この記事にはFF14「暁月のフィナーレ」レベル84クエストまでのネタバレがあります。
昨夜直撃した爆弾の威力はすさまじかった。
おかげでわたしは昨夜からおなかを壊し、今朝は解凍したごはんを丼に移そうとして誤って隣で乾燥させていた炊飯釜に全部ぶちまけ、おまけに財布を忘れて出勤してしまった。いくらわたしがおっちょこちょいだといってもここまでやらかすことはめったにない。判断力-50000(デノミ済み数値)のデバフがついている。肉体的にも精神的にもダメージを受けすぎである。
どうでもいい前置きはこれくらいにして、さっさと本題に入ろう。
レベル84クエストまでのネタバレ注意!!!
荒廃したガレマルドで
前回の記事は83IDをクリアしたところで終わったが、その後わたしは華麗にデジョンを決め、ガレマルドのサブクエストを全部クリアしてまわった。
どのクエストもしみる話だった。
「希望の灯火」はパッチ2.5のタイトルだった。あのときばらばらになった暁の託した最後の希望の灯火が、今ガレマルドでほかの誰かのために希望の灯火を分け与えている。
オルシュファンにもらった言葉も思い出してまた泣けた。
そうしたら次はこれである。
イシュガルドのスープ配りクエスト、よく覚えてるよ……。
オルシュファンを亡くした直後だった。凍える人たちのためにスープを配り、最後は自分も一杯もらって終わった。ククルカくんはきっと泣きながらあれを飲んだことだと思う。
あのときイシュガルドでスープを受け取った彼が、今はガレマルドでかつての敵のためにスープを作っている。誰かの優しさがそんなふうにつながっていく。もしかしたらここでスープを受け取った誰かが、いつかどこかで誰かのために優しさを渡していけるのかもしれない。
駅で両親を待つ少年のクエストと、ラテルム村の技師のクエストが交わる展開もすごくよかった。ガレマルドを守ろうとした大人たち。ガレマルドの復興の一歩をふみだす若者たち。彼らに囲まれて希望を受け取る子供たち。それがうまくつながって、すごく希望が持てる結末だった。
トレイラーであの荒廃したガレマルドを見た光の戦士たちが「次はガレマルド復興だな!」と盛り上がっていたのが、わたしはすごく好きだった。
かつて戦った相手であろうと迷いなく手を差し伸べられる人たち。瓦礫の山に嘆くだけではなく、ここから復興を目指そうと思える人たちなんだなって。
本当にいつかガレマルド復興が実装されるといいな。ソル帝の名を冠した公園もきれいにしたい。そして合体したり空を飛んだりする滑り台を作るのだ。
そういえば、あの公園をめぐるサブクエストがあるのかと思っていたのだが、全部やってみても出てこなかった。もしかしてメインクエストで再訪したりするのだろうか。
ヒュトロダエウスとの邂逅
さてそんなあれこれを経て、いよいよ月へ向かったククルカくん。
そこで出会った彼に、文字通り悲鳴をあげた。
「やあやあ」の4文字だけで、受け身をとる間もなく粉々に吹き飛んだ。
この4文字でもうわかってしまった。
ずっと会いたかったから。もう一度会いたい、でももう無理かもしれないと思っていたから。
続くこの一言でまた吹き飛んだ。
ククルカくんに直接「アゼム」と声をかけられたのはこれが初めてだ。
「いることを認められている」が何を意味するのか、まだピンとこない。
誰かに「認められ」なければ、「アゼムの魂を持つ、けれどもアゼムではない」者は「ここにいる」ことはできないのか? それってどういうこと? 誰が「認める」必要があるの? 流れを考えるとハイデリン? でもどうしてヒュトロダエウスがハイデリンの意思を知ってるの? 疑問は尽きないが、当面は保留。それどころではないんだ、おもにわたしのメンタルが。
ここでまた吹き飛んだ。
「託せた」? ヒュトロダエウスは最初からそうなることを予想してたってこと?
なんかもう会話の内容以前に「そっか」の一言でこっちは塵なわけ。
水底のヒュトロダエウスも「そっか」って言ってた。エメトセルクの創った彼は、ちゃんとオリジナルに忠実な受け答えをしていたのだ。なんかもう、それだけで胸がいっぱいで、涙で前が見えない状態。
ククルカくんが「もしかして、ヒュトロダエウス……?」と自分から尋ねる展開も嬉しかった。ちゃんとわたしとリンクしてくれている。
あーーーーーっバラしちゃった!!!
