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蒼月衛人がいっぱい「Hundred Line」エンディングいろいろ感想

Hundred Line の周回が進み、現在回収したエンディングは74になった! 前回のプレイ日記では「現在見たエンディングは全部で53」と書いていたから、かなりあれこれ見たことになる。

攻略も後半になってくると、序盤での分岐点はほとんどすませているので、中盤から終盤にかけての分岐点を拾っていくことになる。そういうわけで、1つのエンディングにたどり着くまでの時間がずいぶん短縮された。

さらに、今回見たルートはいわゆる即死エンドが結構あった。選択肢を選んだら、その日のうちにバッドエンドに突入するようなやつ。これが多いと回収はサクサクになる。

しかし連日趣向を凝らしたバッドエンドばかり見ているせいで、本当に気分が鬱々としてくる。希望はないんですか!(希望のあるエンディングもあったが……)

あとは、ここまで進めてもまだ新規の「〇〇編」が出てくるのに驚かされる。まだまだ見たことのない展開があるなあ。

本日見たのは、Chapter 5, 6, 7, 9, 15で、エンディングは9~22, 25, 26, 29~32, 93, 98, 99となる。以下、ネタバレ感想!

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前回までのあらすじ

シナリオロック1~3を見て、比留子さんをなんとしてもこのループから救わねばならないと決めたプレイヤー。しかしプレイヤーが周回を終えない限り、比留子さんはこのループから救われないのだった。

何か方法はあるのか。そんなものはないのか。ノーヒントのまま、片っ端からエンディングを見ていくフェーズに突入した。

 

サイワイの箱編を全部見る

まずはここから。サイワイの箱編で探索班に入ったあとの64日目。

サイワイの箱は異血の出元っぽい感じなので、サイワイの箱編をコンプリートしたら真相に迫るような新情報や新しいシナリオロックがあるかと思ったのだが。結論から言うと、サイワイの箱編初突入時以上の情報はそんなになかった。各ルートごとにフォーカスされるキャラと結末が変わるくらいで、おおまかな流れは初見のときと同じ。

うーん、ここにシナリオロックがないとすると、ほかにどこが考えられるだろうか。ノモケバ編とか? もしかしてもうロックはないのか。

まさかの温泉回

ルートごとに地下洞窟の施設と鍵のありかが違うのはなぜなんだ。なぜ拓海くんの選択が、地下洞窟の施設に影響を及ぼすんだ。

このルートでは、ダルシャーと地下洞窟で鉢合わせする。またダルシャーの初回防衛戦の際に「今のお前たちは全力ではない」と言う。この「全力」とは何を意味するのか。

ダルシャーとの戦闘中にヴェシネスが学園に侵入して箱を回収していくなら、もっと学内を荒らしていけばよかったのに(荒らさずにいてくれてありがとう)。

このルートの衛人くんは、98日目に特防隊の味方をしてヴェシネスから箱を奪うのに協力する。彼はこのルートでも自分たちがシオンの異血から作られた「フトゥールム人」だと知ったのかな。その上でサイワイの箱を自分のものにして、フトゥールムの支配者になろうとした?

ヴェシネスは箱を揃えたにもかかわらず、開けずに「手続き」とやらを踏んでいた。こいつ、手続きなんか気にするような人だったのか? それとも正解の箱がわからなかったのか。結局、ヴェシネスを倒して拓海くんたちがすべての箱を揃えた。

最後の選択肢。素数の箱を開けるか、奇数の箱を開けるか。この選択肢を見てようやくピンときた。「サイワイは孤独なり」というヒントは奇数を指しているのだとばかり思っていたが、素数だな! だから「1」の箱がなかったんだ。

拓海くんが願ったのは「100日目を生き延びるための道標」。すると怠美ちゃんと凶死香ちゃんが蘇生する。「丸子のハーレムおくれー!」エンドでも二人が蘇生していたから驚きはなかったが、やはりサイワイの箱にはこういう力があるようだ。丸子ハーレムエンドのあれも単なるギャグ描写というわけではなかったんだな。

エンディング「025 サイワイの箱編:サイワイの奇蹟」完!

