ゲームオブスローンズS8公式トレイラーが来た!!!
来たけどほぼ何が何だかわからない!!!
HBOの2019春期のトレイラー集も出たけどゲームオブスローンズパートは5秒!!!
何が何だかわからないなりにテンションが上がったので、ここまででわかったことをふまえて考察してみる。
【注意】
当ブログ管理人の推しはロード・ピーター・”リトルフィンガー”・ベイリッシュです。公平な立場を期待してはいけません。サンサはリトルフィンガーの教えを受け継いだ弟子。詳しくはこのへんをどうぞ。
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ドラマS7まで・Reigns: GoT のネタバレ全開につき注意。
Reigns: GoT についてはこちらをどうぞ。
ホットラインウェスタロス「Reigns: Game of Thrones」攻略・感想 - なぜ面白いのか
「スターク」はもはや一人も残っていない
チームベイリッシュ的な意味でいちばん盛り上がるのがここ。
ネッドの守りたかった「スターク」はもう一人もいない。
ジョンはターガリエンだし、サンサはベイリッシュだし、アリアは顔のない暗殺者だし、ブランは三つ目の鴉である。
ジョンをターガリエンとしたのは親デナーリス的な態度をとるからではない。ターガリエンは近親相姦をするものだからだ。とはいえスタークの子たちの中で最も「スターク」を残しているのはジョンで間違いないだろう。
特にサンサとアリアについては前の記事でも力説したが、リトルフィンガーの処刑方法がスターク式でないことが最大のポイント。ネッドはあんなに「処刑を宣告した者が処刑を執行する」と息子たちに教えていたのに、その話を聞いていた息子は裏どり不可能な証言をしただけで、宣告はサンサで執行がアリアだ。なおサンサはS6でラムジーを処刑したときからもうスターク式ではない方法をとっている。
アリアについては、7-1でナイメリアが彼女から離れていったことが「スタークではない」象徴になっている。
ブランは自己申告があったように「すでに『スターク』ではない」。
スタークの子供たちは確かにここまでよく生き残っているが、誰一人としてスタークの教えを守っていない。またスタークの教えも彼らを守らない。
ジョンの "I'll protect you, I promise.(俺がお前を守る。約束する)" に対してサンサが "No one can protect me. No one can protect anyone.(私を守れる人なんていない。誰かを守れる人なんていない)" と答えたのが象徴的だ。そして実際にサンサはジョンの言葉をまったくあてにせず、リトルフィンガーに助けを求めてバトルオブバスターズに勝利した。彼女は学んでいる。
そしてそれこそが、リトルフィンガーがネッドに仕掛けた最大の復讐だ。ネッドの娘を、政治家としての才能がある彼女を、ただ針仕事がお上手なお嬢さんにしておかず教え導き、スタークの理想とはかけ離れた女性に育てた。今の彼女を見れば、きっとリトルフィンガーも(墓の中で)満足するはず。(ちゃんと死体、燃やしてくれたかなあ)
ティザー動画について
ウィンターフェルの地下墓地で、死んだ者たちの像が「スタークの子」たちに語りかける。
リアナ "You have to protect him." (ネッドにジョンを託したときの「この子を守って」というせりふ。ドラマで流れたのは6-10)
キャット "All this horror that has come to my family, it's all because I couldn't love a motherless child." (「私の家族に起きた災いはすべて、私がジョンを愛せなかったから起こったの」…3-2のせりふ。キャットが幼いジョンの死を願ったら本当に病気になってしまい、彼女は「ジョンを助けてくれたらあの子を自分の子として愛する」と神々に誓った。ジョンは助かったが、キャットは誓いを破ることになる。スターク家にふりかかった災いは、自分が神々の怒りをかったからだという主張)
ネッド "You are a Stark. You might not have my name, but you have my blood." (「お前はスタークの一員だ。スタークの名こそ持たないが、私の血を分けた者だ」…1-2のせりふ。ジョンが壁に向かう直前にネッドがかけた言葉)
みんなジョンの話しかしていない。S7の流れからして、S8ではジョンの出生が公になりそれでひと悶着ありそうなことは予想できるが、結構ひっぱることになるのだろうか。
このティザーが素晴らしいのは、武力ゼロのはずのサンサが最も貫禄を持ち強そうに見えることだ。いや身長的な意味ではなく。まさに「助さん、格さん、やっておしまいなさい」的な構図。スタークに最も欠けていたもの、政治力を身につけたサンサが女王として君臨するなら、北も安泰ではないのか。少なくとも BEND THE KNEE 厨にさくっと屈したジョンよりは安心して北を任せられる。もうひとつのティザーで "Winterfell is yours" と口にした真意が気になる!