この展開があったら最高だなって妄想してたやつが!!!! なんか現実になってる!!!!
笑われてる!!!!
そうね!!! ヒュトロダエウスならそういう反応になるよね!!!
いえ~い星海のエメトセルク見てる~~~~? ごめんね話しちゃった!!!
布団かぶって悶えてるでしょ絶対!!(布団??????)
すまない、こういうテンションにでもならないと精神を保てないんだ!!!
ううううう……
もうこのへんからは呻き声しかあげられない。
エメトセルク……ヒュトロダエウスが贄となることを決めたときはどんな反応だったんだろう……。
ヒュトロダエウスがゾディアークの贄となっていたことも結構衝撃だった。
終末の一連の悲劇の中で亡くなったのか、ゾディアーク召喚のために魂を捧げたのか、その後の星の再生のためにゾディアークに魂を捧げたのか、あるいはハイデリンキックの影響で直接14分割されたのか、どれだったのかなあとは思っていたけれど、まさか作中で明言されるとは。
ということは……ええと? ヒュトロダエウスの魂は今もゾディアークの中にある? それともここにあるのは残った意識だけで、魂の大半は転生してしまった?
わたしはヤ・シュトラがヒュトロダエウスの転生説がお気に入りで、もし本当にそうだったら面白いなと思っていたのだが。
(くすくす笑うモーションや魔法を使うときのモーションが、ふたりは共通している。またヒュトロダエウスはアゼムのことを「あの人」と呼び、ヤ・シュトラもヒカセンのことを「あの人」と呼ぶ。エーテルが目に視える部分も同じ)
ヒュトロダエウスにとって「エメトセルクと出会う」「託される」ことがどういう意味を持つのか、もう少し詳しく……。
この言い回しもさあ! 水底のヒュトロダエウスと同じなわけ!!
エメトセルクはヒュトロダエウスのことをよく理解してたんだな……。
そしてその後、ファダニエルがゾディアークと融合して。
ここであの声を聞いて、動揺のあまりコントローラーを落とすかと思った。
アゼムのクリスタルに祈っていったい誰を喚ぶんだろうと思ったら。ここでヒュトロダエウスですか!? なんか意外と声が若いんですね!? ていうかどうしてここだけ古代語じゃなくて現代語なの!? アゼムの権能の影響? それとも「今のヒュトロダエウス」が彼の意思で現代語で呼びかけてくれたの?
そして、ヒュトロダエウスが「前に進め forge ahead」と言ってくれるんだね。また ENDWALKER の歌詞の号泣要素が増えたじゃん!!!
ここは最初え!? ってなったところ。
今までヒュトロダエウスが「キミ」と呼ぶのはククルカくんのことだったし、今目の前にいるのはククルカくんのはずだから。
でも違った。「キミ」はハーデスのことだった。
ハーデスが当初望んでいた結末=贄となった人たちの魂を取り戻し、かつての世界を再生する結末とは違っている。でもエメトセルクはアゼムの魂を持つククルカくんと出会い、彼に結末を託した。
今を生きる人たちは古代人とは全然違って自分の命が星の血の一滴だなんて思っていないし、星と愛し合っているわけではないし、星をよりよくしていくなんて観点は持っていない。ずっと小さくて弱くて、同じような悲劇を繰り返している。
でも彼らは確かに生きているし、生きたいと望んでいるし、前へと進もうとしている。
そんな弱き命たちに「託す」のが「似合っている」とヒュトロダエウスは感じ、「ハーデス」も「少しだけ」「そう思った」。だから託してくれた。
漆黒5.0の結末は、オリジナルのヒュトロダエウスの視点からはそう見えたということなのだろう。
今までずっと彼のことを「エメトセルク」と呼んでいたヒュトロダエウスが、最後に「ハーデス」と呼ぶのを見て、その優しい声を聴いて、また泣いた。
こんなに最初の4文字(やあやあ)と最後の4文字(ハーデス)で泣かされるセリフがあるかよ。
もうね、こんなもん平常心でプレイできるわけないでしょ。
そりゃ腹も壊すしごはんも炊飯釜にぶちまけますわ。
ファダニエルとザンデ
