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アレンジアルバム Forge Ahead 感想「ファイナルファンタジー14」プレイ日記56

それでは聞いてください。

1月の東京ファンフェスに行けることになりましたーーー!!!!

ワー!!!!!!!

誘ってくれたフレンドさんありがとう!!!!!

自分にとってはコロナ禍以降、久しぶりの上京でもある。あの時期は仕事がクッソ詰まってる気がするけど、行くからには全力で楽しみたい!!!

なんかこう、普段から脳直感想を垂れ流している身で言うのもアレなんだけど、直接感謝の気持ちを伝えられる機会があるって嬉しいなあ。直接お話はできなくても、たぶん会場で歓声を届けられたらそれがいちばんだよね。

というわけで、個人的にいちばん楽しみにしている The Primals のライブを満喫するべく、先日発売のアレンジアルバム Forge Ahead を買ったのだった!

今日はそれを聴きながら、考えたことや感想をいろいろ書いてみる。

最新パッチまでのネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

月満ちる夜 ~喜びの神域エウプロシュネ~

これが……

 

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こうなるんだよなあ。

アルバム発売前にこのMVを見たときは爆笑した。もういったいどこからつっこんだらいいのか。

映像にネタがしこまれすぎていてアレンジが頭に入ってこない! でもこんなに作品への愛に溢れたMVがかつてあっただろうか? いや今までのMVも楽しかったけど!

・ダラガブはコージさんだった

・コンテンツ開始時にむやみにジャンプするヒカセンを忠実に再現する祖堅さん

・GUNNさんその弓をしまうエモートをファンフェスでやってくださいお願いします

AoEを平然と避けて何事もなかったかのように魔紋を置くエイキチさん(黒)

・マメットハルオーネにロット2を叩きだす祖堅さんの後ろでガッツポーズしてるたちばなさん

などが初見時のツボポイント。全然アレンジの中身に言及できてないな!

 

物理アルバムが届いてから、じっくり原曲やほかのアレンジとも聴き比べてみた。このアルバム、「月満ちる夜」の充実っぷりがすごい。原曲、ピアノアレンジ、バンドアレンジ、アマンダさん歌唱バージョンが収録されている。

わたしは、この原曲は意図的に「アイドル」っぽい歌として作られていると思っている。メネフィナの外見も話し方も「アイドル」っぽいんだよね。

それはおそらく「人々にとっての偶像=アイドル」であるというところからきているのかな。少女の姿をとる愛らしい月の女神はまあ、あらゆる意味でアイドルと言っていいだろう。

わたしはあんまりアイドル的な歌に詳しくないが、コーラスとヴァイオリンに包まれて愛らしい女声で歌われる神秘的なあの感じ、あのエコーのかかり方とかからなんとなく「アイドルっぽい」曲だなと初見時から思っていた(いや初見時はギミック処理に必死でそれどころではなかったかもしれない)。

だから原曲は、エオルゼアに生きる一般人がイメージするメネフィナ像=現在のメネフィナの存在の仕方そのものを音楽にしたものだというのがわたしの解釈。十二神は古代人の人格そのものではなく、人々の信仰によって形を変えながら今の姿になったらしいので。だから人々からの憧れや謎めいた部分なんかもそのまま歌になっている気がする。

 

で、これがアマンダさんバージョンになると、同じ旋律なのに「アイドル」じゃなくてそのもとになった人の人格が歌ってるっぽいの。絶望現象からの滅亡を見とどけて、その後に生まれた「人」を慈しんだ、ヴェーネスの同志だった古代人の歌……な感じがする。

優しくて、力強くて、人への愛おしさに溢れている。あのエーテルに満ちた Oh, love! の歌い方よ。胸がいっぱいになるわ。今ならわかる、あの瞬間にエーテルを星に還してたんだって。「愛」の質とか方向性とかが原曲とは違う感じなんだよ~! 少なくともわたしはそう思った。

ちなみにそのアマンダさんの伴奏ピアノがKeikoさんアレンジによるものなのだが、そのピアノ単独バージョンもいいんだよなあ。ちょいちょいジャズっぽいリズムや和音になっていたりするのも古代じゃん……。アナイダ・アカデミアとかアニドラス・アナムネーシスの曲を聴くに、古代ってジャズ的なものが好まれてたんでしょ?

