現在、おそらく中盤最大のボスを倒したと思われるところ。そして物語はさらに続いていく……!
というめちゃくちゃ盛り上がる場面であると同時に、さまざまな事実が判明して「マジで!?!!?」と「ええ……」が交互にやってくる。
前置きはこれくらいにして、本日のネタバレ感想!
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ムーンライズタワー、屋上
前回ハーパーたちとともにムーンライズタワーに正面突入をかけた一行。これからタワーを攻略していくんだな! と思っていたら、タワーは2階建てと意外と小さかった。2階の敵を倒してベランダに出たら、もうケセリック戦である。この世界の技術では、天空の塔みたいなのはホイホイ作れないってことだな。
意外にもかわいい仕草で防衛反応をみせるケセリック。永遠の命が定命に戻ったのって、自分でわかるものなんだな。いや、でも本当に戻ったかどうかわかんないし、ここはひとつ確認してみては? ほら、ユーギルくんもいっちょ死んでみるか! のノリで逝ってしまったし。
と思ったのだが、そんな選択肢は出なかった。バトル天使が颯爽と現れて宣戦布告してしまったので。
ははあ、そういうこと……。
娘さんのお付き合いしている相手が認められずに拗れた感じだったのか。相手が自分の信仰している神(イソベルとエイリンが付き合い始めた頃はまだケセリックもセルーネイ信者だったのだろうし)のところの天使なら、申し分ないと思うんだけどな。身元とかお仕事とかこの上なくしっかりしてるじゃん。
というか、お前と付き合うなどお父さんは認めませんよ!! と言っておいて、その人の魂にお世話になって不死になるというのもだいぶしまらない話じゃない? せめて不死になるくらい(くらい?)は自力でなんとかすればよかったのに。
まあたぶん、そういうとこやで……。
結局アブソリュート教団をつくったことまで含めてすべて、娘を「我が物」とするためにしたことだったんだな。
以前ラファエルがケセリックについて「気高き父にして信仰篤き、ただの愚か者」と評していたけども、非常に的を射た批評である。
このあとケセリックとは順当に戦闘になった。かなりの数のザコを呼ぶので腰が引けかけたが、こっちもレベルが上がってだいぶ強い範囲魔法を使えるようになっている。小者をまとめて始末できると爽快感があるな。
しかしケセリックは、体力が減ると逃走してしまった。勝てそうな感じだったのに! でもあれはもしかして、エイリンとまとめて触手にさらわれた感じだったのか。
こっちはゆっくり一泊して体力を全開にしてから追いかけた。ケセリックも全快していたとしてもまあしゃーない。
マインドフレイヤーのコロニー
さて、ケセリックを追って飛び込んだぬるぬるの中は、マインドフレイヤーのコロニーだった。ゲーム開始最初にいた宇宙船の中のように何もかもべちゃべちゃで気持ち悪いマップである。しかもここは以前入ったけど奥に進めなかったマップ!! ミゾーラに救出を頼まれたデヴィルがいるところ!
クエストマーカーのあるところに行ってみると、ポッドに入れられた人たちが並べられている。そしてなんだか見覚えのある装置が。これを使って解放すればいいのね! と触ってみたら、周囲の脳みそちゃんたちとマインドフレイヤーに襲われてしまった。そりゃそうか。
ここにいたのは、牢に入れられていたのとは別の捕虜たちだったみたい。クエストジャーナルに残っていたゼブロー救出がここでかなった。
ゼブローはティーフリングたちを裏切ったような話を聞いていたが、やはりアブソリュートの精神支配を受けていたようだ。ティーフリングのみんなのことは我々が救出しておいたから、あんまり気にすんなよ……。命があってよかったな。
レイヴンガード大公爵、つまりウィルの父親はまだ生きているようだが、ここにはいなかった。
そういえばここに飛び込んでくるとき、その先でイベントがありそうな人を連れていこうと思って、ウィル(父親と再会できるかも)、シャドウハート(エイリンから何か聞けるかも)、ゲイル(アブソリュートの心臓爆破関係で何かあるかも)と来たのだが、前衛がゼロなせいで無駄に苦戦した気がする。ウィルとゲイルには固有セリフっぽいのが用意されていたから、連れてきて正解だったけども。
で、その奥にミゾーラに頼まれたデヴィルが入っているポッドを見つけたのだが。
いやお前かい!!!!!!!!!11
自分が捕まってたから焦ってたんかい!!!!!!!! そうか、デヴィルは本体がその場にいなくても幻影を飛ばして人間とコミュニケーションができるんだな。
なんかもう「処分」を選びたい気持ち満々だったが、それをウィルが喜んでくれるかわからなかったし、ウィルの魔法はミゾーラとの契約によって成立してるということは、ミゾーラを処分してしまったらウィルが戦闘に参加できなくならない? と思ったりして、迷った末に解放した。
何その契約……。そういう大事なことは冊子にでもまとめて契約者に渡しておくべきだろうが! ウィルもウィルでちゃんと契約内容は確認しような!
