週末にゆっくり遊んでだいぶ進行したのだが、まだ最初のIDにたどり着いていない。どういうこと!? ボリュームどうなってるの!? 暁月からさらにボリュームがインフレしてない!? いつかボリュームがデノミされたりしない!?
まあ今はそんな心配をしている場合ではない。王位継承争いとかいうこのブログの得意分野を活かして感想を書きたいところだが、昨日は王位をめぐって家族が血みどろの戦争に発展し、ついに両者が激突し多数の犠牲者が出るという地獄のようなやべードラマの感想を書き、今日は王位を求めて人助けに奔走する王女が出てくるゲームの感想を書いており、温度差で風邪をひきかねない。レイニラもラマチみたいなプリンセスだったら戦争にはならなかったのに……。
とにかく気をとりなおして、以下、コザマル・カのクエストネタバレ感想!
農業問題の宗教民俗学的解決
また新しい民族の挨拶だ! ラリホーも好きだったけどオフォカリーもかわいいね! そのうちこのエモートももらえるかな?
ペルペル族とハヌハヌ族、まずはどちらの地域に向かうべきか迷ったが、わたしはバヌバヌ族の独特のセリフ回しが好きだったのでハヌハヌ族の方へ。ハヌハヌ族はぶっきらぼうな口調だったらどうしようと一瞬思ったが、そんなことはなくあのやたらと重ねる口調はこちらでも生きていた。でも比喩表現はバヌバヌ族に比べて控えめなのね。
王がすべての不作を解決できるならこの世に存在するあらゆる物資争いは起こりえないわけだが、あっさり言ってくれよる。
でも安定した食糧供給はすべての為政者にとって永遠の課題なので、これを王位継承のための試練とするのは理にかなっているかもしれない。本来は解決までに数年単位で時間を要する問題である点を除けば。
わたしも「これってこのパッチの中で経過する年月の中で解決できる問題なのか?」と不安になったが、そこは魔法パワーでうまいこといった。
ここまでやたらとハヌハヌ族の祭り推しだったウクラマトだったが、不作を解決するには祭りをやるべしと言いだした。
いいねラマチ! 宗教民俗学的にはそれは正解のひとつであるぞ! と思っていたら、どうやらエーテル学的にも正解だったらしい。
そもそも「祭り」とは魔術である。豊穣多産などの願いを共同体で共有し、共同体の結束を強め、共同体構成員の存在を互いに認知しあい、社会的包摂を生み、農業など個人で完結させるのが難しい仕事を共同体で協力して完遂するための。
いずれも「物理的」な作用によってではなく、何らかの「式」と「言葉(呪文と言いかえてもいい)」によってもたらされる効果である。
「式」の中には、代々受け継がれてきた祭祀用の道具だとか、人々の整列の仕方だとか、祭りの手順的なものも含まれる。
それがこの世界ではエーテルという形で「実在するもの」として現れるのだ。
しょっぱなから人文科学的・社会科学的に面白いテーマが出てきたなあ! アルフィノ、この件が片付いたら『祭祀と魔具に関するエーテル学的考察 -ハヌハヌ族の事例より-』みたいな論文書きなよ。たぶんエーテル学か民俗学系の分野でもうひとつ学位がもらえるよ。
魔具の修理と祭りの実施
祭りを開催すべく、ククルカくんたちは大嵐で壊れた魔具の修理を手伝うことになった。
このタイミングで発生した大嵐というのもちょっと気になったんだよな。本当に偶然発生した自然現象なんだろうか。人為的な魔法で作った嵐だったりしない?(疑心暗鬼)
魔具のリペア屋さんがまたなんか濃い感じだな……。【では気にしません。】の定型文がほしいと友との間で話題に(【ドマ城】とか言われたときに使うんだな)。
話を聞くに、この人はもともとフィールドワーク系の人類学者か民俗学者みたいなもので、魔具の研究から始めて修理もできるようになったという感じなのかな。
こいつぁアナイダアカデミアのケツァルコアトルだァ!!!
アルフィノが「当時の記憶の残滓を受け継いだ誰かが無意識に語った言葉が、この信仰のもとになったのかも」と語ってくれた。
古代人の魂ってどれくらいまでの知的生命体の魂に分割されてるんだろうな。ハヌハヌ族はいわゆる「人類」と同レベルの知的生命体だと思うけど、彼らも古代人の魂がベースになっているのだろうか。
コイツやっぱり最初に会ったときに殺っちゃうべきだったかな。ウクラマト以外の王位継承候補者を消してしまえば、自動的にウクラマトが即位することになるのでは。継承の儀の審査員に手を出したらその場で失格という話だったけど、候補者を殺したらダメとは言われなかったしな(闇堕ちプレイヤーである)。
でもウクラマトの攻撃がバクージャジャに通用しなかったところを見ると、こいつはレベル100くらいあったりするのかもしれない。6.55時代のエキルレダンジョンが彼女にとっての適性レベルだったことを考えると、我々はもう少しレベリングする必要がありそうだ。よしラマチ、レベルレいこうぜ! お前がタンクな!
