丸一か月ブログを放置していたが、何をしていたかといえば別の場所でガンガン文章を書いていたので大して生活に変化はない。というかゲームオブスローンズにあんなに心を乱されなければ、もっと余裕をもって締切を迎えられたはずなのだ。4~5月は本当に使い物にならなかった。
わたしの私生活はおいといて、プロジェクトブルーブックがいよいよ日本でも公開された。これをスルーすることはできない。
わたしは英語字幕版を入手して舐めるように何周も見ているわけだが、せっかくなので日本での公開に合わせて1話ずつネタバレ感想を書いてみようと思う。日本で放送されていない回のネタバレは基本的にしない方向で。
ただし当ブログの主は思い切りエイダン・ギレンファンであり、その観点からの感想に偏りまくることはあらかじめ予告しておく。SFとアメリカ史には疎いので、そのへんがお好きな方はぜひ自分で解説サイトを立ち上げてくれ!!
ネタバレなしの番組紹介記事はこのへんをどうぞ。
J・アレン・ハイネック博士登場
シリーズものの第1話ということで、この回はバディの二人のキャラ紹介に多くのパートを割いている。
まずはクイン大尉の視点で、ハーディング将軍からプロジェクトの協力者としてハイネック博士に会ってこいと通達される。将軍から「本物の天才」と評される彼はいったいどんな人物なのか。ついでに「ちょっと変人」「割と物静か」だとか言われている。
“There is a big difference between science fiction and scientific speculation, although both do require an open mind.” #ProjectBlueBook pic.twitter.com/5wboX0DSMH
— PROJECT BLUE BOOK (@HistoryBlueBook) January 9, 2019
研究発表資料に息子くんの漫画を間違えて混ぜてしまう博士。しかもそのごまかし方がなかなか。ここが授業風景ではなく研究発表シーンだったのは、予算の都合だろうか。S2ではもっと予算が増えて、授業風景が見られるのを期待している。
"You want me to investigate flying saucers?" #ProjectBlueBook #AidanGillen @mkmalarkey pic.twitter.com/hAKcKvBS6h
— PROJECT BLUE BOOK (@HistoryBlueBook) January 9, 2019
予告でも繰り返し使われていた、博士と大尉の初対面シーン。
「宇宙人なんていないとみんなに証明してやって」と言われるわけだが。
ONE HOUR until the premiere of #ProjectBlueBook on @History. pic.twitter.com/HovPkr3exu
— PROJECT BLUE BOOK (@HistoryBlueBook) January 9, 2019
そしてプロジェクトに加わることを承諾して帰ってきたあとのこのシーン。ミミとの信頼関係や自分で自分のことを「エキセントリック」って自覚があるんかい! な場面もいいのだが、それ以上に大事なのがここ。
博士の野心がここで少しうかがえる。彼には研究者としての野心がある。まだ誰も手を出したことのない「空飛ぶ円盤」の科学的な研究に成功すれば、ガリレオやケプラーといった彼にとってのヒーローと名前を並べられるかもしれない。
ハイネック博士はすでにオハイオ州立大学という名門で教授職にあるが、彼自身はまだ自分のなしたことに満足してはいないのだ。そのことがプロジェクトブルーブックにかかわる強い動機になっている。このことは今後も重要になってくるので押さえておきたいところ。
ハイネック博士の能力
ファーゴの空軍基地では、墜落した飛行機に触れたハイネック博士が、飛行機墜落シーンのフラッシュバックを見る。おそらく博士の分析力と共感力と、さまざまな可能性を一気に検索し最適解を見出すまでの速さを視覚的に表現した演出だと思われる。
これ以降も博士はこのフラッシュバックを何度も経験することになるのだが、そんなことよりこのシーンで重要なのは、飛行機の翼を撫でる博士の手つきが官能的すぎることだ。あの手のシーンばかり繰り返し見てしまう。エロい(断言)。
チェリーパイを食べながら話す二人のシーンもとてもいい。パイをパクパク食べながら計算を続けるエイダン・ギレンが見られた時点で、世界に感謝して迷わず成仏できる。
ここでは理論派の博士と実践派の大尉、どちらも負けず嫌いで譲らない二人の様子が対比されていて楽しい。
A pilot reported a bright white #UFO that outmaneuvered his Air Force jet. Was the case closed before the truth was discovered? The conspiracy continues tomorrow on #ProjectBlueBook at 10/9c on @History. pic.twitter.com/yYobcB30Pe
— PROJECT BLUE BOOK (@HistoryBlueBook) January 14, 2019
