ようやくたどり着いた本来の目的地、札幌。
ジンギスカンに海鮮丼、味噌ラーメンと相変らずご当地グルメを食べまくる旅である。夜中に遊ぶプレイヤーは指を咥えて見ていることしかできない。
しかし札幌では食べ物のグラフィックは表現されていなかったので、仙台の牛タンほど食欲を刺激されることはなかった。やはり視覚刺激は強烈である。わたしは基本的にゲームの食事系アイテムは、一枚絵でいいから全部グラフィックがほしい人である。しかし札幌で彼らが食べたものすべてに絵がついていたら、夜中にコンビニに走っていたかもしれない。
本日はそんな札幌でのジェイル攻略、ネタバレ感想。
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暴食の氷堂鞠子
前回記事で、次のジェイルは「暴食」かなと書いた直後に氷堂が登場し、あんまり暴食って感じじゃないな? と思った。どちらかというとスリムな女性である。
お話もマコちゃんではなく春ちゃんメインだし、P5の順番とは変えてきたのかなと思ったりした。ジェイルの中にやたらとフォークとスプーンが配置されているのを見て、やはり暴食?? と思うも、いまいち氷堂のイメージと結びつかない。なんで? と考え続けながらのジェイル探索となった。
氷堂はオクムラフーズの取引先の人だったらしい。札幌近郊で農業か畜産でもしてたのかな。そういう背景も含めて「暴食」だったんだろうか。
特定の政治家が突然支持率爆上がりしたら、何らかのメディアが気づいて実態調査しそうなものだが、どうだったのかな。深い調査をすれば過去の雪まつりの事故に行き当たりそうだけど。でもその調査結果が表に出る前のどこかの段階に「改心」された人がいたら、握り潰されるか。
ネガイを奪って信者をつくるやり方、人気商売のすべてに絶大な効果があるなあ。まあ現代民主主義における政治家なんて、所詮人気商売だというのは大いなる皮肉でもあるのだが。各政治家の政策の妥当性を検討したり比較したりなんて一通りの教育を受けただけでは非常に困難で、結局なんとなくのイメージ戦略で人気をとりにいく商売になっているというのが現実。アイドルやラノベ作家とかわんねーよな、というのは痛烈なメッセージである。
さて名前からして氷属性っぽい感じの人ではあったが、ジェイルはもろに「雪の女王」的世界観だった。夏休みなのに。まあこういうヴァリエーションがあってもいいか。
ジェイルのコアは選挙ポスター、白バラ、市長徽章(「き章」とひらがな表記されてて笑った。フォントが用意されてなかったのかな)の三つ。なぜ白バラがコアになったんだろ。ほかはわかるんだけど。無垢の象徴的な?
トラウマルームにいたのは、市職員と市議会議員。
雪まつりの雪像崩落事故は、賄賂をもらって安い業者に発注したため。しかし決裁したのはあくまで市長。責任が市長にあるのは間違いない。職員が「市長の指示でやった」と証言すれば氷堂も破滅。市議会議員はこれを機に氷堂を失脚させようと企んでいる。
どいつもこいつもである。
やたらクリーンであることを求める市長の言動はそのトラウマからきてたのね。
まあやっぱり、このトラウマシーンの時点で全部公表するのがいちばん傷が浅かったんじゃないかな……。現状、市長が隠蔽しましたとしか言えないことになってしまってるし。
「こんな汚い連中に市民を守れるか! 俺は市政に残らせてもらう!」という気持ちもわからなくはないが、全部公表してしまえば汚職職員と議員は一掃できたのでは。いややはり「一掃」は難しいかな。汚職はこの件だけじゃないのだろうから。
で、やっぱり暴食だった。急にアースラみたいな外見になるやん。
ちょっと強引な気はするけど、「票を食う」っていうメタファーだったんだな。あとは「どうせ食うか食われるかの世界なら、私がすべて食ってやる」とも言っていた。……やっぱりちょっと強引じゃね?(小声)
ここの春ちゃんは声優さんの演技も含めてかっこよかった。
ゲームとしてジェイルの王とは一度戦うことにはなるが、最終的に言葉で説得して「改心」させることになるのがP5と違うところ。オタカラを盗むわけではない。
ジェイルの記憶がそのまま王本人に引き継がれるわけではないのが残念だが、氷堂は春ちゃんに救われた自覚が残っているようである。
選挙戦の真っ最中に現職かつ候補者の市長が汚職事件を公表して立候補辞退とか、市職員がいよいよ過労でぶっ倒れるんじゃないかという気もする。三連休だやったー! みたいなことを言ってる職員がいたが、それどころじゃないだろ。警察の捜査も入るだろうし、これからが本当の地獄だぞ。
パレスとジェイルの違い
さて、いよいよパレスとジェイルの違いについても踏み込んで考え始めた。
要はこういうことなんだな。
パレスの主たちは歪んだ欲望によって現実を捻じ曲げ、パレスを生みだしていた。パレスのオタカラ=歪んだ欲望の結晶である。
一方のジェイルにはオタカラは存在しない。あるのは人々から奪ったネガイだけ。ジェイルとは王を閉じ込めておくための世界だった。王はトラウマルームに阻まれて鳥かごから出ることができない。
どちらかというと「パレス」の主の方が「王」と呼ばれるべきな気がする。これだとジェイルの王は「王(キング)」というよりも「囚人(プリズナー)」じゃないか。そもそも「ジェイル」が「監獄」のことだからそのまんまなんだけど。
しかし監獄に囚人となると、P5の冒頭に戻ってきた感がある。秀尽学園って名前にドン引きしたっけな。ちゃんとP5と共通のテーマになってるんだな。
モルガナの話だと、ジェイルは王が生みだすものではなく、自然発生するようなものでもなく、EMMAを介して黒幕によって生みだされているらしい。何が目的でそんなことをしてるんだろうな。人々から「選択」の機会を奪うためとかかな。
AIに選択を任せるって、そういうことだから。
そういう話になっていくのかなあ。
次は沖縄かと思ったら京都だった
一ノ瀬さんからの情報で、EMMAは沖縄にあるマディス社の秘密研究所で手を入れられた可能性があるとか。
北海道から沖縄までどうやって車で行くんだよ!! と思ったが、長谷川さんの都合で、途中で京都に寄ることになった。京都で用事をすませた後、神戸からフェリーで沖縄に向かうらしい。そんなルートがあるのか。実在してたんか!!!(2013年の記事)今はないらしい。
どうせ京都でも沖縄でも食べまくるに違いない。
運転は長谷川さんがやってくれるらしい。よかったなマコちゃん。このままずっとマコちゃんにお願いするのは申し訳ないと思ってた。春ちゃんがペーパードライバーなのも、あまりにも解釈一致である。
長谷川さんはもともと京都府警所属だったらしいが、京都に何の用だろうな。
このへんで長谷川さん側の事情が明らかになるのかも。
予告状を出す係も二回請け負っているし、運転手も買って出たし、もう半分くらい怪盗団に加入したようなもんでしょ。この先この人、怪盗団を逮捕とかできる?
マコちゃんとデート
観覧車デートはマコちゃんと! でもマコちゃん、前世の記憶を失っている。
慣れてないことないでしょ!!!!!
最初はたどたどしかったマコちゃんがだんだん心を開いてくれたのが嬉しかったのに!!
たぶん新学期から夏休みまで、まったく会えなかったんだろうな……。
今作ではコープシステムがない分気楽に進められるが、人間関係リセットはちょっと悲しい。
本日の腹減ったコーナー
鞘くんの料理にみんながコメントしてくれるのいいよね。