先日99討滅戦が開くちょっと前、ラハくんに裏切られる夢をみた。
「この技術は第一世界に必要なんだ!」的なことを言われて完全に敵対されちゃうの。それがまたすんごい出来のいい夢で、フルカラーにフルボイスで、セリフまわしもまあまあリアルな感じで、家のモニタでそれを見てる自分も感じられて。夢の中のわたしは「トレイラーであんなふうにタコスを食べていたラハくんがこうなるとは誰も予想しなかっただろうな」とか考えていた。
起きてからもしばらくそれが夢だとわからなくて、やべー予想外の展開だ!! どうやって感想書こう!? ていうかこのまま寝込んでもいい? とか考えていたくらい。
マジで夢でよかったわ。
今のラハくんには平和にタコス食べててほしい。
そんなわけで(?)、無事99討滅戦をクリアした。これからラストマップに行くことになるのかな!
今日はそこまでのネタバレ感想!
アレクサンドリアの世界観
さてどこから書こうか。
雷平原に来てから突然異世界ものが始まったので、とにかく世界観説明が続いた。第一世界に初めて行ったときも世界観理解に時間がかかったが、こっちはこっちで原初世界とは全然違うので段階を追って理解する必要がある。前回の記事で書いた予想は大体合っていたわけだけど、その背景がいろいろ語られた。
あとで見直したくなるかもしれないので、ここにまとめておくか。
アレクサンドリアの歴史
はるか遠い昔 別の世界から「鍵」が持ち込まれる
1000年以上前~ 雷属性の力が強まる
800年くらい前まで 激しい雷雨を伴う雨季は1年に3か月
454年前 オーティス誕生
400年前 雨季が年の半分
? 落雷で発生した山火事跡からエレクトロ―プが発見される
? エレクトロ―プ産出をめぐって戦争が起きる
? 戦争激化(雷光大戦)
大戦末期 リンドブルムがアレクサンドリアに対して「最終兵器」を使う
→大災害が大陸全土を呑みこみ滅ぼす
→国王夫妻死亡
大戦後? 「プリザベーション」が魂と記憶の保存技術開発
? スフェーン王女を中心に復興を始める
? スフェーン病死(雷の力の影響)、魂を回収される
? 魂から記憶を抽出する技術の確立
380年前 オーティスが機械兵になる
? 「プリザベーション」が「世界を繋ぐ力」を発明
? ミララ族の夫婦が「プリザベーション」から脱退して「オブリビオン」を設立
? クルルが「鍵」とともに原初世界に預けられる
近年 永久人の増加で維持が困難に?
30年前 ゾラージャが「鍵」を使って世界をつなぐ
→アレクサンドリアがトライヨラに転移、ドーム化して出られなくなる
先日 なんか頑張ってドーム外に出られるようになる
ヒカセンたちがドーム内にやってくる
大体こんな感じかな?
「?」が多すぎて時系列があやしいけど。
雷光大戦までの流れにはアシエンが絡んでいそう。明らかに霊災的な描写だったので。エレクトロープという物質自体、アシエンが創造した可能性すらある。
で、この「大災害」のときに本来なら次元圧壊が起こるはずだったのだけど、何らかの力で世界統合が妨げられた。
その何らかの力というのがたぶん「鍵」だと思われる。となると、アシエンの……というか古代人の力を上回る技術ということにならないか。ヴェーネス派の誰かがやったのか? でもヴェーネス派は世界の分割をした側だし、「繋ぐ力」を作るのはおかしい気がする。
となるとアゼム? アゼムの術式も「繋ぐ力」と似ているらしい。アゼムの魂も1/14ずついろんな世界にいるんだよな。この世界にもアルバートみたいなのがいるんだろうか?
古代関係者以外が独自開発して作っていたら、その文明もとんでもないよなあ。
アシエン的には、長年苦労して霊災規模の災害を起こすことに成功したのに、次元圧壊に至らなかったので「マジで???」と思っただろうし、絶対何が起こったのか確認しているはず。そのときにこの「世界を繋ぐ力」の存在に気づかなかったのか。
アシエンはこの技術を最優先で研究して世界統合のために役立てるべきだったでしょ。アラグ帝国なんぞに潜入している場合じゃないのよ。ララフェル姿のエメトセルクが拝めたかもしれないチャンスだったのに!
