前回は最初の期限つきダンジョンをクリアして、今回はその期限まで過ごしたところ。
アンジェロくんたちはグラントラドを出て、次なる町へ旅立つことになった。序盤が終了し、話が動きだした感がある。
王子様を助けるという大目標が遠のきすぎてしまったかに見えたが、なんとか方法を探して可能性をつないだようだ。さあこれからどうなるのか。
メニューの中に「王の資質」があるということはアンジェロくんはいずれ王を目指すことになるのだろうが、一気に「この国の王に、おれはなる!」とか言いだしたりはしないんだな。アンジェロくんはそんなキャラじゃないもんな。あくまで目標のための手段としての立候補のようだ。
これからどう展開していくのか期待しつつ、本日はグラントラドを離れるまでのネタバレ感想!
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汚いさすが国軍汚い
前回ゾルバのテロ事件を解決したアンジェロくんたち。目撃者のいる状況でニンゲンと戦って倒したことで、警備兵や市民に感謝されることになった。これでアンジェロくんの支持者が増えるのか? と思ったのだが、そんなに簡単にはいかなかった。
ニンゲンを倒したのはフォーデン率いる国軍だと思われている。国軍が積極的にそういう誤報を広めているのだろうか。この国にほかに武力らしい武力もないのなら(あるとすればルイの私兵だが、それはルイが連れていってしまったようだし)ほかに討伐できる人もいないと考えられているのかもしれない。
それにしたってひどくない? 実際に目撃した人たちはそれでいいのか。
アンジェロくんたちの噂も多少は囁かれているようだ。「ニンゲンより変な魔法を使ってた」とか「国軍に謎の協力者が」という噂もあった。いや国軍はやられてただけだろ?
アーキタイプは過去の「英雄」も使った力のはずだが、それを見て民は「禍々しい」と感じるものなんだな。でも過去の英雄譚も忘れられてしまっているようだし、初めて見る人ならそう感じてもおかしくないか。ニンゲンよりはだいぶかっこいいデザインだと思うが。
いずれにしてもこの件はまったくアンジェロくんの支持率を上げることには寄与しなかったらしい。残念。
わたしはてっきりこういう国難を解決していくことでアンジェロくんの支持率を上げていくことになると思っていたので、ちょっと拍子抜けしてしまった。同時に、じゃあどうやって支持率を上げることになるんだ? という疑問もわいてくる。
依頼達成:人食いマンジュラ&ベレーガ回廊
ニンゲン討伐が終わってひと息ついたところで、惺教が近々おふれを出すという話が入ってきた。そんな予告要る? と思ったが、そのおふれが出るとメインストーリーが進むので、それまでにサブクエストをこなしておけという予告なんだな。
ゲーム文法の理解が早いアンジェロくんは、この期間のうちにストロールくんについていってハイドランとかいうふぁっきんさのばびっちに面会し、ヒュルケンベルグについていってローダンテとかいうふぁっきんさのばびっちに面会した。この町、クソ野郎しかいないのかよ。ストロールくんとヒュルケンベルグの知り合いがクソ野郎ばかりというだけかもしれない。
あとは反差別活動家に寄付したり、妖精の話を聞いたり。
裏通りの処刑場の前に飲食店があったり食事用のテーブルがあったりするのがとてもリアル。ほんの200年くらい前までは、処刑といえば庶民の数少ない娯楽だった。処刑があるという予告が出たら、屋台が並び大道芸人が集まり、ファミリー客でごったがえして、みんなで酒を飲みつまみを食べながら処刑を眺めたものである。
今ではそのかわりにテレビドラマや映画やゲームで殺人を娯楽として消費している。本当に殺さなくても楽しめるようになっただけ、人類は進歩したと言えるだろう。
それはともかく、兵舎で討伐依頼を受けられるようになっていたので引き受けてみた。
グラントラドを出たところの砂漠で暴れているという人食いマンジュラの討伐。あらかじめ情報屋から話を聞いていたので割とサクっと倒すことができた。情報屋システムは素晴らしい。情報を入れずに自力攻略したい人はお金を払わなければいいだけだし。
が、その後に出没するようになったあの走る鳥は何だ? エンカウントしたらまったく歯が立たないままボコられて全滅したんだが??(FANTASY IS DEAD である)いずれレベルを上げて再戦してください枠の敵なのか?