そこからのこのシーンな!? ハイネック博士お着替え1回目。
まずここまでふんわりしたコートでカバーされてきた博士の細い腰が、フライトジャケットを着るとよく見えて大変けしからん(横から撮ったシーンがわかりやすい)。
Our Favorite Scenes in #GameOfThrones: Littlefinger Explains Why "Chaos Is a Ladder," "The Climb" https://t.co/PpR1c9zoSO pic.twitter.com/EM5wqpszES
— Paste Magazine (@PasteMagazine) May 2, 2019
リトルフィンガー役のときの大変けしからん衣装もたまらなかったわけだが、あの腰は健在である。
そしてチャックをうまく上げられない博士と、チャックを上げてあげる大尉のシーン。その直後のミミとスージーのシーンでもチャックを上げてあげるシーンがあったから、あれはどちらも二人の関係レベルが一段上がることの比喩なのだろう。
そこからの「僕もエイリアンかもね」シーンは、もう何度見直したことか。かわいすぎるだろ博士……。
Aidan's reactions to Quinn's line "You're sure you're not the alien?" were brilliantly different and hilarious every take. Now, I don't corpse often, but the fella put me to the test with this one. #ProjectBlueBook
— michael malarkey (@mkmalarkey) January 9, 2019
大尉役のマラーキーさんによれば、あのシーンのギレンさんのリアクションはテイクごとに絶妙に変わっていたらしく、なぜその別テイクを円盤特典にしなかったのかと問い詰めたい。全バージョン見せてくれ!!
さらりと語られた「一度読んだものは全部覚えてる」設定も重要なので覚えておくべし。
ハイネック博士の優しさ
で、飛行機墜落からのハイネック博士お着替え2回目。病院着である。右目の上を怪我しがちなエイダン・ギレンである(「キングアーサー」ほか、さまざまな作品でやたらと右目の上を怪我するエイダン・ギレンが見られるのでチェックすべし)。
最初にあの飛行機墜落シーンを見たときは、いや死ぬだろこれ……と思ったのだが、たぶんあれはムニャムニャ。あの状況で眼鏡がよく見つかったなとも思ったが、それもまたムニャムニャである。
fun fact: they cut the intro where quinn blows smoke in hyneks face to wake him up // second fun fact: my spellcheck keeps trying to turn hynek into hyena #ProjectBlueBook
— michael malarkey (@mkmalarkey) January 9, 2019
大尉が眠っている博士に煙草の煙を吹きかけて目を覚まさせたシーンがカットって、なんでそこカットした?????? せめて円盤特典にry
病院で目覚めた博士の第一声が「きみは大丈夫だった?」なのが本当に好き。退院後に「僕が運転した方がいいよね」と申し出る博士も好き。ハイネック博士って徹頭徹尾こういう人なんですよ。自分が怪我してても他人をまっさきに心配するような人なんですよ。エイダン・ギレンがそんなキャラを演じることになったという事態に、ファンは涙するほかない。
そんなふうに人と共感する力の高い博士だからこそ、フラーからあの話を聞きだすことができた。今この1話を見直すと、冒頭で元気いっぱいなフラーを見て胸が痛む。事故後は鬱々とした姿しか見られないから。
歌がポイントになっているらしいことはわかったが、その情報をハーディング将軍も聞いていた。お前もライトパターソンからはるばるファーゴまで来たんかい! ハーディング将軍は明らかに「歌」の意味まで知っているようなのだが、果たして。
という感じで、自他ともに認めるエキセントリックな学者でありながら、共感力が高く優しくかつ切れ者なんだけどちょっと抜けてるという盛りすぎなおいしい設定が1話からすでにばっちり提示されており、今後の期待は高まるばかりである。
今後も博士のお着替えはあれこれ見られるので、エイダン・ギレンファンは大いに期待しよう。
サンディエゴコミコン2019
さて今年もサンディエゴコミコンにプロジェクトブルーブックが参加するという噂が、まだ非公式ながら出回っている。
去年のコミコンでのパネルやインタビュー、体験型展示にコミック版の無料配布が大変盛り上がっていたので、今年もぜひギレンさん&マラーキーさん揃って参加してほしい。
当時この動画を見て、ギレンさんの隣に座ってるこのチンピラは誰??? と思ったものだが、その後のいろいろな番宣やドラマ本編を見て、マラーキーさんの好感度もうなぎのぼりである。これからもドラマの舞台裏ツイートをぜひよろしくお願いします!!
なんか感想を書いたというよりは推しの推しポイントを語っただけになった気がするが、ここはそういうブログなのでご了承ください。
アメリカでの放送当時の叫びはこちらに。