(だから To the Edge のジャズバージョンを聴いたときは、エリディブスがまだエリディブスだった頃を思い浮かべるならこんなイメージなのかなって想像した)

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でね!

The Primals バージョンのこの曲はね!

ヒカセン視点なの!!!

光の戦士がエウプロシュネを訪れて神々と言葉をかわした思い出を振り返って歌ってるの! MVの演出もコミで、わたしはそう解釈している。

もうね、原曲やアマンダさんとは全然違う Oh, love! のシャウトよ。大好きよ!(メネフィナボイス)

もし自機であるククルカくんがこの曲を歌うなら、やっぱり Oh, love! はシャウトすると思う。みんなのヒカセンは Oh, love! でシャウトする人ですか?

今回この曲はGUNNさん(メインジョブ詩人らしい)がメインボーカルを担当されていることもあって、吟遊詩人のヒカセンが酒場でこの曲を歌って、まわりの客も声援エモートでスティックライトを振りながらコーラスに加わって……みたいな姿を想像してしまう。

メネフィナ様を信仰してる人は全バージョンを聴いて、全部の彼女を感じてほしいな!

 

せっかくライブに行けるのだから歌詞も覚えていこうと思って一緒に歌う練習をしているところ。サビのところは速いからコーラスパートの方が歌いやすいなーと思いながら練習していてふと思った。

このコーラスって、エオルゼアに生きる人々の信仰心の集合体であるだけではなくて、むしろ十二神によるコーラスなんじゃないだろうか。すべてを知っていた12人+月にいる1人がこれを歌っていると思ったら、めちゃくちゃエモい。

Songbirds of night はメーティオンを思わせるし、This world we share with you through prayer なんて、暁月とMoEのエンディングをふまえたらそのまんまだし。ENDWALKER の歌詞のキーワードである higher も出てきてるし。

十二神はヒカセンが戦ってるところをニコニコ眺めながらこんなことを考えていたのかなあと想像すると、また胸がいっぱいになってしまう。

 

ちなみにMoEのアライアンスレイドって隣接する属性の神が続けて出てくるから、バトルも演出も差別化が難しかっただろうと思うのね。アーゼマとナルザルはどっちも火属性っぽい攻撃をしてくるし、タレイアでも水→海と風→風と山な感じで似通っている。これをいかに飽きさせず、キャラ立ちさせて、ギミックのヴァリエーションをつくっていくかについては、いろいろな人が工夫をこらしたのだろうと想像する。

1回のアライアンスレイドごとに属性の違う神を散らばせればもっと簡単だったのだろうけど、やっぱり十二神の順番は譲れなかったんだろうな。

エウプロシュネでもハルオーネとメネフィナはどちらも氷属性で、バトルの背景も似た雰囲気だ。でもプレイしている方としては気分が全然違うよね。

ハルオーネは槍を持っているからか、攻撃は直線か円範囲・ドーナツ範囲が多い。ハルオーネ自身は中心から動かず、各アラ頭割り攻撃のときだけジャンプする。

それに対してメネフィナは、軽やかなステップでどんどん移動していく。ヒカセンの移動距離も長い(詠唱ジョブで行くと大変である)。ダラガブも跳ねるし。そのキャラクターが、サビのところの Fairest goddess wandering the night からもなんとなく感じられて面白い。into, unto みたいな移動を表す前置詞(ドイツ語でいうところの前置詞+4格になるやつ)が多用されてるのも躍動感がある印象を与える。

 

とてもお気に入りの曲がガッツリアレンジされているのが嬉しくて長々語ってしまったが、どんなに練習して行ってもライブではイントロでボロ泣きして一行も歌えず終わる自信があるぜ。

 

 

ハピネスキャロット ~楽園都市スマイルトン~

エウプロシュネに字数を割きすぎたわ!!!

ほかの曲のアレンジも全部大好きなんだけど、特にお気に入りの曲だけちょっとずつ感想!

ピアノアレンジでいちばんお気に入りなのはハピネスキャロット! これも原曲が大好きなんだけど、楽譜がまだドロップしてくれないという。Blue-RayのKeikoさんコメントで「弾くたびにアレンジが変わる」的なことが書いてあって、それでこそどこもかしこも工事中のスマイルトンだ! って嬉しくなった。

ライブでどんなバージョンを弾いてくれるのか楽しみじゃねーか!!

