ブライハーヴェンに到着したー!!
アンジェロくんの見る初めての海だ!
青い海、青い空、輝く港、転がる死体……。
新しい町で始まる物語にわくわくが止まらない。
今日はブライハーヴェンに到着して、次の期限つきミッションが開始するところまでのネタバレ感想いってみよう。
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勇者品評会:ご立派な首の数々
マルティナで当初の予定とは違う首をゲットした(ゲットできたとは言ってない)アンジェロくんご一行。肝心の首は胴体とつながったまま自力で品評会まで来ることになったが、ともかく勇者品評会の開催には間に合った。
到着したブライハーヴェンでは「ご立派な首を獲られたようですね!」など治安最悪な発言が飛び交っていた。市民の政治への関心は高まりつつあるようにも見えるが、結局は「選挙ショー」を新手のエンターテイメントとして消費しているだけにも見える。現実と大差ない印象。
だがこのイベントは、この段階で候補者のかなりをふるいにかけるつもりのようだ(そもそも「大きな首を獲ってくる」という課題をこなそうとして返り討ちにあい脱落する候補者も少なからずいたわけだが)。
「2回戦の課題が発表された時点で上位20位に残っている者」が1回戦を突破したとみなされるらしい。20位以内とは厳しいな。アンジェロくんは品評会終了時点でまだ70番台だぞ。
さて提出された首のまとめ。
フォーデン配下のギドは巨大魚。首ではなく全身を持ち帰って食材にしようというアイデア。これは民にもウケがいい。
かませ犬野郎のグローデルは「ニンゲン」の首。でも我々の知るニンゲンに比べると、デザインが大人しすぎんか。サイズも小さいし。もしかしてダンジョンを徘徊しているちょっと強いザコ(「ホモ・○○」と名前のついたやつ)を狩ってきたのかな。
だが一般市民はニンゲンなんて見たことがないから、ウケはいまいち。偽者だったとしても市民には判別できないもんね。
そしてこのグローデル、わたしを含めた全方位からかませ犬扱いされていてそろそろ気の毒になってきた。ルイ陣営からも割とバカにされてない?
フォーデンは海の怪物をしとめてきた。何人がかりでやったんだろ? まだフォーデンの実力がよくわからない。
有権者からのウケは最高、というか普通に感謝されていた。うーん、民の望むものがわかっている。
数々の首が提出された後、最後にアンジェロくんチームの首の番がきた。胴体つきである。
ジョアンナが品評会でどのように自分の罪と動機を語るのかと思っていたのだが、動機についてはほとんどノータッチで話が進行してしまった。それでいいのか? 差別撤廃を訴えかけなくていいのか? そこがいちばん大事な話だったのでは?
惺教の主催するイベントで惺教関係者が惺教に泥をドバドバ塗ったわけだから、惺教勢は内心ブチ切れまくっているはず。だがここはフォーデンが度量を見せた。
……と見せかけて、ジョアンナを連行して密室裁判やって密かに無罪放免かこっそり始末とかにするのでは? と思っていたら、まさかの裁判なしで即処刑! すげえ! 立憲君主制ですらない世界だったんだな! 三権分立とかもちろんないよな!
このシーン、それぞれのキャラの動きがとてもよくできていた。アンジェロくんとストロールくんは目をそらしてしまう。おそらく戦場で「人の死」に慣れているヒュルケンベルクとハイザメは目をそらさない。それぞれがここまでたどってきた人生が詰まった反応だ。ちなみにバトリン(毎回名前を「バリトン」に空目する)もガン見している。
ジョアンナは最期に、アンジェロくんを「新たな王」と呼び、「願わくば、数多の歪んだ偏見と因習を払い、どうか真実をもって、この国を御導き下さい」と祈っていた。
惺教の司祭が、死の間際に神ではなくアンジェロくんに祈りを託す。これがどれだけ重いことか、惺教側には理解できたはず。惺教への泥の塗り方が念入りすぎる。そしてアンジェロくんという無名どころかマイナススタート(エルダ族なので)の候補者を無視できなくなっていく。
これが「正義」じゃないって自覚してるストロールくんが好きだよ。これはあくまで「選挙ショー」で注目を集めるための、悪趣味なパフォーマンス。パフォーマンスとしてはかなりうまくいったけど、罪悪感は抱えている。「せめて託されたものを裏切らない」ように、前に進んでいくんだね。
これでグライアスとジョアンナ、ふたりの命を背負ってしまったな。これからさらに背負うものが増えていくんだろうなあ。
ちょっと気になるのは、ジョアンナが何度か「霧が晴れたようにすっきりした」的なことを言っていたこと。単にこれまで閉じた世界で盲目的にニンゲンを愛していたという以上の意味がありそうな。何か洗脳のような力が働いていたりしなかった?
