4つ目のパレスクリアー!!
そういうパターンもあるのか! という驚きと、はは~んそういうことね? と腑に落ちる部分と、まあいろいろあった夏休みであった。
新しいペルソナ使いも仲間になりそうだし、敵がどういう存在なのかもだいぶ見えてきた。
鞘くんは交友関係が広がりすぎて多忙を極めている。一日に複数のお誘いを受けることも珍しくない。朝食中に連絡を入れてくる人(かすみちゃんとか)はなんか重要なイベントなのかな? と思って優先的に会うようにしているのだが。
そうかと思えば友人たちと家でだらだら過ごす日もあり、バイトに励む日もあり、充実しすぎの夏休みだ。
パレス攻略は一日で全部終わらせてしまえるので、それ以外の日を全部バイトとコープにあてられるのが良い。夏休みの宿題は早めに終わらせる派である。
では以下、4つ目のパレスをクリアして1つの事件が終わるところまでのネタバレ感想!
佐倉双葉と一色若葉
前回の記事はメジエドの名前が出た直後に書いており、わたしは双葉ちゃんが盗聴する様子を見ててっきり「こいつがメジエドの中の人か! 全部バレとるやん!」と思ったのだが、そんなわけなかった。いや実際にはメジエドの中の人だったんだけど、ややこしいな。
もし怪盗団を脅迫してきたメジエドがルブランを盗聴していたなら、「怪盗団が名乗り出なければ日本企業にクラッキングを仕掛ける」とか言う必要はない。「名乗り出なければ怪盗団の個人情報を公開する」と言えばいいし、むしろいきなり個人情報を公開して勝利宣言なりなんなりすればいいだけだ。なので盗聴者と脅迫者は別人。
で、その双葉ちゃんは惣治郎さんの家で暮らしてて? 惣治郎さんの昔の知り合いの娘さんで? その知り合いは自殺したらしくて?
いや待て惣治郎さんどんだけ聖人だよ。双葉ちゃんの世話をしながら鞘くんの面倒もみてたってこと? 食事もいつも3人前用意して運んでたの?? というか惣治郎さんが双葉ちゃんを引き取ったことを知っていた人が、「あとひとりくらい増えてもええやろ」的なノリで鞘くんを押し付けたのでは?
鞘くんの過去も不幸を極めているが、双葉ちゃんの過去もだいぶきつかった。
若葉さんは認知訶学とやらでたぶんパレスの研究をしていたんだな。もしくはパレスを発見するところまでいったか。その研究結果を盗んだのがあの議員とか捜査部長とかのグループ。で、彼らは若葉の研究結果を悪用してパレスで好き放題やっている。そういうことなんだろ! 正直に言え!
精神暴走事件の発端は彼らの実験、あるいは若葉さんの研究中の事故の可能性もある。
あとこのセリフ。廃人化の被害者の娘??? 若葉さんの「自殺」は精神暴走の結果だったってことか? もしかしてあんな「遺書」が出てきたのもそのせい? いやもしかして若葉さんこそ精神暴走の1人目の被害者だったり?
うーん、臭い。臭いぞ! 明智くん!! 冴さんに、というかこの捜査に「正義」はあるのか? 少なくとも冴さんの上司は真っ黒だと思うぞ!
起こったことを整理してみると、双葉ちゃんの認知が「自分が母親を殺した」になるのも無理はないというか、自然に思える。でも彼女の記憶は「そうではない」ことを知っている。だから認知と記憶の齟齬で「歪んだ」んだな。
一方で双葉ちゃんの認知の中では「自分=メジエド=古代エジプトの神」となっているので、パレスが古代エジプト風だった。「墓」というキーワードからいきなりピラミッドになったのでびっくりしたが、本人の中ではちゃんとつながっていたわけだ。
双葉ちゃんもこれから怪盗団に加入すると思われるが、そうなると怪盗団の中で最も「義賊」歴が長いのは双葉ちゃんということに。ペルソナ能力が発現する以前から義賊だったとは。彼女はアナライザー枠ということになるのかな。
明智くんは今後どうなるのか
目下最も気になって優先的にコープを進めているのが明智くんである(夏休み中は丸喜先生に会えないし)。彼はこの先、どうなってしまうのか。わたしは彼のことを「デスノート」でいうところの「L」のポジションにいるキャラだと思っているが(顔はどちらかというと月くんなのだけど)、最後まで怪盗団と敵対路線でいくのか。それともペルソナに目覚めちゃったりするのか。
これほとんど勘づいてるよね。プロファイルするまでもなく、「怪盗団」の事件の始まり方を考えれば彼らに注目するのは当然だ。「デスノート」でも、Lは最初にノートを使ったと考えられる殺人事件から「犯人」を絞っていったものである。
明智くんはもともと精神暴走事件を追っていて、それから怪盗団の事件に触れたことで、両方の事件に関連性があると考えている。まあ関連はあるというか、犯行手段に共通点がある感じか。両者の関連性に気づいたのはいいが、それが全部同じ犯人による一連の事件だという発想になってしまっている。
このセリフから察するに、今の明智くんはペルソナ能力のことを知っているのかな。どうやって知ったんだろう。若葉さんの認知訶学の論文を読んだとか? それならその論文から知見を得ることができた人物がまず「容疑者」になりそうなものだが。
あと一歩真相に踏み込んだとき、彼の正義はどういう判断をするのか。今のところどちらにも行きそうな描写でわくわくする。
……と思ったのだが、この記事を書く直前にゲームの冒頭のシーンを確認してしまった(怪盗団に裏切者がいる的なセリフのスクショを撮っていなかったので、そういう話だったよね? と確かめたくなったのである)。
明智くん怪盗団におるやん!!!! めっちゃ仮面つけとるやん!!! あらそう~~そうだったの~~~! ゲームがセルフネタバレしてたわ! ネタバレっていうかわたしの記憶がわたしのパレスのどこかで行方不明になってただけなんだけど。
そういうことなら、今度は明智くんが乗り越えるべき「自己」とはどんなものだろうと想像する楽しみができた。どんな経緯で加入してくれるのかな~!