ヒュトロダエウスの爆風がすごすぎて正直ファダニエルとゾディアークに対しては「それどころじゃないんですけど!!?!!?」と思っていたのだが、こっちについても少し書いておこう。
ゾットの塔をクリアしたときの感想で、わたしはこう書いた。
結局ファダニエルにはファダニエルとしての自我はあまりなくて、今もアモンとしての自我が強く残っている感じなのかな。
どうもそういうことだったらしい。魂が同じで、記憶や権能を共有できていたとしても、同じ思想に至らない場合もある、か。ガイアちゃんもそうだったしなあ。
どうしてそういう結論に至ったのかについては、たぶんアラグ帝国が「そういう国」だったから、ということなのかな。
もう少し詳しく聞いてみたかったけど、ゾットの塔で垣間見たアモンの記憶がすべてなんだろうか。
彼はアシエンとしての使命よりもザンデの思想の方を継ぎ、ザンデの思想を実現するために散った。
アモンはどうしてそこまでザンデに執着したのか。時代に必要な「刺激」だというようなことを言っていたけれど。アモンにとってはずいぶん前に死んだ皇帝のはず。書物で読んだ人物像に惹かれたりしたんだろうか。そして実際に復活したザンデに心酔したということなんだろうか。ああーーもっと詳しく聞きたかった!! 秘話で補完とかこないかなあ。
現時点でわたしが想像しているのは、アモンは「傑出した皇帝」の「腹心」として生きることを気に入っていた、あるいはそれなりに満足していたのだろうということ。
そしてゼノスという「傑出した皇太子」に少なからずザンデを重ねていたのだろうということ。その「腹心」かのように振る舞うことを、たぶん「素直に楽しんでいた」わけではないだろうけど……多少は面白い展開だと思っていたとか、皮肉なめぐり合わせだと内心で笑っていたとか、とにかく何かしら自覚的にアラグ時代をなぞるようなことをしていたのではないかということ。
いきなり執事服で登場したときはモニタにお茶を噴きだすかと思ったが(これは踏みとどまった)、やっぱりこれもかなり自覚的な「皇帝と腹心ごっこ」だったんじゃないかな。
終末の始まり
結局なんだかんだで終末が訪れることは、トレイラーなどのおかげで「知ってた」なんだけど、あの一瞬の禍々しい反応は何だったんだろう。やっぱりハイデリン? それとも根本的に解決されていないという終末の「原因」? ただハイデリンに創造されたという監視者氏にも心当たりがなさそうなんだよな。まあこれについては素直に先を楽しみにしておこう。
ゼノスとの戦いもまたお預けになってしまった。ゾディアーク戦を後方で腕組み観戦してたんだろうか。
噂のレポリットたちとも対面を果たした。かわええな! しかしここまでのシナリオとの温度差で風邪をひきそうだ! どんなテンションで接していいかわからない! FF14お得意のカルチャーギャップネタは全部楽しいのだけども!
そしてレポリットたちの言う「彼ら」「協力者」というのがシャーレアンなんだな、たぶん。方舟説が正しかったということか。
真摯な努力にもかかわらず意外とポンコツなレポリットたちはかわいいし、彼らをやたら好意的に解釈するウリエンジェもほほえましい。ピクシーともなんだかんだでうまくやっていたようだし、小動物とのコミュニケーションがうまいのか、ウリエンジェ。
そして原初世界で終末が起こった場合、ほかの鏡像世界はどうなるのかをしきりに気にしているサンクレッド。そうだよね、彼にとってはこれからもリーンが幸せに生きていてくれることこそが「守りたい未来」なはず。原初世界からいくらかの生命が救われたとしても、鏡像世界が消滅してしまうなら彼にとってのハッピーエンドとは程遠い。
……というところで前回は力尽きてログアウトしたのだった。
その後、何か自分に都合のいい幻覚でも見たのではないかという疑いに襲われ、もう一度立ち上げて紀行録でヒュトロダエウスのシーンを再生し、幻覚ではなかったことを確認しつつ再度爆撃をくらった。そりゃ財布忘れて出勤もしますわ。
この先を進んで本当に大丈夫か(健康的な意味で)と心配になるのだが、早く結末を見ないことには延々とこの状態が続きそうなのでとにかく前に進むしかない。待ってろレポリット。