今回は11周目と12周目のお話。といっても、いずれも初日からではなく21日目からの周回だ。
前回物語の核心に迫るエンディングに到達したが、およそハッピーエンドとは言い難い結末だったので、やはり周回は続くのである。
これだけせっせとメモをとりながら進めているというのに、これだけ周回するとそろそろわたしの頭も混乱しつつある。
プレイを中断して一日後に再開しようとすると、「前回はどういう状況で終わったっけ?」「今の拓海くんと仲間との信頼関係はどうなってたっけ?」と確認してから始めなければならない。再開直後に仲間からボロクソに言われて「あれっ前回そんな険悪になってたっけ!?」と思うこともしばしばである。あってよかったログ参照機能。
たぶん「プレイヤーがこういう状態になる」ことも意図したゲームデザインだと思うんだよな~~。打越さんの作品は極限脱出シリーズしかやったことないけど、「プレイヤーが周回することにストーリー上の意味を持たせる」のが作風だと思っているし。
今回は2ルート分。Chapter 09-A と Chapter 09-B から進んだ先の、エンディング27、28、39、40のネタバレ感想。これまでに見た Chapter 10~15への言及もあり。
初回記事はこちらから。
前回までのあらすじ
毎度おなじみのあらすじになるが、「シナリオロック1」にぶちあたったわたしは、エンディング34、36、72、76と、シナリオロック地点3への到達が求められている。すでにエンディング72と76は見たので、今はエンディング30番台を探している。
40番台のエンディング付近を探していたら、いきなりエンディング001にぶちあたったのが前回。そこからさらに戻って探しているところ。
ここまで見たのは血みどろ編→恋しちゃったんだ編→血みどろ編→ノモケバ編→デスゲーム編→カリスマ澄野編→ヴェシネス編→青春編→真相解明編で、今回はサイワイの箱編→ワザワイの箱編である。
というわけで、本日はここから。衛人くん生存→タイムリープを明かす→第二防衛学園を助ける→霧藤希の秘密を明かす→凶鳥狂死香に特攻を頼む→イヴァーにトドメを刺すというルートである。
サイワイの箱編・ワザワイの箱編ざっくり感想
まず、11周目まできたところで初出の用語が出てきたことにびっくりした。このゲーム、まだこんな要素を隠してたのかよ。逆に今までどうしてこの箱はまったくチラリとも存在を匂わせずにいられたんだよ。
前回の真相解明編でSIREIが口にした「過去に戻ってきたんじゃない。別のパラレルワールドに移動してきたんだ」という言葉が、俄然真実味を帯びてきた。
これを聞いたときは、直後に拓海くんがSIREIに気絶させられたこともあって「その場で適当にでっちあげたごまかしかな?」という気も少しだけしていたのだけど、これががっつり真相だった可能性も普通にある。むしろそれこそがSIREIの隠したい「真相」で、それ以外は知られたとしても大丈夫な部分だった、とか(まあそれ以外を知られた前回は人工天体が破壊されて人類滅亡エンドで全然大丈夫じゃなかったけど)。
すでに比留子さんから「パラレリープ」というワードもいただいていることだし、ただのタイムリープではなく並行世界移動しているだけというのはかなり事実に近いのでは。
ある世界にはデスゲームを開催する「主催者」が存在し、また別の世界には謎の箱があり、それらはほかの世界には存在しないというのなら、これだけルートがあってそれぞれで発生するイベントがまったく変わるというのもわかる。
そういったものがほかの世界には本当にまったく存在しないのか、それとも何らかのトリガーでそれらが表に出てきたり、人々の意識にのぼったり、あるいは活性化したりするのか、そのへんはまだわからない。ギィは登場していないだけで、どのルートにも存在しているとしたら嫌だな。
でも最終的にすべてのルートに意味を持たせた「真エンド」なるものが存在するなら、そういったものがほかの世界にまったく存在しないのはおかしいかな? うーん、まだ全貌は全然見えないし保留。
それから今回ようやく、初めて30番台のエンディングを見ることができた。つまりシナリオロック1を解除するためのエンディングは、サイワイの箱ルートとワザワイの箱ルートのどちらか、あるいはその両方に存在すると考えられる(まだ全然違うところにある可能性も普通にあるが)。ようやくゴール(まったくゴールではなく通過ポイントである)が見えてきたわけだが、いったいこのシナリオロックは何を要求するものだったのだろうか。
エンディング76はギィに体を乗っ取られ、ミサイルに焼かれるエンド。エンディング72は、エンディング76でギィに体を乗っ取られた拓海くんの意識データを引き継いだために拓海くんが殺人鬼になったことが明らかになり、ギィからの自白も引き出しつつ、ミサイルで焼かれるエンド。
どっちもひどいバッドエンドだったわけだが、とにかくこれによって「ギィの意識データを引き継いだ拓海くん」が存在していることになった。おそらくその「引き継ぎデータ」がシナリオロックに必要になってくるものと思われる。
では34、36ではいったい何を引き継ぐのか。サイワイと、ワザワイかなあ。もしくはこのルートでもギィを引き継ぐことになるか。
ここまでのシナリオを見る限り、どう考えてもギィの意識データよりは真相解明編の記憶を引き継いだ方が有意義なのだが、これはどういうことなんだろう。マジで、謎がひとつ明らかになるたびにその倍以上の謎が増えていく。たのし~!