しかし「友情と努力で希望をつかみ取ったんだ!」で終了したので、いったいどんな理屈で二人が蘇生したのかわからない。そもそももうヴェシネス戦は終わったのに、なぜ「100日目を生き延びるための道標」がこの二人なのかがわからない。全員生存エンドでないとループは終わらないっていうあれか? でもこのルートで拓海くんがループを抜けたのかどうかも結局わからないんだよな。

ちなみに「奇数の箱を開ける」方を選ぶと、もちろんギィが出てきて(サイワイの箱編にギィそのものは出てこないのだが)周囲は死体の山になる。その上、拓海くんは衛人くんに刺される。

衛人くんは、拓海くんが正しい箱を開けられないことを見越して彼らに箱を奪わせたんだな。最後に自分が総取りするために。ギィも衛人くんは避けて寄生するってこと……?

エンディング「026 サイワイの箱編:ワザワイの惨劇」完!

サイワイの箱に入っているものが何なのか結局わからなかったけど、それが何であれ、ギィとセットにしてどの箱にどれが入ってるかわからないようにしたのは悪手だったのでは。結局、サイワイの箱に入っているものもギィレベルのヤバいものだったりするのでは。

 

次に、46日目に防衛班に加わるルートも見ておいた。ここからもエンディングが4つある。

このルートでは晶馬くんがフォーカスされる。イヴァーを殺してしまったことに罪悪感を抱いていたのは、拓海くんだけではなかったようだ。晶馬くんもまた、イヴァーの死をきっかけにフトゥールムの文化に興味を寄せるようになる。学内の図書室にフトゥールムの文化についての本があるのは不思議な感じだ。

拓海くんがみたこの夢は何だったんだろう。人々それぞれの願いは互いに矛盾するから、すべての願いが叶うことはないという話。それ自体はまったくごもっともなのだけど、このタイミングでそんな夢をみた意味とは? ルートごとに得られるものと失うものがあるということ? それともサイワイの箱の本質に迫る話だったのかな?

このルートだと、拓海くんが探索に加わっていないためか、過子ちゃんが探索先で怪我をしてしまう。それもあって、こっちルートでは箱が揃わない。64日目衛人くんが脱獄してSIREIがスクラップになるのは前に見たのと同じ。

ここでチームを分けなおすのも前と同じ。ただチーム分けが前とは異なる(前回は、↑にも貼ったように男女別のチームだった)。まずはBチームを選んだ(「霧藤達と一緒に行く」ルート)。

Bチームは病院に出かけ、「6」の箱を発見する。病院で箱を使って何の研究をしていたのかと、希ちゃんは疑問を口にする。「6」はワザワイの箱なので、ここでギィの研究が行われていたのか。ワザワイの箱編でそういう話も見たな。

美術館では箱は見つからなかった(衛人くんに先回りされている)が、かわりに日本語で書かれた書類の束を見つける。書類は、フトゥールムに上陸した地球人たちの記録だった。

やっぱり異血はサイワイの箱由来だったんだ!

このへんが新情報かな。あとは異血兵器の運用方法に関する提案書とか。内容的には真相解明編で明らかになった部分の裏付けになるようなものだった。

SIREIの名前が System Information Reinforcement: Exalted Intelligence の略だったことも判明した。若干無理があるような……。コロン(:)はわたしが勝手に付け加えたのだが、ここにコロンを入れたらまだわかるか。東京団地では外国語は失われたようだし、英語もよくわかってないまま雰囲気で名付けたんだろう、きっと。

この書類で拓海くんたちは箱と異血が関係していることを知ったが、自分たちが「異血兵器」と呼ばれるものだということは理解してないのか。ある程度のことを察した上で、混乱してる?

