この記事にはFF14「暁月のフィナーレ」レベル85IDとレベル85クエストまでのネタバレが含まれます。
ここのところ毎日が燃え殻となり塵となっている気がするが、明日も燃え殻となり塵となることは確定的に明らかである。
なんかもう……レベル81IDに悲鳴をあげていたのが遠い昔のことのようだ。もはやあの頃のことは牧歌的なようにすら思える。あれからいろいろなことがあった。まだ公開から一週間しかたってないのに……。
しかしIDでは毎回ラスボス級の盛り上がりを見せ、ストーリーもいよいよ大詰めのように思えるのだが、ククルカくんのレベルはまだ85である。ここでようやく折り返し地点??? ボリュームすごくない????? ボリュームっていうか内容が濃すぎない????? ヒカセンのライフはもう塵よ!!!!!!!
とにかく本題にいこう。
レベル85クエストまでのネタバレ注意!!
ウリエンジェとレポリット
前回の記事で、ウリエンジェがレポリットたちのことをやたら好意的に解釈するのが微笑ましいと書いたが、それがこういう展開につながるとはな……。
「生きること」の意味をこんなに優しく、易しく説明してくれる人ってなかなかいないよ。
この言葉が素晴らしいのは、最初にこれを口にした子供の頃のムーンブリダが、ちゃんと「ウリエンジェに届く言葉」を選んでいること。どんな言葉ならウリエンジェに届き、共感し納得してもらえるかをたくさん考えたのだろう。そしてウリエンジェもその言葉を受け止め、「覚えていた」。
ムーンブリダの死後、ウリエンジェはこの言葉を何度も思い出したのではないか。
彼女が「また話せたらいいな」と思ってくれていたこと。もう彼女と二度と話せないこと。彼女がこの言葉にこめた本当の気持ちと、彼女に言えなかった自分の気持ちをかみしめて、後悔したのではないか。
だからこそ、の決断なのかな。
フェイルセイフを用意しておくという彼の選択は理にかなっているし、これまでの彼の歩んできた道の行きつく先にあるものだ。今回はみんなに話してから行動することができてよかったね。
アイメリクからはエスティニアンが団体行動できないと言われていたが、ウリエンジェも大概だ。でも、彼は彼なりに今までの旅路を受け止め、咀嚼し、考え続けていたのだ。それが何かしら実を結ぶ結末であってほしい。
それから、月にアラグの遺物がたくさん落ちていたのにも驚いた。ダラガブを打ち上げたくらいだからなあ。月にも来ていたんだな。
これは……もしかして次のトームストーン交換所は月……? ロウェナ商会、ついに月に進出!?
ゼノス・ヴェトル・ガルヴァス?
「イェー」の階級を奪われたゼノスくん。
そりゃそうかという気もするが、民衆の側から拒絶される流れは面白いな。さすがに歴史上でもこういう例はあんまりないのでは(民衆の手で処刑される王族は割といるが、誰も手を出せないレベルで強いので処刑ではなくとりあえず放逐扱いになるという例はあんまりないはずだ)。
さてこのことが、後々どういう意味を持つのか。
「友情のために祖国も身分も投げ捨てた男」というとかなりドラマチックだが、自分の手で祖国をぶっ壊してるからね。「ずっと孤独だった青年が初めてできた友達のために自分を磨き、何もかもを投げ捨てて友との未来を選ぶ」というと割とありそうな話のようにも思えるが、選んだ未来が終末だからね。ファダニエルはもういないし、ごはんとかどうしてるんだろ。
というか、暁月のラスボスは何になるんだろう。ゼノス? 終末の元凶? ゾディアークを中盤で倒してしまったので、あと残っている討滅戦はそれくらいしか思いつかない。「元凶」をゼノスが食ってしまう可能性もあるのかな。いやそれだと討滅戦候補者が減ってしまう。
ゼノスくん、終末の獣もなかなか歯ごたえありそうだけどそっちで満足してくれないかな。ククルカくんは85IDで二回死んだぞ。
終末に備える
さていよいよシャーレアンは方舟計画を実行に移そうとしている。
ちょっと意外だったのは、彼らがハイデリンの意思を知り移住の準備を始めたのが、わずか270年前だったことだ。
てっきり古代から受け継がれてきた計画だと思っていたが、割と最近のことだった。でもニュンクレフの方舟は第六霊災期のことだもんな。古代から直接受け継がれてきた使命ではないわけか。
となると ENDWALKER のシャーレアンパートで歌われている「約束」とは何のことだろうか。この「使命」とは別の何か?