ではこのルートで起こったことを足早にまとめておこう。
DAY 21: イヴァーにトドメを刺す
21日目、捕虜になるべくやってきたイヴァーを捕虜にせず、その場でトドメを刺す方を選ぶ。ここまですべてのルートでイヴァーは捕虜になっていたので、これは初めて見るシナリオだ。
イヴァーを殺せ派はSIREI、比留子さん、くららちゃんたち。殺したくない派は晶馬くん、つばさちゃん、希ちゃんたち。拓海くんがトドメを刺すと言うと、イヴァーは急に「サイワイの箱」について話し始めた。
サイワイの箱とは、7つ集めて開けるとどんな願いも叶うという小箱らしい。中には精霊が入っているとか。えーっと……ドラゴンボールかな?
突然の新情報にびっくりしていたら、過子ちゃんが急にぐいぐいきた。
箱の場所を教えるのは自分の安全が確保されてからというイヴァーの主張をふまえ、箱の外観を教えろと言う過子ちゃん。月の模様が描かれているという情報を引き出すなり、過子ちゃんがイヴァーにとどめを刺してしまった。マジか。どしたの。
そういえば、このとき過子ちゃんは今馬くんから独り立ちしたくて、双子が険悪な感じになってたんだよね。独り立ちするために強くなりたくて、異血吸収しようとしたのかな。
すると、イヴァーの体はミイラ化したというのに彼女の声がする。この赤い文字のテキスト、夜にプレイしているとめちゃくちゃ怖いんだが。急にホラーになるのはやめてくれ。この声は全員に聞こえていたから、幻聴というわけではなさそう。イヴァーの体は、歪くんが消えない炎の中に投げ込んだ。
22日目、今馬くんと過子ちゃんの仲はより険悪になっていた。真相解明編ではイヴァー戦を挟んで和解できたのに! 過子ちゃんだけがイヴァーの異血を吸収してパワーアップしたことで、「お兄ちゃんより強い」という意識が芽生えちゃったのかなあ。
この日、特防隊の数人が悪夢をみたり、ガレージの棚がひっくり返ったりと、呪いではないかと疑われる現象が起こる。
希ちゃんからの距離置き宣言。彼女なりに拓海くんの立場を慮ろうとして、その上でやっぱり受け入れられないというのがわかるだけにつらい。
その晩、食堂が突然の停電。そして女性の幽霊? が出現!