でもまあ、悪魔との契約とかいう解約条項がそもそも存在しなさそうなものがちゃんと存在していた上に、ミゾーラが少なくとも解約を検討してくれているという点はちょっと驚いたかな。それくらい実際にピンチだったってことだろう。ちょっとでも恩を感じているのなら、やっぱり今すぐ解約しろやと思ってはいるが。でも解約してウィルが戦闘から離脱してしまったらそれはそれで困る。
深淵で見たもの
さていろいろあってどうにか乗り込んだ、マインドフレイヤーのコロニーのさらに地下。そこにいたのは、ケセリックだけではなかった。
3人いる!
この3人がアブソリュート教団の幹部ってことか。ケセリックひとりで運営しているとは思ってなかったけど、急に出て来たな~。
いやでもこの3人って、あのゲーミングダイスがだいぶ序盤に見せてきたアイドルユニット3人組みたいなやつの正体では??
当時の記事から画像を引っ張ってきたぞ。「力強さと威厳を感じさせる武装した男性エルフ」がケセリック、「ちらりと穏やかに微笑むハンサムな若い男性」がゴータシュ、「青白い目をした若い女性」がオーリンなのでは。この人たちのこと、将来味方になる人だと思っていたけど、逆だったのか。
このぽっと出のふたり、ゴータシュとオーリンは、とにかくここまでひとりで頑張ってきたケセリックを「こいつ使えねーな!」な感じでディスる。「奴は四天王(3人)の中でも最弱……」みたいな雰囲気を出しまくっている。いやケセリックは愚かで哀れな父親だと思うけど、頑張ってましたやん。きみたちケセリックが頑張ってた間、どこで何してたの。
まあ結果がすべてのこの世界(新興宗教業界)、重要なミッションに失敗したらそりゃボロクソに言われたり粛清されたりするか。
で、この3人が協力してこのくそでかい脳を召喚した。エルダーブレインというらしい。これが寄生虫に感染した人の精神を支配しているのだろうか。ゲイルはこの脳の上にのっかっている冠が気になるみたい。「あれを手に入れられれば……」と言っていた。
ゲイル、死す
ここで「こんなの倒せるわけがない、ゲイルが自爆してなんとかしてくれ」的な選択肢が出てきたので、これは……と思って選んでみた。
どうやらすべてを巻き込んで爆発してしまったらしい。
エルダーブレインも破壊されたが、各地に散ったイリシッドはそのままである。
思いっきりバッドエンドだったな……。
でもこの言い方だと、どうやらトゥルーソウルに植えつけられたイリシッドの幼生が変異しないのは「アブソリュートの支配」のせいらしい。「マインドフレイヤーのコロニー」がムーンライズタワーの地下にあったということは、マインドフレイヤーとアブソリュート教団は協力関係にあったのだろうけど、それもアブソリュートに支配されていたから? で、その支配の力の源がエルダーブレインだったってことかな?
ゲイル、思いなおす
……という夢をみたんだ。いやエンディングが始まってトロフィーまでとっちゃったから、素直に戻ってきたのである。
ここでウィルの父親が登場! しかし我々の目の前で幼生を植えつけられてしまう。アカン!!! ここで救出できると思ってたのに!!
ゴータシュとオーリンは、レイヴンガード大公爵とエルダーブレインを連れてバルダーズ・ゲート征服に向かってしまったみたい。なんてこった。
しかも後始末(我々の)は全部ケセリックに丸投げするっていうのか。なんかもうケセリックが気の毒になってきたな。
このへんでようやく理解したんだけど、ケセリックは(ゴータシュとオーリンも)「アブソリュート」という神を信仰しているわけではないようだ。彼が信仰しているのはあくまでマークール(イソベルを蘇生してくれた死の神)であって、アブソリュートというのはエルダーブレインを利用することで彼らが作った神ってことなのか。マークールにアブソリュート教団を運営しろと命じられてやってたんだね。それなら納得!
そういうわけでいよいよケセリックとの決戦である。初手影渡りでエイリンを救出にいったのだが、エイリンがボコボコに殴られるので久しぶりに回復呪文を使うことになった。もしかして、タンク役を引き受けてくれてたのか?