それとあわせると、この発言も気になるような。
まあ王子様があんなことになったら親として気落ちするのも無理はないだろうけど、それ以外の外的要因もあったかも? と匂わせているような。
意外とチョロいルイ陣営とイタリア系兄弟
先日グローデルを助けたことでルイと面識ができ、品評会でいい感じに目立ったことで、ルイが直々に声をかけてきた。
うん、わたしもそう思ったから、処刑するにしても密室裁判ののちに人目のない場所でやるんだと思ってたんだけど。でもあそこまで目立ってしまったら、うやむやにする方が民からの印象も悪いかな。
坊や、なかなか鋭いわね。フィデリオくんとバジリオくんか。イタリアンな名前なのでアンジェロくんと同類かもしれない(?)。
ルイの目にとまるとすればもう少し試練が進んでからかと思っていたが、意外とチョロいやつだった。まあルイはルイで現状「二番手」なのだから、有望な支持者は早めに味方につけておきたいというのもわかる。選挙には期限もあるしね。
で、早々にルイのところにご招待されることとなった。
そうなると、次の問題はどうやって呪いの魔法の図面を盗むのか。というかそもそも図面はどこにあるのか。
盗られたらいけないものだから大事にしまっておくか、もしくは肌身離さず持ち歩くか。ルイがトイレで大事なものを落としたり、にわか雨に降られて紙の所持品をずぶ濡れにしたりするようなキャラだとは思えないが、図面のサイズによっては持ち歩くのは現実的ではないかもしれない。しかし図面なしでの再現が難しいくらい複雑なものだとしたら、いざというときに図面がないとおたおたしてしまう可能性もある……などと友に話していたのだが、がっつりそういう方向で作戦会議が始まった。
彼らの総意としては、ルイは自分の鎧戦車に図面を保管しているのではないかという話であった。推論に推論を重ねた結論に命を懸けて大丈夫か? と思いつつも、これはメインストーリーなのでこの話に乗るしかない。
とりあえず呼び出された海鮮居酒屋みたいな場所で、フィデリオくんとバジリオくんからの圧迫面接。フィデリオくんの方が兄貴だったのか! 特に成長の遅い種族というわけでもなさそうなのに(弟のバジリオくんは普通にでかいし)、何か事情でもあるのか。
これから面接を受ける可能性のある方のためにこの面接から得られる教訓を添えておこう。
まず、面接官が坊やだからといって侮った態度は厳禁。面接官を怒らせない。ギャラリーも怒らせない。相手の出方を見て、適宜「本音」に見える発言をする。相手の価値観に沿った言い方を心がける。目的意識を明確にする。出せる情報は事前に精査しておく。このへんかな。
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そうね、機会の平等と実質的平等は全然違うね。自由と平等は共存できない。誰もが少しずつの不自由と少しずつの不平等を受け入れなくては、極端に不自由か極端に不平等な世界になってしまう。現状この世界は、一部の数の多い種族の自由を保証するために、極端な不平等社会になってしまっている。
ともかくふたりの面接をパスして、いよいよルイの空飛ぶ鎧戦車に乗せてもらえることになった。社長面接である。
フォーデン暗殺計画
面接試験第一問がこれ。わーお。こいつ頭いいな。逆質問によって覚悟とセンスを試している。
いちばん聞きたいことはもちろん「王子の呪いを解く方法は?」なのだが、そんなことをこの場で聞けるわけがないし。選択肢が出てくれて助かった。尋ねたのは、「フォーデンにどうやって勝つ?」である。うーん、アンジェロくんも機転がきくやん。
おっと、シンプルなお答え。
ふーん、やっぱり正当な形で民からの維持を得ることは無理だと思ってるわけ? そもそもフォーデンと惺教は「この国の死病」であり、取り除くべきだと思っていたようではあるが。でも結局暴力革命でしか解決できないと思ってるってことね。
わたしも「王の魔法」にはそこそこ抜け穴はあるだろうと思っていて、先日から友にあれこれ話している。
たとえば毒殺。候補者に無理やり毒を飲ませたら「王の魔法」が発動しそうだけど、候補者の支援者に「お薬だよ」とか「おいしい調味料だよ」とか言って毒を渡して、その人が毒とは知らずに候補者に飲ませたらいけるんじゃないか。
あるいは致死量ではない毒を毎日少しずつ盛って、選挙の期日までに死ぬのを期待するとか。落石のような事故を誘発させるとか。候補者の通り道に落とし穴を掘っておくとか。候補者の通り道にニンゲンを誘導するとか。
あとは誰かが「いっけなーい! 間違ってフォーデンさんにガソリンぶちまけちゃった!」(ガソリン??)みたいなことをやらかして、直後にそれとは別の人が近くで煙草のポイ捨て(煙草???)をすることで偶然を装って殺すとか。
「こういう場合は王の魔法で妨害される」「こういう場合は妨害が入らない」という細かい条件がいまだ不鮮明なのだが、そういうときのためにグローデルとかいう公認かませ犬士がいるんじゃないのか。とりあえずグローデルであれこれ試して妨害条件を明確にし、その上で計画を練ればフォーデン暗殺はいけると思う。
