「ハウスオブザドラゴン」S2、終わっちゃったね……。
「ゲームオブスローンズ」のシーズン最終話といえば、重要人物が死んだり大聖堂が爆破されたり、それはもう約束された大惨事 The Catastrophe That Was Promised であった。
「ハウスオブザドラゴン」2-7があんなふうに役者が揃い場が整うところで終わったものだから、こりゃもう最終回は戦争戦争アンドドラゴンで、主役級が何人か退場、新キャラ加入で増えたギャラを抑える感じで終わるだろうと思っていたのだけど。そうか、S3でもまたみんなに会えるのね。HBOの予算は無限なのか(何目線の感想??)。
新スピンオフドラマの製作も進んでいるようだし、今後の展開も楽しみだ。まあ、推しができると苦しむドラマなんだけど。
では最終話のネタバレ感想、いってみよう。
デイモンのビジョン
まずはいちばん衝撃だったこのシーンから。ルイージマンションで延々と自己改革を迫られたデイモン、この話はいったいどこに行きつくのだろうかと思っていたら、「ゲームオブスローンズ」につながるストーリーラインだったのね。
あのビジョンに出てきたシーンの意味を確認したくて(一時停止がヘタクソすぎな上にわたしの顔認識機能がガバガバなせいで何が映っていたのかよくわからなかった)ぐぐってみたところ、最終話公開直後からいくつもの解説記事があがっていた。しかしどいつもこいつも原作ネタバレ上等な書きっぷりである。そういうわけで、原作ネタバレなしで解説を書いてみることにした。ただし「ゲームオブスローンズ」のネタバレは普通にするのでご注意ください。
いろいろな解説記事に目を通したけど、基本的には公開が早くてわかりやすかったこちらに準拠して書いてみる(とはいえ、どこの記事も同じような内容だった)。
(リンク先原作ネタバレ注意)
1. ブリンデン・リヴァーズ
最初に現れた、顔に特徴的な痣のあるターガリエンっぽい男性。こちらは「ハウスオブザドラゴン」の時代から約50年後の未来に生まれるターガリエン家の私生児(今作に出ているキャラの孫にあたるのだが、誰の孫なのかわかるとそれ自体がネタバレなのでここでは伏せておく)。
この人は「ハウスオブザドラゴン」の原作には登場しないが、次なるスピンオフドラマ「七王国の騎士」には出てくるかもしれない。そして「ゲームオブスローンズ」にも登場している。ブランが出会った三つ目の鴉の本体である。ブランが出会ったのはだいぶ年取った人だったけど、ここではまだ若いブリンデンだった。「七王国の騎士」の予告かな?
「ハウスオブザドラゴン」の時代には三つ目の鴉はまだいないはずなので、これはデイモンが未来を視たということだと思われる。とはいえ、三つ目の鴉的な力がこの時代にもあるのは、デイモンの出会った現象から明らかだ。
ビジョンの最初にブリンデンと三つ目の鴉が出てきたのは、以降のビジョンは三つ目の鴉的な力の提供でお送りしますということだろう。
2. ホワイトウォーカー
久しぶりのホワイトウォーカーさん。今の日本の夏にこそ現れてほしいが、こんな時期に外を出歩いたらホワイトウォーカーさんでも体調を崩しそうだ。
これはもちろんエイゴンの予言「氷と炎の歌」を表すビジョン。ヴィセーリスはなぜレイニラにこの予言の話をして、デイモンにはしなかったのかを考えると、彼がこのビジョンを視たことに若干複雑な気持ちになる。今のデイモンはこの予言を受け入れる準備が整ったということなのだろうけども。
初代エイゴンが視たのもこんなビジョンだったのかなあ。
3. 沈むデイモン
戦場からデイモンが沈んでいくシーンまでは、これはもう見た人みんなお察しのようにS3以降の予告編である。おそらくアリスも同様のビジョンを視たものと思われる。