同時に今馬くんから、過子ちゃんがいなくなったから一緒に探してほしいと言われる。ここで過子ちゃんを探すとサイワイの箱編、人影を探しにいくとワザワイの箱編に分岐することになる。
DAY 22: 過子を探す
まずは、過子ちゃんのことが心配だったので彼女を探すことにした。今馬くんたちと外を探してみると、割とすぐに見つかった。よかったー。
過子ちゃんは、未来予知によってサイワイの箱の場所を感知し、探しにきたらしい。しかし周囲には侵校生の気配が多く、夜で暗いこともあって、翌日出直すことになった。
サイワイの箱編
というわけで、ここからはサイワイの箱探しに話がフォーカスしていく。といっても、22日目の夜に感知された箱は、翌日訪れるとなくなっていた。侵校生に持ち去られたようである。
比留子さんからも箱探しに本腰を入れるべきだと言われ、拓海くんもそれに同意する。このまま無目的に防衛戦を繰り返すだけだと、防衛隊はいずれ目的を見失って瓦解しかねないというのが比留子さんの懸念らしい。そういうルートも見てきたんだろうな。
たしかにイヴァーを殺した後の防衛隊は、過子ちゃんは暴走気味、今馬くんもそれにひっぱられて普通じゃないし、拓海くんの求心力も落ちている。1周目とは明らかに状況が変わっている。
26日目、謎の老人から情報を得る。
お前……! ノモケバ編でいろいろ教えてくれた挙句、注射とかいう方法で怠美ちゃんにノモケバを宿らせた老人!!!! 戦争を避けている一般人集団の一人だったのか。この人、何者なんだろうな。今のところあり得るのはヴェシネスとイヴァーの育ての親かなと思っているのだが。
老人は「惑星フトゥールム」の名を出して、戦争の話をしてくれた。このルートの拓海くんたちにとっては初耳情報なので、みんな驚いている。
サイワイの箱というのは神話と思われていたが、戦争が続く中で姿を現したらしい。もともとは神話の時代、サイワイの箱とワザワイの箱は異血を操る英雄に預けられた。箱には呪われた運命を変える力がある。大将軍とは本来、運命を操る異血の秘宝、箱の管理者のことである。
そもそも異血の力は、箱を通じて神がもたらしたとも言われている。平和な時代にはその話は忘れられ、箱の研究はタブーとなった。しかし当代の大将軍ヴェシネスは、箱の力を求めてそれを探している。管理者である大将軍が箱を使うのはタブーに触れることである。また、サイワイの箱は7つ揃うまで開けてはだめ。
老人の友人がその場所の近くで箱の研究をしていたが、戦争ですべて焼けてしまい、友も亡くなった。しかし、過子ちゃんいわく、研究されていた古文書はまだどこかに残っているという。
というわけで27日目は古文書の捜索。防空壕でサクっと見つけることができたが、クェンゼーレに半分ちぎられて奪われてしまう。
過子ちゃんが今考えていることを端的に打ち明けてくれた。わたしが1周目のときに今馬くんに抱いていた感想(自他の境界が薄い云々)とまったく同じで笑う。過子ちゃんはサイワイの箱を見つけることで、お兄ちゃんにはできないことが自分にはできると証明したいらしい。
ちなみにこのルートでは、SIREIもNIGOUも箱探しについて肯定的なのが不思議だ。最終的に人類が勝利するなら、手段は何でもいいらしい。ノモケバのときは「あいつらの胡散臭い伝承なんて……」という態度だったのに、これはどういうことだろう。まるでそういう箱が存在するのは想定内だったみたいな態度だ。
39日目、侵校生の基地を襲撃し、クェンゼーレから古文書と「4」の箱を奪う。
41日目、その古文書と支援物資を持って老人のところへ再訪。
王墓の地に眠る箱は13。サイワイが7つに、ワザワイが6つ。どうして「1」の箱がなくて、「2~14」なんだろう。部隊長の数が全部で13人なのと関係ある?
今ヴェシネス編のスクショで部隊長の呼称を確認してきた。
秩序、美徳、憎悪、醜悪、親愛、自然、調和、不撓、救済、慈善、夢想、覇道、希望の13人である。「憎悪」とか「醜悪」とか、明らかに悪い意味の化身がいるのが気になっていたのだけど、もしかしてこの部隊長の力はそれぞれの箱由来のもの? 憎悪の化身や醜悪の化身はワザワイの箱由来ってこと? どんなにパワーがあったとしても、「醜悪の化身」とは呼ばれたくないな。普通に罵倒じゃねーか。
もしかして、特防隊の15人も何かしら対応していたりするのかなあ。特防隊13人+「1」の拓海くん(失敗の化身)(失敗の化身????)(これも罵倒か?)+希ちゃん(イレギュラー)、みたいな。
部隊長と特防隊の数とその対応性については2周目以降ずっと考えていたのだけど、ここでなんとなくヒントが出た感じ。
ちなみにサイワイとワザワイを見分ける術は失われて久しいらしい。おい!! 使えねー古文書だな!! 「サイワイは孤独なり」という一文のみが残っているらしいけど、っておい!!! 奇数ってことかよ!! なぞなぞか!