アシエンは魂だけの存在になって別の世界に行けたけど、生身のまま世界移動ができる技術があるならアルバートたちだって死ななくてよかったよなあ。
古代関係の話は今後のパッチでもメインになることはないのだろうけども、何かしら説明がほしいところ。
スフェーンの思想とかこれからしようとしていることについては、たぶんこれからもっと詳しく語られるのだろうからそれを待つことにして。
現段階で言えることは、死者はこれからも増え続ける一方なのだから、資源が無限に投入できるわけではない以上、どこかで破綻するシステムだよなということ。
永久人を生かし続けるためにも生者の魂が必要となると、なおさら。
それに前回の記事にも書いたけど、魂を星に還さず内部で循環させている限り、新しい命は誕生しないじゃないの。そりゃ出生率も低下しますわ。何をどうしたって持続不可能なシステムでしょ。もっとサステナビリティを意識したシステムを再構築しないと。
どうやらスフェーンには「死者」の記憶が残っているようなので、「家族」を再度失う決断をするのは難しいというのもわかるのだけど。しかもスフェーンはもう生身の脳ではなく記憶媒体に完全に保存されているようだから、「忘れる」ということもできないんじゃないのかな。
人間の意識を機械に入れる研究は現実でも行われているし、将来は現実にそうなっていくのかもしれないけど、そうなったときにわたしが最も恐れるのは「食事の楽しみが失われること」で、次に怖いのが「忘れる機能が失われること」である。
「忘れる」ということは人間にとって救済だ。それは間違いない。だからといって死者の思い出が全部消えるというのは、それはまったくもって「救済」とは言えないと思うが。もし現実に死者の記憶が消去されるようなことになったら、わたしはたぶんもっと必死にブログなり別の形なりで文を書きまくって、後の世に少しでもメッセージを残そうとするんじゃないかな。
FF9の思い出
「アレクサンドリア」は割とありそうな名前だったのでスルーしていたが(「アレキサンダー」の女性形だし)、「リンドブルム」まで出てきてはっとした。これってFF9の世界じゃん!! 雷平原はFF10だし、どんな混ざり方してるのよ!
「アレクサンドリア」の王女は「ガーネット」。それで黄金の予約特典はマメットガーネットだったのね! で、宝石の名前つながりで「スフェーン」王女なのか。
同じ石を「スフェーン」と表記すれば宝石、「チタナイト」と表記すれば鉱石の扱いになるらしい。サンダーヤードで採れる鉱石は「ゴールドチタン」だから、あれも「スフェーン」なのか。「スフェーン鉱石」も新生の頃だかにあったような気がする。
スフェーンって黄色だし、まさに「黄金のレガシー」のキャラクターであるなあ。
FF9ネタでいうと、オーティスはちょっとスタイナーを思わせる。あのやたら「アレクサンドリア王国騎士団長」を強調する感じが。
それからバックヤードの曲! 絶対聞いたことある! 過去作のアレンジだろ! と思っていたら、やっぱりFF9からのアレンジだった。
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懐かしいなあ。えっもう20年以上前?? 寝込むわ……。
黄色と青と紫
スフェーンの色に言及したので、ここで紫にも言及しておこう。
今作、「黄金のレガシー」というタイトルの割に、前半はやたらと「青」が強調されていた。青い海、青い森、青いバナナ、青いモンスター。
そして後半はずっと「紫」だ。ドームも紫だったし、ソラーテ以降のID装備は紫がポイントになっている。14世界では雷属性は紫で表されるので、雷平原もそこに建つ建造物も紫が基調だ。ソリューションナインの背景も、ゾラージャの玉座(いちばん上に貼ったやつ)も紫だ。
紫は黄色の補色であり、青はオレンジの補色である。ちゃんと「黄金」と対比される形で配色されているわけだ。
今作において「黄金」が象徴するものが何なのかはまだ正確にはわからないけど、青と紫もそれに対比される意味があったりするのかも。
今のところわたしが感じる「黄金」の意味は、「過去の栄光」かなあ。
トライヨラの「黄金の玉座」は、過去のグルージャジャが成し遂げたことの象徴だ。
「黄金郷」は、かつて世界を繋ぐ力を手にした人が遺したものだけど、今はそれを制御できていない。
そして「スフェーン」は過去に生きた人の記憶に縛られて、今を生きる人の命を奪おうとしている。
色に配されたモチーフについてはそんな印象だ。
ゾラージャの孤独
前回は半分冗談で「ゾラージャ討滅戦」とか言っていたわけだが、やっぱりそうなるのか。「ゾラージャも討滅戦サイズの敵ではないんだよな。やるなら何個か魂を吸収して巨大化・異形化するとかしてもらわないと」とか書いていたのが現実になってワロタ。まあ事がこうなった以上は避けられないと思ってたよ。むしろまたラマチの一騎討ちだけで勝負が決まらなくてよかったよ。ククルカくんにも殴らせろ!