詳述は避けるが、デイモンは自身の「死」を予見し、それを受け入れてレイニラとともに戦うことを決めたのだというところだけおさえておけば大丈夫なはず。
(どこの解説記事でもここがクッソ詳しい原作ネタバレになっているので本当に注意)
しかしこれアリスの予言のときにも書いたけど、デイモンがいつ死ぬかまでは予言されていないので、まさに「デイモンは死ぬ……! 死ぬが……今回まだその時と場所の指定まではしていない。どうかそのことを諸君らも思い出していただきたい。つまり……HBOがその気になればデイモンの死は10年後20年後ということも可能だろう……ということ……!」ではないかと思う。
死ネタをやたらと小出しにしてくるので、意外と引っ張って長生きするかもしれない。この先がどれくらい原作通りかわからないしね。
4. 赤い彗星
「ゲームオブスローンズ」S2で出てきた赤い彗星。吉兆だとか凶兆だとか言われたが、オシャは「ドラゴンの復活の前兆」だと言っていた。
5. デナーリス・ターガリエン
これはよいファンサービス。
しかしもしこれと同じビジョンを初代エイゴンが見たのなら、「約束された王子」とは言わなくない? 「王子」はデイモンしか出てきてなくない? 初代エイゴンはこれと違うビジョンを見たのだろうか。ビジョンを見せているのは三つ目の鴉的なものだとして、その謎パワーも状況に応じて日々アップデートを重ねている、みたいな。
というかわたしはドラマ版「ゲームオブスローンズ」における「約束された王子」とはジョン・スノウ(=エイゴン・ターガリエン)だと思っていたのだけど、これを見るとそれはデナーリスだったということだろうか。
でもデナーリスとドラゴンは「長い冬」が来たときにはそこまで活躍しなかったし(戦力ではあったが)、「長い冬」に対抗するために国土をまとめる役にも大して立ってなかった(むしろ死後に「反ターガリエン」というか「ターガリエンからの復興」という形で国土をまとめた気はする)。
まあターガリエン的には、というかデイモンが視るビジョンとしては、ドラゴン復活のこのシーンが選ばれたってことなのかな。ジョンの見た目では、一見してターガリエンだとは思ってもらえないだろうし。でもドラゴンがいるのが当たり前のこの時代のターガリエンには、このシーンの感動は伝わらないだろうしなあ。
やっぱりファンサービス以上のものにはなっていない気がする。
6. ヘレイナの警告
ふぁ!? って声が出たやつ。馬鹿な! お前、なぜそこに!?
チームグリーンのはずのヘレイナが、チームブラックのデイモンに声をかけてきた。そんなことある!? いつから見てたの!? ま、まさかルイージマンション全編を通して見られてたの? デイモンおいたん恥ずかしすぎる。まざーふぁっかーだってバレてないといいね。
とにかくヘレイナの警告はなかなかにメタ的だ。すべては物語であり、デイモンはその役のひとつにすぎない、と。
「物語」といえば、「ゲームオブスローンズ」最終話のキーワードでもあった。ティリオンが、自らも陥った「物語」信仰への警鐘を鳴らしたのはまだ記憶に新しい。
ssayu.hatenablog.com
このときわたしは、「物語の番人」すなわち「三つ目の鴉」の力を継いだブランは、すべての物語を閲覧できる「視聴者」と同じ視点を持つと書いた。最終回まで全部視聴済みのブランはネタバレせずにいてくれてえらいとも思っていた。
ヘレイナもアリスも、言動が原作既読組なのである。しかしブランと違うのは、ちょいちょいネタバレしてくるところである。
2-6でアリスが老タリーを暗殺したとき、その目的が何なのかわたしは不思議だった。わざわざ領主を暗殺して、何か彼女に得になることがあるだろうか? デイモンに早く出ていってほしいだけ? とか思っていたのだけど。