ただ、自分たちが箱を探すことになったのも誰かに仕組まれた運命なのかと疑っているのは間違いない。実際、どうだったんだろうな? イヴァーを殺さない限り箱情報は出てこないはずだが。

洋館では衛人くんと鉢合わせする。この衛人くんは美術館に残された書類も読んでいるらしい。もしかして、あの書類から肝心な部分を抜き取ったりしたのか。それともあの残されてた資料だけを読んで全部察したのか。

いずれにしても、この衛人くんは自分の「人生」がそういう「設定」だったということを理解したに違いない。真相解明編と違って、このルートの衛人くんはこの真相とひとりで向き合った。それで絶望してしまったんだな。

衛人くんは「ボクの運命を弄んだヤツに叛逆する」と言って自死する。そして彼が集めた2つの箱は拓海くんたちのものになる。

このルートのヴェシネスもダルシャーを喰らうが、「異血がまだなじんでない」とか言って帰る。このパターンは初めてだな?

再訪したヴェシネスも様子がおかしかった。拓海くんの印象によれば、「まるで、何かに取り憑かれているようだ」という。

このルートではヴェシネスを倒しても、箱は全部揃わない。

過子ちゃんが「箱は壊してしまった方がいいのかも」と言いだす。たしかに全部揃ってない以上、サイワイの箱を全部開けたとしても効果があるかどうかわからない。ここで最後の分岐。

まずは封印する方を選んでみた。壊したらギィが出てきそうで怖かったので。

拓海くんたちは校庭に穴を掘って、そこに箱を埋めた。このあと消えない炎ミサイルで地上はすべて焼かれるが、箱は非生物なので残るのかな。

真相は何も明らかにならなかったが、衛人くんの死と取り憑かれたようなヴェシネスを見た拓海くんたちにとっては恐怖の方が勝ったというエンド。ヴェシネスは何が原因でああなったんだろう。箱は開けてないだろうに。単に欲望が膨れ上がってまわりが見えなくなってただけ?

ともかく、エンディング「031 サイワイの箱編:封印再度」完!

森博嗣かよ!!!!

「レインコード」にも「すべてがFになる」ネタがあったし、好きなんだなきっと。

 

箱を壊す」も選んでみたところ、これはアカンやつだった。

箱は普通の炎では燃やせなかったから消えない炎で燃やすことにしたとのことだったが、消えない炎が燃やせるのは生物だけだったのではないのか。箱自体も何か特殊な素材だったのか?

しかしこの終わり方は何なんだよ!! ギィが逃げたってこと!? このあと大惨事になるってこと!? サイワイの箱編には徹底してギィそのものは出てこないから、余計に怖いんだよ!!

あとエンディング「032 サイワイの箱編:WHO INSIDE」て!!!! また森博嗣かい!!!!!!!!!!! 封印再度の英語タイトルが WHO INSIDE だよ! ていうか洒落だよ!! 森博嗣のオシャレタイトル愛好家としては、久しぶりにこの文字列が見られて嬉しい。

 

次は同じルートの64日目、組み分けの際にAチームを選んだ場合(「銀崎達と一緒に行く」方を選ぶ)。サイワイの箱編の比留子さんはどちらのチームを選ぶか、拓海くんに選ばせる場面が多い。もしかして意図的にTLを増やそうとしてる?

このTLでは晶馬くんがフォーカスされる。晶馬くんは探索をしながら、フトゥールムの文化を知ろうとする。

また、このTLでは衛人くんが住宅街に先回りして箱を奪っていく。特防隊と人工天体の人々を滅ぼすにはこれがいちばん効率がいいとのことだったが、中身についてどれくらい知ってるんだろう。たしかに人工天体にギィを解き放てば人類は全滅するかもしれないが。衛人くんやヴェシネスがサイワイの箱を開けたらどうなるんだろ。

ダルシャーとの初対面もこの住宅街だった。このダルシャーは学園に攻めてきた際、倒されて衛人くんに吸収される。

箱を求めてレジスタンスの村にも行くが、晶馬くんが彼らに歩み寄ろうとするも、普通に騙されて衛人くんとご対面。ここは拓海くんが衛人くんの箱を奪うことに成功し、遁走。

晶馬くんはこの件で意気消沈してしまう。

晶馬くんは何か変われるんじゃないかと思って勇気を出したのに、うまくいかなかった。拓海くんを晶馬くんのところに送ったのは比留子さん。比留子さんも仲間を思いやる方向に変わりつつある。そして拓海くんも、時間をこえてまで何か変わったのかと自問する。ここでは声かけの内容で分岐。