ところで「ブランはどこ?」というコメントをあちこちで見るのだが、これを視ているのがブランということでいいのではないか。このティザー全体が「現実」に起こることではなくブランの見た幻視の可能性もある。地下なのに舞い降りてくる羽(普通は地下にあるものではない)も「現実」には存在せず、ブランの視点を示すものかもしれない。
というかわたしはそもそも「ゲームオブスローンズ」というドラマが、S1からすべてブランのヴィジョンで構成されていると思っている。視聴者の視点=三つ目の鴉なのである。
誰が鉄の玉座につくのか
あちこちで話題になっているこのテーマについて、わたしも少し考えてみよう。
結論からいうと「鉄の玉座」がなくなるエンドがいちばんありえそうな気がする。やるとしたら「車輪の破壊者」ことデナーリスか。
ただしあの世界の現状を考えると、鉄の玉座をなくす=そのまま王制の廃止というわけにはいかないかもしれない。そもそも名家の半数が滅んでしまった以上、まともに秩序・治安を維持することが非常に困難で、そんなところに「七王国はなくなりました」とかいう話になったらもうそれは混沌まっしぐらではないのか。逆らう名家がなくなったら平和になりましたという単純な話にはならないはず。少なくとも誰かが中心になってあの世界を再建していかなければならない(ナイトキングはなんとかして倒されるものとする)。
候補にあがるのは、デナーリス、ジョン、サーセイ、ジェイミー、ティリオン、サンサ、アリア、ジェンドリーくらいだろうか。ちょうど Reigns: GoT におけるプレイアブルキャラクターだ。
「氷と炎の歌」というタイトルを考えると、デナーリスとジョンが最有力候補になるのだろう。
各キャラについてまとめてみると、
デナーリス:武力(=ドラゴン)を手にしたことで強くなった。現状、武力ゴリ押しの筆頭。BEND THE KNEE 厨。ただし彼女は武力を手にする前に比喩的な意味での「親殺し」「神殺し」を経験し(ヴィセーリスとドロゴの死)、「カリーシ」として自我の芽生えを経験していることは重くみるべき。残った二匹のドラゴンのうち、ドロゴンはデナーリスが乗るとして、レイゴルに彼女のパートナーが乗ることになるかもしれない。Reigns: GoT ではサンサもしくはティリオンが乗ることになったが、はたして。
ジョン:何も知らないうえに、戦争はサンサがいなければ勝てなかったし生き方もうまくないので光の王のミラクルがなければS5で退場はある意味妥当。S8で覚醒を見せるのか? スターク式ゴリ押しで死に戻りしながらここまで来たものの、この先もそれでいいのか? それともスターク式のまま勝利をつかむことができるのか? ティザー動画はそれを示唆しているのだろうか?
サーセイ:それまで持っていたものをすべて失うことで本当にほしかった強さを手に入れた。デナーリスやサンサとは違う種類の覚悟を持っている。彼女の最大の強さは、もはや自分に対して嘘をつかなくてもいいこと。まあ、彼女は死ぬと思うが。しかし暗殺・処刑・事故死・戦死など豊富なラインナップのあるGoTのこと。どうやって死ぬかも楽しみのひとつ。アリアかジェイミーに殺されるのが見たいが、すでに散々予想されているので捻りを加える可能性も。お産で死ぬとか(本当に妊娠していた場合)?
ジェイミー:死にそう。ウィンターフェルでブランと再会からの処刑ルートとか見たい。サーセイと決別してこれからは良く生きようとした瞬間に過去に追いつかれて死んでしまうパターン。その場合、処刑人はアリアよりもブライエニーがいい。ただしここまで各地に有力なクイーンがいる現状、結婚相手候補としてシナリオの都合上生かされる可能性もありえる。Reigns: GoT ではサンサと結婚するという驚きの展開をみせたが、ドラマではどうなるか。
ティリオン:最終的になんだかんだあって玉座とっちゃう可能性がなくはないと思っている。ただしその場合デナーリスは死んでいるはず。「彼女が生きてさえいれば、玉座なんか要らなかったのに」と思いながら王になるティリオンは見たい、というか「ゲームオブスローンズ」のエンディングはそういう何かを失った者視点でのビターエンドになるような気がしている。ともあれ、候補者の中で最も国がうまく回りそうなのもティリオンである。
サンサ:学ぶことで強くなった。ここまでの成長過程を考えると、個人的には最も玉座についてほしい人。失敗と挫折を繰り返し、しかしキングランディングで、アイリーで、ウィンターフェルで、彼女は学び続けた。まずは死なないための立ち回りを。それから生きるための立ち回りを。それからクイーンとしての立ち回りを。彼女はこれから、学んだことを世に示す機会を与えられるべきだ。必要があれば政略結婚をすることもあるかもしれない。だが彼女の中にはこの先もずっと、リトルフィンガーの教えが生き続けることになる。
アリア:S1からずっと政治にかかわる気はなく、目指すところは剣士だったので、玉座をとる可能性は低い気がする。よくても旅立ちエンドで、死ぬ可能性もあるとみている。何しろ彼女は殺しすぎだ。ダヴォス役のリアム・カニンガムさんも言っていたように、彼女はシリアルキラーだ。何かしら報いがあってもおかしくない。ポジション的にはロビン・アリンと政略結婚させるのにちょうどいいのだが(Reigns: GoT でもこの展開があった)、人物的に不釣り合いすぎて可能性は低いのではないかと。
ジェンドリー:政略結婚要員として(ry。割と本気で滅亡してしまったタイレルやマーテルに比べて、バラシオンがどうにか踏みとどまっているのは快挙。うまく立ち回れば後世にバラシオンの名を残せるかもしれない。生き残る可能性はあると思うが、玉座につく可能性があるかといわれるとやや疑問。ナイトキングとの戦いで殺せる要員がもうほとんどいないため、犠牲になってしまうかも。
独断と偏見にまみれすぎだが、こんなところだろうか。
ちなみに確かS6開始前だったと思うが、GoT公式が各勢力のどれを応援するか投票企画をしたことがあった。そのときの4つの投票先は、
1. チームデナーリス(+ティリオン)
2. チームサーセイ(+クァイバーン)
3. チームスターク(+リアナ)
4. チームベイリッシュ(+サンサ)
こうだったはず。
チームスタークにサンサがいないことに当時は驚いたが、その後の展開を見るとかなり妥当であり、結局S8もこのチーム分けで進行しそうだ。4番頑張れ!!!
最後に2年半前、S5を視聴した時点で書いたこの記事を今読むとなかなかに面白かったので貼っておく。