本日も一日一善を目指してバルダーズ・ゲート下層地域を散策する記録。
しかし善をなそうとするたびに死体が増えてしまう。まあ物騒な土地だし仕方ないかな。「悪は滅んだ」と思って続けるしかない。
今日は礼拝堂に行ったり花火屋に行ったりする話。
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ミストラ謁見
前回ミストラへの謁見許可をいただいたゲイル。今回は覚悟を決めて礼拝堂に向かうところから。
どうやらミストラに会うためにはミストラに召喚されなければならないらしい。礼拝堂には聖職者っぽい人がいたし、ここにミストラが顕現したら大騒ぎになるのではないかと思ったが、こちらから赴くならその心配はないな。だがゲイルしか召喚してもらえないという話だから、謁見を楽しみにしていたカーラックもお留守番である。残念。
召喚前に、ゲイルはリュヒテュちゃんにアドバイスを求めてきた。リュヒテュちゃんからは「こちらの手を見せるな。相手にしゃべらせて出方を見ろ」と伝えたところ、↑の画像のような反応。スリードラゴン・アンティというのはこの世界のゲームだろうか。
そういう基本方針でミストラのところに向かったわけだが、顔を合わせるや否や「なんで自爆しなかったの?」と責められてしまった。久しぶりに会った元カレにかける言葉がそれ?
ん??? かつてのゲイルってカーサスの技術を蘇らせようとしてたんだっけ? ていうかカーサスのウィーヴ?? つまりミストラの影響を受けない魔法ってこと?
そ、そういう話になるの!? 三種の神器を揃えたらゲイルがミストラのかわりにウィーヴ全体を支配できるようになるとかそういうレベルの話? でも今までにもミストラを乗っ取ろうとした魔法使いはいたけど(それこそカーサスとか)、定命の存在には耐えられなくて失敗のケースばかりだったよね?
この話だと、やっぱり今ゲイルの中にあるのはカーサスのオーブみたい。でも今ゲイルが使っている魔法は、カーサスのウィーヴではなくミストラのウィーヴを使わせてもらっている。ミストラが許可を出したのは、アブソリュートを倒すためってことか。
カーサスの冠って外すのがそんなに難しいものなのか。いや物理的に外せばいいだけだとしても、そもそもエルダーブレインに近づくだけでもだいぶ大変そうだしな。
わたしはエルダーブレインから冠を外したら即処分のつもりだったのだけど、ミストラに渡せと言われている。うーん、それもどうなんだろう。
ミストラに持っていてもらうのは人間が持っているよりは安全な気もするが、ミストラが正しい判断力を持っていて冠を適切に運用できると信用できるほど、わたしはこの神のことを知らない。元カレとこじれまくる人というイメージしかない。
ちなみにゲイルは返事を保留して戻ってきた。それ自体はいいのだけど、ゲイルはゲイルで自分が冠を手に入れて新世界の神になる可能性を検討している。絶対やめとけ。ゲイルは才能あるウィザードだと思うけど、第二だか第三だかのカーサスになるに決まってる。
わたしの意見はウィルに近いかな。冠を破壊する選択肢はないんだろうか。
冠そのものが悪いわけではなくカーサスのウィーヴもそれ自体は悪いものではないのだろうけれど、それを運用する「人格」に野望や野心があるとろくなことにならない。冠が存在していることが原因で野心に火がつく人もいる。
神や悪魔や人間が存在している以上、そういう意味での危険は常に内在している。冠を破壊すれば平和になるとは思えない。とはいえ、冠があると余計な災いの種になるのも間違いない。だから余計な災いを防ぐために破壊できるなら破壊してしまいたいのだけどな。
デリスとベイレンの薬屋
あのときビバーバンから救った夫のベイレンは相変わらず頭をやられており、店番を任されているもののデリスに小言を言われ続けている。
わたしがアンダーダークで貴茸を発見できなかったためか、店はもう潰れる一歩手前な雰囲気である。デリスの売り物も所持金も、アンダーダークで出会ったときから更新されていない気がする。
ただ地下室を探ってみると、ベイレンがまともだった頃に書いたと思われる錬金レシピやら実験器具やらがあったりして、「かつてのベイレン」の片鱗に真顔になってしまった。「かつてのベイレン」を直接知るデリスは、今の彼を見てもどかしいのだろうな、とか。
でもアンダーダークに同行していた牛が言うには、かつてのベイレンは暴力的なろくでなしだったから今の方がまだマシだとか。今のベイレンは完全にデリスに虐げられているが、たぶんそれはかつてのベイレンにされていたことの裏返しなのだろうと想像できてしまう。
地下にあった手紙から察するに、貴茸というのは認知症への特効薬のようなものらしい。とんでもない価値があるというのもわかる。そしてたぶんベイレンも貴茸があれば「治る」のだろう。その結果、また暴力旦那に戻るのかもしれないが。
薬屋を家探しし、デリスの手紙やら日記やらを発見して、とてつもなく微妙な気持ちになった。
ベイレンは今も暴力的だし、デリスはベイレンから心が離れているどころか別の人と結婚すべきだったと思っている。だがデリスはベイレンを見放すこともできず、しかるべきところに助けを求めることもできず(この世界には「しかるべきところ」などないかもしれない)(強いて言うならこの薬局が「しかるべきところ」だったのかもしれないけど、貴茸が採れなかった以上、彼は救われない)、互いに日々傷つけあうことしかできずに暮らしている。
なんかもう、認知症をわずらった暴力旦那と、その介護に疲れて暴言であしらうようになった妻を見ているような気持ちになってひたすらつらい。この先世界が救われようとも、彼らはきっと救われない。
我々はそっと薬屋を離れた。この先もたぶん近づかない。
花火屋を爆破する
以前ぬいぐるみ爆弾事件の犯人を問い詰めた際、下層地域の花火屋の爆発物を使っていると情報を得た我々。噂の花火屋が見つかったので入ってみた。
感染してる!!