サイワイの箱を開けば、大いなる力がもたらされる。異血も箱がもたらしたもの。ワザワイの箱を開けば、地上に許すべからざる災厄がもたらされる。こちらはひとつでも開いたらアウト。
以降、つばさちゃんに作ってもらった解析装置で古文書の地図を読み取り、箱探しの冒険になる。
DAY 45: 探索班を選ぶ
学園を空けてしまうのはまずいので、探索班と防衛班に分かれることになった。探索班は比留子さん、つばさちゃん、楽くん、過子ちゃん、今馬くんで、残りが防衛班。拓海くんはいろいろと特殊なので好きな方に入ってくれと言われる。
ここはやっぱりお外に冒険に出たい! ということで、探索班に入った。
46日目、「10」の箱を発見。
47日目、チューラムタミーとヌガンク襲来。ヴェシネスは来ず。
49日目、病院跡地で「6」の箱を発見。
56日目、美術館にて変身能力を持つ部隊長ゼンタ(調和の化身)に襲われ、箱を奪われる。
57日目、ゼンタが学園を襲うが、返り討ちにする。ヴェシネスは来ず。ヴェシネスが部隊長をせっせと喰いに来るルートとそうでないルートの違いは何なんだろ。
58日目、野営中に楽くんから本音めいた話を聞く。
人に迷惑をかけていないかということばかり考えてしまう楽くんと違って、拓海くんは堂々と生きててすごいと思われていたらしい。人に迷惑をかけていないか気にしているという割に、迷惑な言動が多いやつだなとか言ったらだめなやつだなきっと。やっと楽くんがメインっぽいルートが見つかってわたしは嬉しいよ。
62日目、チューラムタミーの家で「9」の箱を発見。
あの海エリアにあった変な紫の丸い建物はチューラムタミーの家だったのか。ものすごく自己主張が強いな。
DAY 64: 男子チームに加わる
64日目、衛人くんが脱獄。箱についての資料が持ち出され、SIREIはスクラップに。おそらく衛人くんの手口。
探索班をさらに2チームに分けることになり、拓海くんは男子チームに加わることにした。過子ちゃんからは「なんとなくその方がいいような気がする」と言われた。
65日目、集落跡地で「2」の箱を見つけるも、地雷を踏んで拓海くんが爆発した。
72日目、蘇生した拓海くんは動けるようになったが、何日も寝込んでいたのに急に動けるようになるのはおかしくないかという疑問が。
その後ヴェシネスが学園にリモート出演(?)。箱を渡せば楽に死なせてやるとか言いだしたが、そんなものは却下である。このルートのヴェシネスは、明らかに部隊長と侵校生を使って箱を探させている。ほかのどのルートでもそんなことしてなかったのに、なぜ?
楽くんともいろいろお話しして、翌日から楽くんが箱探しに積極的になった。
73日目、洞窟の中の扉の先で「5」の箱を発見。扉のすぐ前に偶然にも鍵が落ちてるなんてことある? 箱はダルシャーに奪われてしまった。
87日目、学園にダルシャー襲来。しかし「今のお前たちは全力ではない」とか言って帰る。
92日目、留守にしていた比留子さんたちが学園に戻ってくる。「7」と「8」の箱を持ち帰った。その後お屋敷跡地(侵校生製造所と同じところ?)にて「11」の箱を発見。衛人くんに奪われる。
93日目、ダルシャー再訪。くららちゃんと希ちゃんが開発した毒ガスで撃退。くららちゃんが毒ガスを作るパターンもあるのか!
これはどういうことだろ!? 叡智の異血ってカミュンのことだよね? くららちゃんの武器作りは異血由来だったってこと? いやむしろ、歪くんの薬作りやつばさちゃんのメカ作りも、異血由来の技能だと考えるべきなのかもしれない。「そういう設定」のキャラだとしても、才能がぶっちぎりすぎだもの。
ダルシャーは拓海くんたちのことを「呪われた宿命」とも言っていた。こっちはどういう意味だろう。ループのことを言ってる?
星の後継者!? じゃあサイワイの箱の後継者になれれば、フトゥールム人も納得した形で戦争を終えられる? ハッピーエンドの鍵なのでは?