でもあんまりずるい方法で暗殺しても、逆にルイの評判を下げることになりかねない。「王の魔法」の目を欺くついでに、本当に事故死や病死に見せかけて殺すのもアリかもしれない。
いやルイは「どう見ても王と王子の暗殺犯です、本当にありがとうございました」な状況でも堂々と「犯人ですが何か?」みたいな顔で世に憚ってきたしなあ。フォーデンを暗殺しておいて堂々と「王の魔法の目を欺きましたが何か?」みたいな顔で選挙戦に臨むかもしれない。そしてフォーデン死後に惺教のしてきた悪事が公開されるようなことになれば、民の支持は得られるかもしれない。
ところで現在このブログがフォーデン暗殺計画ブログになりつつあり、わたしの検索履歴が「水銀 致死量」「ヒ素 致死量」など物騒なことになってきたので、この話はここまでにしよう。
まあでもあれね、ギドの存在理由が全然わからなかったのだけど、フォーデン暗殺後の惺教サイド対抗馬として用意されたキャラってことだったのかな(もうフォーデン暗殺を決定事項のように言うブログ)。
あと、ルイが「不安」に言及したシーンがあった。
「恐怖と、不安。人は常に、それに負けて道を誤る。制すのは力と、掟のみ。それが我が理想だ」
だそうだ。今は掟=法もろくに整備されていないように見えるし、ルイは立憲君主制を目指したいってことかな。
それからこの言い方だと、魔法の要が「不安」にあるということを、ルイが知っているのか知らないのか、微妙なところだ。ルイは「力」によって「不安」を制しているようだけど、それだけが正解ではないよね、きっと。
ルイはまだアーキタイプを目にしていないはずだけど、アーキタイプの力を知ったらどんな反応をするのかな。
次なる動き
アンジェロくんたちがルイの面接試験に臨んでいる一方で、羽虫がまた活躍していた。
鎧戦車の通気口からあやしい部屋に侵入して、図面を発見する大手柄。でも残念ながらサイズ的に図面を持ち帰ることはできないらしい。使えねーな!
そして、ジョナサン……ではなくジュナさん(毎回名前を呼び間違える)も図面を探していたことが判明。この人も目的があってルイに近づいたのか? 峰不二子的なキャラだったりするのか? アンジェロくんにも目をつけているみたいだし。
いったい何が目的なんだ。ジョナサンも誰かの呪いを解きたいのか。もしくは呪いの術式を身につけたいのか。でも図面を頭に入れたところで、「力」がないと発動できないのでは?(まだこの世界の魔法ルールがよくわからない)
いずれにしても、ジョナサンはそのうち支援者になってくれそう。
目的のもののありかがわかったので、次なるステップはそこに侵入するための鍵確保。で、鍵の持ち主をひとりずつ倒していく感じになるのね。わかったわかった。アトラス恒例のアレね。ついこないだまでP5Rをやってたからわかるよ。
そんなわけで、期限つきミッションスタート。
それと同時に大量のサブクエストが発生した。日程にはだいぶ余裕があるので、やはりまたサブクエストでレベリングと金稼ぎをして、それからメインミッションに挑む流れかな。またディーラーに着替えてザコをぶん殴るお仕事が始まるな。
もうこのゲームの文法はある程度理解したので、まずは20%割引の日まで支援者イベントなどをこなして時間を潰す。割引の日に情報屋に行き、すべての情報を購入する。それからどの順番でどのダンジョンに行きどのアーキタイプを使って攻略するか、計画を立てる。それに基づいて装備更新の優先順位を決め、残りのお金で装備を買う。これだな。
一気にやるべきことが増えたので、こりゃ大変だの顔になっている。
ささやかながらアンジェロくんも推されているので、がんばらないとな。
悪役会議
一方の惺教陣営だが、やはりアンジェロくんたちにブチ切れていた。
「またしても」?
前にもフォーデンの妨害をしたエルダ族がいたのか。もしかしてフォーデンは私怨から差別を推奨してたのか?
でもこの世界でまだアンジェロくん以外のエルダ族を見たことがない。誰のことを言っているのかな。
お! 次の課題決定か。こんな国の行く末を決めるイベントは詳細まで詰めてから開催にこぎつけるものだと思っていたのだけど、意外と柔軟性があるというか行き当たりばったりなんだな。「神器」はそのうち出てくるのかもねーとついこの前書いた気がするが、もう出てくるのかよ。
しかしそんなに露骨に惺教贔屓な大会にすると、民からの反感を買わない? この選挙戦、すでに宗教対立がひとつの軸になってるでしょ? この路線でやってて大丈夫なのかな。
ん?? ガルーダ似のお姉さんが意味ありげなことを。
アンジェロくんが王の魔法に風穴を開けるような予想外の神器を発見し、フォーデンが暗殺されてしまうの??
せっかくフォーデン暗殺計画案をあんなに出したのに???
なんてこった。ルールの穴をつくアイデアをいろいろ出したのに、スーパーパワーで解決かよ。まあルイ様がそんなずるいとかせこいとか言われそうな手段で暗殺とかしないよな。力こそパワーな手段を見せてもらおうじゃないの(もうフォーデン暗殺は決定事項のように言うブログ)。