しかもゴータシュのところにも爆発物を卸しているらしい。よし、殺そう!(即決)
その前に立入禁止の最上階の様子を見に行ってみる。猫化した状態での下見は重要である。最上階は火薬工房になっていて、あちこちに爆発物が置いてある。ははーん、これはここに着火すれば連鎖的に爆発が起こって一網打尽なのでは?
というわけで、猫化リュヒテュちゃんと不可視化アスタリオンを爆発に巻き込まれないように配置し、着火してみた。期待どおりに大爆発炎上し、最上階は奥の部屋のふたりを残して全滅した。奥のふたりも、爆発に巻き込まれなかった残りの火薬に着火して吹き飛ばす。
しかしこの爆発音が階下に聞こえないはずもなく(そりゃそうか……)、階下の店員も用心棒も一斉に敵対する。仕方ない、全員やってやろうじゃないの。
そう思っていたら、用心棒が火球の魔法を唱えた。こちらはリアクションで呪文妨害を使う。次の瞬間、階下が大爆発炎上し、店員も用心棒も全滅した。いったい何が起こった???
わけがわからなくてコンバットログを確認したところ、こういうことになっていた。
これは呪文妨害が効かなかった結果、本来の意図どおりに魔法が発動し、あらゆるものに引火してこうなったってこと?
今調べてみたら、呪文妨害が効果を持つためには相手を視認していなければならないらしい。このときゲイルは店の2階、愚かなアヴェリー・サンシャルは1階にいたから、視認できていなかったはず。だから呪文妨害は失敗扱いになったみたい。
でも同時にアヴェリー・サンシャルからもゲイルが見えていなかったはず。もしかしたらゲイルが呪文効果範囲に含まれるような形で、ぎりぎり視界に入る部分を狙ったんだろうか? よくわからないけどまったく愚かだとしか言いようがない。
花火屋で火を使ったらどうなるかくらいわかるだろうが! ほんの数秒前に最上階が放火されて大爆発してただろうが!
侵入者に気づいた被雇用者が火気厳禁の場所で迂闊に火を使ったせいで店舗が炎上したという案件、保険はきくのだろうか。きくとしたらどういう条項が必要なのだろうか。誰が法的な責任を負うのだろうか。用心棒の免責事項でどうにかなる案件なのだろうか。どうでもいいことを考えながら、我々は死体を漁った。
悪が滅んだ悦びに包まれながら店を出て、別の建物に入ってみた。ここは珍しく死体がなく、事件も起きず、金目のものも大してなく、こんな家もあるんだな~と思いながら2階の渡り廊下に出た途端、向かいの家が爆発炎上した。
えっ!? 数分前に見た光景が再び!? 今度は我々の責任ではないはずだが!?
と焦っていたところ、本当に我々の責任ではないことが判明した。珍しい事態である。
あーっお前は! アスタリオンに血を吸われたいといっていた、ムーンライズタワーの血液研究者!!
今のはアスタリオンの血が爆発したのか!? そんなことってある!?
