ずーっと楽しみにしてた「あつまれどうぶつの森」、無事に入手してさっそく遊んでいる。
島の名前とプレイヤー名は以前から決めていた。
リトルフィンガーRPである。
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※意味がわからない人はここの記事を順番に読んでください。
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名前は迷わなかったものの、
・リヴァーラン城に預けられずフィンガーズ領で育ち地元リゾート産業の開発に着手する若きベイリッシュ卿
・リヴァーラン城を追放になった後どうにか雇ってもらえた港町で税官吏としての手腕を振るった若きベイリッシュ卿
・キングスランディング近くの無人島を買いきってリゾート開発に着手する大蔵大臣時代のベイリッシュ卿
のどの設定でいくかいまいち定まらなかった。のだが、ここで攻略(攻略するとは言ってない)記事でも書くかとPCを立ち上げラノベ風のタイトルを考えたところで方向性が決まった。名づけとは重要な儀式である。
そんなわけで、このピーターくんは「ゲームオブスローンズ」S7までの記憶持ちで、こゆび島は基本的にはウェスタロスとは別世界のつもり。
基本的にほのぼのでときどきちょっとブラックなどうぶつの森の世界観をウェスタロス的価値観で読み解くという誰得な記事だが、ここはわたしが好きなことを書く場所なので思い切り趣味に走って、ゲースロ小ネタをちょいちょいはさみつつプレイ日記を残してみたい。
「あつまれどうぶつの森」はもちろん「ゲームオブスローンズ」のネタバレも含むので注意。
ロード・たぬきちとの出会い
アリアに喉を切られたはずのピーターくんがふと目を覚ますと、無人島移住パッケージの契約にサインをしたところだった。
――死刑がとりやめられて流刑になったのか。そう推測するピーターくん。
命さえあればいつか再起の機会も巡ってくるかもしれない。ここはこの刑務官、ロード・たぬきちとやらの言うことに従っておくことにする。
状況が掴みきれないまま彼の指示に従い、外見を整え似絵を作られ、気づいたときにはもう無人島に流されていた。
同じ便で流刑になったヘルツという男は、見るからにヤバい風体である。何だそのボディは。鎧を直接体に貼りつけたとでもいうのか。ていうか海水に近いところに住んで大丈夫なのか。いったい何をして流刑になったのか定かではないが、尋常ではない事情があるに違いない。
もうひとりの罪人はアイリスという名で、こちらはまだまともに見える。外見はリスだが。おそらくウィンターフェル城下町に暮らしていたのだろう。ボルトン統治時代を生きのびたにもかかわらずスタークの連中に捕えられるとは、運のないことだ。
ロード・たぬきちが自分の寝泊まりするテントを張るよう言った。どうやらこの島には監獄もないらしい。幼い頃から旅続きの人生だ。野宿は慣れている。
島の中央に陣取るピーターくん。
ほかの罪人の様子をうかがいにいくと、驚くべき依頼を持ち掛けられた。
ピーターくんを信用しすぎである。そんなことではウェスタロスでは生き残れまい。
彼を憐れんだピーターくんは、ボディが錆びないように浜辺から少し離れた場所を選んでテントを張った。まずはこの状況でともに生きる者たちの信頼を得ることが重要である。
その晩、ロード・たぬきちは島で火を焚くと言いだした。
嫌な予感がする。この刑務官、光の王の信奉者かもしれない。あの紅の女司祭は、罪人どころか仕える王の娘まで光の王への供物として火刑に処したという話だ。
ピーターくんの緊張を察したのか、ロード・たぬきちはピーターくんに枯れ枝を集めさせる。ほかの罪人たちは広場を清めるのを手伝わされているようだ。
そして灯る炎。
念のためピーターくんは武器になりそうな木の枝を多めに回収していたが、それが振るわれることはなかった。
ロード・たぬきちはあくまでほがらかに、この島に名前をつけると言った。どうやらこの島には監獄どころか名前もないらしい。ピーターくんは自身の二つ名である「こゆび」を島の名前として提案してみた。すると。
どうやらピーターくんはすでに全員に根回し済みだったらしい。仕事が早すぎる。政治家としての手腕はいささかも衰えていないピーターくんである。テントの場所の選定や火を起こすまでの手際によって彼らの信頼を得ていたということだろうか。
レッドウェディングフラグにしか見えない展開。鎖かたびらを装備してくるべきだったが、重装備をしているのはヘルツのみである。
そしてあっという間に島民代表として祭り上げられるピーターくん。
ここまで来てピーターくんも徐々に自身の勘違いに気づき始めた。ロード・たぬきちは刑務官ではないのでは? このあやしい鎧の男も眉毛のつながったリスも、チーム・ベイリッシュの一員なのでは? ひょっとすると彼らはピーターくんをウィンターフェルから救出してこの世界へと逃がしてくれたのでは?
彼らはピーターくんには何も告げない。ただ、期待のまなざしで彼を見つめるのみだ。
――ここを再起の拠点とし、いずれはこの世界の鉄の玉座を目指します。
「島民代表」としての挨拶でそう述べたピーターくんは、血のように赤いさくらんぼジュースの杯を乾したのだった。
そして翌日、この島のロードとして目覚めた彼は、再起の記念として掲示板に CHAOS IS A LADDER の文字を記したのだった(冒頭の写真に戻る)。
明るいうちから酒を飲んで感想を書こうとしたら感想ではないものが出来上がってしまったが、もうこのまま上げることにする。続きがあるかどうかは次回も酒が飲めるかどうか次第である。
続きました。