マムーク!!?!?! トラル大陸にはマムークもあるのか! なんて懐かしい地名だろう。FF11にもあったよね。
あとウケブは双頭のことを「忌まわしき存在」と言っているけど、これはどういう意味だろう。双頭のグルージャジャはトラル大陸で尊敬を集めているはずだけど、ウケブは何か思うところがあるのだろうか。「双頭=忌まわしき存在」だという認識を、どれくらいの人が持っているのかが気になるところ。そんなに共通認識だったら、グルージャジャが即位したときにだいぶ反発がありそうだけど、そんな話は聞かなかったしなあ。
どこからどう見ても魔法やんけ!!!!
「神輿は周囲に集う者たちの魔力を集め、束ね、増幅し、ケーツハリー像を通じて大地に注ぎ込み、地脈を刺激して流れを加速させる」とのことだったが、最初から完全にエーテル学に基づいた合理的かつ実践的な儀式だったってことじゃん! なんでみんなその認識がなかったのよ! と思っていたら、ちゃんと答えが用意されていた。
なーるほどね。それもまたあり得そうな話だ。
なんかちゃんと民俗学的によくできた話を見せてもらって、ひとつめの試練から大満足である。
一方コーナくんは肥料を使った。
シャーレアンの錬金術はそんなことまでやってんのか。シャーレアン魔法大学取引では賢人パンの改良ばかりやっていたけど、その分野も気になるなあ。
でも現代人視点だと、普通は肥料の改良的な話を真っ先に思いつくよね。コーナくんは合理的だし、実力もあるし、どうやらシャーレアンに人脈もあるみたい?
でも人文科学系・社会科学系の分野はまじめに授業を受けていなかったみたい。
「重い神輿を担ぐ」という協働作業こそ、共同体の結束を促し社会的包摂を生む根幹をなす部分ではないか。そこは合理化によって失われてはならない部分だ。
ラマチとハヌハヌ族たちはちゃんとそのことをわかっていて安心した。協働作業により互いを認知し、信頼し、深く知り合うことで共同体の結束が生まれるのだから。
なおバクージャジャの子分がコーナくんの錬金薬の試作品を使っていた。そんなんでも試練クリアになるのか? そしてコーナくんが使わなかった試作品を使っちゃって大丈夫なのか? 肥料過多になって枯れたりしない?
そういう感じで無事最初の試練をクリアしたわけだが、ここまでIDはおろか、ほとんどバトルも発生しなかった。ど、どうなってる!? 最初のIDはいつ!? 分岐した2ルートをクリアするまでIDはおあずけ? ボリュームどうなってんの!!?!!?
シャキっと咲かせてみせましょう
はい、また会うことになったわね。
サブクエストもがっつり楽しんどるけえね。このコーンにはまた会うことになるかもしれんと思っとったけど、こんなに早い再会とは嬉しいわね。
でもここでひもじい思いをしとるんはひとりだけじゃったわ。モロコシ様はアンパンマン的な自己犠牲精神で身を削って提供しとるんかと思っとったけど、心が満たされると逆に実が肥えるん? じゃあそのうち巨大化したりするん?
あんたえらい無茶言いよるの。そんなんただの落下事故になるのは火を見るより明らかじゃろ。
この「通過儀礼」クエストはよかったわね。ハヌハヌ族の歴史とグルージャジャとの関係が見えて、土地と人の両方に愛着がわくいうもんよ。
(なおこの言葉遣いは広島弁ではなくわたしの地元の方言である。だいぶ似ていると思うのだが)
今作は世界を救う旅ではないのだし、サブクエストもできるだけ一度に受けるのはひとつにして、じっくり物語を堪能しながら進めたいと思っている。いつもはまとめていくつか受注して、近い目的地のものから順番にこなしていたのだけど、それだと今やっているのが何のクエストのどの過程の作業だったかわからなくなりがちだ。「バルダーズゲート3」で、複数のクエストを並行せずじっくりひとつずつ取り組む楽しみを知ってしまったので、14でもできるだけそうしてみようかなと。
まあ続きが気になってもうダメだ! と思ったらサブクエスト爆走体勢に入るかもしれないが。
ここのところ立て続けに複数の友が14プレイ中に「夏休みが終わってしまった……」と呆然としているので、ひょっとして Winter is coming なんですか? と恐れおののいている。お、俺はこの夏休みを死守させてもらうぞ!!