先日書いたこの記事がなかなかの反響で、みんなこういうの好きだよね~わかる~! と、読者さまの反応を眺めて頷いていた。
「ゲームオブスローンズ」と「風花雪月」の両方を知る人からは「ゲースロ感わかる」、「ゲームオブスローンズ」を知らない「風花雪月」プレイヤーからは「ゲースロ気になる」、「風花雪月」はやっていない「ゲームオブスローンズ」ファンからは「これは買うべきか」と言われているので、わたしは双方から広告料をもらうべきだな。
「オクトパストラベラー」の開発インタビューでも「ゲームオブスローンズ」を世界観の参考にしたと語られていたが、国内のゲーム業界も少しずつあのドラマの影響を受け始めているように思える。それだけのパワーと広いファン層を獲得したドラマだったことは間違いない。
あとは普段洋画洋ドラを見ているファン層に響く宣伝の打ち方を工夫できれば、国内ゲームももう少し新しいファン層を獲得できるのではないかと思うのだが、わたしとしてはその両方を扱うごった煮ブログで感想を書くくらいしかできない。
というわけでネタバレ感想、いってみよう。
1年目11月中旬までのメインシナリオと、生徒の個人イベント(特にアッシュくん)のネタバレあり。個人イベントは後回しにするので、まだ見てない方は途中で引き返すべし。
フレン行方不明事件
年齢不詳の女の子(このゲーム、年齢不詳キャラが多すぎない?)フレンが行方不明になったらしい。捜索協力を要請される青組さん。しかしカレンダーを見ると、捜索に出かけるのは月末。そんな悠長な!?
とりあえず聞き込みも兼ねて学内を散策し、生徒の落とし物を配達しまくったり合唱指導したりアッシュくんにスミレを贈ったりごはんを食べたりしていたわけだが。
しかし見つけた手がかりの示す場所に行くとイベントが始まり、そのまま捜索&戦闘が始まり、終わったら一月が終わっていたのであった。ショック!! そういえば例の場所を調べるときに何か警告が出たような……今週じゃなくて今月が終わりますよという警告だったか!(よく読もう!)
行方不明だったフレンは無事救出できた上に、なし崩し的に青組さんに編入されることになった。これは嬉しい展開だったのだが、フレンと一緒に発見された女子生徒はいったい何者なんだ。士官学校の去年の生徒だという話だが、一年も行方不明になってたの??? いったい何があった??? 不穏要素がまた増えてしまった。
そういえばこの学校、上級生や下級生が存在しないところを見ると、一年制ということなのかな。一年間共同生活をして、それで卒業? ひとつのクラスの中でも5歳くらい年齢差があったりするようだし、毎年適齢期のめぼしい人材を集めて育てているということだろうか。
フレンはどう考えても外見年齢以上に年をとっているようなのだが、一方で個人指導をしたときの「もーっとほめてくださってもよろしいのよ!」がとてもかわいくて好きだ。
グロンダーズ鷲獅子戦
10月は「月刊不幸」ではなかったぞ! 要するにクラス対抗マッチ。春にもあったアレをレベルアップさせた試合である。
我がルーヴェンクラッセは、砲台を奪取したアッシュくんが容赦なく他クラスの生徒を潰しまくって無事勝利。赤組さんのところの投げ斧攻撃が厄介だったなあ。
試合のあとは互いの健闘を称え合う、爽やかな学生たち。しかしなんだこのフラグ満載のやりとりは……。この先の悲劇をある程度知ってしまっているから(トレイラーとかで)何もかもがフラグに見える。
……からのこの台詞な。
ディミトリくん、生まれついての王子様体質なんやな……ということにしておこう。
級長さんと先生はやはりよくやりとりがあるのだが、このあたりもなかなか……。この子たちは将来どんな選択を迫られるというのか。
あとこれ。深夜徘徊していたディミトリくん、何か調べものをしていたようなのだが、何だったのか。
11月になってこの調べられていた人物本人が登場した。この人物は一時期教会と距離をとっていたようだ。しかし本人は「お金がなかっただけ、距離をとったつもりはなかった」との弁。うーーん、あやしい。
人物を調べるにあたり、とりあえず金の流れをたどってみるというディミトリくんの発想は10代とは思えない素晴らしさ。
ここはびっくりした。人間関係ドロドロじゃねーか! どうなってんだよフォドラは! いや血盟の一種ではあるのか?