原作既読組で「ゲームオブスローンズ」もネタバレされているとなると、理解できる。彼女たちは「自分の役割」を知っている。自分が役割を果たすことで、世界は「長い夜」から守られるのだと知っている(キングスランディングは灰になるが、人類滅亡よりはマシだという計算か)。
アリスが原作既読組となると、これは……原作未読の方のためにぼかして書くと、デイモンがハレンホールを立った後に訪れる人とのやりとり(たぶんドラマでもあるのではないかと)が俄然楽しみになってきた。
以上の内容から、デイモンは謀反一歩手前状態から一気にレイニラ信奉者に鞍替えした。すごい。やはり神秘体験は人を変えてしまうのか。
しかし、あれだけ嫌われてたデイモンの号令で、兵たちのあの盛り上がり。そうはならんやろ。場面の都合上、あの流れでシーン……だと話の盛り上がりに欠けるのでああなったのはわかるけど。
レイニラの「正当性」
しかしこの描写、我々は初代エイゴンの予言が現実になると知っているけれど、「ゲームオブスローンズ」を知らない人にしてみたら「あやしい託宣を信じ込んで戦争を始めたヤバめの女王とその夫」なんだよね。ほぼ宗教戦争。
「将来的な人類滅亡の回避」は、レイニラにとってすべての免罪符になっている。そして視聴者にとってもレイニラを応援する免罪符となる。これはデナーリスが持たなかったものだ。
「将来的な人類滅亡の回避」のためなら、同時代の人をドラゴンで焼いてもいいのか。核兵器のスイッチを押してもいいのか。その滅亡の危機が本当に来るかどうか、この時点のレイニラたちにはわからないのに。
人は自分に「正当性」があると思ったとき、最も狂暴になり、残虐になれる。我々は過去の歴史から、それを知っている。レイニラもデイモンもまた例外ではない。
ヘレイナは見た
ヘレイナはやはりエイモンドがエイゴンを殺そうとしたのを知っていた。というか視ていた。
2-5でヘレイナが口にした Was it worth the price? は、「エイゴンを瀕死にさせるほどの戦果があったと言えるのか」みたいな意味だったのかな。
しかしヘレイナに三つ目の鴉的な力があるとしたら、エイモンドが「ママにはわかんないだろうけど俺らには真の使命があるから」とか言いだしたのを聞いて「真の使命(笑)」って感じだっただろうな。
しかしヘレイナ、この後どうなっちゃうんだろ。原作既読勢として、どこまで「物語」に介入してくるのか。今のところ、デイモン以外に対しては基本的に傍観しているだけなのだけど。息子の命も守れなかったから、全ページ読破したって感じではないのかも。
王土の華エイゴン
ラリスくんの人をその気にさせるわざ、たまんねえな! やっぱりわたしはこの手のキャラが好きだな!! そして見習いたいな!!!
ラリスくん、やっぱりとっくにエイモンドを見限っていて、情勢もちゃんとわかっていて、レイニラがキングスランディングに攻めてきた後のことを見据えて策を打っていたんだな。今回アリセントも動いたけれど、彼女よりもさらに一歩も二歩も先を行っている。
つーかアイアンバンクに貯金を全部移してたって、いったいいつからこの状況を想定してたんだよ。デイモンがハレンホールに来た時点でストロングさんが「お金がないんです」と言っていたから、もうずっと前ってことだよね。ラリスくんも原作既読勢だったらどうしよう。たぶんそれはないと思ってるんだけど。ラリスくんは単に頭が切れる人であってほしい。
しかしエイゴンはこの先大人しくラリスの傀儡をやることになるのだろうか。介助なしでは動けないだろうから、やっぱりそうなるしかないのか。ヘレイナが「エイゴンはまた王になる」と言っていたから、たぶんそのとおりになるのだろうけども。
ヘレイナの言う「木の玉座」が素晴らしい予言、な気がする。
「一緒に来て」
いやまさかアリセントまでドラゴンストーンに来るとは思わなかった。なんでどこもかしこも警備がザルなんだよ!
