エルデンリングについて、以前から話は聞いていた。
「ゲームオブスローンズ」の原作者ジョージ・R・R・マーティンが執筆にかかわっているらしい、と。
ゲームオブスローンズを数年にわたって追ってきて、ここで関連記事も大量に書いたわたしがそわそわするのは致し方ないことである。
しかし同時にわたしにとって頭を抱える案件でもあった。
わたしはゲーマーとしてなかなかに年季が入っているが、しかしながらアクションゲームの才能は壊滅的である。最近のストーリー重視のアクションゲームは難易度の調整ができるものも少なくないため、ここのところ手を出したアクションゲームは全部一応のクリアまでは見ることができた。だがエルデンリングはそれらのゲームとは一線を画すらしい。というか、高難易度なことを売りにするタイプのゲームらしい。
話は気になるしやってみたい、やってみたいがわたしにできるゲームなのか??? わたしが楽しめるゲームなのか???
発売からしばらく、ネタバレを踏まない範囲でプレイヤーの様子をうかがった。みんな楽しそうだ。久しぶりに見るオープンワールドの探索もなんだかわくわくさせてくれる。
クリアできるかどうかわからないしわたしが楽しめるかどうかもわからないが、すごくこの世界に行ってみたくなった。何事も挑戦である。
というわけで、一大決心をしてこの世界に飛び込んでみることにした。
果たしてわたしはクリアできるのか。せめてGRRMの世界観に触れるくらいのところまではいけるのか。
めちゃくちゃ時間がかかるかもしれないが、挫折しないためにもここで記録をつけてみることにする。
最初にわたしの立場を示しておくと、
・アクションゲームは苦手
・難易度が高いこと自体に喜べるタイプのゲーマーではない
・ゲームをするのはストーリー目当てが9割
・一切縛らない。めっちゃレベル上げするし強くなるための方法はすべて使う
・安全にクリアするための工夫には時間をかける
・探索や寄り道はそこそこ好き
・しかし戦闘はできる限り避けたいし探索は慎重
という感じで、およそ噂に聞くフロムゲーのプレイヤー層とは正反対だったりするのかもしれない。
とはいえ今作は強い敵と正面からあたる以外の方法もいろいろ用意されているとか聞いたので、その広がった間口の対象者がわたしのような人かもしれない。そうだったらいいな。
もしかするとわたしのプレイ記録が同じようなアクション下手さんの参考になる部分もあるかもしれないし、何の参考にもならないかもしれない。
でもこの記事↓がやたら読まれているようなので、アクション下手だけどアクションゲームをやってみたいという人は少なからずいると思うんだ。
いや他人の心配をする前に自分の心配をしろという話だな。頑張っていこう。
以下、最序盤のマップをうろうろした記録。メインストーリーらしいものは大して進んでいないが、一応ネタバレ注意。
王になりたくないでござる!!!
いきなりゲームの導入を全否定だが、ゲームオブスローンズを知っている人で、GRRMのかかわった世界で王になりたいなどという者がいるはずがない。
誰がどう考えても王になるのは死亡フラグである。
絶対に王になりたくないでござる!!!
最初からモチベーションがマイナスに振り切ってしまっているが、本当に大丈夫だろうか。というか、このことは全世界ですでに100万回は言われていると思うのだが、あえてそういうコンセプトでゲームを作るという覚悟の決まりっぷりよ。わたしもやると決めたからには覚悟を決めるべきなのだろうか。
まあ割とロールプレイの幅は許される感じの世界みたいだし、とりあえず「王にはなりたくないでござる」のスタンスでしばらくはやってみるか。
名前は Petyr 囚人スタート
さてエルデンリングはキャラメイクするタイプのゲームである。
わたしはキャラメイクのセンスも皆無であり、大抵は適当なところで完成ということにしてしまう。どんなキャラメイクだとしても遊んでいるなかでだんだん愛着がわいてくるのが通例である。
せっかくGRRMの世界で生きるのだから、名前はゲームオブスローンズの最推しであるところのピーター・ベイリッシュ Petyr Baelish からもらって Petyr にした。強いキャラの名前をつけてしまうとわたしのヘボプレイでは解釈違いも甚だしいことになりそうだが、彼ならまあ、ワンパンで死んだとしても解釈違いにはならない。
顔パーツもあれこれいじってはみたものの、囚人スタートにしたところ最初から鉄仮面をかぶっての登場となり、顔はひとつも見えないのだった。いつかこれを脱げる日がくるのだろうか。
囚人は剣も魔法も使えるようだが、今のところ剣で戦おうとして近づくと100%の確率で返り討ちにあっているので、もはや剣の道は捨てて遠方から魔法でちくちく攻撃する方針で育てるべきかもしれない。
安定のチュートリアル死
開始してすぐに、なんだかわからない場所にワープしたかと思うとチュートリアルらしきものが始まった。操作方法に慣れていないわたしはいきなり薬をガブ飲みしてしまい回復手段がないまま先に進むこととなった。そして当然のようにチュートリアルのボスで死亡。
そこからいったい何度死んだことか。いや実際には10回はこえていないと思うのだが、チュートリアルで引退かという考えまで頭をよぎった。
結局、ボスに近づくと確実に死ぬので、
離れたところからボスをロックオン
→魔法の届くぎりぎりのところから魔法攻撃
→ドッジロールで部屋を逃げ回りながら魔法攻撃連発
でどうにか勝利できた。
こんなことで本当にやっていけるのだろうか。
チュートリアルマップから出たところで最初の(生きている)NPCに会ったのだが、その人にこんなことを言われた。
あのさあ、ここに来るまでにわたしが何回死んだと思ってんの????