で、鳥の視線を避けながらこそこそとミミズ(?)を倒してレベリングしたアンジェロくんたちであった。レベル差のある相手は瞬殺できるの、P5Rでもあったけどいいよね。あまりレベリングしすぎるとバランスブレイクしてしまうけど。
ベンチに座って町を眺めていたら見識が2に上がったので、ベルギッタの依頼も受けることができた。わたしももっとベンチに座って見識を高めるべきか。
彼女からの依頼はベレーガ回廊というところに行ってボスを倒してこいというものだったので、サクっと行ってきた。
これもあらかじめ情報屋に話を聞いていたので、攻略はサクサクであった。装備品もたくさん拾えたし。やはりこのゲーム、敵の特性に合わせてアーキタイプをいろいろ付け替えて攻略していくもののようだ。楽しいな。
ダンジョン攻略後にみんなで酒場で食事するシーンが挟まるのもいいね。そのうちもっと仲間が増えて、にぎやかな食卓になったりするのだろうか。
あと気になったのはムツタリ族のこの話。この聖遺物というのがそのうちゲーム内に出てきたりするのかな。
王位争奪戦開始
さて万全の体勢でおふれが出る日を迎えたわけだが、おふれ自体は大した話ではなかった。「王の魔法」は王の遺志だということを、惺教が正式に認めたということらしい。
つまりフォーデンも、この「王の魔法」にのっとって権力を握ろうとしているということだ。フォーデンが即位を強行する可能性もあったわけだから、これはアンジェロくんたちには朗報である。フォーデンが即位してしまったら、王子復帰の目もなくなってしまう。まさに「時間稼ぎ」はできる状況になった。
ストロールくんはこう言うけど、まだヒントが少なすぎて前王の意図はわからない。こんな複雑な魔法が使えるなら自分の息子が(たとえ「眠り姫」のままであっても)王位を継ぐような魔法にしておいてもよさそうなものなのに、それはしていない。
というか王位候補者の暗殺を自動で防ぐような魔法は作ることができたのに、自分の暗殺を防ぐ魔法は行使していなかったのはなぜ? 「王の魔法」レベルの効果を期待するなら、本人の命と引き換えでないと発動しないとかそういうことなのか?
ストロールくんが前回わたしが書いた記事と同じ指摘をしてくれた。やはり前王も発禁にする前にこの本を読んでいたのでは。モアくんがどういう経緯で幽閉されたかを覚えていてくれたらなあ。
この指摘もごもっとも。民主主義とポピュリズムは紙一重っていうか、人類史上、民主主義がポピュリズムに陥らなかった時代なんて存在しないでしょ。まあ、個人が不当に責任を負う(為政者の気分を損ねたせいで処刑されるとか)というケースが大幅に減っただけでも人類の進歩ということはできるが。
そんなことを考えていたら、思いっきりポピュリズムに走った展開が待っていた。王位争奪戦イベントである。
何それ楽しそう(ゲーム的な意味で)。
これでグラントラドを出てほかの土地に行けるようになるってわけね。でも都市をめぐる順番は決められているみたい。
でもこれ、出来レースなんでしょ? 惺教が自分たちが不利になるような企画をわざわざするわけがないし。要は民からの支持を効率よく得てルイに勝つための策として企画されたものでしょ? 案の定ルイは同じ土俵で争う気はなさそうだし。
でも無名の一般人が名をあげようとするなら、間違いなく絶好のチャンス。アンジェロくんも立候補する? でもアンジェロくんは王になりたいわけではないよね? と思っていたら、理由がやってきた。
グライアスが遺したメモの中で、王子様の呪いには設計図があると指摘されていた。この世界の魔法がまだよくわかっていないのだが、魔道器だけではなく設計図も必要なのか。単純な魔法ならその場で使えるけど、複雑な魔法になるとじっくり設計しないといけないってことなのかな。