99日目、箱の総取りを懸けてヴェシネスと対決。なんか普通に勝つ。「本当のバッドエンドだ!」宣言をしてヴェシネスは倒れる。
そこへ衛人くんが現れ、箱を全部奪われてしまう。ですよねー!
そのとき、楽くんがこんなことを言い出した。このルートの楽くんは、拓海くんとの対話を重ねて強くなっている。ここは楽くんルートだと思って彼に任せてみるか!
DAY 99: 蒼月を丸子に任せる
えーっと……。
衛人くんが箱に願いを言う前に、楽くんが「このオレにハーレムルートを!」と叫んだところ、こうなった。ドラゴンボールか!?
いや待て。死者が復活しとるやないか! この箱の力は本物なわけか。少なくともノモケバ級の力はあるってことか。原理が全然わからないから怖いけど。ノモケバみたいにコピーを作っているのかもしれない。
死者の復活クラスの奇跡をポンと起こす力があるなら、すべてのバッドエンドを無に帰して強引にハッピーエンドに持っていくこともできるのか。これ、ほかのルートだともうちょっと箱の力の検証ができるのかな。
とにかく、エンディング「027 サイワイの箱編:丸子のハーレムおくれー!」完!
やっぱりドラゴンボールじゃねーか!!!!!!
DAY 99: 蒼月を自分でなんとかする
念のためこっちルートも見ておくことにした。しかし衛人くんに普通に見透かされて反撃にあい、箱を全部持ち逃げされてしまった。
エンディング「028 サイワイの箱編:信じていれば」完!
うん、そらそうよ。エンディング27の方では、衛人くんは以前の楽くんのキャラを知っているからこそ、こんなところで思い切った行動に出るとは思いもよらず、横入りを許してしまったわけだ。楽くんの成長を知らなかった衛人くんの負け。拓海くんのことはしっかり警戒していたから、拓海くんの不意打ちはくらわなかったということだな。
さて、ここから再び22日目に戻ってワザワイの箱編もいくよー!
DAY 22: 人影を探す
過子ちゃんと人影の二択で人影を選んだ場合のルート。
かわりに校庭に箱が埋まっているのを見つける。掘り返してみようとすると、先ほどの人影が現れた。
こっわ! 気づいたら翌朝で、拓海くんは自室にいた。校舎裏に転がっているのを見つけられて、運ばれたらしい。箱はなかったとか。
過子ちゃんは夜のうちに発見されたようだが、様子がおかしい。
「設定」がバグってない!?
「救援要請発信装置と死斑番号があれば、人工天体に行ける。戦わずにすむ。あいつが教えてくれた」らしいけど、あいつって誰!? 昨夜何があったの? もしかしてサイワイの箱を一人で開けちゃって、何か力をもらった?
あと、別ルートではイヴァーが入っていた方の檻に抜け穴があるのを発見した。1周目のイヴァーはそれで脱走したのかな。衛人くんの方の檻にはそんなものはなかったようだ。
DAY 23: 声の方へ振り返る
その後、謎の人物に希ちゃんが襲われているのを助ける。比留子さんの声に振り返る方を選ぶと、我駆力刀を持ってきてくれていた。それを見て人影は退散。
日付が変わる頃、比留子さんっぽい人影が、雨の中を歩いて正門に向かっているのを見かける。
さらに別の人影も。こっちは潜水服の人だった。追いかけると、もう一人の潜水服の人に昏倒させられてしまう。気づくとまた自室だった。何なんだよもう!!
24日目、過子ちゃんがいなくなる。謎の人影は複数人に目撃されているし、呪い説もささやかれている。過子ちゃんを探しにいくも、手がかりなし。
希ちゃんから、カマの人は我駆力について知っている人ではないかと言われる。
開いた状態の箱も発見されるが、何番の箱なのかわからない。やっぱり過子ちゃんが開けちゃったってことか?
27日目、歪くんの死体が発見される。しかも首を吊った状態の。こんなのは初めてだ。歪くんって暗殺者設定の割に、自分では誰も殺さないし、殺されるのは戦闘外の場面ばかりだ。足首を切られているせいで異血が全部流れ出して、蘇生は無理らしい。なぜドローンが死体回収に来なかったのかは謎。
31日目、晶馬くんが人形を持っているのを見かけられる。「誰かへのプレゼント」らしいが、詳細は不明。このくだりは何だったんだろ。
32日目、希ちゃんが例の人影に見えたと思ったら、普通に話しかけてきただけだった。「もっと思い詰めてる様子だったけど…」と感じる拓海くん。このときからもう希ちゃんはおかしくなってたのかな。「カエルを食べたい」とか言いだしてぞっとした。やはりギィがらみなのか?