このときのふたりの言葉は、イシュガルドやアラミゴ、東方、第一世界、そしてサベネアやガレマルドを自分の足で旅したからこそのものだった。
「知る」こと以上の経験がたくさんあった。聞いて、感じて、考えたのだ、彼らも。
わたしも彼らほどではないにせよ、いろいろな国を旅してきた。だから土地によって空気の味すら違うこと、雑踏のざわめき方も違うこと、信仰の対象によって世界の見え方も違うこと、話す言語によって世界の捉え方が変わること、食べるものが変わると世界との接触のしかたが変わること、そういうことを感じてきた(ていうか旅行ができないご時世になったからわたしはアーテリスに来たんだよ!)。
そういう感覚はかけがえのないもので、なんというか、人はパンのみにて生くるにあらずなのだ。レポリットの言うような、生命維持に努めるだけの人生ではQoLが維持できんのだよQoLが!!!(考えてみるとQoLという概念がない世界で、ウリエンジェたちはよくその部分を説明したよな……)
わたしはこの終末と方舟の議論を見ていて、ちょっと終末医療をめぐる議論を思い出しているのだった。
そんな感じでふたりの成長にほろりとした直後にこれである。
あっ!!!!!! これはあかんやつ。
あの選択肢を見て、これ漆黒でも見たやつだ!!!!! と思ったわけだが、とりあえずわたしは相棒の名前を選んだ。私服披露かよ!!! 久しぶりに髪をくくってないところを見たらこれはこれで新鮮だね!!!!
ここにきて「正直終末とかよくわかってない」とか言い出すのには笑ってしまったが(第一世界に来てないしそりゃわからんよな……いやこの半年で話を聞く時間あったやろ? いや聞いてもやっぱりよくわからんかもしれんな……)、彼が槍を貸すのはククルカくんやアルフィノの信念のためだと改めて言ってくれたのは、こんなときだからこそ染みた。
窓からジャンプで出ていくのはやっぱり笑ってしまった。ほんとぶれないな。
滅びは影のように速い
ここのナレーションのリフレインは不意打ちだったな……。アーモロートのナレーションだよね。あのときはボイスがなかった部分もボイスつきだった。
人が獣に転じるのは、たしかに罪喰い現象に似ている。あれは体内エーテルが光属性に寄りすぎて起こる現象だったか。
今回のこれは、体内エーテルが腐り落ちて空っぽになってしまって起こることらしい。
なんかまるで人の原形が獣で、エーテルの力で人の形を保っているような感じだ。保てなくなると獣に「戻ってしまう」みたいな。
IDのヴァナスパティはいろんな意味できつかった。精神的にはホルミンスターとアーモロートをかけ合わせたようなきつさである。
またわたしは心神喪失ギミックが大の苦手である。ラバナスタでもうまく逃げられない。何かコツがあるんだろうか。レベル85になりそろそろ装備の更新が必要なのだが、まだあのダンジョンを周回する気力がわかない。ひとまずクエストでもらえるのを期待するか……。
偽神獣のこの言葉もな……。クリアしたときは何だろ? と思ってとりあえずスクショだけ撮っておいたのだが、さっき見直していて呻いてしまった。「商会を守る」だったんだな……。つらい……。
ここからのラハくんのシーンはよかったな……。
きっと水晶公だった頃も、こんなふうに怯える民を落ち着かせ、鼓舞することがあったのだろう。今のラハくんは水晶公だった彼とは別物だと思っているけれど、ラハくんにも「記憶」はあるのだ。水晶公の記憶が今ここでラザハンの民を守ろうとしているのだと思うとやっぱり泣いてしまう。
いやほんと、ここの声がイイんだ。声だけで人々を勇気づけられる力がある。
「いい声」は良き指導者に必須の条件と言ってもいい。
ラハくんの声が内田さんでよかった。
ここでトレイラーのあのシーンがくるのか……!