この言葉でも晶馬くんがすぐに出てくることはなかったが、話は聞いてもらえたようだ。

98日目、比留子さんの提案で侵校生の拠点にヴェシネスの箱を奪いにいく。最後の1つはヴェシネスが持っていたようだが、それ以外は奪うことができた。

このTLのヴェシネスは、最後に衛人くんとともに攻めてくる。このルートの衛人くんは自分がフトゥールムの血を引くことだけ知っていて、設定のことは知らないのかな。

ここで晶馬くんが出てきて戦列に加わった。晶馬くん、まだ箱の中身を知らないのに「希望」と断言して大丈夫か。サイワイの箱はあんな見た目でパンドラの箱なのか。というか妙に和風の箱なのがちょっと気になるよね。フトゥールム人のルーツが本当に日本人だったらどうしよう。

晶馬くんは、倒された衛人くんを助ける。「わかりあえないから戦争!」という流れを止めるために、特防隊はミサイルの発射も止めようとする。箱は開けることなく、フトゥールムとの交渉材料にするためにとっておくことにする。

エンディング「029 サイワイの箱編:そして未来へ」完!

相互理解や歩み寄りがテーマになっている話だったが、結局箱の力が何だったのかについては謎のままである。

 

最後に先ほどの晶馬くんにかける言葉の選択で「逃げたっていいんだ」を選ぶ。お前に戦争を強要するならSIREIと同じになってしまうから、と。

このルートのヴェシネスは衛人くんを喰ってから学園に現れた。ひとつ前のルートと何が違ったんだ。ちょっとした気分の変化があったのか。衛人くんを喰ったことでパワーアップしたためか、このヴェシネスは消えない炎の力を使うことができる。

ヴェシネスが学園に炎を放とうとしたとき、晶馬くんが盾になってそれを防いだ。

「逃げていい」と言ってもらえたことで、晶馬くんは「本当に望むこと」ができたようだ。消えない炎に焼かれたので、もう蘇生はできない。

拓海くんたちは晶馬くんの遺志を継ぎ、ミサイルでの一斉攻撃を止めた。それから何十年もの時が過ぎ、長い戦争を経て、地球とフトゥールムの休戦条約を結ぶ日が来た。この拓海くんもループを抜けたってことだろうか。

エンディング「030 サイワイの箱編:あの日々を忘れない」完!

うーん、結局どのルートでもサイワイの箱の中身については不明なままだった。願いを叶える力があるのは間違いなさそうだけど、その願いが二人が蘇生した後にどう叶ったのかはわからないし。全貌がわかるのは別ルートになるのかな。

 

推理編のバッドエンド回収

前回も推理編のバッドエンドを見たが、今回は全回収に向かった。まずは50日目、「過子を殺し銀崎を刺した人は」の問いに不正解してみる。

せっかくなので派手に自白してみたところ、「最初からそう思ってた」と口々に言われ、飼育小屋行き。そこでなぜか意識を失い、気が付くと99日目である。よく生きてたな

檻が開いていたので出てみると、例によって各部屋にみんなの死体がある。第1組の死体は、背中側から心臓が抜き取られている。拓海くんは唯一の生存者(過子Gだと考えられる)に殺されて終了。

エンディング「093 推理編:迷宮への蹉跌」完!

うーん順当。そらそうなるよ。

 

次に同じ推理編の84日目、「Xの正体は?」に不正解してみる。これは過子Gが迷いなくグレネード弾を撃ったので即死エンドである。

エンディング「099 推理編:Xプロージョン」完!

これもしゃーない。

 

それから75日目、Xが誰なのかわかったというイヴァーを「黙らせる」方を選んだ場合。そのままイヴァーが自爆してやはり即死エンドである。

エンディング「098 推理編:小指の契り」完!