アリセントはいつもわたしの想像の上をいくな。前にアリセントがレイニラにあてた手紙も意味がなかったなと書いたら、後からレイニラが読んで会いに行くし。
先週わたしが書いたのがこれ。
本当に犠牲者を出したくないのなら、本当にそれが最優先だと考えているのなら、今すぐ降伏して自分はペントスにでも逃げればいいじゃん。その選択肢は常に両軍にあるのだけど、結局どちらもそれは選ばない。結局両軍とも犠牲者を出したくないと言いつつ「自分が勝つ」ことを最優先にしている。
血の収穫完了「ハウスオブザドラゴン」2-7感想 - なぜ面白いのか
これはレイニラに対して書いたことだったけど、まさかこれをアリセントがやることになるとは。彼女は「本当に犠牲者を出したくない」と思っていたし、「本当にそれが最優先だと考えて」いたわけだ。
何しろアリセントは、ヴィセーリスとオットーの横で平和な国土の統治を長年見てきた。ヴィセーリスが衰えてからは彼女が実質的に統治してきたらしい。そんな彼女の価値観はやっぱり「平和を保ちたい」「民なくして国土なし」だったのだろう。
新ドラゴンライダーを3人も増やしたレイニラに、チームグリーンが正面から挑んで勝てる見込みがあるとは思えない。しかしエイモンドにはその計算が働かず、それどころか腹いせに別の町を燃やしてくる始末。このままだとキングスランディングだけでなく国中に災禍が及ぶ。それを全部終わらせたかったんだな。
民から愛されないとわかったらキングスランディングを灰にしたデナーリスと、正反対だ。国土を燃やしてでも予言の成就を守ろうとするレイニラと、無血開城を決めたアリセントと、果たしてどちらが国のトップにふさわしいか。頬を撫でる/平手打ちの対比に続いて、またしても難しい問題だ。
レイニラはドラゴンの抑止力を期待して、つまりチームグリーンの降伏を期待してドラゴンを増やしたのだろうに、アリセントの無血開城宣言をそのまま受け取れない。エイゴンの首、本当に要る? いやもちろんこの時代のお約束というか、「敵の首」というわかりやすい形で民に「誰がいちばん上なのか」を示す必要があるのはわかる。
でも「時代のお約束」を守らず自分の道を行こうとしたレイニラが、そこはお約束を守るのかよとか、レイニラの方は結局犠牲者を出したくないと言いつつ「自分が勝つ」ことが最優先なのかよとか、若干の失望がある。「息子には息子を」って、求めてたのはエイゴンじゃなくてエイモンドの首だろ!
もちろんアリセントには、「このままだと自分が死ぬ」「子供も孫も全員死ぬ」ことへの恐怖も大きかっただろう。このへんも、「子供」を兵器として使うことに躊躇のなかったデナーリスと正反対だ。
しかしアリセントが本当に言いたかったのは、最後に口にしたことだったんじゃないのか。
Come with me.
私と一緒に来て。私と一緒に生きて。
本当に願ったのはこれじゃないのか。
城を出て、身を清めて、穢れを落として、「やっと私になれた」彼女が、野望も欲望も取り払って見出した願いは、レイニラと生きることだったんじゃないのか。やっと言えた、今までの人生のどの瞬間も言えるわけがなかった、プロポーズだったんじゃないのか。
2-6の感想でレイニラのセクシャリティに言及し、レイニラからアリセントへの感情は一種の「恋心」だったのではないかと書いたけれど、アリセントも同じ気持ちだったのかもしれない。
アリセントの「野望などなく、外を歩いて空気を吸いたい」「人知れず生きて死ぬだけ、自由に」という言葉に向けたレイニラの笑顔の、美しく儚く悲しいことよ。あの笑顔を見て、レイニラの涙を見て、「彼女も同じ気持ちかもしれない」と思ったのかな。それで言っちゃったのかな。
でも、無血開城すると言ったあとのアリセントは腕をおろして心を開いた姿勢だったのに対し(それまではストレスサイン=指をいじっていた)、レイニラは最初から最後まで腕組み=防御+心を閉ざした姿勢だった。
Come with me. のセリフとともに、アリセントはレイニラに近づいていった。レイニラも数歩、彼女に歩み寄る。ほとんど手の届く距離だった。最後にハグのひとつもするのかと思った。でもしなかった。触れてしまったら、レイニラは女王でなくなってしまったかもしれない。だから彼女は最後まで、腕組みを解かなかった。
このふたり、ラストシーンの対比が素晴らしかった。
これまでずっと開放的な広い海原を眺めていたレイニラが、まるで牢獄のような格子状の書棚ごしに、さらに小さな扉に囲まれて撮られている。
一方これまでずっと室内で窓枠や柱に囲まれた構図で撮られていたアリセントが、広い空の下で海を眺めている。彼女は今、呼吸できている。やっと。
では、レイニラは?