しかしゾラージャ討滅戦を経て、なんかいっそうゾラージャお兄ちゃんが気の毒になってしまってな……。
何回かこのブログでも書いた覚えがあるのだが、グルージャジャがコーナやラマチを養子にするのは全然いいし、ふたりを実の子と同じように愛情をもって育てたというのもいい話だと思うのよ。でもそれってもともといた実の子にとっては面白くない話だったりしないかと、ちょっと心配だった。グルージャジャはどれくらいそこのところのフォローをしていたんだろう。
たとえば跡取りがいないから養子をとるというのはよくある話だ。でもこの場合、実子のゾラージャくんはもういるわけで。「自分は不要なのか? 跡取りとして不足だから養子をとられたのか?」と不安に思ったりしてもおかしくないシチュエーションである。
実際には逆で、おそらく王宮で孤独だったであろうゾラージャの「きょうだい」となってもらうために養子をとったところもあったのではないかと思うのだけど。ゾラージャが生まれたのが「奇跡」レベルの話だったなら、実のきょうだいができるのはあまり期待できなかっただろうし。
きょうだいをつくってあげるのもいいけど、グルージャジャが何よりもすべきだったのは、適切な自尊心や自己肯定感を育てることだったんじゃないのか。
父親や周囲からの期待に応えたいけれど、父親が自分に何を期待しているのかもよくわからず(跡取りとしての教育も行われていなかったようだし)何を目標にすればいいのかもわからなかったんじゃないかな。それで「父上を超える」みたいな、何をどうすれば達成したことになるのかもわからない目標を立ててしまった。
どう考えても「父親からのもっとわかりやすい愛」がゾラージャの求めるものだったのに、それを認められないのがこの手の人間である。先日、玉座=母親の胎内だと思っている自覚なく兄と対立して玉座をめぐる戦争に突入する胎内回帰願望男について書いたが、ゾラージャからも猛烈に似た匂いがする。ゾラージャの母親については何も語られていないからわからないけども。あとマムージャは卵生だから胎内回帰はちょっと違うな。
世界征服からの恒久平和とかいう、初見のわたしに「頭大丈夫?」と言わせた思想も、今となってみれば気の毒な限りだ。マジで誰も「頭大丈夫?」と言ってくれなかったんだろうな。そんなツッコミができる人がいてくれたらあんなにこじらせなかったのに。せめてラマチかコーナはつっこんでやれよ。
そういう極端な思想をおおっぴらにしてみたら、一部の過激な国民にマジウケしちゃったから、俺の生きる道はこれだ! と思ってしまったのかもしれない。ぼっちが陰謀論やカルトにはまる過程みたいでつらすぎる。
あと、グルージャジャは「試練を経ても全員大して成長しなかったら、誰も継がなくてもOK!」みたいに言っていたけども、その場合にしても誰かが継ぐことになった場合も、王位を継げなかった子へのフォローはどんなふうに考えていたのだろうか。
その子が深く傷ついたり、自分の居場所を失ったと感じてしまったりすることは考えなかったのだろうか。
特に、三人の子供のうち二人が王位を継いで、一人が継げなかったという事態になった場合なんて、ものすごくフォローが難しい事態のはずだ。早急に「お前もよく頑張った」「お前の力もこの国には必要だ」的なフォローが必要じゃないの。王ではないにしても、何らかのポストを用意して、居場所を作ってあげないといけなかったんじゃないの。
プレイヤーに見える範囲だと、黄金郷にラマチたちを迎えにきてから戴冠式が終わるまで、グルージャジャはゾラージャにノータッチのようだった。というかゾラージャも帰ってこなかったけど。それにしたってもうちょっと何かこう……。友いわく「どこかで残念会やってるとでも思ってたのか」ということだが、まあある種の残念会ではあったかな……。敗者復活戦というか。
他民族に対してはあんなに丁寧に外交して、さまざまな問題を解決し、仲間たちと手を取り合って数々の冒険をしてきたグルージャジャさんが、なんで身内にはこんなに対応が雑なんだよ。
討滅戦も討滅戦で、なかなかプレイヤーにダメージがあるやつだったなあ。
だってプレイヤーとヒカセンはここまで2回グルージャジャ戦を経験してるのよ。同じ技だ! ってわかるじゃん。
ラマチは斧、コーナは銃を使うけど、ゾラージャだけがグルージャジャと同じ双剣なのよね。父親の真似をしたかったのかなあとか、父親に教わったのかなあとか、あれこれ想像してしまってもうだめ。
この姿ももう、見る前からわかるよね。ゾラージャに第二形態があるなら絶対父親の姿に似せてくるって。双頭っぽく首を生やしているけど頭がない。あと羽をつけているのも父親と同じ。
このカットの背景に玉座を入れ込む残酷さよ。
これ、トライヨラの黄金の玉座に似せてエレクトロープで作ったんでしょ?