33日目、アダムキュー来襲。戦闘中も例の人影が見えるが、ほかのみんなには見えないようだ。アダムキューはヴェシネスに喰われる。サイワイ編のヴェシネスはお食事に来なかったのに。ヴェシネスは人影が見えるようだった。
36日目、衛人くんが脱走。外から鍵が壊された形跡があった。
37日目、人影に「ついてきて」と言われて図書館まで行くと、本を見せられた。
なんだこの本? 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』か? 拓海くんにはこの文字は読めないようである。
このあといきなり明かりが消えて、人影に首を絞められた。その顔はやはりイヴァーなのか。翌朝、拓海くんの首に絞められた痕が。
「目」というのがSwitchの画面ではよくわからなかったけど、よく見ると首の痕全体が小さい目みたいになってる? 集合体恐怖的にきつい絵なのであまり視界に入れたくない。
39日目、幽霊くんに相談してみると、あの本を読めるようだった。幽霊くんは地球式の教育を受けているはずだが、もともとフトゥールム由来の強い異血を持っているから、フトゥールムの言葉もわかるってことかな。学園にフトゥールムの本があれこれあるのはどうしてなんだろ。戦争用の資料として配置されてるってこと? でも画図百鬼夜行が戦争の資料にはならない気が……。
本に書かれているのは「霊魔」と呼ばれるもの。ワザワイの箱に封印されていて、霊魔に呪われると、その姿が見えるようになる。本は肝心な部分が欠けていて、呪いから逃れる方法が載っていない。
ここでとうとう今馬くんが希ちゃんを人質にとる。「例の小箱」を壊せば、霊魔は倒されて過子も帰ってくるという発想の飛躍である。だいぶ追い詰められている。
このルート、真相解明ルートとも違うことが起こってるじゃないの!!!
44日目、なんか人影の様子がおかしい。
DAY 49: 箱を拾う
49日目、もこちゃんが殺される。そのそばに「4」の箱がある。人影から「それ、拾って。隠して」と言われる。同時にSIREIから襲われているとSOSが入った。箱を拾うかSIREIを助けに行くかの分岐である。ここは迷わず箱を拾った。
その後SIREIのところに駆けつけるも、間に合わず。SIREIはいつものように破壊されてしまった。
その後、箱を渡さずに希ちゃんを返してもらうよう今馬くんのところに交渉に行くと、人影が現れて今馬くんも固まってしまう。そこを比留子さんに昏倒させられ、今馬くんは飼育小屋へ。
人影がもこちゃんや希ちゃん、怠美ちゃん、凶死香ちゃん、歪くん、過子ちゃんのような口調で話すようになった! なんだこれ。拓海くんの周囲で亡くなった人の集合体!?
56日目、人形に襲われる。もうやだこのルート。ホラーはだめなんだよ!!
この人形って、晶馬くんが誰かにプレゼントするって言ってたやつ? でも人形の断面がめっちゃ肉っぽいんだが……。全然事件の全貌が見えない。
しかもこのせいで箱を蹴っ飛ばして開けちゃうし、箱が比留子さんに見つかるし、最悪だ!!!
58日目、ゼンタ襲来。ヴェシネスの目をごまかして、拓海くんが異血を吸収する。これでパワーアップしたことで、人影とコミュニケーションがとれるようになった。やはり我駆力由来の怪奇現象だったようだ。
一連のポルターガイスト現象はイヴァーによる警告だったらしい。しかも「サイワイの箱は開けないでください」ときた。生前はサイワイの箱と誤認させてワザワイの箱を開けさせてやろうと考えていたが、この状態になって特防隊の様子を見ているうちに、彼らは「守られるべき子ども」だと思うようになったのだという。
最初に校舎裏で拓海くんが箱を見つけたときも、開けてしまうのではないかと思って近づいたら拓海くんが気絶してしまったというだけの話だったらしい。箱はイヴァーが炎の壁の外で捨てていた。
うーん。でもあの人影、拓海くんの首を絞めてたよね? あれはどうして?? 人影の中の人がイヴァーだけとは限らないってこと?