例によってザコが多いのがきつかったものの、トゲである程度まとめて始末してやった。しかもケセリックもトゲを踏んだのが致命傷になって倒れてしまった。なんてあっけない最期だよ。いや待て、エイリンまでトゲを踏むんじゃない! お前空を飛べるんだろうが!
だがケセリックは死なず、マークールを呼びおった。神ってそんなふうに呼んだらホイホイ来てくれるものなのか。まだこの世界の神と人間の距離感がわからんな。天使と人間がお付き合いしてたりするし、わたしが思ってたよりもだいぶ近いのだろうけど。
なかなかベッタベタなデザインやな! だがそれがいい!!
HPが201もあるしこちらは連戦で魔法をかなり使ってしまっていたし(しかも魔法使いしかいないパーティだし)どうしよう! と思ったのだが、もったいなくて使えていなかった最大火力設置魔法をバンバン置いたところ、1ターン目でものすごい削れてしまった。
リュヒテュちゃんの炎の壁レベル4、ウィルとゲイルの短剣クルクルレベル4でこうなった。この次のターン、リュヒテュちゃんが召喚したエレメントがとどめをさして終了である。ケセリック戦の方がだいぶきつかったな!
ちなみにこれは瀕死のエイリン……ではなく、「アアシマール」の説明が書かれていることに気づいて撮ったもの。「アアシマール」はクラス名種族名だったことが判明した。
自分が定命の者に戻ったということはケセリック自身も認識していたはずだが、このセリフはどういうことだろう。エイリンがこちら側にいたとしても、マークールが望めばケセリックを蘇生してくれる見込みだったのに(イソベルを蘇生したみたいに)、見捨てられたからそのまま死ぬことになったってことかな。
いろいろ失敗したとはいえ、本当に気の毒だな……と思っていたら。
エイリンがケセリックを踏みつけてぐちゃぐちゃにとどめをさしてしまった。味方側にも死体損壊を楽しむ人が出ちゃったんだけど。シャドウハートも引いてるやん。
まあ自分が100年に渡って監禁された上に、自分の魂を使って相手が不死になったりしてたらそれくらいしたくもなる……かな……。100年も監禁されたことないからわかんないけど。
お? 「あなた」というのはシャドウハートのことだよね? これはどういうことだろう。エイリンはセルーネイの天使なのだから、剣を捧げるのはセルーネイに対してだと思うのだが。
もしかしてやはりシャドウハートはもともとセルーネイ側の人だったやつでは。しかもセルーネイ側の重要人物だったのでは。単にシャドウハートがシャーの領域でエイリンを解放した礼としてなら「忠誠を誓う」とまで言わなくない?
リュヒテュちゃんがケセリックの鎧から輝く石をはぎとると、守護者くんがタイミングよく現れた。エルダーブレインがこの場を離れたことで、一時的にここに来られたらしい。
守護者くんはゲイルと同じく、エルダーブレインの上にのっかっていた冠(古代帝国ネザリルで作られたらしい)が気になるらしい。
あとはゴータシュは暴虐の神ベイン、オーリンは殺戮の神ベハルを信仰している人だと新キャラの紹介をしてくれた。親切。
マークール、ベイン、ベハルはまとめて「死せる三者」と呼ばれているみたい。なんか世界観予習サイトで見たことあるな。
「アブソリュート」って明らかに英語(absolute)だし、この世界の神々の名前(わたしが知ってる中だとシャー Shar、セルーネイ Selûne、ミストラ Mystra、シルヴァナス Silvanus とか、非英語の綴りと響き)にはそぐわないと思ったんだよ! 英語話者が作った人工の神ってことじゃん!