彼女は相談があると言って自宅へ案内してくれたが、家の中はさっきの花火屋とまったく同じ惨状である。
こいつの目は飾りかよ。
そういえば彼女に誘われたとき、アスタリオンに対して「嫌なら行かなくていい」と声をかけられたのはよかったな。アスタリオンは「大丈夫」と答えたけど、PTSDのある人に嫌なことを思い出させるものを見せない配慮は大事。
アラージはグルナ薬とかいうのをアスタリオンに飲ませたがっている。力を解き放つとか言ってるけど、さっきの爆発を目撃していた我々がそんな薬を飲みたいと1mmでも思えるだろうか。あと焼け跡から発見された手紙にこんなことが書いてあったぞ。
これはグルナ薬とは別物案件なのだろうけど、どうせグルナ薬もろくなものじゃないぞ。というわけで、アスタリオンの背中を押して外へ出た。もう爆発はこりごりだ。
続・ベハル入門殺人事件
ここまでにいくつもの死体を発見し、ドリブルズのパーツを集めてきた我々。
リストに載っていたアレキサンダーのところに来てみると、残念ながらすでに死んでいた。そして地下でドリブルズのパーツを発見。
この殺人事件ってリストに載っている人だけではなくて、被害者の家の地下でも人が死にすぎでは? なんでこんなに被害者が多いんだよ。
事件を目撃したネズミに話を聞いたところ、犯人は赤い服の男らしい。このネズミ、人間のことを「チーズドロッパー」と呼ぶのが面白い。
アレキサンダーにも「死者との会話」で話を聞いてみたが、やはり赤い服のドワーフにやられたとのこと。その人がベハル寺院に入門しようとしてリスト消化に勤しんでいるわけか。
でもそれはそれとして、この家の地下にもオーリンのサインの入った手紙と死体がたくさんあったんだよな。どういうことなんだろう。入門者にも仕事をさせつつ、オーリンも気に入らない人間を殺してまわっているのかな?
なおこのアレキサンダーだが、例の無人の墓石店を調べていたらしい。あー、これは消されましたね。
あの墓石屋は、アブソリュート教団関係というよりはベハル関係の店なんだろうか。
あとは港を訪れたところサハギンのような怪物を退治することになったり……
海岸近くに穴を発見したので猫化して入ったところ、死体まみれのお屋敷を発見して腰を抜かしたりした。
死体ばかりの無人の屋敷だったが、奥から何か物音が聞こえた気がする。だが奥に進むには鍵のかかった扉を開ける必要があり、開錠するには変身を解く必要がある。いったん引き返して、後日、別の入口から全員で乗り込むことにした。
ハルシンからの告白
その晩休もうとしたところ、なんとハルシンから告白された。
まあ、この前ウィルに内緒で5Pしたしね……。
マジで!?
ウィルとは清い関係なのでキスしかしてないし、リュヒテュちゃんが寝たことあるのはレイゼルとアスタリオンとハルシンとドラウの双子だけなんだが!?(だいぶいる)
なかなか独特の恋愛観である。そもそもそのへんの人よりだいぶ長命だし、今までに何人もの恋人と死別してきたこともこの恋愛観に影響しているだろう。一方で、リュヒテュちゃんにはリュヒテュちゃんの恋愛観があり、それは自分と異なる可能性もちゃんと考えられている。
一周目はウィルとパートナーのまま進めたいと思ってはいるが、それはそれとしてウィルにこの件をどう思うか尋ねてみた。というか、この宿屋だとハルシンの目の前にウィルがいるものだから、この会話はすべて筒抜けのはずである。
こんなふうに言えるあたり、ウィルって大人だな。
やっぱりこの周回ではリュヒテュちゃんはウィルと結ばれてほしい。ウィルとは結ばれたことがなくハルシンとはもう結ばれたことがあるが、それはそれである。あ、あれはクエストの報酬としてお祭り的に発生したイベントだから……!
ともかく、ハルシンには正直にお断りすることにした。
お前もいいやつだよな。
自分の価値観を適切に言語化して説明できるし、互いの価値観の違いを認め合えるし、相手が意にそぐわない返事をしても友達でいてくれる。
すぐ目の前でウィルとシャドウハートとジャヘイラが聞いているのが非常に気になるが、そういうわけでハルシンとの関係はこれで終わった、のかな。
壁の後ろ側でミゾーラが聞いて笑いをこらえていたと思うと若干イラっとするが、彼女がここにいることを認めているのもわたしなので仕方ない。
一日一善どころか死体を増やしただけの一日だったが、悪の花火屋が滅びたので善よりにカウントしても許されるだろう。たぶん。
明日はあの死体だらけのお屋敷を探索してみようかな。ベハル信者以外にも大量殺人犯がいるとか、この街ヤバすぎるでしょ。よくまだ生きている住人がいるもんだと思うレベルである。