65日目、イヴァーが最後の心残りである娘を一目見に行きたいというので、拓海くんは付き合うことにした。イヴァーは拓海くんから離れると存在できないらしいので。拓海くんは、自分たちが誰を殺しているのか知るべきだとも思っていた。
比留子さんからは、辛辣だがごもっともな感想。イヴァーに悪意があるかどうかはともかく、イヴァーのせいで破滅の道を歩んでいるならそれは「呪い」以外の何だというのか。ただ、それが本当に「破滅」なのかどうかはまだわからない。
70日目、たどり着いた村を遠くからこっそり眺め、養子の様子を確認できた。デスゲーム編でのカミュンは、イヴァーによって洞窟に隠されていたが、このルートだと普通に村にいるのか。やはり拓海くんとは無関係にいろいろと別物の世界になってる?
今まで意思など持たない「敵」としか認識していなかった侵校生を、自分たちと変わらない「人」だと認識する拓海くん。彼らを殺すことは本当に正しいのか、迷いが生まれる。
DAY 72: 見たものを皆に伝える
ここで、自分が見たものを皆に伝えるか黙っているかの分岐。伝える方を選んだ。皆がどう感じるかにも興味があったし、どちらにしろ殺すことになったとしても、自分たちが何をしているか自覚しておくのは大事だと思ったので。
拓海くんは、襲ってくる敵を倒して人類のための土地を確保するところまではわかるが、ミサイルですべての生物を焼き払うことまで必要だろうか? と皆に持ち掛けた。つばさちゃんの「SIREIが破壊されててよかったな、爆弾が爆発してたぞ」的なぼやきが的確である。
みんなの反応はまちまちだった。ミサイルを撃たなかった場合、人類が特防隊をどう評価するかが不透明という楽くんの反応は理解できる。何もかも、人工天体との連絡手段がないのが悪い。
つばさちゃんは非常に合理的で、人工天体の大きさを測定し、そこから人工天体の推定人口を割り出した。すげえ! その上で、この星で人類とフトゥールム人が共存することは物理的には可能なのではないかと結論を出す。これ新情報じゃない!?
フトゥールム人の人口が地球人との戦争によってだいぶ減った可能性に目をつぶれば、共存もできるのでは? そこのところがクソデカ因縁になるわけだが。
イヴァーは自分のしたことが原因で子どもたちが争っているのを心苦しく思い、「私と話したことは忘れて」と言い残して消えてしまう。拓海くんは、それを彼女からの「許し」だと解釈する。
比留子さんの説はなかなか説得力があった。イヴァーの件には我駆力がからんでいるのだから、見た目よりももっと複雑な現象だったのではないか。
たとえば、拓海くんの前に現れたのはイヴァーの良い側面だけ。拓海くんが「消えている」と認識しているときは、イヴァーの悪い側面が密かに暴れていた、とか。
88日目、ダルシャーが来襲するも、目の前の戦いに集中せず、思い悩んでいるので戦い甲斐がないと言って帰る。このルートのダルシャーは話し方が普通のおじさんっぽくて面白かった。
その後希ちゃんが、拓海くんの体にイヴァーの痕跡が残ってないか調べたいと言いだした。
DAY 92: イヴァーは悪霊ではない
希ちゃんの準備が整い、深夜に呼び出されて蘇生マシーンで体を調べることになった。が、希ちゃんはやっぱりイヴァーは悪霊だったのではないかと言いだした。
それに対して拓海くんは「悪霊ではない」と答える。プレイヤーのわたしとしては「どちらともいえない」と答えたかったが、そんな選択肢はなかったので。少なくともイヴァーは拓海くんに対する悪意はないように見えた。それはそれとして、例の人影は何者なのかまったくわからない。
そうしたら希ちゃんがカマを持って拓海くんに襲いかかってくるじゃないの! 勘弁してくれ!! 「理由は語ってもいいけど、どうせわからないと思うよ」じゃないんだよ! ギィなんだろ? そうだと言ってくれ!! これ以上この世界にヤバいものを増やさないでくれ!!!