(あとオットーは出てこないなと思ったらなんで投獄されてんだよ!)
タイランド・ラニスターの大活躍
3話から7話までかけてようやく軍隊を確保したデイモンとのまさかの対比となったタイランド・ラニスター。
異国で決死の交渉をまとめ、泥相撲の末に海賊の親分に自分を認めさせ、宴会で一発芸(ヘタクソな詩の披露)もやり、夜までご奉仕に励み、たった1話にして海軍を手に入れたタイランド。有能。マジで有能。
おいデイモン見てるか。交渉の基本はこうだぞ。まあデイモンが宴会で一発芸を披露できるようなキャラなら、ハレンホールもルイージマンションになってないんだよな。
アダムよく言った
先週のジェイスに続いて、アダムもよく言った!!!
レイニラの罪がまったく咎められなかったことへのもやもやに続いて、コアリーズ公へのもやもやもこれで一旦は解消された。
正嫡を失った途端に、それまで見向きもしなかった落とし子のことを思いだし、「援助」を申し出る元不倫野郎、そりゃ子供に嫌われるよな。
正嫡として育つが陰口を叩かれまくってきたジェイス。落とし子として育ちやはり陰口を叩かれてきたアダム。どちらも親の身勝手で犠牲になった子供たちだ。それをちゃんと指摘してくれてよかった。
しかしこの件、もしかしてジェイスやアダムと同じ立場の子供たちに刺さりすぎたりしないかと少し心配だ。いるでしょ、世界中に。身勝手な親の犠牲者が。現実世界にドラゴンはいなくても、身勝手な親はなんぼでもいるでしょ。
「身勝手な親に対して怒ってもいいんだ」と思える子供たちが増えたら、それはその子たちの救いになるかもしれないが、結果として崩壊する家庭が発生しないかな……。
「ハウスオブザドラゴン」って、つくづく「アンチホームドラマ」な存在だよな……。普段血なまぐさいドラマしか見ないから、ホームドラマなんて「フルハウス」くらいしか知らないけど。
今週のアルフくん
ギスギスお食事会!! よかったねアルフくん、ごはん食べ放題お酒飲み放題で!!! 髪つやっつやじゃん!
なかなか空気の悪いお食事会になってしまったが、これは「誰」の視点でこのシーンを見るかによって印象が変わるやつだ。
もし「ターガリエン」の視点で、すなわち「高貴な者と一般庶民の間には埋められない差がある」「同じ能力があったとしても生まれが違えば立場は違う」「庶民は貴族を敬わなければならない」という視点でこのシーンを見れば、アルフは立場をわきまえない不遜なやつだ。
「現代人」の視点で、すなわち「人の価値は生まれで決まるわけではない」「能力差はあっても身分差はない」という視点で見るならば、ジェイスの態度こそ前時代的な差別主義者だ。あなたはどっちの視点で見た?
まあ、現代人であってもお食事をご馳走してもらってる相手には礼儀をわきまえるのが普通だけどな。
そういうわけで、想像していた最終回とはだいぶ違ったけども、情報がめちゃくちゃ多くて情緒もかき乱される最終回ではあった。さあHBOよ、その爆予算でS3を製作しておくれ。そして我らの情緒を粉々にしておくれ……。