黄金の玉座が整然とした線対称なのに対して、エレクトロープの玉座の歪なことよ。悲しいなあ。
グルージャとゾラージャ
グルージャを見てまず思ったのが、「誰と結婚したの!?」だったのだけど、ホントお相手は誰だったの!? アレクサンドリアにマムージャがほかにいるの!?
それから次に思ったのは、あ~この子はゾラージャの肉体が再起不能になったときのためのスペアボディね! 魂をこの子に入れて動かすつもりね! だったのだけど、そういうわけでもなかったの?
ならなんで結婚して子供なんかつくったの?? 今度こそ「家族」をやろうと思ったんじゃないの? 最初から「父親に愛されなかった自分は父親になれない」と思っていたのなら、なんで子供つくったりしたのよ! 責任持ちなさいよ! せめて避妊しなさいよ!!
あれか? 30年の間に運命のマムージャと出会って恋に落ち、結婚したけど産卵とともに亡くなったとかか。それで今度こそ「家族」をやろうと思った決意もいっぺんに崩れて、即子供を手放すに至ったのか。
王が結婚したとか王妃が亡くなったとか一大事件のはずなのだが、なんで誰も把握してな……ああああああ亡くなったら記憶から消えるんだったアアアア!! そういうことかあああああ!!
グルージャがなぜ全然知らないゾラージャにこんなに執着するのかは、いまひとつぴんとこなかった。ほとんど会ったこともないしろくに話したこともない人、どころか自分を捨てた親なんて、死のうが生きようがそんなに関心を寄せることじゃなくない? むしろできるだけ苦しんで死んでほしくない?
アレクサンドリアにはほかのマムージャはほとんどいないし、同族を失いたくないという意味の関心ならわかるのだけど。
なんかちょっとこう、グルージャの孤独とゾラージャの孤独は全然違わない? と思ってしまって、いまいちグルージャパートは乗り切れなかったんだよな。
ゾラージャは、家族に愛されていたはずなのにそれを実感できなくて(そしておそらくはグルージャジャの愛情の伝え方もヘタクソで)拗らせた子供。
グルージャは、初手から親に捨てられて、家族も知らないし親からの愛も知らないし、嫉妬の対象も周囲からの期待もない状態で育った子供。
やっぱり重ねて語るには、重なってない部分が大きすぎる。
ゾラージャもグルージャのように、ストレートに家族からの愛を求めるべきだったし、家族同士でもっと互いを知り合おうという努力が互いに足りなかったというのはわかる。
ラマチもグルージャジャも、他者理解をあんなに求めて賛美しながら、身内との相互理解が極端に欠けていたっていうオチ。オチなのか?
ここだけは、ゾラージャからの愛を感じられたかな。「奇跡の子」みたいな「呪い」はこの子には与えないようにしたんだよな。
その「青いフビゴ族」という「奇跡」こそが、ゾラージャにとっては「呪い」となったのだと、ラマチもここまできたら理解できたんだろうな。だから、彼が息を引き取ったあとでこれを口にした。
今思うと、ゼノスの自己肯定感の強さは何だったんだろうな……。ゼノスもずっと満たされない感情を抱えていたけど、それは自分自身に対してではなくて自分の外の世界が自分の期待するものではないことへの不満だったじゃない? あれか、英雄であるところのひいおじいさんにめっちゃ愛されて育ったんかな……。
そして、ここにもまた家族幻想に縛られた王がいる。
スフェーンが出てきたときは「メーティオンポジの子か!」と思ったものだけど、やっぱりそうなってしまうのか。
この子も討滅戦サイズではないが、最後の討滅戦はどうなっちゃうのかな~。その前にもうひとつIDがあるのかな?
最後のマップもどんな感じになるのか楽しみ。