ああでも、このルートだと歪くんともこちゃんの死体がゾンビ化してないんだよなあ。じゃあやっぱり別物なのかなあ。
とにかく、そこへみんなの助けが入った。イヴァーがポルターガイストを起こしてみんなを起こしてくれたらしい。歪くんともこちゃんを殺したのは希ちゃんだったってことでいいのか。
希ちゃんは、SIREIが体内に埋め込んだ爆弾を起爆したことで吹き飛んだ。そんな起爆装置をつばさちゃんが握ってるのはめちゃくちゃ怖いんだが。善良に生きよう。
ここにきて、比留子さんがミサイルを止める方向に舵を切る。あのまま拓海くんが殺されていれば、特防隊の全滅もありえた。間接的にイヴァーは人類を救ったのだから、そのはたらきに応えるべきだという主張。
比留子さん、拓海くんが途中で死んで特防隊が全滅するルートを何回か見たんだろうな。で、真エンド到達のためには拓海くんの生存が必要だというところまでは掴んでいるのかも。
その後ダルシャーが再訪するも、人影と会話をしただけで帰る。「一理ある」と言ってたけど、誰と何を会話してたんだろう。ダルシャーにはどんな死者が見えてたんだろう。
シオンくんはミサイル発射中止の件について納得してくれたが、ミサイルにエネルギーを注入するのも迎撃システムも自分の意思では止められないことを説明する。しかし迎撃システムをコントロールする基幹プログラムの電子装置を物理的に破壊すれば止まるかも、とのこと。なんでそれをエンディング001のときに言わなかった!!!?!?!!!!!? それを教えてもらってたら全滅することもなかったんだが???
やはり真相解明編とワザワイの箱編では世界設定が別なのか。
99日目の早朝、電子装置を見つけた特防隊はそれを破壊する。かくしてミサイルの発射は止められた。
その後ヴェシネスが攻めてくるが、なんとイヴァーに討ち取られる。こうして学園の防衛は成り、脱出ポッドが現れる。しかし拓海くんはポッドに乗らず、フトゥールムに残るという。イヴァーのことをあの村に伝えるために。
エンディング「039 ワザワイの箱編:凍えた贖罪」完!
うえ~~~ん何も解決してないけどハッピーエンド風に終わったよ~~~!!
希ちゃんはどうして殺人鬼になっちゃったの? 過子ちゃんはどうなったの? 人影は何だったの???
でもようやく!!! ここまで進めてようやく!!! 30番台のエンディングを見つけた!!!! やったー!!!!! よし、ここからワザワイの箱編のエンディングを掘っていくぞ!! そうすればそのうち事件の真相も見えてくるだろ!
DAY 92: イヴァーは悪霊だった?
たぶんここはエンディング34、36ではないだろうなと思いつつ、92日目に戻って分岐をやりなおしてみた。
そうしたら即座にこれ。
直後、オレは自分が死ぬ音を聞いた。
だそうで。マジで!!? 即死!? と思っていたら、普通に翌日になった。
そうしたらSIREIのアナウンスはおかしな音になってるし、凶死香ちゃんたち死者が全員生き返ってるし、様子がおかしすぎる。
ダルシャーの反応もヤバい。
どういうことなの。
その後攻めてきたヴェシネスも、「なぜ死なない」「おかしい、異血の力ではない」「貴様ら、もう人では――」と言い残してやられてしまった。
その後の会話ログもヤバい。虚空に向かって話し続ける拓海くん。
100日目、「凱旋」のときになってようやく拓海くんは様子がおかしいことに気づく。校庭に「オレたち」の死体があるようだ。
希ちゃんの高笑いを残して終了。
エンディング「040 ワザワイの箱編:死者の追憶」完!
こわっ!!!!!!! なんだこのエンド!!!
これはやっぱりギィの仕業ってことでいいのか……? ヴェシネスに異血の力ではないと言われたし。たぶん客観的にみると血みどろ編のラストに近い感じだったんじゃないかな。希ちゃんは生体対応のギィに、拓海くんたちは死体対応のギィにそれぞれ寄生されていた?
どうしてお前がこのルートに……。ワザワイの箱の中に入ってたのがギィってこと? 人形が襲ってきたのは何だったの?? わからん!! 何もわからん!!!
やはりこのルートをもう一度遡って、もう少し掘り返してみる必要がある。きっとこのへんに目指すエンディングがあるぞ!!