覚が戻ったのなら、ドゥドゥーもきっと報われると思うのだ。まあ、そんなドゥドゥーはシャミアさんと結婚したんですけどね!
青組さん全員分語っておきたかったが、長くなってきたので続きはまた今度。
山のようにスクショを撮ってしまったせいで、整理が大変だし書くのに時間がかかるんだ!!