あれは先月、わたしがエオルゼアに降り立ってまだ数日の頃。
わたしをエオルゼアへと誘った謎の東洋人万次郎(エオルゼアネーム)から連絡があった。
万次郎「良いニュースと悪いニュースがある」
洋画か。
万次郎「一度言ってみたかったんだこれ」
わたしも機会があれば使いたいと思っているがなかなかそんな機会はない。
いいニュースというのは、どうやらわたしがFF14を始めた直後のタイミングでFF11とのコラボイベントが始まるらしい。かつてヴァナ・ディールで暮らしていたわたしには確かに嬉しい話だ。
悪いニュースというのは、そのイベントクエストはリムサ・ロミンサで受注しなければならず、しかもレベルがある程度上がっていなければならないという。
当時のわたしはグリダニアから半径500メートル以内の冒険を満喫していた頃である。リムサ・ロミンサがどこにあってどうやって行けばいいのかもわからない。
公式サイトのイベントページを見てみたところ、知らないキャラが描かれている。どうやらわたしがヴァナ・ディールを離れた後に現れたキャラらしい。もしもアジド・マルジドとアプルルの兄妹とかがコラボ対象だったら何を差し置いても駆けつけるところだが、そういうことならまあ、もし期間中に参加できそうな状況になったらやってみようかというくらいのつもりであった。
今日はそんなイベントに開催期間ぎりぎりで挑んだ話。
星唄異聞のネタバレあり!
ひんがしの国から来たイロハ
どうやらコラボ対象のイロハさんというのはヴァナ・ディールのひんがしの国から来た人らしい。エオルゼアにもひんがしの国はあるようだが、それとはまた別のところなのか。
イロハさんは世界移動の影響か記憶をなくしているらしい。彼女の記憶を取り戻しナントカという必殺技を習得するというのがクエストの趣旨のようだ。
で、その方法というのは要するに修行である。ククルカくんも修行に付き合ってあちこち転戦することに。
で、出てきた敵がこれ。
お前……! うっわ、うわあ、懐かしいな! 元気だった?(杖でぶんなぐりながら)
このカニ、レベル20前後の狩場で何度もお世話になったやつだ! そうか、今でもヴァナ・ディールでの修行の初めはカニを殴るところからなんだな。
クエストクリア時の懐かしいファンファーレも聞いてすっかり郷愁に浸ってしまうわたし。
万次郎ヘルプ
そんな感じで出だしは調子がよかった修行の旅だが、3つ目の修行場に行く途中で障害が立ちふさがった。クエストの適正レベルはちょうどいいはずだったのだが、その現場に向かう途中にとんでもなく強いアクティブモンスターがうろうろしている。チョコボに乗って走り抜けられないかと試してみたが、追いかけられて無事死亡。砂丘に屍を晒すこととなった。
さてこれは困った。普段ならもうちょっと強くなってから再戦しようとするところだが、今回はイベント終了日が迫っている。迷った末に万次郎に助けを求めることにした。
初めて万次郎とパーティを組んでみたわけだが、HPが文字通り桁違いに多かった。何それ、そんなに強さインフレするのかこの世界。
ともかく万次郎がばったばったと敵を切り伏せるのを横で応援するククルカくん。先日の恨みを晴らし、無事に修行場へ。修行の方は適正レベルだったので、危なげなく終了。
場所を移して最後の修行場へ行き、こちらも無事にクリア。万次郎は応援に専念しており、時間はかかったものの自力クリアした感があった。イロハさんの記憶も戻ったようで、よかったよかった。
温泉旅行
さてせっかく見知らぬ地に遠出したのでエーテライトを解放してから帰ろうということで、ブロンズレイクへ寄ってみた。なんとここは温泉の出る保養地らしい。湯舟がたくさんあり、湯舟の周囲には酒瓶が並ぶめちゃくちゃいいところだ。
迷わず全裸になって風呂につかる我々。湯治客のNPCにまじって温泉を楽しむ。しかし後から考えると女性が一人で湯につかっているところに全裸中年男性がふたり乗り込んできたら怖いな。お騒がせしました。
温かいスパイスワインだと! グリューヴァインみたいなものかな。
それらしい瓶が置いてあるところを発見したが、手が届かないククルカくん。めっちゃ笑ってる万次郎。ええいララフェルに出せる酒はないと申すか。
このあと全裸で温泉街を駆けまわっていると、撮影会をしている人と遭遇し、うっかり景観を乱してしまうというハプニングがありつつも、観光地を堪能することができた。やっぱり旅はいいなあ。
懐かしい顔ぶれ
さて無事に修行を終えたイロハさんは取り戻した記憶を語ってくれた。ククルカくんもその一部を垣間見たわけだが、ここに懐かしい面々が登場し、思わず目頭が熱くなった。
ライオンさんとかプリッシュとかもよく覚えてるんだけど、それ以上にAA(アークエンジェル)のみなさんとの思い出の方が鮮烈だった。
AA戦……通称「神威」は、AA5人対プレイヤー18人で挑む大乱戦である。非常に難易度が高いものの、演出も音楽もかっこいいボス戦だ。倒すためには綿密な作戦会議をした上で、各人が役割を全うしなければならない。間違いなくわたしのFF11史上最も激しく思い出深い戦いであった。
で、あまりに懐かしくて直後にAA戦の動画を探してしまった。ガルカ18人対アークエンジェルだと!?
もうね、全員で一斉に毒薬を飲むところで懐かしさのあまり泣くから。
エオルゼアでもこんなふうに何年もあとにまで思い出に残る熱い戦いがあるといいなあ。
良いニュースと悪いニュースがある(タイトル回収)
さて、いろいろあったものの無事イロハさんとおそろいの鎧一式をもらったククルカくん。やったー!
しかしさっそく装備してみたところ、武器が杖なものだから、なんというか……水戸黄門、かな……。
万次郎にそんな感想を述べたところ、一部パーツだけ和装にしてミラプリという高等テクニックを教えてもらった。なるほどそういうのもあるのか。
しかしいろいろ試してみたものの、手持ちの服との組み合わせはいまいちだ。落ち武者狩りをしてきた農民にしか見えない。
うーん……。
おしゃれ上級者への道は厳しい。
そんなわけで、申し訳ないがイロハさんの鎧はしばらくチェストの肥やしになりそうだ。
こっちはその翌日、お友達と一緒に温泉旅行したときの記念写真。
ここの酒瓶ならククルカくんにも手が届くな。