エスティニアンがヴリトラを説得するシーンもすごくよかった。暁月は本当に今までの旅路の総決算なんだな。涙腺崩壊シーンの波状攻撃だぜ。
人も竜もともに愚かで、間違いを犯す部分はある。でも「それだけじゃない」と今のエスティニアンは言ってくれる。
竜詩戦争終結後、自分が生き残ってしまったことの意味を考えたこともあっただろう。今後何のために槍を振るえばいいのかと考えたこともあっただろう。
そんな彼が今ここで竜と出会い、竜と人がともに生き、ともに戦えるよう言葉を尽くす。「自分が生き残ったのはこのときのためだ」とまで思ったかどうかはわからない。でも「自分にしか言えない言葉があるはず」とは思ったんじゃないか。
エスティニアンは彼にしか言えない言葉でひとりの竜を動かした。その行為がひとりの勇気ある青年と幼子を救った。そしてきっとこれから、星とそこに生きる人たちを救うことになるのだ。
「蒼天のイシュガルド」の結末がこれだとするならば、なんて素敵なエンディングだろう。いやまだ終末は始まったばかりだけど!
神獣の最初の訓え
これもすごく厳しいけどいい言葉で、わたしはもうずっと泣きっぱなしである。
ただ、なんだろ……この言葉、このシチュエーションにあてはまりすぎで、なんだか……この事態を想定した訓えみたいな。思想的には仏教の教えが近いのだろうけど、あまり仏教への造詣が深くないのでまだうまく噛み砕けない。
「神獣」って何だろ?
ハイデリンの意思、というかむしろアゼム? 日神アーゼマや太陽神アジムがアゼムの名から転じたと言われているように、この神獣とやらもアゼム由来だったりしない?
人の絶望の感情がエーテルを腐らせ獣へと堕とすのであれば、前向きな感情がそれを抑え込むはず。その指標となるのがあの花、「エルピス」なのかな。この名前、なんとなく極ハーデスでもらえる武器の命名法則にのっとっていそうな感じ。
わからないのは、古代は平和で穏やかで、争いも絶望もない時代だったはずで、それなら最初のきっかけは何だったんだろうということ。アーモロートで語られていた停滞への不安? そういうことなのか? それでどうしてエーテルが腐るんだろ? そもそも「腐る」って熟れすぎた先の状態だよね? この言葉のチョイスにはどんな意味があるんだろ?
終末が単に時限で始まるものだったとしたら、つまり本当に星の寿命が来て、「熟れすぎて」「腐った」のだとしたらどうしようもない気がするのだが。やっぱり何かほかに根本的な原因があるのだろうか。古代人すら突き止められなかった原因を、我々に解明できるのだろうか。どうやって……。
あるいは何か、最初の終末から12000年を経ること自体が解明と解決に必要な仕掛けだったとかそういう展開もありえる?
いや今あれこれ予想しても仕方ない。暁月後半戦にとびこんでくるか!
トレイラーにあった場面はもうほぼ消化してしまったから、ここからは完全に未知の物語だ。メンタル:塵のデバフがスタックされ続けて大変なことになっているが、とにかく体調に気をつけて世界を救おうと思う(体調に気をつけなければならないゲームとは……)。