全部サクサクであった。

 

選択編

そろそろ真相解明編を全部見ようということで、気が向かない選択肢にも突撃することにした。

まずは33日目、楽くんとの二択で「大鈴木くららを救う」を選んだ場合。あらかじめ過子ちゃんに「丸子先輩を救わないと真相はわからない」と言われていたので、最初は迷わず楽くんを救ったのだが。過子ちゃんの未来予知って、複数のTLの未来を視ることができるみたいな能力なのかな?

くららちゃんを救った場合、選択編に突入する。正解か短い即死エンドかの二択がずっと続くので、実質一本道のようなもの。

このルートではNIGOUが事故で故障して、「人類移住計画反対派」のAIに乗っ取られる。GOTOHと名乗ったそのAIは、特防隊のみんなが戦うのを止めたいらしい。第二防衛学園に隠された脱出ポッドで全員を脱出させたいという。

ここにきてまた新キャラかよ! このGOTOHの言うことがだいぶあやしかった。「前の100日間では私は出てこれなかった」ってどういうこと? ループを知ってるの? このルートでは拓海くんはループの件を明かしてるから、それで知っただけ?

GOTOHは拓海くんたちが洗脳されていることは知っていたが、その具体的内容までは知らないようだった。そもそも、彼らがシオンの異血から作られた人工の兵器だということを知らないのかも。一般地球人に異血を移植したくらいに思ってるのかな? それで特防隊みんなの「真相」が書かれた紙にも適当なことばかり書かれていた。

このルートでは比留子さんはSIREIに従うよう洗脳されているので、真っ先に比留子さんに相談すると、SIREIに報告されて終了してしまう。生存したくららちゃんに相談すると話が進む。

くららちゃんの父親は5年前に死んでいるとGOTOHに教えられたのだが、この情報は何だったんだろう。でっちあげであることは間違いないが、どこまでがでっちあげだったんだろう。わたしは大鈴木家という武器商人一家自体が創作だと思っていたのだが、そういう家は実在しているのか。GOTOHもそれくらいは知っていそうなのだけど、なんでこんな内容を伝えたのかな。単にショックを与えすぎないよう、マイルドな「ヒント」だけにしたってこと?

大鈴木家の嫡女ともあろう人がこんな有名な誤用をしてはいけません

選択編では、選択肢を誤るとGOTOHかSIREIに「バリバリバリ!」されて終了になる。SIREIに気絶させられた場合は念入りに再洗脳されるのだろうが、GOTOHは「推進派の傀儡をやめる気がないなら生かしてはおけない」と言っていたので、おそらく殺されてしまう。

しかも全部の選択肢に「正解」して第二防衛学園の脱出ポッドに向かったとしても、エンディングタイトルは「ドナドナ」である(エンディング022)。どういうこと!? ポッドに乗っても結局死ぬってこと? あるいは第二防衛学園にはそもそも脱出ポッドなんてなかったとか? 暗転してしまったので結末は不明である。

謎が多すぎる。反対派がどういう思想で移住に反対しているのかもわからない。起こったことだけを見ると、ヴェシネス軍の諜報部がうまいことNIGOUを乗っ取って特防隊を無力化したようにも思える。でももしヴェシネス軍の工作なら「推進派の傀儡」云々とは言わないか。

移住反対派というのが実在するのは間違いないのだろうけど、どれくらいの組織なのかについては全然わからない。今後別ルートでも関与してくるんだろうか?