ていうか絶対「シャドウハート」もシャー側の人が適当につけた偽名だよね? なんで彼女だけ名前が英語なんだろうとずっと思ってたんだよ。
で、その死せる三者とやらがなぜ新興宗教団体を立ち上げて、自分たちの信者に別宗教の運営をさせているのかはまだ謎である。でもこの世界の神々は常に争っているみたいだし、勢力拡大とか地位向上とか賃上げ要求とかでやっているのかもしれない。
ケセリックの死体をあさったら出てきた手紙。ほんとさあ……。ケセリックって最初に名前が出たときは悪の宗教団体の謎の幹部という感じで強キャラ感があったのだが、本体に近づくにつれて「人間」としての彼の部分が見えてきて、最後に残ったのは哀れな父親としての彼だったな。
この手紙はイソベルがまだ子供の頃に書いたものだったりするのだろうか。今の彼女は、父親の死を肯定してるよ……。
ゴータシュ卿
ちなみに四天王(3人)の一角であるゴータシュ卿についてだが、なんだか聞き覚えがあると思ったら、バルダーズ・ゲートの貴族だったんだな。
ウィルはゴータシュ卿のことを知っているみたい。
最後の光亭でフロリック顧問がゴータシュ卿のことを話したとき、わたしはこんなことを書いている。
彼女はバルダーズ・ゲートに戻って、ムーンライズタワーでの決戦用に応援を呼んでくるらしい。その応援というのが自動人形。秘術の塔のてっぺんにいたアレみたいなやつのこと? バルダーズ・ゲートで量産されてるの? 近年急に力をつけたゴータシュ卿という人がその鋼の衛兵を管理しているようだが、そこはかとなく陰謀の香りが。信用して大丈夫だろうか。
あらゆる人からムーンライズタワーへ行けと言われる回「バルダーズゲート3」プレイ日記12 - なぜ面白いのか
オートマトン量産野郎がいいやつなわけないと思ってたよ!
あとこの人、カーラックをザリエルに売り飛ばした人でもあるんだね!?
もしかしてケセリック戦にカーラックを連れていってたら何かセリフがあったかな。
つまりゴータシュ卿はウィルとカーラックに因縁のあるキャラということらしい。となると、逆に情報が少なすぎるオーリンが気になる。この人は何なんだろう。
ウィルやシャドウハートの過去とか
ケセリック戦後は、ほかにもいろいろなキャラとの会話が発生した。大事そうなところだけ記録に残しておく。
(ここまで、過去に自分が残しておいた記録を見直して「わー! 確認できてよかった!」と思った部分がすごく多いので、あとで重要になりそうな情報はできるだけ残しておきたいところ)
ウィルが17歳の頃、父親が不在のときにバルダーズ・ゲートを竜の女神ティアマトを崇拝するカルト教団が襲撃したらしい。ミゾーラに「バルダーズ・ゲートが滅ぶ」と言われ、ウィルは彼女と契約してしまった。で、帰ってきた父親に「息子が悪魔と契約しおった!」とバレて追放されたという流れみたい。
ちなみにここにもザリエルの名前が。ウィルの契約のときに立ち会っていたようだ。
エイリンとイソベルはなんと野営地に現れて、シャドウハートの過去を語ってくれた。
エイリンはシャドウハートの過去を直接知っているわけではないようだが、思考感知でも使ったのだろうか。エイリンがシャドウハートの過去を直接知っているなら、シャドウハートも100歳以上の可能性があると思ってたけど、やっぱりないかも。
シャドウハートの両親は生きていて、シャーの信徒に40年囚われているらしい。え? じゃあシャドウハートって何歳? 彼女もエルフだから人間と同じに考える必要はないか。
両親をシャーの信徒に奪われた後、彼女はシャーの信徒として記憶ごと作り変えられたという話だった。やっぱりシャドウハート、セルーネイ側の人だったのでは??
これも気になってる。イソベルはなぜ死んだの?
ケセリックの記録にも死因は書かれていなかったし、エイリンも話してくれなかった。あんなに強いセコムが隣にいたはずなのに、どうして死んじゃったんだろう。
あとイソベルが今生きているのはケセリックがマークールにお願いして蘇生してもらったからにほかならないのだけど、その点についてエイリンはどう考えてるんだろう。恋人が生き返ったならすべてOKなのだろうか。
不死体質なせいで余計につらいやつじゃん……(もしかしてケセリック戦でエイリンを必死に回復しなくても、HP0になったら自分で復活した?)。
でもこの話だと、もしシャドウハートがナイトソングを刺したとしてもまた復活しそうな気がするが。シャドウハートかあの槍のどちらかが特別だったりしたのかな。
アスタリオンちゃん急に何言うの!?
カザドールの計画している儀式を自分が行えば、自分がヴァンパイアアセンダントになれるという話!? 自分以外のスポーンを犠牲にして!?
「俺の仲間は長年、数千人もの人々を死に誘い込んできた。いなくなっても誰も悲しまないはずだ」とか言いだして、まあそれは事実かもしれないが、それをやったらさすがにまずくない?? というか数千人もの人々を死に誘い込んできたのはアスタリオンも同じでは?
守護者くんまで「ケセリックは四天王の中では最弱……」的なことを言いだした!
わかった! あとふたりをなんとかすればいいのね! そのためにバルダーズ・ゲートへ行けばいいのね! 了解!!!!
いよいよ行くぜ!!
俺たちのバルダーズ・ゲートはこれからだ!!!!
(最終回ではないので次回記事にご期待ください)