 

ちなみに漆黒アレンジアルバム Scions & Sinners のピアノアレンジでは Pa-paya がお気に入り。原曲からのギャップに顎がはずれそうになった思い出。

 

 

黒闇と黒鉄 ~ガレマルド:夜~

ほかのハッピーな曲とうってかわって、ピアノという楽器の表現力よ……と唸らされたアレンジ。録音空間の音響、残響とかもすごくこだわってつくられているのがいちばんわかる曲だった。

そこまでの色とりどりの世界(直前はラヴィリンソスだし)から一気に色彩が失われて、イントロを聴くだけであの灰色と黒の世界が浮かんでくる。

リフレインする we fall... の旋律と、今はもうない国の歌。

今はもういない人の背中を思い出して、同時に今ここに生きる人たちのことを思い出して、ぬくもりのない世界でぬくもりを希求する人々のことを想って、やっぱり泣いちゃうんだよな。

 

 

Flow together

何度目だろうな、アマンダさんの歌でボロ泣きするのは……

MVがすごく面白かった。あの曲は完全にヒカセンの物語のためだけにあると思ってたけど、ゲームの文脈を離れたら確かにいろんな解釈ができる曲だ。

大切な人を失ったあと、その遺志を継いで挑戦を続ける人すべてへの応援歌なんだなあ。

 

 

此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~

これも一緒に歌えるようにと思って歌詞を見たら、あのコール部分って「パン・デ・モ・ニウム!」って言ってたのね! そうか、そうだったのか!

聴いたあと、これまでに3回ほど辺獄4層に行く機会があった。一緒にコールするぞ! と意気込んでいたのだが、3回のうち2回は不慣れな人が多かったのか、いきなり外周につっこんで死亡するMT! マントに吹き飛ばされて一斉に外周で死亡するMTとST! タンク不在で好き放題暴れるヘスペロス! エンチャンテッドペロネーで赤い円に入ってしまうDPS! などなど大変なことになり、コールどころではなかった。

PVの眼鏡をはずす横顔の撮影に並々ならぬこだわりを感じた。あの戦闘前ムービーもとんでもないフェティシズムを感じたものだが、同じ嗜好の人がつくったに違いない。

 

 

Close in the Distance

おいやめろ、わたしの情緒はこれで終了ですね。

最初の Whispers の時点で涙腺が崩壊するのが目に見えている。

この曲、Shadowbringers を歌ったジェイソンさんがオファーを受けてくれた時点でもう大成功だよね。あの声で歌ってくれるだけで、過去の物語が一気に蘇るもの。

 

 

命の天秤 ~輝ける神域アグライア~

ピアノアレンジもバンドアレンジも楽しかった! 今までの14にはないタイプの曲だったし、これもライブでやってくれたらいいなあ。打楽器がどうなってるのか気になる。

この曲についてもバンドアレンジはヒカセン視点な感じがする。

ピアノ版はすごくゴージャスになっていて、あのキラキラなバトルステージやギミックを含んだアレンジなのかなと思ったり。ちょいちょい高音域になるのは、ウルダハのララフェルたちが信仰してるところなのかなーと思ったり。

 

先日ようやくロット勝ちしたマメットオシュオン

 

というわけで、アレンジアルバムのウキウキ感想は以上。

ファンフェスを楽しみに、ライブの予習も楽しんでいくつもり!

 

そういえば先日とある飲食店に入ったら Shadowbringers が流れていてウオッ!? と思ったのだが、ラジオからたまたま流れてきただけかもしれないと思いなおして何食わぬ顔をすることにした。

しかしその後続けて ENDWALKER が流れてきたのでこれは間違いないでしょと思い(カウンターに座っていてほかにお客さんもいなかったし)、おそるおそる「今流れてる音楽の選曲はどなたが……?」と店員さんに尋ねてみたところ、「私です」と何かを察したような顔で答えてくれた。それでお互いヒカセンだということがわかり、少し会話をかわすことができた。

身近なところに光の戦士がいて、お仕事を頑張っているのだとわかって嬉しかったなー。でも食事中に Flow が流れたら食事どころじゃないんよ。泣いちゃうでしょ。

 

 

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