というわけで、エンディング15~22が選択編だった。ひょっとしてこのルートはエンディング数調整のために入れられたんだろうか。大量の即死エンドでいいなら、分岐を作るのも簡単だろうし。

 

連続防衛編

次は、真相解明編52日目のこの分岐から。

めちゃくちゃ心が痛むやつ!! シオンには今まで散々お世話になったし、「仲間」になったルートでどれだけ喜んだかも知っているから、余計に選びづらい。しかしこれも見ておこうと決めた。このルートだとすでに怠美ちゃんと凶死香ちゃんを失っているから、これ以上仲間を失いたくないがゆえの選択ということになった。

ここで「仲間にしない」を選ぶと連続防衛編に突入する。これが今まででいちばんきついルートだったかも。シオンは納得していたもののめちゃくちゃ悲しそうだし、拓海くんもシオンの悲しそうな顔が忘れられないし。100日目までの内容もかなりの虚無だったし。何よりも連日防衛戦ばかりで自由時間もほとんどないし、疲れすぎて真相に迫るどころではないし、戦闘そのものはパスするにしても、警報→侵校生の行進→変身→出撃でまあまあ時間をとられる。今まででいちばん寝落ちしたルートだったのは間違いない。

戦闘終了後に衛人くんが拓海くんを暗殺しに来る。失敗しても何度でも来るよ宣言をする衛人くんに、シオンが襲い掛かった。

「とっくに嫌われたからそんなに怒ってるの?」と言われたシオンは、フルパワーで爆発を起こして衛人くんを殺してしまう。シオンにしてみれば、「最初から何の障壁もなく特防隊の一員でいられたはずの衛人くん」が羨ましかったに違いない。それだけに、「その特権を自ら手放してしまった」ことが、ある意味で「拓海くんに害なす」ことよりも腹立たしかったのでは。衛人くんはそのへんを見透かしていた。

で、この大爆発によってシオンは相当なエネルギーを消耗してしまい、消えない炎の壁が弱まった。このため、学園に侵校生がフリーパスでやってくるようになった。もうね、SIREIの推奨する選択肢にすると悪いことばかり起こるやん!! このポンコツAIが!

しかもこのルートでは、一度倒した部隊長と何度も再戦することになる。もしこのルートが2周目で、戦闘をパスできず全部やることになっていたらめちゃくちゃ大変だ。

ヴェシネスが消えない炎の内側を調べたことであのラボが発見され、別TLから部隊長を連れてきてこうなったらしい。でもムヴヴムとかほとんどのTLで序盤に倒されてたはずだけど、彼らが中盤以降も生存してるTLがあったのか?

別TLからの部隊長を倒すと、異血の吸収もなく消えてしまう。別TLで死ぬと死体はもとのTLに帰るってことだろうか?

89日目の時点で、イヴァーが侵校生側で生存してるTLなんてあったっけ? ヴェシネスは「横移動」もできるようになったのか?

しまいには別TLのヴェシネスまで現れた。拓海くんたちはバテバテできつそうだったが、ステータス上に疲労は反映されないので普通に二人とも倒して勝利。

最後にこんな分岐が。

…まだ、終わってない」を選ぶと、拓海くんは「やり直す」と言いだす。怠美ちゃんや凶死香ちゃんが亡くなってしまったし、シオンを仲間にする言えなかったことを後悔していたようだ。

ヴェシネスが別TLに移動したなら、過去に戻ることもできるかもしれない……と拓海くんが言うのを聞いて、そういえば拓海くんの認識ではこれはずっと「2周目」なのだったと思い出す。普通にエンディングを迎えればループすることがわかってないんだな。

というわけで、エンディング「014 連続防衛編:戦いは終わらない」完!

 

もう、終わったんだ…」を選ぶと、拓海くんは緊張感から解放される。みんなで脱出ポッドに乗り込んで終了である。

エンディング「013 連続防衛編:戦いの終わり」完!

終わっちゃった! いやループは続くけど。

このTLがきっかけで比留子さんがラボを発見したのだったら面白いと思ったが、比留子さんは学園周辺を探索してて自力で見つけたと言ってたっけ。

 

蒼月たくさん編

本日のラストはこちら。真相解明編の57日目に「蒼月衛人を殺す」を選ぶと、蒼月たくさん編に突入する。バッドエンド確定である。

この衛人くんはヴェシネスから自分たちの出自を聞かされているが、「設定」については知らない状態。

衛人くんによる拓海くん分析、最高だね。以前衛人くんを生かしたのは「背負いたくなかった」から。そして今の拓海くんは「そんな良心もない。すっかり戦争に染まった醜いバケモノ」なので彼を殺すことができる。真相を知る勇気もないときた。