三島くんの言動が不穏すぎる
以前からメインシナリオの中での言動もまあまあ不穏だった三島くんだが、コープでの発言が輪をかけて不穏になってきた。
「自分が怪盗チャンネルをプロデュースしている」という強めの自意識。「怪盗のターゲットも自分が選んでいる」という感覚(実際、メメントスのターゲットは三島チョイスのものが多い)。それは「自分こそが悪を裁いている」という全能感につながっていないか。彼は選び、指示するだけ。彼が指示すると、彼に見えないところで、彼にはわからない方法で悪が滅びる。全能感が肥大化するのはわかる。
その全能感の裏にあるのは劣等感である。この子、危なくない? いずれ認知が歪んでパレスが育たない?
ていうか怪チャン運営にあたってセキュリティとかちゃんとしてる? 警察がその気になれば運営者の個人情報なんて簡単に特定できない? 怪チャンの捜査がまだ手付かずとは思えないのだが。メジエドも怪チャンの運営アカウントを乗っ取ってサイトを荒らしたりすればよかったのに。
そもそもなぜわたしがゲーム冒頭シーンを見直したかって、もし鞘くんを「売った」人が怪盗団の「身内」にいるなら、三島くんがあやしい気がしたからだ。「売った」という表現が正確なのかどうかはわからないけど、「漏れた」ならあり得るかな、みたいな。
まあ三島くん、あやしすぎて逆に本命ではないパターンかもしれない。まだわからないので保留。
ゲーム冒頭を見直した感想
あのカジノは何???
あれはパレスなの? 現実なの??
鞘くんたちが怪盗服を着てペルソナを出していたし、シャドウも出てきていたからパレスなのだろうけど、パレスだとしたらどうして警察がいるの? なんでパレスで逮捕されて現実でも捕まってるの? というか鞘くんが尋問されてる部屋も本当に現実なの??
たしか初見時もそんな混乱があったんだった。怒涛の違法尋問と怒涛の不幸な過去で記憶の隅に追いやられてしまったが。
でも今はなんとなく想像できる。パレスで悪事を働く人は、警察と繋がっている。その人がその気になれば、捜査側もパレスの存在を知ることができる。つまり、その人が捜査員をパレスの中にぞろぞろ連れてきたのでは。ペルソナ能力に目覚めていなくても、入ってくることはできるもんな。
それを実現するためには、パレスを持った誰かを怪盗団に狙わせる必要がある。そのパレスの持ち主が警察に協力している必要もある。どうやって狙わせるかが問題だけど、それこそ怪チャンで誘導でもすれば不可能ではなさそう。
怪盗団はオタカラを盗む前に予告状を出す。心を盗まれた人は、予告状が出た翌日から様子がおかしくなるというパターンは警察も掴んでいるはず。だから怪盗団が予告状を出したのを確認した後に、捜査員をパレスに配置することは可能である。
冴さんがパレスのことを知っていそうな割に鞘くんの話への理解度が低いのも、パレスのことは知識として知ってはいる(ひょっとしたらあのとき中に入ったりもしたのかもしれない)けど、ペルソナ能力のことは知らないから。
これなら一応起こったことの説明はつくかな、と。
祐介とのコープ
どのコープもぼちぼち展開を見せてきて楽しいのだが、祐介くんとのコープは特に興味深い。彼は日本画だけでなく芸術全般に対して真摯である。どんな芸術を志すにあたっても普遍的なことを言ってくれる。
でも彼が自信満々に描いてきたこの絵は、なんか思ったより凡庸だなと思った。パレスを見なくても描けそうじゃない? ちょっと抽象画の心得のある高校生なら選びそうなテーマと表現じゃない?