リムグレイブ探索
そんなわけでひとまずこの広大な大地リムグレイブに降り立ったピーターくんは、周囲の探索を始めた。一応の行き先は示されたものの、向かって数秒で噂のツリーガードさんに瞬殺されて迂回を決意した。危険な敵には立ち向かわない方針である。
大きく迂回すればボスを倒す必要はなく、迂回した先でダンジョンを見つけたが、中に入ってみたところそちらでも瞬殺されてしまった。ぐぬぬ。
とりあえず相手に気づかれない範囲からロックオン→魔法で倒すという戦法で切り抜けるしかない。FPの切れ目が命の切れ目である。
いきなりかわいい女の子に絡まれたと思ったら、同行を申し出られた。
えっいいんですか? できれば前衛でタンク役をやってもらえると助かるんですけど? と思ったものの、そういう感じのNPCではないらしい。レベルアップするには彼女の力が必要なようだが、用事が終わったら消えてしまう系の彼女らしい。そうか……。
彼女は黄金樹に行きたいという話なので、当面はそこを目指す感じになるのかな。巨大な黄金樹はマップ上のどこにいても大体見えるのだが、どれくらい遠いのかはまだわからない。
しかしこのゲームは大目標・中目標・小目標が地形上にかなりわかりやすく提示されている。どんな場所に立っていたとしても手近なところに何らかの発見(採集ポイントや動物、敵など)があり、少し歩くたびに積極的に探し回りたいポイント(休憩ポイントやマップ解放ポイントなど)があり、マップを見るとあちこちに気になるオブジェクトもあり、その先には黄金樹が見える。あちこち歩き回って何があるのかと探しているだけでも時間が過ぎていく。
レベルアップができるようになったので手近な敵に喧嘩をふっかけて経験値を稼ごうと思ったのだが、例によって遠くから魔法でちくちくしようとしたところ、ほら貝を鳴らして仲間を呼ばれ、集団で袋叩きにあうところだった。そんなのアリかよ。いや当然のなりゆきだ。
とはいえダッシュで逃げるとそこまでしつこく追ってこなかった。これは朗報である。交戦を避けたい場合は割と簡単に逃げられそうだ。瞬殺されない限りは。
そういえば、平原を歩いていると「そこのお前!」と声をかけられることがあった。しかしあちこち探してみたのだが、声の主を見つけることはできなかった。もう少し広い範囲を探すべきだっただろうか?
また別の場所でも助けを求める声が聞こえたが、そちらでも声の主を見つけられなかった。敵っぽい人たちの集団がいたからあれを攻撃していればもしかしたら声の主を助けられたのかもしれないが、どう考えても今のわたしはあの人数では返り討ちである。すまんな。
もしかしてヘッドホンをつけてプレイしたら声の聞こえる方向がわかっただろうか?
しかし坑道を見つけて入ってみたら扉の先に巨大なボスがいて返り討ちにあい、沢地を馬で走り回っていたらドラゴンに襲われて泣きながら逃げだし、橋を渡ろうとしたら見張りらしき兵士に襲われて死んでしまった。この世界の厳しさを感じている。
とはいえその後馬で橋を走り抜けたら何事もなく渡れたし、無理に戦うことはないんだな。全然レベルが上がらないが。
橋を渡った先で祝福も見つけたことだし、そのあたりでレベリングできそうならやってみようか。あるいはもう少し探索して地図上の気になるオブジェクトを回ってみるか。
地図上のオブジェクト以外にもいろいろと気になるものは多い。
何この死体(?)、なんで椅子に座ってんの? とか。
なんかでかいのがいる! と思ったら、なんか痛そうだし使役されてるの?? と思ったり。
橋の下に処刑されたっぽい人たちが吊るされてるのは、GRRMの世界だしそりゃそうよね、という感じだ。
この調子で黄金樹に辿り着けるのがいったいいつになるのかわからないが、のんびり進めていこうと思う。
あれ、そういえば最初に目指すのはストームヴィル城と言われたような気がするのを今思い出した。どっちを先に目指すべき?? とりあえず行けそうなところに片っ端から行ってみればいいか!