ブチ切れた拓海くんによって衛人くんは死亡。場面によってスチルの画風が変わることがあるの好き。

翌日から、特防隊のみんなが衛人くんの姿に見えるようになる。衛人くんの異血吸収しすぎで拓海くんの認知がヤバい。

素晴らしい構図と色使い

その上、衛人くんは拓海くんの脳内で意識を共有し始める。身体も多少共有しているらしい。拓海くんの部屋の赤いソファが「蒼」になるのがめちゃくちゃいい。

この衛人くんが、拓海くんに「チャレンジ」を許す。

11人目、「幻影」の衛人くんを見つけて殺したら拓海くんの勝ちで、衛人くんは消える。できなかったら衛人くんが拓海くんを完全に乗っ取る。

しかし仲間の話す内容も認識障害の影響を受けてしまうので、コミュニケーションによる判別は不可能だ。いろいろと判別方法を試そうとするも、認識がめちゃくちゃになっている上に身体も操られてしまうので何一つうまくいかない。SIREIに相談すれば拓海くんごと処分されかねない。手詰まりである。

一応分岐もあるが、どれも最悪だ。

心が屈していなければ完全に体を乗っ取れないとわかった拓海くんが自殺しまくる回。衛人くんの心を折る作戦だったが、結局先に折れたのは拓海くんだった。

エンディング「009 蒼月たくさん編:根比べの勝敗」完!

衛人くんに乗っ取られた拓海くんのスチルが見られて嬉しい。いい顔するなあ!

 

拓海くんの認識障害が進み、自分の顔が衛人くんに見える回。

拓海くんがあっさり負けを認めると、衛人くんのテンションが下がって体の乗っ取りができなくなる。かわりに脳内でずっと一緒に暮らしましょうエンド。

エンディング「009 蒼月たくさん編:ずっと一緒だよ」完!

この拓海くんは、数日は過ごしてみるけど結局限界を迎えて、SIREIに打ち明けて「処分」を頼みそうな気がする。

 

拓海くんが仲間を殺す回。

11人目の衛人くんは衛人くんの部屋にいて、自分だけでなく誰とも会わないようにしてる! と考えた拓海くんは、衛人くんの部屋に向かう。案の定そこにいた衛人くんを殺して勝利だ! と思うが、その「衛人くん」も仲間だったようだ。衛人くんが拓海くんの認識を歪めて、仲間たちに「この部屋に来て」と書かれたメモを渡していたらしい。周到だなあ。

しかも衛人くんは拓海くんの体を操って、仲間たちの異血を吸収してしまった。これで蘇生もできない。拓海くんはみんなに事情を打ち明けて、自分を殺してもらうよう頼んだ。

「最後くらいみんなの顔が見たかったな…」と思いながら終了。

エンディング「012 蒼月たくさん編:最低の幕切れ」完!

この「最低」というのは衛人くん側から見た感想だな、きっと。

 

憎しみに身をゆだねる分岐もあって、そっちだと拓海くんが全蒼月を殺そうとする。SIREIに爆弾を爆破されるが、一撃でSIREIを壊したので蘇生できる。

衛人くんが生まれてからずっと抱いていた憎しみを拓海くんと共有できるようになり、衛人くんはとても喜んでいる。それこそが衛人くんの真の願いだった。もうふたりはひとつである。一緒に憎しみ続けよう。

エンディング「011 蒼月たくさん編:憎しみと共に」完!

急に詩的になりやがって!!! 作り手は拓海くんに何の恨みがあるんだよ。ひどいめにあいすぎじゃない!? 主人公なら何をしてもいいと思ってんのか!(?)

別のTLで衛人くんを殺したことで、こんな形で報いを受けるのかな……とも思ったが、やったことと報いのバランスがとれてなさすぎる!!

 

いやあきつかった。まだ真相解明編の中に見ていないルートがあるから、もうしばらくここを掘ってみて、それからノモケバ編にいってみようかな。

 

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