そうしたら展覧会でちゃんと酷評されていたので「そういう絵」として用意されたものだったのだとわかって、ある意味で安心した。そうよね、ちょっと個性がないよね。ゲームの美術担当さんも大変だ。「入選する程度にはよく描けているが、アイデアとしては凡庸な作品を描いて」とか無茶な発注だよ。
でもこの先、祐介くんが鞘くんと交流を深めて真善美なるものに目覚め、その上で描いた作品をゲーム上に出すとなると、だいぶハードルが上がるな。まあ「サユリ」も割とあるあるな聖母子像の構図だったけど名作扱いだったから、作中で「イイ!」と言われればプレイヤーはそれをいいもの(の「記号」)として受けとめればいいだけなんだけど。審美眼を磨く趣旨のゲームではないしね。
でも「祐介くんにしか描けない」絵を、このゲームのクリエイターがどういうものだと想定しているのかは興味がある。たしか班目に奪われた絵からは「怒りを感じる」みたいなことを杏が言っていたよね。今の祐介くんは世界をどんなふうに捉え、そこから何を拾うのか、見届けられるといいなあ。
続・丸喜拓人の研究
無印の「ペルソナ5」はクリアして、ロイヤル版は未プレイな我が友が「マルキなんて名前なんだからどうせサドなんだろ!」とか言いだしてわたしが噴き出してしまったことで知られる(知られてない)丸喜先生。わたしも絶対悪いやつだと思ってたし今も半分くらいは疑ってる。
その丸喜先生が前回話していたことは、フタバパレスの予告になってたんだな!
「心の『痛み』の治療」、前回記事では直後にそれを実現するとは思っておらずあれこれ想像で書いていた。
鞘くんたちはパレスから「オタカラ」や「イシ」を持ち帰り、パレスの主の人格を改変している。「オタカラ」や「イシ」ではなく、それこそ心の「痛み」のもとを持ち帰れば、ストレスが激減しちゃったりするのでは。
いや、もしかしたらメメントスで鞘くんたちがやっていることが、まさにそれにあたるのかもしれない。メメントスで会うターゲットたちは、パレスを形成するほどではない「歪み」を抱えている。その原因となったストレスも、彼らとの会話で示唆される。それを鞘くんたちが回収することで彼らの「歪み」が正されるのなら、それってストレスの、つまりは心の「痛み」の除去を行っていることにはならないか。
盗んだバイクで走りだす「ペルソナ5ザ・ロイヤル」プレイ日記3 - なぜ面白いのか
そうしたら直後に心の「痛み」を治療する話になったからそらもうびっくりよ。丸喜先生、どこまで知ってるんだ?
というか、丸喜先生は一色若葉の研究については知らないのか? ものすごく重要な先行研究に思えるが、普通に認知心理学を修めてスクールカウンセラーになるような人は、認知訶学なんて触れないのか?
たとえば鞘くんが丸喜先生に認知訶学について教えたら……うーん、パレスで命を落とす可能性があるし、あの議員とかに目をつけられる可能性もあるし、パレスで実験とかしようものなら被験者が廃人化する可能性もあるし、あんまり迂闊に教えるべきではない気もするな……。でも丸喜先生のペルソナは見たいけどね!
この話はかすみちゃんのことを示唆しているのかな。それとも真ちゃんのことか?
かすみちゃんのコープもなんだか不穏で怖いんだよな……。かすみちゃんの父親はテレビ局で働いているらしいけど、あの議員とかと関係があったりしないだろうな。
これまでの流れからすると、この発言も何らかの「予告」になっているのではないかという気がしている。双葉ちゃんに起こることの「予告」だったともとれるけど。
夏休み中は全然丸喜先生と会えないので、2学期になってからの再会を待つしかない。たしか丸喜先生は臨時採用だか何かで、秋までしかいないと最初に言ってたよね? それまでにコープを上げきらないといけないのかな。
もうね、全コープ先が気になるのだけど、数が多すぎてとても全員分のエンディングにたどり着ける気がしない。過去作でもそうだったと思うけど、全員分のコープを最大にしようとすると、相当綿密なスケジュール管理が必要だよね? それかもう周回するか。
あまりコンプリート欲にまみれるとわたしのパレスが荒れそうなので、ほどほどを目標に進めよう……でもあの占い師と記者のコープはどんな決着をみるのか気になりすぎるし、仲間たちのコープは戦力的な意味でも上げたいし、三島くんのコープは怖すぎて気になるよ!!