ディミトリくん、いかにも王子様然とした見た目ながら、性格はまっすぐだし他者を慮ることができるし、昔から苦労もしているし苦労に見合った成長を遂げたのだろうと思わせる言動だし、なんというかわたしの好感度がガンガン上がっている。
ただまだいろいろと先生に打ち明けてくれていないこともありそうだ。心配だな……。
外伝にチャレンジ
さて、メインシナリオの合間に外伝も進めている。9月後半をすっとばしてしまったのが痛すぎたが(クラスのみんなは先生が何も言わなくても自習してた。えらいね……)、少しずつやっていこうと思う。どうやら外伝ではメインシナリオに絡まない紋章絡みの武器が登場するらしい。シルヴァンとイングリットの外伝を進めたら、二人のご実家にある紋章の宿った槍を手に入れることができた。
シルヴァンの外伝は例のお兄さんに付き従っていた盗賊連中を討伐するバトル。
シルヴァンはお兄さんからも盗賊のボスからも「お嬢さん」と呼ばれていたのだが、何かそう呼ばれるきっかけでもあったのだろうか。シルヴァン自身は線が細いタイプではないというか、むしろうちのクラスでは馬に乗って敵陣に突っ込んでいってドカドカ敵を蹴散らすタイプなのだが、本当になぜ?
続いてイングリットの外伝。また婚姻絡みの話か。貴族は大変だ。この世界における紋章の存在って本当に面倒臭いな。いろんな人の人生を破壊している気がする。
彼女は騎士を目指して日々鍛錬を積んでいるというのに、政略結婚のダシにされてしまうというのか。当面の問題は退けることができたが、あの世界の悲しい現実を垣間見た気分。
ところで急に話に絡んで戦闘にまでついてきたドロテアだが、いったいイングリットとどういう関係なのか。まだ詳しい説明がなかった気がするが、ふたりの支援関係を上げればそのうち語られるのだろうか?
そういえば、ここのところ少しずつスカウトも成功しつつある。といってもまだ他クラスからの引き抜きはできておらず、教師のみなさんを引き入れている。
あとツィリルのスカウトにも成功した。あの子もついに我がクラスの一員だ。クリティカル率がやけに高く、ツィリルで攻撃してから別の子でとどめを……などといった戦闘計画がしょっちゅう破壊される。そのため途中加入の割にはよく育っている。
他クラスの子をスカウトするには、やはりプレゼント攻撃だけではだめなのだろうか。逆にステータスを上げればプレゼントには関係なくスカウトに成功する仕組み?
アッシュくんの過去
さて以下はアッシュくんの過去についてのネタバレあり。見たくない方はここれ回れ右。
いいかな?
いやはやアッシュくん、きみはどこまでわたし好みのキャラなんだ。
固有スキルが「生きるための知恵」で効果が鍵開けな時点でなんとなく察してはいたのだが、この子、幼い頃は生きるために盗みを働いていたらしい。
そういうことだったか……。
だから生活に困って盗みを働く人たちの事情も気持ちもわかる。なんとかしたい気持ちはあって、でも困っている人たちすべてを助けられるわけではない。目の前にいる人を一時的に助けても根本的解決にはならないということもわかっている。それでも手を差し伸べずにはいられない。きみはそういう子なんだね。
領主さまの家から本を盗もうとしたアッシュくんは捕まってしまい、しかしそんな彼を領主さまは許してくれたそうだ。それだけでなく、彼を育てて本が読めるようになるまで教育してくれた。そりゃ尊敬されますわ。
……で、そんな領主さまのことをうちのクラスが討伐してしまったんですな。
なんて残酷なシナリオなの???
そんな話を聞いた直後にアッシュくんの誕生日だったので、
お茶飲みなさい! お菓子も食べなさい! おいしいものいっぱい食べて筋肉つけなさい! と(スクショを撮りまくりながら)勧める先生……。
またお茶しようね!!
領主さまのかわりにはなれないけれど、せめて先生がこの子の心の支えになってあげられたらいいなあ(スミレを育てながら)。