で、その設計図が手に入れば、ルイを殺さなくても呪いが解けるのではないかという話である。「王の魔法」のせいで王位が決まるまでルイに手を出すことはできなくなった。次善の策として、ルイを殺さなくても解呪できればいいという方向に進むのはアリだな。でもその設計図を手に入れるためにルイに取り入るというのは結構ハードルが高くないか。そんな設計図が現存しているかどうかもわからないのに。
とにかくルイに取り入るために王位争奪戦を利用しようという計画らしい。ここで目立った活躍をしてルイの目にとまれば、エルダ族であっても取り立ててもらえるかもしれない。ルイは人種差別はしないらしいので。
そういうわけで、アンジェロくんの出馬決定。
王子様による思想教育のおかげか幻想小説の影響か、アンジェロくんはなかなか民意を得る公約を掲げられそうだ。少なくとも少数民族からの支持は爆上げなのではないか。
とはいえ、選挙に勝つならポピュリズムなんだよなあ。「大衆」の支持を得ないといけない。
ちなみに王位争奪戦開会式には多数の候補者が集まっていたが、どいつもこいつもアレな感じで、一言で言うと、
こうである。絶対に負けられない戦いが、そこにはある。
そのうちこの候補者たちとも再会するのだろう。あまりお近づきになりたくない感じの人ばかりだったが、本当に彼らは大衆の支持を得る気があるのだろうか。
急に画風の違う子も出てきたなあ。何だったんだろ、この子。惺教公認アイドル? この子は立候補する気はないのかな。結構支持を集めていそうだけど。
当面は彼らとの王位争奪戦にフォーカスして進んでいくことになるのかな。
でも当然ながら民の支持を最も集めた人が王位につくという「王の魔法」ルールが最優先なわけで、このイベントへの参加の有無は本来関係ない。イベントに参加していないルイも最有力候補であるという状況は変わらない。ルイはこのイベントにいっちょかみしてくるのか?(なぜかルイの部下は出馬している)それとも全スルーするつもりなのか? いずれにしても結果は見守っているのだろうけど。というか結果を見守っていてくれないとアンジェロくんがどれだけ活躍しても意味がないわけで。
最初のお題は「勇者品評会」ときた。怪物の首をとって次の会場に行き、そこで審査してもらうことになるようだ。生首を抱えて砂漠を渡ったら腐らない? という深刻な懸念がある。品評会開催地がめちゃくちゃ臭くなりそうだし、感染症をばらまくことになったりしそうなんだけど。
こないだからストロールくんは冴えてるな。我がパーティのブレインだ。
アンジェロくんたちの目標は品評会に勝つことではない。さらに言えば、現時点では王になることも目標ではない。できるだけ目立ってルイの目にとまることである。
そんなわけで、大きな怪物の首ではなく重罪人の首をとって正義を示し、人々の支持を集めようということになった。王になるからには、人々を助けなくちゃね。
よーしがんばるぞ、首をおいてってもらおうか!
鎧戦車ゲット!
さて王位争奪戦に参加するにはまず交通手段が必要とのことだった。品評会の日程が決まっていて、徒歩移動では間に合わないということかな。馬車を用意しろと言われたが、ヒュルケンベルグはすごい鎧戦車を調達してきた。
もともと王子様の専用機として開発されていたものだったらしい。いろいろとそれでいいのか……? という気はしたが、ほかに交通手段のあてもないし、この高性能鎧戦車で旅することになった。
カプセルホテルみたいなベッドもあるし、シャワーもあるし(壊れているが)、娯楽室や調理室もある! ここが拠点になるんだな!
廊下の片隅に突っ立っているモアくんに腰を抜かしたり(かなり怖くない?)、乗り物酔いしているストロールくんに笑ったりしたが、とにかくここから新章突入だ!