【前回までのあらすじ】
ジェレミーはV8エンジンが不調、リチャードは魚を食べ、ジェームズはパンツを燃やそうとしていた。
あやしいテント
スペシャルで野宿になるのはいつものことだが、今回ほどあやしいテントが登場したことがかつてあっただろうか。確かに一台のキャラバンに三人で寝るとか、二段ベッドの上下にジェームズとリチャードが寝るとかいうシーンはあった。
それが今回は、一つのテントに二つのグラス、一つのクイーンサイズベッドに二つの枕である。ジェレミーとジェームズはハネムーンにでも来たというのか。
一度そう思ってしまうと、着替えだのシャワーだの風呂だのというセリフまであやしく見えてくる。実際二人だけこの後着替えていたし。
21世紀の映像史に残る名シーン
新番組開始8話にして、とんでもない名シーンが誕生してしまった。
Stop cocking about. pic.twitter.com/BxAweaaOTM
— The Grand Tour (@thegrandtour) 2017年1月4日
このジェームズの投擲(しかも左手で投げている)は、未来へと語り継がれるべき伝説の一つとなるだろう。我らがキャプテン・スローにこんな才能があったなんて知らなかった。1テイクでこれを撮ったなら奇跡としか言いようがない。
ツイートのリプライ欄でも大ウケだ。「ジェームズはこの超人的能力をもっとマシなことに使うべき」などと言われている。確かにな。
アクシデント
You really shouldn't laugh but this was quite unexpected. Watch #TheGrandTour Namibia special on Prime Video. pic.twitter.com/GOdGiHDpX6
— The Grand Tour (@thegrandtour) 2017年1月1日
このシーンは本当にアクシデントだったようだ。予定ではジェレミーたちが飛ぶことになっていたのだろう。話の流れで飛ぶことになってしまったジョバンニは哀れ。
今回、三人とも腰は痛そうだし大量の砂塵を吸い込んでいそうだし、体に気をつけて…。
悲しい世界
J´・ω・) <以前、年配の女性が道端で転び、ショッピングバッグの中身が出てしまった。そしてきっと孫のために買ったのであろうイースターエッグが道路に転がって、車に轢かれてしまった。
え、なにその悲しいエピソード。本気で泣きそうなのだが。
J´・ω・) <あれはこれまで見た中で最も悲劇的な場面だった。
そうだね…。
J´・ω・) <今朝自分の車を見るまではね。
…………。
わたしはジェームズの車が発火したときは爆笑したし、ジェームズの車の現状にも爆笑した。
しかしジェームズの美意識からして、あのかわいかったビーチバギー(しかもビートルの部品をきちんと使っていた)の無残な姿を見るのは確かに "the most tragic thing" に違いないだろう。
一方いたずらされたジェレミーの車は「ジェームズが一晩でやってくれました」にしてはよくできている。ジェームズはバラバラの芝刈り機やエレキギターを自分で元通りにできる "The Reassembler" なのだから、これくらいは朝飯前だろう(文字通り)。
宙づりハモンド
8話だけで2回宙づりにされたリチャードだが、怖い。見ただけで怖い。ジェレミーとジェームズのケーブルカーシーンも怖かったが、ケーブルカーが動かなくなると、あの高さでも怖い。リチャードは体はりすぎ。だがしかし、リチャードの悲鳴はテレビ映えするのだ。この↓回を見た我々はそれをよくわかっている。
そして高所恐怖症のジェームズがよくあのシーンの撮影をOKしたものだと思う。
J;`・ω・) <I hate you!!
これくらいは言わせてあげてほしい。
総じて、年末に家族と見られる南国ビーチをバギーで走る愉快な旅だと思っていたら、全然逆の方向に振り切った冒険の旅だった。南の島でビーチリゾートを楽しむ回はバルバトス編に、ということなのだろう。なぜそっちを年末スペシャルにしなかったのか。
次回はいよいよドイツ収録回である。個人的にとても楽しみにしている回だ。早く明日になれなれ。